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対外戦略>東アジア」(2011/12/06 (火) 00:44:43) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- ** 【質問】 アジア共通通貨構想にはメリットはあるのか?  【回答】  若田部昌澄(早稲田大学教授)によれば,共通通貨を導入するのが有利なのは、いうまでもなく日本にとってのメリットがデメリットを上回ることだが、ユーロをみてもわかるように共通通貨の形成はたいへん難しいという。  例えば,仮に中国と日本が共通通貨をもつとすると、ヨーロッパ中央銀行に倣って、アジア中央銀行(ACB)が設立されるのだろうが,ACBにとっては,金利決定が非常に困難に成るという.  設定した金利は中国の奥地にとっては低すぎ、東京にとっては高すぎるということになりかねず,共通通貨はアジアのもつ多様な地域の発展を阻害するだろうと述べている.  詳しくは http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090911-07-1401.html を参照されたし. ---- ** 【質問】 21世紀は輸出相手国としては,アメリカよりも中国を重視すべきなのでは?  【回答】 http://www.bk1.jp/review/0000431000 によれば,中国への輸出なるものの3分の1以上は,中国を迂回したアメリカへの輸出に過ぎず,中国そのものを最終需要地とした輸出なんてほとんどなく,中国は実はあんまり儲からない貿易相手なのだという.  中国はその意味で「世界の工場」というよりは「世界の下請け工場」と呼んだほうが,実態を正確に表しているという.  ただし東南アジアもそうだが,もちろん彼らの成長に従い、徐々に徐々にその重要性は増しつつあるので,完全に無視しろといっているのではないので念のため.  そもそも http://www.bk1.jp/review/0000433934 によれば,スマイルカーブで見ると,忙しい割には最も儲からない部門だけを中国人が担わされていることが分かるという.  スマイルカーブとは横軸に開発・製造・販売というヴァリューチェーンをおき、縦軸に付加価値をとった統計.  付加価値(もうけ)がでかいのは上流の開発と下流の販売であって、真ん中の製造は付加価値がもっとも低い.  その真ん中の部分を担わされているのが中国なのだという.  ちなみに http://www.bk1.jp/review/0000445992 によれば,トヨタ自動車の全利益の70%,ホンダや日産の全利益の90%以上が,アメリカ合衆国のビジネスからつむぎだされているが,中国とのビジネスではほとんど利益が出せないままであるという.  また, > なまじ顔つきが似ているから、油断していると、中国人と日本人では発想法も価値観も行動様式も何もかもが全然異なることに気がつかされる。 > 初めから西洋人のように「異人」と思って臨んだほうが、かえって上手く行く とも述べられている.  詳しくは各ページを参照されたし.  さらにリチャード・クーによれば,アメリカが全世界にこれだけ大きな影響力を持ちえたのは,大きな軍事力もさることながら,それにも増して,同国が比類なき大きさの消費マーケットを世界に提供してきたことが大きいという.  アメリカの消費需要は10兆ドルあるが,2009年初頭の時点で,日本のそれは2.5兆ドル,また,中国とインドの消費需要を合計しても3兆ドルに過ぎない.  したがってアメリカ経済の迷走が続けば,世界の秩序も大きく乱れてしまう可能性があるという.  その上,このアメリカ市場を利用せずに経済成長した国は,アジアでは一つもない.  したがってアメリカ市場に依存する傾向は,特にアジアに強いという.  ただしリチャード・クーは,大きな貿易赤字を出しながら,全世界にマーケットを提供するという,アメリカの役割は限界に達しており,中長期的に見ても,アメリカが世界経済を引っ張っていく,というトレンドは終焉したと考えるべきだろう,とも述べていることにも留意.  詳しくは『オバマで変わるアメリカ』(アスペクト,2009.3.13) http://www.bk1.co.jp/product/03088391/p-jokai28866/ p.105-109 & 111-113を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の対外債務は?  【回答】 http://www.recordchina.co.jp/group/g17612.html によれば,国家外貨管理局発表では,2007年末時点で3740億ドル(約38兆2000億円,香港,マカオ,台湾は含まない数値).  残高では短期債務が多く,全体の6割を占めているという.  しかし,国家外貨管理局のある官僚は2007年の外債償還率は約2%,短期外債と外貨準備高の比率は14.4%と健全で,債務率,負債率とあわせた主要4指標で見ても国際基準の安全ラインを満たしていることから問 題はないとコメントしているという. >外債償還率は約2%  いや,低すぎるだろ.  短期債のロールオーバーでもやってるの?  そんなことするくらいなら長期債かりれば良いのに.  経済絶好調で将来もバラ色なんだから,どこだって喜んで長期債貸してくれるでしょ(棒 #right(){(ニュース極東板)} #right(){(http://tmp7.2ch.net/test/read.cgi/asia/1207624605/l50)} ---- ** 【質問】 中国の国家財政が,破綻していないのは何故ですか?  無税国家が共産主義国家の本質であって,共産主義体制が資本主義にシステムを移行させた後でも,そもそも国民にも企業にも納税意識が無いので,旧共産主義国はなかなか税金が集められず,旧共産主義国の財政が軒並み破綻しているのに,中国だけが破綻していない理由が分かりません.  【回答】  柴田聡によれば,中国の,とりわけ地方政府の財政収入のかなりの部分を,実は不動産売却益(地上げ利益)が占めているからだという.  中国ではすべての土地は公有であり,それは政府の持ち物なのだが,今,中国では凄まじい不動産バブルが生じているため,その地上げ利益のほぼ全てが丸々中国政府の懐に入って,これが中国の急激なインフラ整備の原資となっているのだという.  また,世界スタンダードでは,インフラ整備は「費用」として処理されているが,中国では,どう考えても採算がとれそうもないインフラ含め,多くの整備事業が「収益事業」と位置づけられ,その為のビークルとして地方政府が持つ「地方融資プラットフォーム」,言うならば第三セクターが活用されているのだと説明している.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の,そんな無茶な「地方融資プラットフォーム」が,資金ショートしないのは何故なのですか?  【回答】  柴田聡によれば,中国の国営銀行がせっせと貸し込んでいるかという.  そして,なぜこうした儲かるはずの無い事業に,そんなことをするのかと言うと,政府の後押しもあるが,中国の銀行は規制で守られ ており,3%の利ザヤ保障があるので,貸し出しを増やせば増やすほど儲かる仕組みになっているためだという.  そして貸し出しを抑えていた政府のタガが,リーマンショック後,外されたので,まるでダムが決壊するように中国の銀行はこぞって不動産融資,インフラ事業融資を増やしているのが,実情だと柴田は言う.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の銀行は規制で守られているそうですが,それは経済に歪みを及ぼさないのですか?  【回答】  柴田聡によれば,それだけ盛大に貸し出しを増やせば,インフレが起きない訳がなく,今,その兆候が食料品価格の暴騰と言う悪い形で出始めているという.  まだまだ競争力の弱い低付加価値の輸出産業への依存が高い中国は,人民元の切り上げに抵抗しているが,やがてインフレをコントロールすることが出来なくなって,インフレ抑制の為,やむやむ人民元切り上げに応じざるをえないだろうと,予想されるという.  中国の最大の売りである「安い人件費」も,過去の話になりつつあると述べている.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国のGDPデータは,どのように怪しいのか?  【回答】  野口悠紀雄によれば,例えば,過去長期にわたって、中国のIVA(工業付加価値:産出額マイナス投入額)と電力消費量は並行的な動向を示してきたが,最近時では,電力消費はマイナス成長なのに、IVAは増加していることになっている。  IVAデータが正しくないとすれば、中国GDPの約半分はIVAで推計されているので,GDPも正しくないと言うことになるという.  この問題についてのIEAが批判すると,中国の電力消費に関する詳細なデータが発表されなくなってしまったという.  その上,発表ではIVAはGDPより急速に下落しているという.  また,中国の家計消費,住宅建設、自動車販売額は,小売データから推計されているが,小売販売額は家計消費を適切に表していないと、経済学者はかねてから指摘しているという.  