【質問】 邦銀や信金が破綻するときの兆候を教えてください.
【回答】
(1)貸し渋りの雰囲気があった場合,そのわけを冷静かつ丁寧に聞き出す.
(2)中で働く金融マンに覇気がない,雰囲気が暗い,自分の会社や上司を悪く言う.そんな雰囲気がないかど,観察してみる.
(3)さまざまな週刊誌などで金融機関に閑する記事を拾い読みをして,各金融機関の不良債権額,貸し倒れ引当額,株価さらに貸し渋りに関する情報収集に努める.
(4)比較的大きな金融機関であれば,自社のディスクロージャー年誌を各支店に備え置きしているので,それを読んで,日ごろどのよのような姿勢で地元の産業振興に臨んでいるのか,いくつかの金融機関同士で比較対照してみるといい.
【質問】 被与信側が,一致団結して,大掛かりな直接金融システムを作ることが,将来の日本のためになるのでは?
そのためのIT革命ではなかったのだろうか?
銀行に頼ること自体,ナンセンス.
早いところ,いらない銀行を潰してしまったほうが将来のためによい.
【回答】
直接金融システムを整備する事には大賛成です.
しかし世界を見渡してもわかるように.銀行を中心とする間接金融が不要となるわけではありません.
直接金融で全てをまかなうのは,非現実的だと思います.
ところで不思議に思うのですが,間接金融の役割が今後縮小するとしても,何故「銀行を潰してしまったほうがよい」のでしょうか.
多くの銀行を競争させた方が,預金者にとっても借り手にとっても有利なのではないでしょうか.
(dell in 政治金融板,2001/11/14)
【反論】 今の一番の問題は,あまりにもいいかげんな理論で,ものすごく膨大な資金が流れていることです.
大多数の大銀行がダメ銀行だから,良い与信をしている銀行までが均等にリスクをかかえてしまいます.
しかも貯蓄する側は,どこがダメ銀行かどうかなんて知る由が無いので,大銀行に預けます.
これがあなたの考えている競争原理ですか?
有名無実な銀行を残したいのですか?
良質な銀行の条件は,以下の3つだと思う.
- どのような与信をしたかすべて公開する.
- 統計学などの客観情報に基づいて与信をする.
- 与信を決定した者が責任を負う.
今の一番の問題は,あまりにもいいかげんな理論で,ものすごく膨大な資金が流れていることです.
受付の女の子がかわいいというような.どうしようもない理由で何百億というお金が流れるのは,明らかに不合理です.
既存の間接金融でリスクがヘッジできるのなら,それが望ましいのですが,このような状況でそんなことが出来るわけがありません.
間接金融を無くしてしまおうという話ではなくて,良質の間接金融だけを残そうという話です.
【再反論】
あなたの言うダメ銀行の定義は?
政策が間違っていたために(無理に地価を押し下げたために),結果的に大多数の大銀行がダメ銀行になってしまったのでは?※
また,あなたの揚げる良質な銀行の条件ですが,現実的とはいいかねます.
どのような与信をしたかすべて公開する
これは,与信を受けた側のプライバシーの問題もあり非現実的でしょう.
もちろん世界でも例がありません.
統計学などの客観情報に基づいて与信をする
与信は客観情報のみで行うべきものでは本来ありません.
消費者金融でさえ,そんな事はしていません.
(dell in 政治金融板,2001/11/15)
【反論】
あなたの言うダメ銀行の定義は?
リスクリターンに関して正当な評価をしないで,結果的に損失を計上している,もしくは,損失を隠している銀行.
顕著な例を挙げると,同じA社の債権でも,中小企業が持っている場合と大企業が持っている場合とでは,リスク評価が違うというのがあります.明らかにおかしいです.
これは,与信を受けた側のプライバシーの問題もあり非現実的でしょう.
もちろん世界でも例がありません.
例があるかないかは,重要ではないと思います.
問題は,与信内容についてチェックする機関が無いことです.
与信先の名前を出せば,プライバシーの問題に引っかかる危険が伴いますが,与信者の名前と取引の金額とリターンの量ぐらいならば,公開しても問題は無いと思います.
消費者金融でさえそんな事はしていません.
