ここでは、高校生物から大学教養レベルまで扱います。

「生命科学」の本丸。
未履修者は、まずは高校教科書レベルから

高校の生物は10年くらい遅れての記載が多いため、
いきなり大学の本を読むのも良いと言う先生もいる。
要するに以下に記載するECBなどから入ってみるということである。
生物学というよりは分子生物学寄りの勉強と言える。

ただしその場合も基礎(古典的な生物学)が大事であることに違いはない。
数学などと違ってつまみ食い学習が功を奏することもあるので、
高校の範囲と大学の範囲を並行してやるのもひとつの方法かもしれない。

弘前などでは語句説明の出題がある。
疾病やノーベル賞関係、流行事象等の時事ネタも要チェック。


個人での高校教科書の入手方法


第一教科書


広島教販


山形県教科書供給所


高校レベル


学習アドバイス①

  • 学士編入に限れば、植物以外を優先的に学習し、高いレベルまでの理解までは深める。植物、進化は、大学によるが、基礎レベルの知識、理解で十分。大学によっては、むしろやらなくてもよい。

  • まず、専門用語は、きちんと覚え、それぞれ、きちんと説明できるようにする。別表現も覚えたほうがよい。例えば、眼の構造で、盲斑=盲点、心臓でいうと三尖弁=右房室弁、僧帽弁=左房室弁などである。各自用語集を作るとなおよい。

  • 次に、有名現象を流れで、紙芝居形式で人に説明できるレベルまでなるべきである。自分の言葉で噛み砕いて説明できるようになるとよい。

  • 最後に、問題演習である。知識、理解の穴、分野間の関連を見つけるのには最適である。


高校学習参考書

理解しやすい生物I・II文英堂)
この本やチャート式新生物1・ 同 新生物2(数研出版)みたいな、教科書を噛み砕いたカラー本が1冊あると調べ物に便利。
生物I・II標準問題精講旺文社)
ちょい難しめ。基本事項を押さえたあとに使う。B6版で持ち運びしやすい。
新・図と表でみる生物駿台文庫)
白黒。情報の密度高い。
お医者さんになろう医学部への生物(駿台文庫)学士編入にも使えるとの声あり
教科書が入手できないとき
新しい高校生物の教科書(ブルーバックス)



教科書代用

  • チャート式、数研出版
    • 情報量多いが、一部解説がわかりにくい。そういうときは「理解しやすい生物」で同じ部分を読むと良い。

  • 理解しやすい生物、文英堂
    • わかりやすい。情報量は、チャートと比べると少ない。わかりやすい解説丁寧が売り。

  • 生物図説、数研出版
    • 絵が豊富

  • 大森徹の最強講義、文英堂

  • 生物知識の焦点,Z会

  • 生物基礎・生物のすべて

  • 新生物小事典,三省堂
    • 高校レベルの用語集だが、用語の漏れに役立つ

演習書(基礎〜標準レベル)

  • 植物、進化を出題する大学は、そこの基本レベルだけの知識でも押さえておいたほうがよい。

  • リードLightノート生物/生物基礎、数研出版
    • 赤いシートでかくして消えるようにすれば、暗記帳として使える。基本用語すら分からない人には、便利。

  • 生物基礎問題精講、旺文社
    • 解説丁寧、復習がらく

  • 理系標準問題集生物、駿台

  • 大森徹の生物遺伝問題の解法、旺文社
    • これで遺伝問題計算はできないということはない。

  • 大森徹の生物計算グラフ問題の解法、旺文社
    • オーソドックスな計算問題はこれで対応できる

演習書(上級レベル)


  • 生物標準問題精講、旺文社
    • 解説丁寧

  • 生物 新・考える問題100選、駿台

  • 東大の生物25年
    • 植物以外でも解く価値あり。

一般入試過去問入手

  • 植物以外のところでも解いてみる価値あり。

大学受験パスナビ


過去問データベース


メディカルラボ




大学教養~専門


スレで評価が分かれるが…
シンプル生化学 第5版(南江堂)
医科歯科の看護系の教科書でもあり、基本的な事項は押えられるだろう。
医学生の間でも、定期試験対策の定番として頻用されている。
南江堂のシンプルシリーズは、他の科目もそこそこ有名。
しかし、あくまでコメディカル向けというか、アンチョコ本の域を出ないので注意。
どの科目も説明が少ないので、入学後はちゃんとした本を読む方が理解が早い。

医学系参考書紹介ページ

  • 基礎医学のところは、学士編入でも出題のターゲットにされることが多い。
  • 過去問を入手し、過去問の出題内容を含む教科書もしくは参考書を購入すればよい。

医学生の参考書



医学生の教科書


演習書


  • 医学部編入への 生命科学演習(講談社)
3章の大問9の問8解答に誤植? 第1刷購入者は注意
正誤表

  • 生化学・分子生物学演習 第2版(東京化学同人)2011年改訂

生命科学全般、細胞生物学、分子生物学含む


  • Molecular Biology of the Cell 5th
でかい、重い。最近は生命系院試でもオーバースペック気味。
だが広い分野をカバーしている。記述の力はつくかも。
そろそろ第6版が出るころ?