小売データのなかには家計消費ではないものが含まれており,また、住宅建設資材の家計への販売は、家計消費ではなく、家計投資の一部だからであり,さらに,家計消費に含まれるべき教育サービスや医療関連サービス,また、農家の自家消費は、小売販売額には含まれていないからだという.  さらに,建設、自動車販売、それに税収は減少しているにも関わらず,08年第4四半期においては、年率で6.8%の成長率が実現したことになっていることから,政治的思惑から数字が操作されているのではないかとも指摘されているという.  詳しくは http://news.livedoor.com/article/detail/4247627/ を参照されたし.  また, http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60356718.html によれば,これは官製バブルであり,中国の輸出減のマイナス効果を、固定資産投資の増加でカバーし、GDPの数字上7.1%を維持しているだけだという.  すなわち, > そのカラクリは、政府が公共投資を中心に財政支出を増やし、中国人民銀行は大いに人民元を発行して国有商業銀行に流し込み、銀行は国有企業向けを中心に融資攻勢を掛け、固定資産投資を増やすようにする。 > 輸出が大幅に減っても減った分の2倍だけ投資が増えれば、7%の成長など容易に達成できるという。 ものであるという.  詳しくは同ブログを参照されたし.  中国の統計が信頼できないものであることは,前々から指摘され続けていたことではあるが,数字的に裏付けられたといえよう. ---- ** 【質問】 中国の景気先行指数の疑問点は?  【回答】  バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの香港在勤エコノミスト陸挺の,2010.6.30のリポートによれば,米民間調査機関コンファレンス・ボードが公表している中国の景気先行指数は,「質の低い月間統計に過度に依存したもの」であり,「それほど先行性があるとは言えない」指標だという.  同指数は融資や原材料供給、輸出受注、供給業者の納品スピードなどのデータを基に算出されている.  しかし同氏によれば,データの質は低く、供給業者の納品スピードが構成項目に含まれる点など、指数の構成には欠陥があるという.  詳しくは, 「ブルームバーグ」,2010.6.30付 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a8LamN6w3S8E を参照されたし.  中国の経済統計は信頼できないという指摘は,これまでにも各方面から度々行われている. ---- ** 【質問】 中国から脱出する韓国・台湾企業が急増しているのは何故ですか?  【回答】  ≪ WEB 熱線 第1073号 ≫2008/09/17内,「インド事報・インド徒然」 http://chinachips.fc2web.com/repoas/06haguregumo.html では,この動きは昨年(2007年)来からのものだが,韓国企業について言えば,本国の韓国自体,経済的に苦境にある上,労賃が上昇して,採算の悪化している中国から,労賃の安い他の国にシフトせざるを得なくなっているのだろうという.  また,当然,撤退に関わる労働争議も発生しているだろうと推測している.  また台湾,特に近場の広東省に進出した台湾企業も,悲惨な状況にあり,相次いで中国本土から脱出している模様.  移転先は主にベトナムだが,台湾企業は,ベトナムの次はアフリカ諸国と目標を設定しているようで,アフリカには,既に30万人以上の台湾人が‘転勤’している,とする伝聞情報を紹介している.  詳しくは同メール・マガジンを参照されたし.  また,柴田聡によれば,中国の過剰な不動産融資が,インフレを誘発する兆しが見えており,韓国・台湾企業に限らず,逃げ足の速い外国資本は早くもベトナムやバングラデッシュに逃げ出し始めているという.  こうした中で,中国当局は,外国企業いじめに近い外国資本への課税強化で糊口をしのごうとしているため,こうなると退路を断って中国に無理やり進出した,日本の中小企業など目も当てられない始末となるだろうと予想されている.  さらに柴田は,競争力の弱い低付加価値の輸出産業への依存が高い中国は,人民元の切り上げに抵抗しているが,やがてインフレをコントロールすることが出来なくなって,インフレ抑制の為,やむやむ人民元切り上げに応じざるをえず,そうすると競争力の弱い輸出産業(繊維,おもちゃ,百円ショップ用品など)の倒産が相次ぎ,暴動が頻発することになるだろうという.  中国経済の輸出依存度は33%と異常なくらい高く(高度成長期の日本でさえ輸出依存度が10~15%).インフレが昂進すれば人々の生活は苦しくなるので賃金値上げが起きるが,それが益々インフレを昂進させるという悪循環になるという.  こうした中国高度成長の負の側面が顕在化するのは,早ければ2012年であると,柴田は予測している.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国でビジネス的に成功する方法を教えてください.  【回答】 http://www.bk1.co.jp/product/02606029/p-jokai28866/ の書評によれば,全部自前で持ち込んで、奴らを半奴隷としてこき使い、製品は全部引き上げて他の市場に売りつけるという米国企業的な形でしか中国で儲けることは出来ないという.  なぜならば,中国では猫の目のように変わる税制・規制のため,安定したビジネスは不可能であり、知的財産権はなきに等しく、しかもすぐコピーされて半値以下で「競合相手」が自分とそっくりの商品をぶつけてくるからだという.  その上,市場は驚くほど小さく、期待と現実のギャップは非常に大きいのだという.  詳しくは同書評を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国が最大の米国国債保有者になったということは,中国がアメリカの生殺与奪権を握ったことを意味するのですか?  【回答】 http://www.bk1.jp/review/0000470491 によれは,そうではなく逆に弱みであって,なぜ中国がアメリカ国債を大量に保有しているかといえば、人民元が対ドルで値上がりしてほしくないがゆえに、彼らが為替介入を大規模にやり続けていたからだという.  よって,もし仮に中国が米国国債を大量処分したとすると,人民元は対ドルで暴騰し,中国はアメリカに輸出できなくなるだろうという.  加えて,アメリカの金利が急騰し、それにつられて世界の金利も急騰し、世界の金融市場が大混乱するので,輸出主導で成り立っている中国経済もまた,混乱に陥るだろうと述べられている.  詳しくは同ページを参照されたし. ---- ** 【質問】 中国企業が日本企業などを買い漁っているというのは本当か?  【回答】 http://diamond.jp/series/china_rika/10030/ によれば日本企業だけでなく,世界中で買収攻勢をかけているという.  すでに関東の一等地の多くを中国関連企業が牛耳っているともいわれているくらい、その勢いはとどまるところを知らないという.  一方,海外による中国企業買収には,独禁法を盾に一方的に拒絶しており,これは中国の国内企業保護が目的である模様.  また,中国による自国企業買収に各国政府がNOを言い出したへの意趣返しでもあるという.  詳しくは同ページを参照されたし. ---- ** 【質問】 サブプライム・ローン恐慌以後も,中国の内需の伸びは堅調だが,これは中国が不況をいち早く脱した証拠と見ていいのか?  【回答】  「ニューズウィーク」誌のビジネス担当記者ラーナ・フォルーハーによれば,問題は、好況を牽引している消費の主役が個人ではなく,政府だということにあるという.  補助金なしでも個人が財布の紐を緩めてくれない限り,中国で本物の消費ブームは起きないという.  そのためには中国政府が,基本的な医療と年金を幅広い層の国民に保障する必要があるが,現状では中国で病気をしたら、診察を受ける前にまず医療費を即金で払わなければならず,また,退職後に何らかの年金をもらえる国民の数は全体の20%に過ぎないため,それが個人の貯蓄率は30%と高い原因になっているという.  詳しくは http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090622-00000301-newsweek-bus_all を参照されたし.  日本でも年金への不安などから,同様の現象が起きているわけだが,中国の場合はそれ以上の悪環境にあるといえるだろう. ---- ** 【質問】 中国における農農格差について教えてください.  【回答】  現代の中国農村では、村が一旦農民から土地を集めて集約化し、それを「竜頭企業」と呼ばれるアグロインダストリーや、一部の財力のある農家に改めて請け負わせるという状況があちこちで生まれつつあり,そういった大農場では、より貧しい農村からの出稼ぎ者を雇用し低賃金の農作業にあたらせる、といった「農農格差」が急速に広がりつつあるという.  他方,制度的なゆがみにより,不当に安い価格しかつかない農地を、わずかな現金を手にするために手放さなければならない農民も,多数いるという.  詳しくは http://www.bk1.jp/review/0000482015 を参照されたし. ---- ** 【質問】 サブプライムローン恐慌後の,中国農民工の失業者数は?  