アメリカのクレジット会社は,スコア制を導入することによって,日本よりは,客観的な与信をしていますが.
どういうものを指して「客観情報」と言っているか不明.
それは,与信側が考えることだと思います.
この「客観情報」の選び方をどのようにするかを,与信側は競い合うべきだと考えています.
銀行は,リスクをヘッジする事を商売としているわけだから,それを工夫することで,付加価値を生み出すべきなのです.
無担保で貸付しろとは言っていない.
土地だけが担保じゃないからね.
銀行の存在意義がすごく薄れてるんだよ,
ある程度淘汰するしかない.
淘汰される仮定でブリッジバンクを作り,税金を投入すれば不況になんてならない.
勿論,旧経営陣の責任も追及する.
存在意義のない不良銀行を存続させても,国民に何の利益ももたらさない.
下手をすると優良企業の貸し剥がしまでしだす不良銀行もあるかもね.
構造不況をバブル崩壊に責任転嫁し,日銀や政府に麻薬を要求してるように感じる.<銀行
ベンチャー企業や中小企業が今必要としているのは,直接金融などのリスクマネー.
インフレ政策や銀行にお金をじゃぶじゃぶつぎ込むことじゃない.
※ 異論あり.「日本経済史」の関連項目を参照されたし.
【質問】 公的資金の注入を受けた後も,大手銀行の給与が高止まりしているのは何故?
204 名前: これはどうよ? 投稿日: 2001/08/09(木) 17:33
公的資金(国民の税金)による資本注入を受けた大手銀行の給与が依然として
高いことが,金融庁が最近まとめた資料で明らかになった.
中には,経常赤字や最終赤字なのに,経営健全化計画の目標値を大きく超える
“高給取り銀行”もあり,民主党は「モラルハザードの極みだ」として,
きょう9日午前,柳沢伯夫・金融担当相に善処を求める申し入れ書を提出した.
【回答】
209 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/10(金) 13:03
統計操作に騙されやすい人発見.
(たとえば)タイプA(例えば男性社員),タイプB(例えば女性社員)の2種類が同数いた(とする).
給料はタイプAが50万円,タイプBは30万円.
このときの会社の平均給料は40万円だ.
この会社が経営合理化を行い,タイプA,タイプBの両方ともの給料を5万円ずつ下げた.
事務効率化をはかったために,タイプBのような,補助的な仕事をする人間が不要になり,タイプBの社員を3分の1にした.
しかし経営合理化後の会社の平均給料は,40万円と変化していない.
このケースでは人員も給与水準も下げているにもかかわらず,平均給与は変化していない.
これでもし,タイプBの人員を削減したことによって,残った社員の残業代が増加したら,むしろ平均給与は増加することになる.
このパラドックスは,「平均」というものに踊らされるのが,いかに愚かかということを示している.
244 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/12(日) 00:46
あと,「平均」が上昇しているわけがもう1つある.
それは新規採用の抑制だ.
従業員の年齢構成が,新規採用の抑制により高年齢化している.
すると,たとえ母集団を男子総合職に限っても,また,個人の給与が下がっていても,「平均」は高くなってしまうのだ.
こんなおかしな統計に,踊らされる方がどうかしているよ.
246 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/12(日) 00:51
>>244
だから国民の信頼を回復するためには,年令別の賃金を公表して,国民の批判に耐えられる賃金水準に改める以外にないと思われ.
誤魔化し通せるほど,国民はバカじゃない.
【質問】 日本の銀行員の能力,高いの?
【回答】
265 名前: こういちさん 投稿日: 2001/08/14(火) 12:08
結構高いよ.
普通の会社の平社員が,会社の重役さんたちにアドバイスなんかするか?
平行員でも担当会社の命運握ったりもする.
少なくとも私は,そんなプレッシャーを感じながら仕事をしてる.
問題は方向性だ.
少し言わせてもらうが,不良債権作ったのは銀行員?
銀行員だけじゃないぞ.
借金返さんやつが作ったんだ.
そこんとこ良く考えんと,視点を間違えるぞ.
不良債権なんて本当に,その辺にころがっとる.
