ねえねえ
一緒に遊ぼうよ
何して遊ぶ?
外に出てボール遊び?
追いかけっこ?
砂場で山とか作ろっか?
でも…外はちょっと寒いかな?

え、中で遊ぶ?
お絵かき?
うん、いいよ
それも楽しいよね
それじゃあ…
「あたしと一緒に、お絵かきしよ?」

ほら、あたしのスケッチブック
クレヨンも貸してあげるね
…んー、何を描こっか?
あたしは形を描くのって苦手だな…
だって、線とか綺麗に描けないもん
あたし、ぶきっちょなんだよねー

お絵かきって、形も大事だけど
他にも大切なものがあると思うの
ちゃんと形が見えなくたって
「色」を感じるだけで
ちゃんと伝わるよね

あったかい、とか
つめたい、とか
うれしい、とか
きもちいい、とか
そうゆうの

お絵かきはね、形を見るんじゃなくって…
「色」を感じる事だと思うの
見るよりも、感じる方が
ずっとずっと君の心に近いでしょ?
うん、あたしもそっちの方が好き
じゃあ、一緒にお絵かきしよっか

はじめは緑かなー
緑はねー、葉っぱさんの色だよね
あ、そうそう
あたしね、この間ピクニック行ったの
お父さんとお母さんと、犬のコロちゃん

コロちゃんと追いかけっこしてー
お父さんとフリスビーしてー
お母さんの手作りオニギリ食べてー
あとそれからーえっとー
あっ、そうだ
お日様の下で日向ひなたぼっこしたんだった
葉っぱさんの地面に寝転がってー
とっても気持ちいいなー、って
そのうちウトウトしてー
そのまんまお昼寝しちゃったっ

草のベッドに寝転がるのって
とっても気持ちいいんだよー
だからあたし、最初のお絵かきは
「緑」でいっぱいにするね
葉っぱさんってとっても優しいんだよー
君は葉っぱさんに包まれたことあるよね?
じゃあ、ここには君を描いて、
あたしがその周りを緑でいっぱいにするね

緑…緑は…あ、あったあった
ふふっ、ぬりぬりー♪

君はねー
葉っぱさんいっぱいの所で寝てるの
葉っぱさんが風に吹かれて
サー、サーって音が聞こえるねー
風が頬に当たって、くすぐったい
葉っぱさんも手足をコチョコチョって
ちょっとくすぐったい
ゆっくり息を吸ってみて
鼻からいーっぱい吸い込んでー
口からフッーって吐き出す
葉っぱさんいっぱいなところは
空気がとってもおいしいんだよ

スー…
ハー…

おいしい空気を
いっぱい貰っちゃお
そうしたら、気持ちよくなれるから

スー…
ハー…

体を中のいらないものは
全部吐いちゃお
そうしたら、もっと気持ちよくなれるから

スー…
ハー…

おいしい空気をいっぱい吸って
体はとってもリラックス
葉っぱさんのベッド、気持ちいいね

スー…
ハー…

この吸ったり吐いたりは
君が十分気持ちよくなれたら
君のタイミングでやめていいからね

スー…
ハー…
スー…
ハー…

このまま緑色いっぱいになって
葉っぱさんの優しさに包まれて
気持ちいいだけになっちゃおうね

♪~

ほら、できた
君とー、君の周りいっぱいに葉っぱさん
えへへ、葉っぱさんいーっぱいだねーウキウキしながら

うーん、でもこれだけじゃ
なんだか寂しいかな…
そうだ、お花さんも咲かせよっか?
明るい黄色の花びらに
ふわふわなあまーい香り

君はお花さんは好きかな?
あたしはね、とっても大好き!
緑いっぱいの地面にポツンって
小さな花びらが咲いてたり
そうゆうの見つけると
ちょっと嬉しい気分になるの
それがひとつだけじゃなくって
葉っぱさんいっぱいのところに
お花さんもいっぱい咲いたら
きっと、もっともっと嬉しい…

葉っぱさんに包まれるのは
とっても気持ちいいけど
お花さんの「黄色」に包まれると
葉っぱさんよりも気持ちよくて
幸せな気分になれるんだよ
幸せがいっぱいいっぱい花咲く
黄色いお花さんは幸せ
君の周りにいっぱい咲かせてあげるね

黄色は、と…あ、あったあった
ふふっ、ぬりぬりー♪

緑色に包まれている君のそばで
黄色がポンッって咲くよ

ポンッ

ほら、今ちょっとだけ
嬉しくなったんじゃないかな?