【回答】  中央農村工作領導小組弁公室の陳陽文主任(中央財経領導小組弁公室の副主任を兼任)が2009年2月2日,国務院スポークスマンが実施したブリーフィングで述べたところによれば,2009年には約2500万人が失業していると推測されるという.  一方,この国際金融危機は,農産品の価格の上昇幅減少ももたらしており,失業と共に農民の収入を直撃しているという.  詳しくは,電子マガジン《中国最新情報》2009年2月17日付 http://www.bizchina.jp/ja/nweek/ を参照されたし.  中国では一般的に言って,この手の統計の数字は操作されている可能性が高いので,失業者の実数は,この数字以上に多いだろうと愚考する. ---- ** 【質問】 中国において,労働者の権利を守ってくれる存在は何か?  【回答】  電子マガジン《中国最新情報》No.476 2009年2月17日 http://www.bizchina.jp/ja/nweek/ が,〔聨合早報2009年2月5日〕の報道として伝えるところによれば,計画経済時代には,労働組合には労働者を代表し経営者と交渉する役割がなく,農民工の権利・利益保護の分野では,まだ体制外の民間組織が介在する余地も少なくないという.  農民工のために生産作業中の思わぬ事故,自動車事故,無通告解雇,賃金の不払いや遅延などの紛争を解決し,収入を得ているのは,大半が弁護士資格を持っていない「闇弁護士」と批判される存在であるという.  中華人民共和国全国総工会(全総)の張鳴起副主席は2008年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)において,「企業内の労働争議は近年,毎年20%増と急激に増加している」と明らかにしている.  詳しくは同メール・マガジンを参照されたし.  実際2009年7月24日には、中国吉林省の大手鉄鋼会社、通鋼集団通化鋼鉄股フェン公司で,組織改編に伴う人員整理などを恐れた従業員が,集団で抗議デモを行い、同公司の経営権を引き継ぐことになっていた民間鉄鋼会社の社長が,殴殺される事件まで発生している. (ただし単なる労働者の暴動ではなく,政争が絡む可能性も指摘されている)  詳しくは http://ihasa.seesaa.net/article/124566338.html を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の経済成長は,同国の民主化をもたらすだろうか?  【回答】 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070823-01-0801.html によれば,最も可能性の高いシナリオは,中国式資本主義は成長と拡大を継続するが,同時に共産主義体制も継続し,よって中国が抱える国内の経済的欲望により,人権問題を無視した海外戦略が引き続き行なわれるだろうという.  中国国内における貧富の格差や環境問題を解決するためには,政府の強いリーダーシップが必用とされるため,それが中国共産党の体制の生き延びに繋がるだろうという.  また国際社会も,中国の経済が世界に及ぼす影響があまりにも大きくて,中国への民主化や中国共産党への干渉を行なうより,むしろ米国の財界を中心として,中国の経済発展を優先する政策を行なうだろうと述べられている.  詳しくは同ページを参照されたし.  現実に進行している事態を見ても,たとえばターリバーンに対して沸き起こったような人権侵害への非難は,中国に対しては米国を中心として及び腰であり,同ページ記事への傍証となっていると言えよう. ---- ** 【質問】 中国の経済成長はどの程度と考えるべきか?  【回答】  それについては China’s unbalanced economy FT:中国のアンバランスな経済 By Richard McGregor Published: May 21 2007 19:23 http://www.ft.com/cms/s/4f08f70e-07c7-11dc-9541-000b5df10621.html という記事がある.  これは中国経済の現状分析で,先週中国人民銀行の発表した一連の措置,人民元変動幅の拡大や預金準備率,金利の引き上げなどの評価を行なっている.  中国人民銀行のマクロ経済過熱化防止措置について,この評論は,簡単に言えば余り効き目が無いだろう,という.上海のスタンダード&チャータードのStephen Greenの言葉を引いているのが印象的. >says today’s excess liquidity is the result of a host of policies rolled out >over two decades and that “there is indeed no easy way of reversing them”.  現在の中国経済の,過剰な流動性を管理できない体制は20年かかって作り上げたものなので「それをリバースする簡単な方法は無い」.  中国は更に,幾つかの製品の輸出税を引き上げ,輸入税を引き下げる措置を発表したが,この評論は,殆ど評価していない.  人民元引き上げでも貿易黒字は容易には解消しないだろうという. >But if the trade surplus is the problem, neither appreciation of the renminbi nor random administrative measures to restrain exports, such as the ones applied to steel, will be a panacea. >China’s increased labour productivity alone over the past two years has been enough to wipe out any cost increases ? and therefore any decrease in export competitiveness ? from the roughly 7 per cent appreciation in the renminbi against the dollar since mid-2005. Even if China’s currency rose rapidly, the bilateral trade surplus would remain high in any case.  記事筆者は最後に鋭い指摘をしていて,中国の経済成長は膨大な輸出と国内投資の数字で出来ているので,その内容は数字の見掛けほどは良くないのだという.  その証明として,各国のGDP成長率と雇用の伸びを比較したグラフを示して,中国の雇用はブラジル以下の成長に過ぎない,と述べている. ニュース極東板・改 http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/asia/1179579106/ ---- ** 【質問】 経済的には米中は輸出入や米国債購入など,相互に最重要関係といってもいいのでは?  【回答】  ところがそうじゃないんだな。  中国は不動産バブルがはじけはじめているし、そもそも統計が信用できないし,どうも元を刷りまくっている可能性があるし、日本の製造業は皆逃げ出したし、近いうちに分裂する可能性もあるという最悪な状態。 #「中国撤退セミナー」が大人気だったり、各省のGNP統計を合計してみたら,中央政府発表の数字より大幅に大きくなってしまったり、江沢民が列車事故以降行方不明なんて傍証がある。  先進国の中で経済がマトモなのは日本のみ。※  あとはみな,金融バブルに踊ったせいで金融恐慌一歩手前。  アメリカ50州のうち、財政が健全なのがたったの3州しかないという恐ろしい状態。  シュワちゃんのお膝元が飛びそうだってんだから,後は推して知るべし。  まぁ,日本は土地バブルの後始末で金融バブルに乗る余裕がなかったという,情けない理由が大きいが。  それに,これからの稼ぎどころの省エネ関連技術は,日本がやっぱりトップ。  だから本当は,日本との同盟関係を強化しなければならない。  ところがノムヒョンの後継者と呼ばれるオバマは経済音痴。  そういう事が全然判ってない。  いわば無能な働き者。  だから馬鹿を平気で言うし、こないだなんか日本の捕鯨にいちゃもんつけてきたらしい。※  余りにもヤバいので、アメリカのメディアが自己規制してまったく報道しなかったらしいが(笑)  軍板に密接に関係するネタとしては、F-35の開発中止をやらかすという噂が流れている。  こんな事したらどうなるか,説明しなくてもわかるだろ?  しかもF-22の調達まで止めてしまったから,一体どうなるよ?  【反論】  Google中国語のニュースで江沢民(簡体字)で検索すると、7月13日に江沢民が胡錦濤ら首脳部と共に、11日に亡くなった北京大学の季 羡林教授の顕花式に参加したとのこと。 http://www.chinanews.com.cn/cul/news/2009/07-13/1773478.shtml  また,中国の不動産バブルなんて07年末には弾けてるんだが。  ところが最近の金融緩和と海外からの投機で、株・不動産バブルが春あたりから再燃しつつある.  製造業が逃げ出したとか冗談じゃない.  