サラリーマンの人は,担当の銀行員に自分の会社の分類を教えてもらえ.
教えてくれないとは思うけど.
もし要注意先以下なら,君の仕事が見事に不良債権を作り出してるってことだ.
271 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/14(火) 13:18
>>265
銀行員だけじゃないぞ.借金返さんやつが作ったんだ.
審査の能力がないのに,存在価値があると思っとるのか?
273 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/14(火) 13:22
>>271
そうだな,要するに銀行は仕事になっていないということだな.
274 名前: こういちさん 投稿日: 2001/08/14(火) 13:24
>>271
君には有るのか?
けつに火のついたやつは,粉飾でも何でもするぞ.
そういうやつが,会社更生法とかで生き残るのが許せないんだ.
あほな土建屋が,債務免除で生き残ってるだろ?
そういったツケは,あなたにも来てるんだぞ.
276 名前: こういちさん 投稿日: 2001/08/14(火) 13:30
不良債権の回収で,汚れと渡り合ってみな.
生きた心地がしねえぞ.
280 名前: こういちさん 投稿日: 2001/08/14(火) 13:50
競売物件を処理しようとすれば,もちろん競売逃れするためにいろいろ妨害するやつもいる.
占有屋とか,賃借権打ったりするやつがいる.
そんなのを調べて追い出しにかかると,ヤ○ザがからんだりしていて,変につつくとプライベートでも嫌な思いをするときがある.
そういう体験は,この仕事ならではだと思うぞ.
283 名前: 名無しさん@周年 投稿日: 2001/08/15(水) 03:55
↑の例じゃないけど,いいとこ取りの小学生みたいな銀行員の言い分って,うんざりするな・・・
正直,金出して貰ってなければ,銀行員の助言なんて無視できるんだろうけど,スポンサーの希望は聞かなくちゃならないからね・・・.
しかし,口出しする株主は,損が出た場合,自分の資産の目減りという責任を必然的に取らされるが,銀行は何か責任取ったのだろうか?・・・・
株主の場合に当てはめると,銀行の責任は債権放棄ってことになるのだろうけど,金は最終的に国に補填してもらってるからなぁ・・・
責任無くても権利ある・・・
ままごとの世界に給料は要らない気がするな・・・.
289 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/15(水) 15:37
銀行員の若いのが,金貸し付けたことをいいことに,取引企業に薄っぺらな経営指導してたから,日本企業だめになったんじゃないのか.
経営は人間の問題だよ,アートだよ.
銀行の小僧に経営なんてわからないよな.
銀行も知ったか振りで,日本めちゃめちゃにしてくれたな.
277 名前: 271 投稿日: 2001/08/14(火) 13:37
>>274
なるほど,そういう内容なら分からんでもないが,トップの戦略レベルがまずかったのは確かだろう.
それをバブルと言ってしまえば,それまでだが.
末端を叩いても,筋違いになりそうだしな.
問題は,責任を取らないトップ(役人含む)だな.
280 名前: こういちさん 投稿日: 2001/08/14(火) 13:50
トップは馬鹿ばかりなのは,すごく分かる.
責任とってやめてくれッ!!
291 名前: ちん 投稿日: 2001/08/15(水) 16:56
>>289
君の信条は立派だ.
でも,理想主義的過ぎるね.
君は整理回収機構に行って,不良債権というものの発生メカニズムと回収スキルを勉強したまえ.
それから話をしようじゃないか.
何よりも聞き捨てなら無いのは,何が「人間の問題」だ.
君は人間というものを知ってるのか.
「少なくともおまえより知ってる」なんて,何の根拠も無い答えは期待してない.
それは自分の愚かさ加減を露呈するだけなので,止めたほうが良い.
机上の空論じゃなものを期待するよ.
それに学歴は関係ない.
銀行の取引先には,いろいろな経歴の持ち主がいる.
学歴どうこうで,経営者を格付けすることはない.
550 名前:名無しさん@1周年 :01/08/31 23:48 ID:bHDVJnZU
銀行にとって優秀な行員とは,銀行の収益向上に寄与できる人間です.
ただ,短期的な視点で無理やり回収額を増やすことは,必ずしも銀行の利益にならないということくらいは理解しているはずです.