ポンッ

うん、それでいいんだよ
ちょっとの嬉しいを、いっぱい咲かせてあげる

ポンッ

黄色のお花さんが増える度に
暖かい気分が芽生えてきて
この暖かさと、花の香りに
心が緩んでいく

ポンッ
ポンッ

最初は小さくてか弱いけど
数が集まれば、おっきな幸せ
幸せでどんどんどんどん
君がいっぱいになっていく

ポンッ
ポンッ

黄色がどんどん咲いてくね
君の周りが幸せの色で
いっぱいになっていくね
明るくて、小さな黄色

ポンッ
ポンッ

君の周りが黄色で
いっぱいになるまで
お花さんを咲かせてあげるから
いっぱいいっぱい幸せになってね♪

ポンッ
ポンッ
ポンッ
ポンッ

ほら、形なんてなくても
色を思い浮かべるだけで
ちゃんと感じられるよね?
形ばっかり見てちゃダメだよ
色をね、感じるのが
あたしのお絵かきなんだよ

♪~

ほら、できた
君の周りいっぱいのお花さん
えへへ、幸せでいーっぱいだねー

じゃーあ、次はー青がいいなー
青はねー、海の色だよね
あたしね、海にもいった事あるんだよー
泳ぎだって得意なんだよ
えへへ、意外でしょ?

いーっぱいのお水があって、
波が何度もザー、ザバーンってなっててー
ちょっとアチチってなる白い砂浜とー
鳥さんの鳴き声とかー
あとね、頑張ってお水に顔を付けるとー
お魚さんがいーっぱい
砂浜に寝そべってるとねー
波がサーって、やってきてー
波に流されてく砂が、あたしの背中とか足とかを
コチョコチョーってするんだよー

砂浜に寝転がるのも
とっても気持ちいいんだよー?
だからあたし、次のお絵かきは
「青」でいっぱいにするね
波はねー、とっても気持ちいいんだよー
君は波に包まれたことあるかな?
じゃあ、ここには君をかいて、
あたしがその周りを青でいっぱいにするね

はーい、青色だよー
ふふっ、ぬりぬりー♪

紙を擦る音を背景で繰り返す

君はねー
砂浜の波がザーってなる所で寝てるの
お水がスーっと流れてきて
足から頭の後ろまで上がって来て、すぐに降りていく
流されていく砂が背中や足に当たって
波と砂が全身をコチョコチョって
ちょっとくすぐったいけど
とってもきもちよくって
とっても安心するの…
海はとっても大きくて
とっても気持ちいいんだよ
ほら、もっと青いっぱいにしてあげる

ザー…
ザブーン…

青色が君の体を行ったり来たり
足のつま先から、頭のてっぺんまで
波が何度も君の体を撫でるよ

ザー…
ザブーン…

波の優しい青色が
君の全身を撫でてくれる
ほら、何度も…何度も

ザー…
ザブーン…

波に全身撫でられるたびに
この感触に体がとろけていくよ
青色の気持ちよさを
体が覚えていくよ

ザー…
ザブーン…

とろけた体の感覚が
波に少しずつ流されていく
体の感覚が消えちゃって
全身が気持ちいいだけになるよ

ザー…
ザブーン…
ザー…
ザブーン…

このまま青いっぱいになって
波に全部流されちゃって
このまま君の全部を
気持ちいいだけにしちゃおうね

♪~

できたよー
君と君の周りいっぱいに海、だよ
えへへ、気持ちいいでいーっぱいだねー

あれ?どうしたの?
君のスケッチブック
まだ真っ白だよ?
あたしばっかり描いてたって
なんだかつまんないな…
じゃーあ、あたしが代わりに描いてあげる

じゃあ、君のお絵かきは黒にするね
黒はねー、おねんねの色だよね
眠る時はお部屋、真っ暗にするでしょ?
あっ、あたしね、もう一人で眠れるんだよー
えへへ、エライでしょ?