撤退セミナー大人気、というニュースは確かに共同通信で流れた。  だが具体的話も数字も皆無.  逆は具体的だ。  昨年10月以降でも、少なくともトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、ソニー、パナソニック、シャープ、三洋、東芝、京セラ、コマツ、三菱重工、三井化学、旭化成、三菱化学、ブリジストン等が中国での工場建設や拡張、事業拡大を発表している。  これらの企業が日本での事業を整理縮小しているのは言うまでもない。  これから世界中で売れるであろう、太陽電池パネルの工場だって中国だ。  水質浄化プラントなども,中国での合弁事業が目白押しだ。  最大市場が中国で、合弁が参入条件だから当然だな。  工場だけではない。  挙げた企業の幾つかは,中国での幹部社員や研究職採用を強化する予定だ。  外資系製薬企業の研究所も次々と上海郊外に移転している。  経済産業省は今年に入ってこんなことをいいだした。 「ガラパゴスを反省して新興国の新興中産階級(既に9億人)に売れる商品をつくれ」  それには日本で商品開発をやっていてはダメだから、研究開発も現地でやる。  先陣を切ったのがパナソニックだ.  製造業以外でも、イオン、ローソン、サイゼリヤ、吉野屋、ユニクロ、花王、資生堂、大塚製薬と今年に入ってからも進出ラッシュ。  バカが「経済がマトモなのは日本のみ」なんてふざけたことを言ってる間に日本が沈んでいく.  【出典】 軍事板,2009/08/05(水)~08/06(木) http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245312929/ ※については要クロス・チェック ---- ** 【質問】 中共がインドネシアに対し,台湾からの漁船購入を止めるよう圧力を加えたらしい一件について教えてください.  【回答】  2010.02.11の台湾ニュース http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1177962&lang=eng_news によれば,中共がインドネシアに対し,台湾からの漁船購入を止めるよう圧力を加えたらしい.  エッセンスは以下のとおり. 1.今年1月インドネシア政府は,台湾の造船会社に発注していたトロール船の製造を突然キャンセルした. 1.背景には中共の圧力があったと見られる.  台湾が中共からはじめて受けた経済的圧力は,造船業界となった. 1.近年中共では造船業が成長しており,台湾からシェアを奪うため,「船主への資金提供」等の活動が行なわれている模様. ⇒シナとの経済関係深化は,必ずこういう結果を生むと考えます.  ギリシャ哲学やローマ神話を土台にもつ文明やイスラム文明,わが文明等とシナ文明とは根っこから違うと思われます.  シナ文明が持つ特異性を把握するには,宮崎正弘さんがまとめられた 『シナ人とは何か 内田良平の『支那観』を読む』 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4886563406/gunjijouhou-22/ref=nosim が非常に優れた内容なので,一読をオススメします.  【出典】 おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)2月15日 http://okigunnji.com/ ---- ** 【質問】 2010年の,中国でのスト続発の背景について教えられたし.  【回答】  新世代農民工の権利意識への積極性及び能力は、第一代目の先代のそれと比べて強く、国民の基本的権利の平等に対する期待も大きいという.  権利の守り方も受身のものから,積極的に主張するものへと変化している.  また,給料の未払いも問題となっており,2009年の、新世代農民工1人当たりの未払い賃金は平均1538.8元、約1.5カ月分の給料に相当するという.  【出典】 〔第一財経日報2010年6月22日〕 (「中国最新情報」No.511 2010年7月6日より孫引き) ⇒ http://archive.mag2.com/0000009261/index.html ---- ** 【質問】 中国労働者を搾取しているのは誰?  【回答】 957 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/26(日) 17:37:36  中国は労働分配率が低い。  当局も放置してる。  企業搾取し放題。  だから日本も進出する。  中国人はもっとストやって,給料上げるように頑張れ。  そうすれば愚かな企業は撤退する。  給料払うまともな企業だけが残る。  そして中国は発展する。 958 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/26(日) 18:17:59  中国最大の搾取構造は,実は人民元のコントロールだと思うぞ.  元を上げなければ国は豊にならず、ひたすら労働集約型に陥ってしまう.  ところが成長のバランスが悪いので,元を上げたら産業は崩壊,そして国は空中分解する。  レアアースで儲からないのは,日本が安く大量に買っているからだと,中国政府系新聞が吠えているが,元が高ければどっさり円が手に入るのに、わざわざ押さえつけて搾取と言っているので・・・  まぁ、なんつーか被害妄想というか,また全員信じているので、日本の甘い対応に恐怖を覚える.  ガス抜きとかいう話がでるが,奴ら本気だぞ。 959 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/26(日) 18:22:57  958にちょっと追加.  日本が安く大量に買って、日本が製造して、高値で売り付けるので,中国は付加価値が付けられず、産業技術も成長しない--とまぁ、こんな話が向うのインテリの中に出回っているんですよ、困ったことに。 #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1246895987/)} ---- ** 【質問】 中国の富豪を教えてください. http://www29.atwiki.jp/j-economy/pages/85.html ---- ** 【質問】 なぜ『マンガ嫌韓流』を,日本の大手商社、銀行、メーカーがこぞって会社単位でまとめ買いしたのか?  【回答】 http://www.bk1.jp/review/0000431581 によれば,韓国と取引のあるビジネスマンは、いつも韓国人が持ち出す無理難題に悩まされ、その倣岸無礼な態度に辟易とさせられているからだという.  なぜなら向こうは国家ぐるみで,幼少期から反日嫌日教育を受け理論武装して,必死の形相で食ってかかってくるが、日本側は会社に入って担当するよう命じられるまで理論武装皆無の連中が多いため、えてして一方的にやり込められてしまうケースが多かったという。  だからこそ重厚な論理構成と分厚い歴史的事実を取りまとめた「嫌韓流」がビジネスマンの間で「どうもすごい本が出たらしいぞ」と瞬く間の間にその噂が広まって、みんなわれ先に書店に駆けつけ買い漁り読み漁り、読後書店に「駐在員に配るから」と大量の注文を出しているのが現状なのだ,と述べられている.  詳しくは同書評を参照されたし.  「国家ぐるみで反日理論武装」については,黒田勝弘にも似たような記述が見られるため,事実である可能性は比較的高いと推測される. ---- ** 【質問】 今の韓国が経済破綻する可能性ってあるの?  一部の人たちが「韓国経済は崩壊する、崩壊する」って騒いでるけど….  【回答】  日本の会計基準だと、韓国は既に破綻していてデフォルト宣言ずみ。  しかし韓国の会計基準では、韓国は破綻していないし外貨準備も十分。  日本では不渡り2回出すと倒産または破綻だが、 韓国では不渡り2回だしたぐらいでは企業は「破綻してない」ので,倒産も有り得ない。  日本では、外国に外貨供給を依頼した時点で,債務繰延依頼というデフォルト宣言を行ったと考えるが、 韓国では、外国から外貨供給を受けて外貨建て支払いができれば「デフォルトではない」。  【出典】 経済板,2009/08/04(火) http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/685 ---- ** 【質問】 韓国の技術力・工業力って,先進国レベルで見れば低いのでしょうか?  一応,液晶モニターを国産しているような国ではあるし……  【回答】  技術力,工業力ってのは簡単に測れない.  個人的な意見ですまないが,韓国ってのは,電気・電子系の技術力は先進国並といっていいと思う.  液晶パネルってのはちょっと特殊で,実は量産できるのは日本,韓国,台湾しかない.  その中でも,キーになる部材は日本でしか作れないものが多いけど,韓国は国策でなりふりかまわず国産化を図ってるので,2年以内くらいには追いつかれるだろう.  原子力方面でも,プラントの輸出が始まるとかなんとか.  でも,基礎的な工業力って言うのか,産業の裾野が狭く,儲かる分野に集中的に金を投じている印象がある.  まあ,これは財閥の存在によるところが大きいように思うけど.良くも悪くも20年位前の日本と似てる.  【出典】 軍事板,2010/01/24(日) http://armybeginner.web.fc2.com/beginner/1264260285.html ----