ですから,再建可能な企業まで潰すような銀行は少ないと思うのですが・・
しかし,不良債権の最終処理で不良債権残高を7年で半分に減らすと言う目標が設定されれば,目標達成のためには何でもやるのも銀行員でもあります.
銀行員は,鼻先にニンジンをぶら下げられると一目散に走り出す馬車馬みたいなものです.
つまり銀行員は,人間としての基本的な善悪判断より,銀行の論理を優先させてしまう性質があります.
困ったものですね.
【反論】 銀行への公的資金は,結局は返さなければならないお金なので,そんなことで怒るのはおかしい.
308 名前: ちん 投稿日: 2001/08/16(木) 09:23
(中略)
公的資金で,勘違いしてる人がいるような気がする.
注入という表現が悪いのであるが,公的資金はもらうもんじゃない.
あくまでも借入だ.
形は国の優先株の買い取りであったり,劣後債の購入だったりする.
結局は返さなければならないお金なわけです.
国が銀行にあげたお金と勘違いしてる人は,もうちょっと勉強しよう.
そういう勘違いで怒ってた人たちは,お疲れ様でした.
【再反論】
311 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/16(木) 09:50
公的資金はもらうもんじゃない.
潰れなければね.
トップだけは逃げ切っているかも知れんが.
320 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/16(木) 14:16
公的資金について,銀行は将来国に返済するから問題ないとおっしゃる馬鹿が一人.
銀行以外は,そんなお金だって貸してもらえないんだよ,国から.
ふざけてるんじゃねーぞ.
あの時,公的資金注入されてなきゃ,とっくにお陀物さんだったんじゃねーーかよ.
もらってやった,返せばいいんだろなんて,世間をなめんじゃねーーーぞ.
【反論】 銀行については,高い人件費で雇った人間の審査力が低い事が,批判されているんじゃねーの?
436 名前:名無しさん@1周年 :01/08/27 04:51 ID:CbLq.TAQ
高い人件費で雇った人間の審査力が低い事が,批判されているんじゃねーの?
低レべルの金融サービスしか受けられないにもかかわらず,それらの企業を国が税金をつぎ込んで保護してる(しなきゃならん)事に不満を持っているんだよ.
【再反論】
437 名前:ちん :01/08/27 06:42 ID:01z99iHU
おいおい,あんまりそんなことゆっちゃいかんよ.
まあ,給料云々は別として,キャッシュフローの範囲で金を返せる企業というのは,経験的に1割未満.
ほとんどの中小企業は,決算書上は金返せんようになっており,資金繰りをいつも探ってる状態のところが多い.
そういった現実を踏まえた上で融資をしなければならず,判断は難しいぞ.
本当に審査しようと思えば,今の世の中だと得意先,仕入先ともに綿密に調査せんとこけるね.
594 :ヤイ ヤイ:01/09/02 03:23 ID:MeWasrSc
粉飾決算について,「私の視点」から一言.
上場企業の場合は,基本的にほぼ毎日見ているため,重要な影響のある粉飾したとしても,内部統制のヒアリング・財務規模・取引規模・取引内容等から
「おかしいな,これ」
と見破ることができる.
特に連結になってから,見破るのが容易になった.
会計関係の話を持ち出すのは良いが,新聞や経済雑誌等はヨク間違ったことを書くので(本当に),気をつけたほうが良い.
596 :ヤイ ヤイ:01/09/02 03:26 ID:MeWasrSc
あと,無担保融資について.
基本的に「リスク・コントロール」が出来るのなら,計算されたリスクの範囲内で,有担より無担を選択する方が合理的.
無担の融資を云々言うのではなく,リスク・コントロール能力が低いことを批判することの方が,的を得ていると思う.
【再々反論】
439 名前:名無しさん@1周年 :01/08/27 14:18 ID:gmhm76bU
言い分はわかるけど,その結果が巨額の不良債権に行き着くんじゃないんですか.
そんなこといってたら,いつまでたっても銀行の不良債権問題解決しませんよ.
構造的な問題があるなら,それを早い時期に指摘しておかなかったことが,国民が銀行の尻を拭くというような事態になったこと認識してください.