あたしね、前までは暗いのが怖くって
いっつも寝る前になると泣いてたの
でもね、あたしが一人で泣いてる時は
お母さんやコロちゃんがそばまで来て
あたしが眠るまで、横で一緒に寝てくれるの
その内、今まで怖かった暗い部屋が
大好きな人とおねんね出来る
そうゆう場所なんだって気が付いて
それからは一人でも眠れるようになったの
黒色はあたしをおねんねさせてくれる
実はとっても優しくて、気持ちよくて
君にとっての幸せな色なんだよ

あたしももうすぐお姉ちゃんになるから
「今度はあたしがそばにいてあげなきゃね」、って
お母さんにそう言われちゃったんだ…ちょっと照れくさそうに
だからね、君でおねんねの練習させて?
今からあたしが君を寝かしつけて
あたしは立派なお姉ちゃんになるんだから

黒はねー、とっても強い色なんだよ
黒って、上から何色をぬってもね
全部黒が飲み込んじゃうだよ
だから、君のおねんねも
なんにも、誰にも…邪魔されない
あたしがお絵かきしてる事だけわかるの
あたしがもっと黒くぬりつぶせば
君はもっとおねんねしたくなる
君は気持ちいいおねんねがしたいから
あたしのこの黒色が…とっても欲しいでしょ?

君の真っ白なスケッチブックに
黒、ぬってあげるね黒は実は既に隠し持ってた的な感じ
ほらっ、『おやすみ』

紙を擦る音を背景で繰り返す

黒くぬりつぶすよ
ほら、どんどん
ぬりつぶす
黒く、黒く
君の周りは真っ黒
でも、何も怖くないの
あたしがそばにいるから
お姉ちゃんが一緒にいるから
とっても幸せ
あたしと眠るのが
とっても嬉しい
ゆっくりとおやすみ
あたしの弟君

♪~

いっぱいいっぱい
ぬってあげる
この白い紙が
全部黒くなるまで
隅から隅まで
おねんねの色になるまで
だから、そんなに
焦らなくていいよ
クレヨンも君の白い所も
まだまだ残ってる
全部、全部あたしのお絵かきで
もう目が覚めないくらい
真っ黒にぬりつぶしてあげる

黒い色が
とっても気持ちいい
あたしのクレヨンが
とっても気持ちいい
あたしは君のお姉ちゃんだもん
お姉ちゃんがそばにいると
安心するよね
あたしがそばにいると
ぐっすり眠れるよね

黒い色が
どんどん好きになって
お絵かきが
どんどん好きになって
クレヨンも
あたしのことも
全部好きになっちゃう
全部好きなっちゃったら

君の全部はもう、あたしのもの
ほらっ、『おやすみ』

♪~

ねぇ
あたしの声、聞こえる?
あたしの色、感じてる?
この黒色の気持ちよさが
ちゃんと判るよね?

あたしのお絵かきは、心のお絵かき
君の心は、あたしのクレヨンで色づくの
嬉しいも、楽しいも
全部あたしが広げる色の通り
真っ白だった君の心は
全部あたしの色で染めてあげる