#CONTENTS ---- ** 【質問】 アジア共通通貨構想にはメリットはあるのか?  【回答】  若田部昌澄(早稲田大学教授)によれば,共通通貨を導入するのが有利なのは、いうまでもなく日本にとってのメリットがデメリットを上回ることだが、ユーロをみてもわかるように共通通貨の形成はたいへん難しいという。  例えば,仮に中国と日本が共通通貨をもつとすると、ヨーロッパ中央銀行に倣って、アジア中央銀行(ACB)が設立されるのだろうが,ACBにとっては,金利決定が非常に困難に成るという.  設定した金利は中国の奥地にとっては低すぎ、東京にとっては高すぎるということになりかねず,共通通貨はアジアのもつ多様な地域の発展を阻害するだろうと述べている.  詳しくは http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090911-07-1401.html を参照されたし. ---- ** 【質問】 21世紀は輸出相手国としては,アメリカよりも中国を重視すべきなのでは?  【回答】 http://www.bk1.jp/review/0000431000 によれば,中国への輸出なるものの3分の1以上は,中国を迂回したアメリカへの輸出に過ぎず,中国そのものを最終需要地とした輸出なんてほとんどなく,中国は実はあんまり儲からない貿易相手なのだという.  中国はその意味で「世界の工場」というよりは「世界の下請け工場」と呼んだほうが,実態を正確に表しているという.  ただし東南アジアもそうだが,もちろん彼らの成長に従い、徐々に徐々にその重要性は増しつつあるので,完全に無視しろといっているのではないので念のため.  そもそも http://www.bk1.jp/review/0000433934 によれば,スマイルカーブで見ると,忙しい割には最も儲からない部門だけを中国人が担わされていることが分かるという.  スマイルカーブとは横軸に開発・製造・販売というヴァリューチェーンをおき、縦軸に付加価値をとった統計.  付加価値(もうけ)がでかいのは上流の開発と下流の販売であって、真ん中の製造は付加価値がもっとも低い.  その真ん中の部分を担わされているのが中国なのだという.  ちなみに http://www.bk1.jp/review/0000445992 によれば,トヨタ自動車の全利益の70%,ホンダや日産の全利益の90%以上が,アメリカ合衆国のビジネスからつむぎだされているが,中国とのビジネスではほとんど利益が出せないままであるという.  また, > なまじ顔つきが似ているから、油断していると、中国人と日本人では発想法も価値観も行動様式も何もかもが全然異なることに気がつかされる。 > 初めから西洋人のように「異人」と思って臨んだほうが、かえって上手く行く とも述べられている.  詳しくは各ページを参照されたし.  さらにリチャード・クーによれば,アメリカが全世界にこれだけ大きな影響力を持ちえたのは,大きな軍事力もさることながら,それにも増して,同国が比類なき大きさの消費マーケットを世界に提供してきたことが大きいという.  アメリカの消費需要は10兆ドルあるが,2009年初頭の時点で,日本のそれは2.5兆ドル,また,中国とインドの消費需要を合計しても3兆ドルに過ぎない.  したがってアメリカ経済の迷走が続けば,世界の秩序も大きく乱れてしまう可能性があるという.  その上,このアメリカ市場を利用せずに経済成長した国は,アジアでは一つもない.  したがってアメリカ市場に依存する傾向は,特にアジアに強いという.  ただしリチャード・クーは,大きな貿易赤字を出しながら,全世界にマーケットを提供するという,アメリカの役割は限界に達しており,中長期的に見ても,アメリカが世界経済を引っ張っていく,というトレンドは終焉したと考えるべきだろう,とも述べていることにも留意.  詳しくは『オバマで変わるアメリカ』(アスペクト,2009.3.13) http://www.bk1.co.jp/product/03088391/p-jokai28866/ p.105-109 & 111-113を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の対外債務は?  【回答】 http://www.recordchina.co.jp/group/g17612.html によれば,国家外貨管理局発表では,2007年末時点で3740億ドル(約38兆2000億円,香港,マカオ,台湾は含まない数値).  残高では短期債務が多く,全体の6割を占めているという.  しかし,国家外貨管理局のある官僚は2007年の外債償還率は約2%,短期外債と外貨準備高の比率は14.4%と健全で,債務率,負債率とあわせた主要4指標で見ても国際基準の安全ラインを満たしていることから問 題はないとコメントしているという. >外債償還率は約2%  いや,低すぎるだろ.  短期債のロールオーバーでもやってるの?  そんなことするくらいなら長期債かりれば良いのに.  経済絶好調で将来もバラ色なんだから,どこだって喜んで長期債貸してくれるでしょ(棒 #right(){(ニュース極東板)} #right(){(http://tmp7.2ch.net/test/read.cgi/asia/1207624605/l50)} ---- ** 【質問】 中国の国家財政が,破綻していないのは何故ですか?  無税国家が共産主義国家の本質であって,共産主義体制が資本主義にシステムを移行させた後でも,そもそも国民にも企業にも納税意識が無いので,旧共産主義国はなかなか税金が集められず,旧共産主義国の財政が軒並み破綻しているのに,中国だけが破綻していない理由が分かりません.  【回答】  柴田聡によれば,中国の,とりわけ地方政府の財政収入のかなりの部分を,実は不動産売却益(地上げ利益)が占めているからだという.  中国ではすべての土地は公有であり,それは政府の持ち物なのだが,今,中国では凄まじい不動産バブルが生じているため,その地上げ利益のほぼ全てが丸々中国政府の懐に入って,これが中国の急激なインフラ整備の原資となっているのだという.  また,世界スタンダードでは,インフラ整備は「費用」として処理されているが,中国では,どう考えても採算がとれそうもないインフラ含め,多くの整備事業が「収益事業」と位置づけられ,その為のビークルとして地方政府が持つ「地方融資プラットフォーム」,言うならば第三セクターが活用されているのだと説明している.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の,そんな無茶な「地方融資プラットフォーム」が,資金ショートしないのは何故なのですか?  【回答】  柴田聡によれば,中国の国営銀行がせっせと貸し込んでいるかという.  そして,なぜこうした儲かるはずの無い事業に,そんなことをするのかと言うと,政府の後押しもあるが,中国の銀行は規制で守られ ており,3%の利ザヤ保障があるので,貸し出しを増やせば増やすほど儲かる仕組みになっているためだという.  そして貸し出しを抑えていた政府のタガが,リーマンショック後,外されたので,まるでダムが決壊するように中国の銀行はこぞって不動産融資,インフラ事業融資を増やしているのが,実情だと柴田は言う.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の銀行は規制で守られているそうですが,それは経済に歪みを及ぼさないのですか?  【回答】  柴田聡によれば,それだけ盛大に貸し出しを増やせば,インフレが起きない訳がなく,今,その兆候が食料品価格の暴騰と言う悪い形で出始めているという.  まだまだ競争力の弱い低付加価値の輸出産業への依存が高い中国は,人民元の切り上げに抵抗しているが,やがてインフレをコントロールすることが出来なくなって,インフレ抑制の為,やむやむ人民元切り上げに応じざるをえないだろうと,予想されるという.  中国の最大の売りである「安い人件費」も,過去の話になりつつあると述べている.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国のGDPデータは,どのように怪しいのか?  【回答】  野口悠紀雄によれば,例えば,過去長期にわたって、中国のIVA(工業付加価値:産出額マイナス投入額)と電力消費量は並行的な動向を示してきたが,最近時では,電力消費はマイナス成長なのに、IVAは増加していることになっている。  IVAデータが正しくないとすれば、中国GDPの約半分はIVAで推計されているので,GDPも正しくないと言うことになるという.  この問題についてのIEAが批判すると,中国の電力消費に関する詳細なデータが発表されなくなってしまったという.  その上,発表ではIVAはGDPより急速に下落しているという.  また,中国の家計消費,住宅建設、自動車販売額は,小売データから推計されているが,小売販売額は家計消費を適切に表していないと、経済学者はかねてから指摘しているという.  小売データのなかには家計消費ではないものが含まれており,また、住宅建設資材の家計への販売は、家計消費ではなく、家計投資の一部だからであり,さらに,家計消費に含まれるべき教育サービスや医療関連サービス,また、農家の自家消費は、小売販売額には含まれていないからだという.  