【質問】 経済をマスコミ情報から学ぶ時、把握していると良いことは?
【回答】
「ネタ元」経済学で、報道にバイアスがかかる
田中:政策を理解する知識が、まずメディアの側にもないんです。そもそも、経済学の教育というものが専門教育として成立していない。
もちろん経済だけでなく、人文系、社会科学系、すべて専門教育が日本では機能していない。
その端的な例は、大学院へ行ったらますます就職が厳しくなるっていうことと裏返しなわけですね。大学院を出ても、普通の民間企業はまず就職に影響しません。考慮してくれるところでも、せいぜい寄り道した程度の給料にしかならないから。
――月収1万円上乗せ、くらいですね。
田中:だから、ただの時間の無駄なんですよ。加えて、ほとんどの新聞記者は、経済部の記者でもまず地方へ飛ばされて、警察署回りとか、地元の有力者との関係を作るとか、人脈作りを重視する。それをずっと一生やる。経済学の知識を獲得していくのではなく、30年以上の記者生活の中で、学生時代に持っていたものを徐々に忘れていく過程なのです。
専門的には古臭い知識しかなくて、しかも学部レベルのもので、どんどん劣化させていってしまう。でも、彼らは劣化していると思わない。
「ネタ元」の先端の情報を手に入れている、自分は生の経済をわかっていると思い込んでしまうんですね。それすらも、すごくバイアスのかかった情報なわけですから。
マスコミは必ずしもというか、多分間違っているという前提で疑ってかかる必要がある。鵜呑みにしてはいけない。当たり前のことだが。
※コピーした文章のみですと著作権法上,引用として認められませんゆえ,文章をつけ加えさせていただきました.
元の投稿者の方には申し訳ございませんが,ご理解いただければ幸いです.
【質問】 「ダイヤモンドオンライン」記事を読む際に留意すべきことは?
【回答】
一企業経営者がよい経済運営者とは限らないことに注意すること。
ミクロの運営とマクロの運営は全然違う。
合成の誤謬、市場の情報不平等、中央銀行の通貨発行権等…
【book】
【link】
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2009/11/20)事業仕分けは「悪いリストラ」の典型になっていないか?
行刷会議による事業仕分けは、世間の予算への関心を高めた点で評価できるが、
政権から成長戦略が示されないまま事実上の財務省主導で進んだため、日本の
競争力の芽を摘んでしまった可能性がある。民主党よ、本当にこれでいいのか?
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2009/11/20)「政治主導の偽装」に警鐘を鳴らす
むしろ財務省主導の政治が強まっている
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/02/01)再び「失われる10年」の入口に立つ日本
世界の実質GDPの対前年成長率がマイナス成長から抜け出し、2010年3.9%、
2011年4.3%とプラス成長に転じると予測されている。しかし、日本の回復は
他国に比べて、はかばかしくなさそうだ。一体なぜなのだろうか。
実質GDP=名目(貨幣換算)GDP-インフレ率だから、貨幣換算の名目GDPが成長しなくてもデフレになれば(マイナスのインフレ率)
実質GDPは成長する。簡単に言えばデフレが進んだだけで景気はちっとも回復していないと言うこと。
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/02/22)日本でのみ需要が増えず物価が下がる理由 ──今こそ必要なデフレの経済学(2)
「デフレの基本的な原因は、新興国からの安い工業製品の輸入だ」といわれるが、それならば世界の先進国すべてがデフレに悩まされているはずだ。
しかしなぜ、日本においてだけデフレが深刻な問題になっているのだろうか。
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/03/15)総需要の減少をもたらした2つの要因 ──今こそ必要なデフレの経済学(5)
政府は公共事業を次々に廃止し、景気対策として定額給付金などの移転支出を
増加させている。しかし実際は、公共事業が有効需要を増大させていたのに対
し、移転支出を増やしても有効需要が増えるとは限らない。
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/06/09)菅新首相の経済政策。第3の道は「社会主義化への道」か?
菅氏は、増税しても、そのお金を正しく使えば、景気は良くなり、
失業が減るという趣旨のことを何度か口にしている。だが、その考え方は
官業肥大化による日本経済の急速な社会主義化を招く可能性がある。
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/06/16)政官業の癒着構造には踏み込めず 政治ショーに終わった事業仕分け
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/06/23)成長戦略はなぜ、人々の幸福に結びつかないのか ~斉藤誠・一橋大学大学院教授に聞く
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/06/23)「ピッカピカの『新金融立国』になるんだ」と 日本は言っていると
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/11/12)「事業再仕分け」は政治責任を放棄した天下の愚策
15日から事業仕分け第3弾後半戦が始まります。これまでの事業仕分けの
判定に従わず予算要求を続ける事業の再仕分けですが、そもそも予算要求の
すり抜けが問題ならば、行刷会議と各省庁代表の政治家が議論し、
粛々と政治決着を目指せばいいだけの話ではないでしょうか。
http://web.diamond.jp/rd/m1040135
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/06/13) アベノミクス第3の矢・成長戦略を斬る 低成長の原因究明がなく“踊る処方箋” ――明治大学公共政策大学院教授・田中秀明
>低成長の原因究明がなく,各省庁の予算獲得に向けたウイッシュリスト(欲しいものリスト)の域を出ない.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/09/12) 【野口悠紀雄「日銀が引き金を引く日本崩壊」】GDP成長も設備投資も 公共事業に依存している
4~6月期の国内総生産(GDP)第2次速報値は,実質で前期比0.9%増,年率換算で3.8%増となった.
「金融緩和政策がいよいよ実体経済に影響を与え,経済の好循環が始まった」と感じている人が多い.
しかし,実際に生じていることは,そうしたイメージとはまったく異なる.
最終更新:2014年03月28日 23:05