もう、今までの自分は忘れて
あたしのお絵かきの事だけ
考えていればいいよ
次はどんな色なのかな、とか
どんな風に描くんだろう、とか
今の君に必要なのは、それだけ

君はあたしのお絵かきが
大好き、だよね?
それならもっともっと
気持ちいい色でいっぱいにしてあげる
黒よりも、もっと気持ちいい色
そう、「気持ちいい」色

次は…ピンクにしよっか?
あ、今ピクッて反応したね
もしかして、もう色を塗る前から
なにか考えちゃってるのかな?
うふふ、お見通しだよ♪

ピンクって聞いて、今何を考えてる?
どんな事を思い浮かべるのかな?
ピンクはね、女の子の色なんだよ
頭にピンクを思い浮かべると
女の子が近くにいるみたいでドキドキ

君の周りがピンクでいっぱいになれば
たくさんの女の子に囲まれてるみたいに
ちょっと恥ずかしくて
ちょっとうれしくて
ちょっと変な気分
あたしのお絵かきだから
なんでもあたしの自由なの

それじゃあ、ピンクでお絵かきするね
ふふっ、ぬりぬりー♪

君はねー
ピンクの世界にいるの
どこをみてもピンク色で
なんだかここにいるだけで
心がドキドキしてくる
周りいっぱいに女の子の色だもん
仕方ないよね?
ほら、どんどんピンク色が
君に迫ってくるよ
あたしがたくさんお絵かきして
君の周りをいっぱいにしてるんだもん
とっても気持ちいいんだよ
ほら、もっとピンクいっぱいにしてあげる

♪~

ほら、たくさんのピンク色が
君のすぐそばまで広がってきたね
もう君の周りにはピンクしかないの
少し手を伸ばすだけで
少し体を動かすだけで
ピンクに触っちゃいそう
この色に触りたい
とっても、触りたい
でも、なんだか恥ずかしい
女の子の手を握るみたいに
触りたいのに、触れない
もどかしい
心がムズムズする…

♪~

ピンクに囲まれてるだけで
心がドキドキしてきたり
ムズムズしたり
とってももどかしい
もし、このピンク色に
触る事ができたら
どれだけ気持ちよく
なれちゃうのかな?
触りたい?
触りたいよね?
というか、触るだけじゃなくて
もっと全身で、感じてみたい?
感じたい…よね?

うん
そうだね
じゃあ、君をこのピンク色で
『ぬりつぶしてあげる』

ほら、どんどん君の体が
ピンク色に染まっていく


手の甲
手首


二の腕

女の子の優しい手で
全身を撫でられてるみたい
全部染まっていくよ
気持ちいいって感覚だけで
埋まっていくよ

足の裏
足の甲
足首


太もも

ピンク色が君の全身を
やさーしく愛してくれる
もっと強くぬってあげる
もっと気持ちよく
快感だけにしてあげる

おしり
お腹


背中



頭の中は…まだお預け

頭の中まで…ぬりつぶしてほしい?
でもダメ
まだ、ダメだよ
だって、勿体ないじゃない

体だけじゃなくて
心も、理性も、記憶も
何もかも気持ちいいだけで
ぬりつぶされちゃって

まるで君の今までの人生が
あたしが生み出す色の世界の
ほんの一部だったみたいに
ちっぽけに感じられる
それぐらい気持ちいい世界

そんな素晴らしい世界なのに
すぐに飛び込んじゃったら
勿体ないよね
お絵かきの最後は綺麗な色で
君の一面を大きく飾るの
う、ふふ…あはははっ

頭は色をぬらないで空っぽのまま
体だけいっぱいにしてあげる
気持ち良くなってる所を上から
また気持ちいいをぬって
快感をいっぱいいっぱい
何度も何度も
重ねてあげる
『ぬりつぶしてあげる』

あたしのお絵かき
気持ちいい?
気持ちいいでしょ?
全身ピンクになって
全部気持ちいいだけになって
幸せ?
幸せでしょ?
あはは
いいよそのままで
全部気持ちいいままでいいよ

この気持ちいいって
なんだか不思議な気分
葉っぱさんに寝転がったり
スヤスヤおねんねするのとは
なにか違う感じだね
これが…エッチな気分、って言うのかな?