さらに,建設、自動車販売、それに税収は減少しているにも関わらず,08年第4四半期においては、年率で6.8%の成長率が実現したことになっていることから,政治的思惑から数字が操作されているのではないかとも指摘されているという.  詳しくは http://news.livedoor.com/article/detail/4247627/ を参照されたし.  また, http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60356718.html によれば,これは官製バブルであり,中国の輸出減のマイナス効果を、固定資産投資の増加でカバーし、GDPの数字上7.1%を維持しているだけだという.  すなわち, > そのカラクリは、政府が公共投資を中心に財政支出を増やし、中国人民銀行は大いに人民元を発行して国有商業銀行に流し込み、銀行は国有企業向けを中心に融資攻勢を掛け、固定資産投資を増やすようにする。 > 輸出が大幅に減っても減った分の2倍だけ投資が増えれば、7%の成長など容易に達成できるという。 ものであるという.  詳しくは同ブログを参照されたし.  中国の統計が信頼できないものであることは,前々から指摘され続けていたことではあるが,数字的に裏付けられたといえよう. ---- ** 【質問】 中国の景気先行指数の疑問点は?  【回答】  バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの香港在勤エコノミスト陸挺の,2010.6.30のリポートによれば,米民間調査機関コンファレンス・ボードが公表している中国の景気先行指数は,「質の低い月間統計に過度に依存したもの」であり,「それほど先行性があるとは言えない」指標だという.  同指数は融資や原材料供給、輸出受注、供給業者の納品スピードなどのデータを基に算出されている.  しかし同氏によれば,データの質は低く、供給業者の納品スピードが構成項目に含まれる点など、指数の構成には欠陥があるという.  詳しくは, 「ブルームバーグ」,2010.6.30付 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a8LamN6w3S8E を参照されたし.  中国の経済統計は信頼できないという指摘は,これまでにも各方面から度々行われている. ---- ** 【質問】 中国から脱出する韓国・台湾企業が急増しているのは何故ですか?  【回答】  ≪ WEB 熱線 第1073号 ≫2008/09/17内,「インド事報・インド徒然」 http://chinachips.fc2web.com/repoas/06haguregumo.html では,この動きは昨年(2007年)来からのものだが,韓国企業について言えば,本国の韓国自体,経済的に苦境にある上,労賃が上昇して,採算の悪化している中国から,労賃の安い他の国にシフトせざるを得なくなっているのだろうという.  また,当然,撤退に関わる労働争議も発生しているだろうと推測している.  また台湾,特に近場の広東省に進出した台湾企業も,悲惨な状況にあり,相次いで中国本土から脱出している模様.  移転先は主にベトナムだが,台湾企業は,ベトナムの次はアフリカ諸国と目標を設定しているようで,アフリカには,既に30万人以上の台湾人が‘転勤’している,とする伝聞情報を紹介している.  詳しくは同メール・マガジンを参照されたし.  また,柴田聡によれば,中国の過剰な不動産融資が,インフレを誘発する兆しが見えており,韓国・台湾企業に限らず,逃げ足の速い外国資本は早くもベトナムやバングラデッシュに逃げ出し始めているという.  こうした中で,中国当局は,外国企業いじめに近い外国資本への課税強化で糊口をしのごうとしているため,こうなると退路を断って中国に無理やり進出した,日本の中小企業など目も当てられない始末となるだろうと予想されている.  さらに柴田は,競争力の弱い低付加価値の輸出産業への依存が高い中国は,人民元の切り上げに抵抗しているが,やがてインフレをコントロールすることが出来なくなって,インフレ抑制の為,やむやむ人民元切り上げに応じざるをえず,そうすると競争力の弱い輸出産業(繊維,おもちゃ,百円ショップ用品など)の倒産が相次ぎ,暴動が頻発することになるだろうという.  中国経済の輸出依存度は33%と異常なくらい高く(高度成長期の日本でさえ輸出依存度が10~15%).インフレが昂進すれば人々の生活は苦しくなるので賃金値上げが起きるが,それが益々インフレを昂進させるという悪循環になるという.  こうした中国高度成長の負の側面が顕在化するのは,早ければ2012年であると,柴田は予測している.  詳しくは, http://www.bk1.jp/review/0000491118 を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国でビジネス的に成功する方法を教えてください.  【回答】 http://www.bk1.co.jp/product/02606029/p-jokai28866/ の書評によれば,全部自前で持ち込んで、奴らを半奴隷としてこき使い、製品は全部引き上げて他の市場に売りつけるという米国企業的な形でしか中国で儲けることは出来ないという.  なぜならば,中国では猫の目のように変わる税制・規制のため,安定したビジネスは不可能であり、知的財産権はなきに等しく、しかもすぐコピーされて半値以下で「競合相手」が自分とそっくりの商品をぶつけてくるからだという.  その上,市場は驚くほど小さく、期待と現実のギャップは非常に大きいのだという.  詳しくは同書評を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国が最大の米国国債保有者になったということは,中国がアメリカの生殺与奪権を握ったことを意味するのですか?  【回答】 http://www.bk1.jp/review/0000470491 によれは,そうではなく逆に弱みであって,なぜ中国がアメリカ国債を大量に保有しているかといえば、人民元が対ドルで値上がりしてほしくないがゆえに、彼らが為替介入を大規模にやり続けていたからだという.  よって,もし仮に中国が米国国債を大量処分したとすると,人民元は対ドルで暴騰し,中国はアメリカに輸出できなくなるだろうという.  加えて,アメリカの金利が急騰し、それにつられて世界の金利も急騰し、世界の金融市場が大混乱するので,輸出主導で成り立っている中国経済もまた,混乱に陥るだろうと述べられている.  詳しくは同ページを参照されたし. ---- ** 【質問】 中国企業が日本企業などを買い漁っているというのは本当か?  【回答】 http://diamond.jp/series/china_rika/10030/ によれば日本企業だけでなく,世界中で買収攻勢をかけているという.  すでに関東の一等地の多くを中国関連企業が牛耳っているともいわれているくらい、その勢いはとどまるところを知らないという.  一方,海外による中国企業買収には,独禁法を盾に一方的に拒絶しており,これは中国の国内企業保護が目的である模様.  また,中国による自国企業買収に各国政府がNOを言い出したへの意趣返しでもあるという.  詳しくは同ページを参照されたし. ---- ** 【質問】 サブプライム・ローン恐慌以後も,中国の内需の伸びは堅調だが,これは中国が不況をいち早く脱した証拠と見ていいのか?  【回答】  「ニューズウィーク」誌のビジネス担当記者ラーナ・フォルーハーによれば,問題は、好況を牽引している消費の主役が個人ではなく,政府だということにあるという.  補助金なしでも個人が財布の紐を緩めてくれない限り,中国で本物の消費ブームは起きないという.  そのためには中国政府が,基本的な医療と年金を幅広い層の国民に保障する必要があるが,現状では中国で病気をしたら、診察を受ける前にまず医療費を即金で払わなければならず,また,退職後に何らかの年金をもらえる国民の数は全体の20%に過ぎないため,それが個人の貯蓄率は30%と高い原因になっているという.  詳しくは http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090622-00000301-newsweek-bus_all を参照されたし.  日本でも年金への不安などから,同様の現象が起きているわけだが,中国の場合はそれ以上の悪環境にあるといえるだろう. ---- ** 【質問】 中国における農農格差について教えてください.  【回答】  現代の中国農村では、村が一旦農民から土地を集めて集約化し、それを「竜頭企業」と呼ばれるアグロインダストリーや、一部の財力のある農家に改めて請け負わせるという状況があちこちで生まれつつあり,そういった大農場では、より貧しい農村からの出稼ぎ者を雇用し低賃金の農作業にあたらせる、といった「農農格差」が急速に広がりつつあるという.  他方,制度的なゆがみにより,不当に安い価格しかつかない農地を、わずかな現金を手にするために手放さなければならない農民も,多数いるという.  詳しくは http://www.bk1.jp/review/0000482015 を参照されたし. ---- ** 【質問】 サブプライムローン恐慌後の,中国農民工の失業者数は?  