貸し手の銀行が変わらなければならなかったのか,借り手の企業が変わらなければならなかったのか,水掛の議論をしても意味がありません.
銀行にも明確に社会的責任があったのです.
そのことを認識してください.
銀行員だって,良き社会人であることは認めます.
しかし,高給をもらうなら,経営者をはじめ,銀行員全体がこうした認識を持ってほしいのです.
銀行の行うすべての審査が難しいといわれても,無理な融資もあったはずです.
その積み重ねが,現在の事態を招いているのです.
441 名前:まだ銀行員 :01/08/27 16:06 ID:7JA4VMrA
>>439
おっしゃる通りだと思う.
(少なくとも現在は)銀行が日本経済の足を引っ張っている主犯であることは,疑いようの無い事実.
銀行員全てがクソみたいに言われると,そりゃ腹もたつ.
密度の濃い仕事を長時間こなしているんだから.
今,特殊法人に出向しているが,役所の仕事っぷりのタルさは呆れるほど.
でも,それだけ行員が頑張っても不良債権を片づけられない,金融不安を拭いきれないというのは,現状の銀行のシステム自体がおかしいということ.
全員一律とはいわんが,支払給与総額は半分にするくらいは,仕方のないことかも知れない.
だいたい,公的資金導入されて,やっとリストラを開始というのがおかしい.
まあ,リストラ対象と思われる俺が言っても,所詮遠吠えだけど.
【再々々反論】
455 名前:ちん :01/08/27 23:02 ID:Q6vhFG0.
>>439さんへ.
君の意見はおかしいところはない.
普通の人がまともに言う意見だ.
自分だって銀行員を経験してなければ,君のように言うと思う.
でも私は銀行員だ.
だから,あえて銀行員としての意見を述べているのであり,すべて自分の意見が正しいとは言ってない.
正直な気持ち,銀行員じゃない人に,銀行の仕事を細かく説明するのはむずかしいと思う.
はっきり言って,審査の難しさなんかやって見なけりゃ分からんと思う.
あなたたちは一口に不良債権と言ってるけど,これにしたって他人事じゃないんだ.
担当先にクビでも吊られたら,本当にやり切れん気持ちになるぜ.
自分の担当先を守った結果,不良債権になる.
課せられたノルマを果たせば不良債権になる.
もちろん,無理な融資,採算の取れない融資もある.
頑張る中小企業を簡単に不良債権として片付けられたくない気持ちがあるから,審査の難しさを言ったりするのだ.
社会的責任を感じてないとは思っていない.
506 名前:ななし :01/08/29 21:34 ID:ek54yvZc
バブル期の経営者は,目の飛び出すような高額報酬や退職金を貰って,悠々と隠居生活を送っています.
銀行経営者に限れば,過去にさかのぼってバブル期の融資の責任を問われたためしがありません.
つまり,責任の所在をうやむやにしたまま,先送りした方が得
なのです.
だから,不良債権は先送りされてきたのです.
銀行員個人の資質云々以前に,業界の体質の問題だとおもわれ
ます.
【質問】 みずほグループは,経営が苦しくても行員の待遇は下げず,人材を確保する戦略だそうですが,この戦略はどうでしょう?
415 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2001/08/25(土) 15:15
みずほグループは,経営が苦しくても行員の待遇は下げず,人材を確保する戦略だそうです.
数年後に経済状態がよくなったとき,国内最強の店舗網と優秀な人材を確保していれば,絶対儲かるんだってさ.
この戦略に,何か問題あります?
【回答】
421 名前: ななし 投稿日: 2001/08/25(土) 20:59
みずほグループなどの銀行員の方は,何をもって優秀とか評価されているのですか?
日本の銀行はリスク評価ができない,と言われていますよ.
単に事務処理だけしている銀行員が高給取りなのは,政府からの天下りを受け入れて,保護してもらっているのが理由なんでしょう?
エリート行員の場合,政府の役人の接待の仕方で,その人の能力が評価されているじゃないですか?
422 名前: ちん 投稿日: 2001/08/26(日) 02:39
銀行で働いたことのない人たちへ.