  • Essential Cell Biology 3rd(略称ECB)
Molecular Biology of the Cell の簡約版。ちなみに抜粋ではない。
文章が少なく通読にちょうど良い分量で、細胞生物学の定番となっている。
(例:医科歯科大の教養部で採用)
これで挫折するくらいなら進路を考え直した方がいいかもしれない。
入学後はこれくらいの内容は1〜2ヶ月で終えるからである。
その薄さのため免疫や遺伝などの肝心な部分が抜けているので、
他の本で補う必要がある。(エッセンシャルじゃない方には載っている)

上記2冊は邦訳本もあるが、原著の2倍近い値段となっている。
細胞の分子生物学ニュートンプレス)
Essential細胞生物学 原著第3版(南江堂)

  • 理系総合のための生命科学 第2版―分子・細胞・個体から知る“生命”のしくみ(羊土社)
東京大学生命科学教科書編集委員会が編纂

  • 好きになる分子生物学…好きになる免疫学と著者同じ、しかし内容はECBの抜粋に近い
他の「好きになる」シリーズ…著者により内容は様々

  • 生命科学の基礎(東京化学同人):全体像を理解するうえで有用。読み物風で休憩時間に最適。

  • 医歯薬系学生のためのillustrated基礎生命科学(京都廣川書店):必要量としては不十分ですが、読み物としては良いと思う。
医学を学ぶための生物学 改訂版(南江堂):医学生物・病態生理的内容に富むテキスト。一読の価値はあると思う。出版社他に在庫あり。


  • 医歯薬系のための生物学 コアカリキュラムを基礎から学ぶ(講談社サイエンティフィク)
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書(ブルーバックス) 新書サイズ、読み応え有り
第1巻 細胞生物学・第2巻 分子遺伝学・第3巻 分子生物学

  • 井出利憲、”分子生物学講義中継 "

  • 多賀谷、"分子細胞生物学 第二版"、朝倉書店
    • 薄い早く読み終わる。

  • クーパー細胞生物学
    • ある大学のテキスト

  • 米田、岡村、金井、西田、"プログレッシブ生命科学",南山堂
    • 医学全般との関連が示された生命科学の本

辞典

  • 生化学辞典第4版
    • 医学部編入への 生命科学演習で使用を推奨している

免疫学

  • 好きになる免疫学(講談社サイエンティフィク)…秀逸、すんなり理解できる
    • サプレッサーT細胞は、後に存在しないことが示されたので要注意。制御性T細胞(せいぎょせいTさいぼう、regulatory T cell)の存在が正しい。

  • 休み時間の免疫学(講談社サイエンティフィク)
他の休み時間シリーズもあり

  • シンプル免疫学 改訂第3版(南江堂)…改訂が遅い、薄いけど理解し難いという声も

  • エッセンシャル免疫学 第2版(メディカルサイエンスインターナショナル)…章末問題をやって覚える

  • 医系免疫学 改訂12版(中外医学社)…通称イケメン

  • 免疫生物学 原著第7版(南江堂)…「Immunobiology」の邦訳、図や表が充実 出版社在庫

  • アバス-リックマン-ピレ,"分子細胞免疫学"

  • 審良、黒崎,"BLUE BACKS 新しい免疫入門"

  • 岸本忠三、中嶋彰,"BLUE BACKS 現代免疫物語 花粉症や移植が教える生命の不思議 "

  • 岸本忠三、中嶋彰,"BLUE BACKS 新現代免疫物語 「抗体医薬」と「自然免疫」の脅異"

  • 岸本忠三、中嶋彰,"BLUE BACKS 現代免疫物語beyond 免疫が挑むがんと難病"

生理学


  • シンプル生理学
    • シンプル。最初はここら辺がいいかも。

  • 大地陸男、”生理学テキスト”
    • 英語でルビがふってあり、英単語も同時に覚えられる

  • 小澤、福田、”標準生理学”
    • 電話帳とも言われる。辞書本。

  • 好きになる生理学

  • ギャノング生理学

  • Qシリーズ (日本医事新報社)

発生生物学

  • 木下,浅島,"新しい発生生物学入門",BLUE-BACKS 講談社
    • かなり専門的なことまで書いてある。読みやすい。

  • 浅島、駒崎、"動物の発生と分化"、裳華房

  • 浅島、駒崎、"分子発生生物学〜動物のボディプラン"、裳華房

  • Wolpert et al,"Principle of Development",Oxford Univ. Press
  • ラングマン人体発生学

がん生物学

  • 黒木登志夫,"がん遺伝子の発見",中公新書
    • 入門書としてすばらしい。

  • 渋谷、湯浅、"がん生物学イラストレイテッド"

  • ワインバーグ、"がんの生物学"

  • がん代謝 ワールブルグを超えて全容解明に挑む

生化学


  • シンプル生化学
    • 学士レベルにちょうどいい。

  • 田川 邦夫、"からだの生化学"
    • 図が分かりやすい。

  • エリオット、"生化学・分子生物学第6版"、東京化学同人

  • リッピンコット シリーズ イラストレイテッド生化学

  • ヴォート生化学 上・下
    • 最も詳しい。辞書。

ウイルス学

  • 河岡、堀本,"インフルエンザ パンデミック"、BLUE BACKS 講談社
    • これくらいの入門書レベルの内容は知っておいた方が良い。

  • 河岡、"新型インフルエンザ 本当の姿"

公衆衛生学

  • シンプル公衆衛生学
    • 小論文でも役立つかも。一部の大学では問われることもある。

その他


※マニアックになるが…生物学オリンピック問題

2ch生物関連:学問理系カテ→生物板→生物の書籍 など




2009年医科歯科・筑波合格者使用参考書(26次223氏)
チャート式、医学を学ぶための生物学、「好きになる」シリーズ


医学部の基礎医学として生物全般を学ぶ方法

  • CBT・国試対策として、medu4、Q-ASSISTというのがあり、それの基礎医学講座を受講すれば、医学を理解するのに必要な基礎医学(生理学、生化学、発生生物学、細胞生物学、分子生物学、微生物学)を学べる。
  • ●ALSよりはお手頃な価格で基礎医学の情報が手に入る。

Q-ASSIST


  • Q-ASSIST CBT基礎医学は入学後でも役に立つだろう。

MEDU4



  • 基礎医学というのがある。



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最終更新:2020年06月13日 08:41