【回答】  中央農村工作領導小組弁公室の陳陽文主任(中央財経領導小組弁公室の副主任を兼任)が2009年2月2日,国務院スポークスマンが実施したブリーフィングで述べたところによれば,2009年には約2500万人が失業していると推測されるという.  一方,この国際金融危機は,農産品の価格の上昇幅減少ももたらしており,失業と共に農民の収入を直撃しているという.  詳しくは,電子マガジン《中国最新情報》2009年2月17日付 http://www.bizchina.jp/ja/nweek/ を参照されたし.  中国では一般的に言って,この手の統計の数字は操作されている可能性が高いので,失業者の実数は,この数字以上に多いだろうと愚考する. ---- ** 【質問】 中国において,労働者の権利を守ってくれる存在は何か?  【回答】  電子マガジン《中国最新情報》No.476 2009年2月17日 http://www.bizchina.jp/ja/nweek/ が,〔聨合早報2009年2月5日〕の報道として伝えるところによれば,計画経済時代には,労働組合には労働者を代表し経営者と交渉する役割がなく,農民工の権利・利益保護の分野では,まだ体制外の民間組織が介在する余地も少なくないという.  農民工のために生産作業中の思わぬ事故,自動車事故,無通告解雇,賃金の不払いや遅延などの紛争を解決し,収入を得ているのは,大半が弁護士資格を持っていない「闇弁護士」と批判される存在であるという.  中華人民共和国全国総工会(全総)の張鳴起副主席は2008年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)において,「企業内の労働争議は近年,毎年20%増と急激に増加している」と明らかにしている.  詳しくは同メール・マガジンを参照されたし.  実際2009年7月24日には、中国吉林省の大手鉄鋼会社、通鋼集団通化鋼鉄股フェン公司で,組織改編に伴う人員整理などを恐れた従業員が,集団で抗議デモを行い、同公司の経営権を引き継ぐことになっていた民間鉄鋼会社の社長が,殴殺される事件まで発生している. (ただし単なる労働者の暴動ではなく,政争が絡む可能性も指摘されている)  詳しくは http://ihasa.seesaa.net/article/124566338.html を参照されたし. ---- ** 【質問】 中国の経済成長は,同国の民主化をもたらすだろうか?  【回答】 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070823-01-0801.html によれば,最も可能性の高いシナリオは,中国式資本主義は成長と拡大を継続するが,同時に共産主義体制も継続し,よって中国が抱える国内の経済的欲望により,人権問題を無視した海外戦略が引き続き行なわれるだろうという.  中国国内における貧富の格差や環境問題を解決するためには,政府の強いリーダーシップが必用とされるため,それが中国共産党の体制の生き延びに繋がるだろうという.  また国際社会も,中国の経済が世界に及ぼす影響があまりにも大きくて,中国への民主化や中国共産党への干渉を行なうより,むしろ米国の財界を中心として,中国の経済発展を優先する政策を行なうだろうと述べられている.  詳しくは同ページを参照されたし.  現実に進行している事態を見ても,たとえばターリバーンに対して沸き起こったような人権侵害への非難は,中国に対しては米国を中心として及び腰であり,同ページ記事への傍証となっていると言えよう. ---- ** 【質問】 中国の経済成長はどの程度と考えるべきか?  【回答】  それについては China’s unbalanced economy FT:中国のアンバランスな経済 By Richard McGregor Published: May 21 2007 19:23 http://www.ft.com/cms/s/4f08f70e-07c7-11dc-9541-000b5df10621.html という記事がある.  これは中国経済の現状分析で,先週中国人民銀行の発表した一連の措置,人民元変動幅の拡大や預金準備率,金利の引き上げなどの評価を行なっている.  中国人民銀行のマクロ経済過熱化防止措置について,この評論は,簡単に言えば余り効き目が無いだろう,という.上海のスタンダード&チャータードのStephen Greenの言葉を引いているのが印象的. >says today’s excess liquidity is the result of a host of policies rolled out >over two decades and that “there is indeed no easy way of reversing them”.  現在の中国経済の,過剰な流動性を管理できない体制は20年かかって作り上げたものなので「それをリバースする簡単な方法は無い」.  中国は更に,幾つかの製品の輸出税を引き上げ,輸入税を引き下げる措置を発表したが,この評論は,殆ど評価していない.  人民元引き上げでも貿易黒字は容易には解消しないだろうという. >But if the trade surplus is the problem, neither appreciation of the renminbi nor random administrative measures to restrain exports, such as the ones applied to steel, will be a panacea. >China’s increased labour productivity alone over the past two years has been enough to wipe out any cost increases ? and therefore any decrease in export competitiveness ? from the roughly 7 per cent appreciation in the renminbi against the dollar since mid-2005. Even if China’s currency rose rapidly, the bilateral trade surplus would remain high in any case.  記事筆者は最後に鋭い指摘をしていて,中国の経済成長は膨大な輸出と国内投資の数字で出来ているので,その内容は数字の見掛けほどは良くないのだという.  その証明として,各国のGDP成長率と雇用の伸びを比較したグラフを示して,中国の雇用はブラジル以下の成長に過ぎない,と述べている. ニュース極東板・改 http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/asia/1179579106/ ---- ** 【質問】 経済的には米中は輸出入や米国債購入など,相互に最重要関係といってもいいのでは?  【回答】  ところがそうじゃないんだな。  中国は不動産バブルがはじけはじめているし、そもそも統計が信用できないし,どうも元を刷りまくっている可能性があるし、日本の製造業は皆逃げ出したし、近いうちに分裂する可能性もあるという最悪な状態。 #「中国撤退セミナー」が大人気だったり、各省のGNP統計を合計してみたら,中央政府発表の数字より大幅に大きくなってしまったり、江沢民が列車事故以降行方不明なんて傍証がある。  先進国の中で経済がマトモなのは日本のみ。※  あとはみな,金融バブルに踊ったせいで金融恐慌一歩手前。  アメリカ50州のうち、財政が健全なのがたったの3州しかないという恐ろしい状態。  シュワちゃんのお膝元が飛びそうだってんだから,後は推して知るべし。  まぁ,日本は土地バブルの後始末で金融バブルに乗る余裕がなかったという,情けない理由が大きいが。  それに,これからの稼ぎどころの省エネ関連技術は,日本がやっぱりトップ。  だから本当は,日本との同盟関係を強化しなければならない。  ところがノムヒョンの後継者と呼ばれるオバマは経済音痴。  そういう事が全然判ってない。  いわば無能な働き者。  だから馬鹿を平気で言うし、こないだなんか日本の捕鯨にいちゃもんつけてきたらしい。※  余りにもヤバいので、アメリカのメディアが自己規制してまったく報道しなかったらしいが(笑)  軍板に密接に関係するネタとしては、F-35の開発中止をやらかすという噂が流れている。  こんな事したらどうなるか,説明しなくてもわかるだろ?  しかもF-22の調達まで止めてしまったから,一体どうなるよ?  【反論】  Google中国語のニュースで江沢民(簡体字)で検索すると、7月13日に江沢民が胡錦濤ら首脳部と共に、11日に亡くなった北京大学の季 羡林教授の顕花式に参加したとのこと。 http://www.chinanews.com.cn/cul/news/2009/07-13/1773478.shtml  また,中国の不動産バブルなんて07年末には弾けてるんだが。  ところが最近の金融緩和と海外からの投機で、株・不動産バブルが春あたりから再燃しつつある.  製造業が逃げ出したとか冗談じゃない.  撤退セミナー大人気、というニュースは確かに共同通信で流れた。  だが具体的話も数字も皆無.  逆は具体的だ。  