銀行のシステムというのは実は,皆が考えているよりは自動化されてないのが現実である.
みずほの人材確保というのは,少し疑問があるが,現行の銀行においては判断業務は,ほとんど人の手によるものである.
「人間は必要である」というのを結論にして話をすすめるが,まず審査,これは決算書を入力するだけで企業の姿が見えてくると思われがちであるが,実はそうでもない.
「決算書上は・・・.」という言葉が,良く銀行で使われるが,これは逃げの文句.
決算書を分析した結果,融資しましたが実は粉飾があったので,焦げ付きましたと言いたいのだ.
粉飾を見破るのは人の仕事であるし,悪徳税理士に粉飾指導させないのも人の仕事であるし,融資先管理も人の仕事である.
もちろん,会計書類を作成しない中小企業は多く,とても自動化は無理だと思われる.
また,資金量についても,預金をほったらかしていたら流出するばかりである.
自然体では,融資の原資となる預金は集まらない.
だから人にノルマを課して,預金を獲得するのである.
「エリート行員は判断能力の優れているもの」という定義であるが,これは私にはあまりわからない.
正直な話,成績を上げたものがえらくなる.
つまりどんな手を使っても,ノルマを達成したものがえらくなる.
役人を接待するのは役員であり,すでに内部でえらくなった人たちだ.
一般職については事務処理,総合職は管理業務が主な仕事.
仕事内容が違う.
ちなみに一般職は6時には退行するが,総合職はエンドレス.
私も休日だというのに,11時まで働いた.
432 名前: ちん 投稿日: 01/08/26 23:23 ID:s7BFMmIs
自己査定は6月末現在でしとるけん,7月はきつかったもんね.
おれは自分の担当先の内,6先を破綻懸念であげたばってん,融資役席に却下されたたい.
いつものことやけど,破綻懸念にするには決定的な証拠がいるったい.
実際,俺たちがいくら危惧したところで,上は握りつぶすもんな.
(中略)
いつも担当先に言われるのは「そげなお人よしでよくやっとの」
そう,おれはお人よし.
【質問】 銀行が,ゼネコンなどの大口債務者の借金を棒引きするのは,回収率が落ちるから?
539 名前:ななし :01/08/31 02:16 ID:cJD8eO2Y
銀行がゼネコンなどの大口債務者の借金を棒引きするのは,温情ではなくて単に回収率が落ちるからでしょ?
現在の日本では,銀行に損をかけないために,利子ゼロにして預金者から銀行へ富の移転を計り,景気対策と称してゼネコンに税金で公共事業発注して,銀行に借金を返させている.
全て銀行のためです.
株が下がっても,含み益が減って銀行が一番困る.
なぜ経営努力をしない銀行のことばかり考えてあげなければいけないのか?
ダメなゼネコン(額面割れ,あるいは寸前のゼネコン)の損を銀行がかぶれば,構造改革もやり易くなると思う.
【回答】
541 名前:ちん :01/08/31 06:57 ID:rms24OaY
ゼネコンが何故銀行の大口債務者になりえたか?
これは,銀行と付き合うと情報を得やすいからである.
幅広い層の顧客と取引のある銀行ならではの情報を,彼らが求めたもの.
銀行としても,預金を置かせることを条件に,融資を拡大するするための格好の取引先として,これを歓迎.
ゼネコンは下請け孫請けにも融資斡旋し,銀行の融資拡大に一役買う.
そういった蜜月な状態がバブル期であった.
まあ,今では批判されることなんだけどね.
手っ取り早く融資拡大を行うが故に,現在足を引っ張ってる要因なんだけどね.
しかし君の言ってることは矛盾があるぞ
景気対策と称してゼネコンに税金で公共事業発注して銀行に借金を返させている
なら,なんで銀行は債権放棄しなければならない?
あと,ゼネコン経営者に対する責任追及がなされていない.
現在の日本では,銀行に損をかけないために,利子ゼロにして預金者から銀行へ富の移転を計り
融資利率が上昇しないのに,預金金利は上げられません.
制度融資等では1.6なんて利率もあるのはご存知?