昨年10月以降でも、少なくともトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、ソニー、パナソニック、シャープ、三洋、東芝、京セラ、コマツ、三菱重工、三井化学、旭化成、三菱化学、ブリジストン等が中国での工場建設や拡張、事業拡大を発表している。  これらの企業が日本での事業を整理縮小しているのは言うまでもない。  これから世界中で売れるであろう、太陽電池パネルの工場だって中国だ。  水質浄化プラントなども,中国での合弁事業が目白押しだ。  最大市場が中国で、合弁が参入条件だから当然だな。  工場だけではない。  挙げた企業の幾つかは,中国での幹部社員や研究職採用を強化する予定だ。  外資系製薬企業の研究所も次々と上海郊外に移転している。  経済産業省は今年に入ってこんなことをいいだした。 「ガラパゴスを反省して新興国の新興中産階級(既に9億人)に売れる商品をつくれ」  それには日本で商品開発をやっていてはダメだから、研究開発も現地でやる。  先陣を切ったのがパナソニックだ.  製造業以外でも、イオン、ローソン、サイゼリヤ、吉野屋、ユニクロ、花王、資生堂、大塚製薬と今年に入ってからも進出ラッシュ。  バカが「経済がマトモなのは日本のみ」なんてふざけたことを言ってる間に日本が沈んでいく.  【出典】 軍事板,2009/08/05(水)~08/06(木) http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245312929/ ※については要クロス・チェック ---- ** 【質問】 中共がインドネシアに対し,台湾からの漁船購入を止めるよう圧力を加えたらしい一件について教えてください.  【回答】  2010.02.11の台湾ニュース http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1177962&lang=eng_news によれば,中共がインドネシアに対し,台湾からの漁船購入を止めるよう圧力を加えたらしい.  エッセンスは以下のとおり. 1.今年1月インドネシア政府は,台湾の造船会社に発注していたトロール船の製造を突然キャンセルした. 1.背景には中共の圧力があったと見られる.  台湾が中共からはじめて受けた経済的圧力は,造船業界となった. 1.近年中共では造船業が成長しており,台湾からシェアを奪うため,「船主への資金提供」等の活動が行なわれている模様. ⇒シナとの経済関係深化は,必ずこういう結果を生むと考えます.  ギリシャ哲学やローマ神話を土台にもつ文明やイスラム文明,わが文明等とシナ文明とは根っこから違うと思われます.  シナ文明が持つ特異性を把握するには,宮崎正弘さんがまとめられた 『シナ人とは何か 内田良平の『支那観』を読む』 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4886563406/gunjijouhou-22/ref=nosim が非常に優れた内容なので,一読をオススメします.  【出典】 おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)2月15日 http://okigunnji.com/ ---- ** 【質問】 2010年の,中国でのスト続発の背景について教えられたし.  【回答】  新世代農民工の権利意識への積極性及び能力は、第一代目の先代のそれと比べて強く、国民の基本的権利の平等に対する期待も大きいという.  権利の守り方も受身のものから,積極的に主張するものへと変化している.  また,給料の未払いも問題となっており,2009年の、新世代農民工1人当たりの未払い賃金は平均1538.8元、約1.5カ月分の給料に相当するという.  【出典】 〔第一財経日報2010年6月22日〕 (「中国最新情報」No.511 2010年7月6日より孫引き) ⇒ http://archive.mag2.com/0000009261/index.html ---- ** 【質問】 中国労働者を搾取しているのは誰?  【回答】 957 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/26(日) 17:37:36  中国は労働分配率が低い。  当局も放置してる。  企業搾取し放題。  だから日本も進出する。  中国人はもっとストやって,給料上げるように頑張れ。  そうすれば愚かな企業は撤退する。  給料払うまともな企業だけが残る。  そして中国は発展する。 958 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/26(日) 18:17:59  中国最大の搾取構造は,実は人民元のコントロールだと思うぞ.  元を上げなければ国は豊にならず、ひたすら労働集約型に陥ってしまう.  ところが成長のバランスが悪いので,元を上げたら産業は崩壊,そして国は空中分解する。  レアアースで儲からないのは,日本が安く大量に買っているからだと,中国政府系新聞が吠えているが,元が高ければどっさり円が手に入るのに、わざわざ押さえつけて搾取と言っているので・・・  まぁ、なんつーか被害妄想というか,また全員信じているので、日本の甘い対応に恐怖を覚える.  ガス抜きとかいう話がでるが,奴ら本気だぞ。 959 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/09/26(日) 18:22:57  958にちょっと追加.  日本が安く大量に買って、日本が製造して、高値で売り付けるので,中国は付加価値が付けられず、産業技術も成長しない--とまぁ、こんな話が向うのインテリの中に出回っているんですよ、困ったことに。 #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1246895987/)} ---- ** 【質問】 中国の富豪を教えてください.  別ページへ ⇒ http://www29.atwiki.jp/j-economy/pages/85.html ---- ** 【質問】 なぜ『マンガ嫌韓流』を,日本の大手商社、銀行、メーカーがこぞって会社単位でまとめ買いしたのか?  【回答】 http://www.bk1.jp/review/0000431581 によれば,韓国と取引のあるビジネスマンは、いつも韓国人が持ち出す無理難題に悩まされ、その倣岸無礼な態度に辟易とさせられているからだという.  なぜなら向こうは国家ぐるみで,幼少期から反日嫌日教育を受け理論武装して,必死の形相で食ってかかってくるが、日本側は会社に入って担当するよう命じられるまで理論武装皆無の連中が多いため、えてして一方的にやり込められてしまうケースが多かったという。  だからこそ重厚な論理構成と分厚い歴史的事実を取りまとめた「嫌韓流」がビジネスマンの間で「どうもすごい本が出たらしいぞ」と瞬く間の間にその噂が広まって、みんなわれ先に書店に駆けつけ買い漁り読み漁り、読後書店に「駐在員に配るから」と大量の注文を出しているのが現状なのだ,と述べられている.  詳しくは同書評を参照されたし.  「国家ぐるみで反日理論武装」については,黒田勝弘にも似たような記述が見られるため,事実である可能性は比較的高いと推測される. ---- ** 【質問】 今の韓国が経済破綻する可能性ってあるの?  一部の人たちが「韓国経済は崩壊する、崩壊する」って騒いでるけど….  【回答】  日本の会計基準だと、韓国は既に破綻していてデフォルト宣言ずみ。  しかし韓国の会計基準では、韓国は破綻していないし外貨準備も十分。  日本では不渡り2回出すと倒産または破綻だが、 韓国では不渡り2回だしたぐらいでは企業は「破綻してない」ので,倒産も有り得ない。  日本では、外国に外貨供給を依頼した時点で,債務繰延依頼というデフォルト宣言を行ったと考えるが、 韓国では、外国から外貨供給を受けて外貨建て支払いができれば「デフォルトではない」。  【出典】 経済板,2009/08/04(火) http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/685 ---- ** 【質問】 韓国の技術力・工業力って,先進国レベルで見れば低いのでしょうか?  一応,液晶モニターを国産しているような国ではあるし……  【回答】  技術力,工業力ってのは簡単に測れない.  個人的な意見ですまないが,韓国ってのは,電気・電子系の技術力は先進国並といっていいと思う.  液晶パネルってのはちょっと特殊で,実は量産できるのは日本,韓国,台湾しかない.  その中でも,キーになる部材は日本でしか作れないものが多いけど,韓国は国策でなりふりかまわず国産化を図ってるので,2年以内くらいには追いつかれるだろう.  原子力方面でも,プラントの輸出が始まるとかなんとか.  でも,基礎的な工業力って言うのか,産業の裾野が狭く,儲かる分野に集中的に金を投じている印象がある.  まあ,これは財閥の存在によるところが大きいように思うけど.良くも悪くも20年位前の日本と似てる.  【出典】 軍事板,2010/01/24(日) http://armybeginner.web.fc2.com/beginner/1264260285.html ----

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