553 名前:ちん :01/09/01 08:24 ID:7bJXtc7I
もうひとつ理由があって,建設会社というのは協力企業会というものが有って,縦の組織がしっかりしてる.
業界の古い体質で,この縦の組織を抜ければ,仕事を受注できなくなる.
いまどきの中小建設業者の倒産は,そういった縦の関係から,親に不採算工事を背負わされ,資金繰りが立ち行かなくなってしまった末のものが多い.
ゼネコンの表面的な社員数を見るより,下請け孫請けのの社員数まで考えると,痛みを受ける人の数は膨大なものになると思われる.
したがって,簡単に潰すことは出来ない.
生かさず殺さずというわけではないが,多分に政治的な要素がからんでる.
ま,こういうことを書くと,一般の企業には債権放棄してやらんのか?という人がいるので,ついでに言っておきます.
民事再生法をうまく使って,会社の建て直しをしてください.
もちろん再建可能と判断されなければなりませんが,うまく使うと銀行は手出しできません.
【反論】 バブル期に強気の投資をオーナーにけしかけ,バブル崩壊するとさっさと担保回収する例が,後を絶たなかったわけだが,そういうのも「倒産させるのは銀行やない」って言い切るのか?
543 名前:名無しさん@1周年 :01/08/31 07:07 ID:OMqfIw8w
銀行が,バブル期に新規立て替えで容積率めいっぱい使ったマンションに建て替えさせ,その建物を担保物件にして建て替え費用を融資する,という営業を大々的にかけた.
「オーナーはマンションの一室に住み,残りを賃貸にすれば返済は可能」
と銀行は説明し,要らない言うオーナーを説得.
ところが,立て替え後にバブル崩壊.
賃貸収入はほとんどなく,銀行はオーナーがきちんと返済している,していないに関わらず,さっさと融資額を担保とともに回収.
結果,オーナーは住むところ失って丸裸.
こういう例が後を絶たなかったな.
こういうのも,「倒産させるのは銀行やない」って言い切るのね.
【再反論】
553 名前:ちん :01/09/01 08:24 ID:7bJXtc7I
マンガか何かからのネタ?
まあいい.
「相続税対策いかがですか?」って奴だろ.
東京三菱の変額保険の事件にせよ.説明不足があったのであれば銀行員が悪い.
一通りの説明はしてるとは思うが,はっきり言って説明事項が多すぎて,忘れてたんじゃないかと思うぞ.
それに,個人的な意見であるが,契約書類を捏造したならともかく,自署捺印すればそれは本人の責任だと思う.
銀行との契約だけではなく,矯正下着だのエステなんかでも,断ろうと思えば出来たと思える.
しかし,今ではリスク商品については,販売員から商品についての説明を受けたとの署名捺印欄がある.
銀行はオーナーがきちんと返済している,していないに関わらず,さっさと融資額を担保とともに回収.
この部分大間違い,恥ずかしいよ.
期限の利益を喪失するまでは,銀行は無理に回収することは出来ない.
法的にそうなってる.
554 名前:名無しさん@1周年 :01/09/01 08:57 ID:XuAopsEM
>>553
ああ、そうか.
だから銀行は、
「決算対策のために一時融資を引き上げさせてくれ.
後で追加融資をするから」
と借り手をだまして、そのまま追加融資をせずにトンズラするという方法をとったのですね。
金融商品販売法って、2000年5月可決、2001年4月施行でしょ。
そもそもこれって金融トラブルが相次いだせいでできた法律じゃん(笑)
556 名前:ちん :01/09/01 09:47 ID:hT99kVpw
>>554
ネタ元は週刊誌か?
銀行と取引するのは何も債務者だけではない。
預金者もいる。
つぶれかけの企業に金を貸してたら,預金者は怒るのでは?
こう考えると,再生の見込みのない企業から回収することは当たり前なのでは?
つぶれる前の方が回収しやすいしな。
それと,この事件は担当者のうそが発端だと思うぞ。
自分だって回収しなければならないときは,とても言い出しにくかったものだ。
ただ、追加融資があるとか,そんなだますようなことは言って回収したことはない。
もともと再融資なんてものはなかったのに,担当者が言い出せずに、結果こうなった事件と思われ.
個人の資質の問題だろうな。
回収が銀行の方針であっても,わざわざそんな姑息な手を使うとは思われない。
そんな指示を受けたこともない。
あと、金融商品販売法が出来ただけでも進歩と思われよ。
なんらかの改善があったという証拠だろ。
561 名前:名無しさん@1周年 :01/09/01 11:35 ID:uHuu9QRU
金融商品販売法が出来たのは何らかの進歩だろうが、その原因は金融業界の無法がひどかったから、ということには目を背けてるし。
563 名前:ちん :01/09/01 11:59 ID:.YTeIU4.
金融安定化資金がただの延命措置であったと分かったとき,騒いだのは,マスコミの断片的な情報に踊らされた君たちだろ?
おろかだね。
貸したら貸したで文句をいう。
言ってることに一貫性がない。
マンガや週刊誌のネタしか出せない輩も無知だろ。
かわいそうなくらいマスコミに踊らされてる。
金融業界の無法?
違法行為があるなら出るとこ出れば?
568 名前:ヤイ ヤイ :01/09/01 14:13 ID:rU4DcllE
これって銀行が貸し渋りがんがんやって、黒字倒産が相次いだときの構図
貸し渋りの定義をわかってないんだろうな。
黒字ね……。
中小のF/Sは,かなり粉飾マガイというのも。
上場させるときに非常に厳しいF/Sの審査が行われる。
で、正直ベース、黒字と言われている中小の6~7割ぐらいが,その審査でハネラれるというのが、我々、外系機関投資家の一般的見解。
週刊誌や新聞を読むのはイイが鵜呑みにするなよ、情けない。
【反論】 金融安定化ができて,融資すべきでないところに貸し付けたのは,銀行にも非があるでしょう?
565 名前:名無しさん@1周年 :01/09/01 12:09 ID:hjmo62Z2
確かに週刊誌等の記事にのってるのは,特殊事例を一時が万事のように書いてあるから,それをもって,銀行全てがそうだと言われても困りますね.
でも,融資ネタが尽きた時に金融安定化ができて,はっきり言って融資すべきでないところに,先を争うように貸し付けたのは,銀行にも非があるでしょう?
しかも,貸し倒れの額が協会の保証料ではとうてい賄いきれず,公金が注入されるだろうことは,銀行員ならだれでも予測がついたのでは?
まあ,政策にのっとって商売したといえば,それまでだけど・・
【再反論】
566 名前:ちん :01/09/01 12:24 ID:S5Lb23vY
金融安定化にのって,融資残高を増やしたのは否定しない.
しかし,審査は保証協会が行ったものである.
大雑把なチェック・リストに基づいてな.
また,金融安定化資金を受付けて断ろうもんなら,民商という共産系左翼やくざが出てきて,国会に出すとかいろんな脅しをかけてくる.
借りるほうも必死で,何でもやってくるぞ.
俺のとこには県会議員から電話があった.
断れん分もあったしな.
(金融安定化といわれる融資は,2本ある)
569 名前:ちん :01/09/01 17:21 ID:Jl6nMifo
金融安定化資金は保証が決定したら,即実行しなければならないとの大蔵の通達があるので,断れんのだ.
しかし,これは馬鹿政治家のクソ想像力の産物だから,保証協会はきっちり保証してくれる.
銀行のロスは,時間と労力だけさ.
それと,中小企業の粉飾決算は日常茶飯事だろ.
税理士が税金逃れようと,銀行用と2種類作るもんな.
それに中小企業の経営者が,銀行に正直に企業内容を話すこともあまりない.
そもそも自分の会社を分析し,業況をきちんと把握してるかと言えば,そうでもない人が多い.
自分のところの資金繰りさえ把握できずに,銀行に金を借りにくるものさえいる.
そんなの相手に審査なんて,はっきり言って難しいぞ.
……と,こう言えば怠慢といわれるんだろうな.
すっきり撥ねららればいいけど,銀行はそうはいかない.
きちんと限度額を算出して融資せんといかんからな.
マスコミに踊らされてる奴は,そんなことすら知らずに,銀行の審査が無能だとか言ってるんだろうけどな.
最終更新:2011年09月28日 04:01