あはは…
「エッチ」って…言っちゃった
ほら、気が付いた?
君の全身のピンク色
それが…エッチな色なんだよ
気が付いちゃったから
もっと気持ちよくなっちゃうよ?
今度はもっとエッチで
ピンク色の快感が感じられるよ

その気持ちいいが終わりじゃないの
あたしのクレヨンも
君のぬりつぶす所も
まだ残ってるもん
それじゃあ…今度こそ
全部…ぜーんぶ、ぬりつぶしちゃうね
「あたしと一緒に、お絵かきしよ?」

あたしのお絵かきは、心のお絵かき
君の心は、あたしのクレヨンで色づくの
好きも、気持ちいいも
全部あたしが広げる色の通り
真っ白だった君の心は
全部あたしの色で染めてあげる

ピンク色で
エッチな気分で
女の子の快感で

気持ちいいで
染めてあげる
満たしてあげる

君の全身の色は
もっと濃くなる
もっと気持ちよくなる

君の頭の中も
君の心も

君の記憶も
君の全部が

ピンク色
エッチな色

女の子の色
快感の色

どんどん濃くなって
どんどん重なって
どんどん…どんどん…

もう一体どこまで
ピンクになっちゃうのか
分からないね…

あれ?どうしたんだろう。
君の全身を覆うピンク色が
少しずつ白くなっていくね

ピンク色の君の内側から
白い光が膨らんでいくね

おかしいね?
ピンク色ぬってる筈なのに
なんで白くなっていくんだろ?

エッチな色をぬればぬるほど
どんどん白くなっていくね
不思議だね

ほら、どんどん白くなる
真っ白な光が大きくなって
君の内側を満たしていく

なんだろうこれ?
何が来るんだろう?

怖がらなくていいよ
あたしがお絵かきで
君の心と体を
一番気持ちいい『真っ白』で
ぬりつぶしてるだけ

何も考えなくていいよ
このクレヨンを
この白色を
あたしのお絵かきを
ただ感じて
受け入れるだけでいいの

♪~

止まらない
もう止まらない
このまま全部
真っ白になっちゃって
何も考えられなくなって
お空にトンでっちゃうよ

全部
全部
君の全部を
あたしのクレヨンで
あたしのお絵かきで
あたしの色で
トばしてあげるね

ねぇねぇ、君は…
あと何回重ねてぬったら
トンじゃうのかな?
数えてみよっか?
それじゃあ、いくよー

いーち

ねえ感じてる?
いっぱい感じてる?

にーい

頭真っ白かな?
心も真っ白かな?

さーん

まだ我慢できる?
もう我慢できない?

よーん

もうトビそう?
もうトビそうなのかな?

ごーお

どこまで白くなるのかな?
どこまで気持ちよくなるのかな?

ろーく

あははっ
全部真っ白で訳わかんないね

なーな

我慢できないみたいだね
いいよ、このまま

はーち

あたしのお絵かきで
あたしのクレヨンで

きゅーう

あたしの色で
…トンじゃえっ♪

じゅう!

今の君は、白い世界に浮かんでるの
あたしのお絵かきの中で
気持ちいい白色に漂ってる
白はね…ふわふわな雲の色で
天国の色なんだよ

フワフワ…優しく囁くように
フワフワ…

良い所も、悪い所も
天国は君の全てを包み込んで
受け入れてくれる

フワフワ…
フワフワ…

白くて、柔らかくて
わたあめみたいな雲の上
とっても夢心地

フワフワ…
フワフワ…

一番優しくて
一番気持ちいい
天国の世界

フワフワ…
フワフワ…

一番嬉しくて
一番幸せ
あたしと君だけの
真っ白な世界だよ

フワフワ…
フワフワ…

あとで起こしてあげるから
今は幸せだけに包まれて
ゆっくりと『おやすみ』
あたしの弟君…

せっかくの天国だけど
ここはお絵かきの中だから
ただの想像の世界なの
だから、ここで起きた事は
外の世界には持ち出せない

でも大丈夫だよ
ここで起きた事は全部
あたしがお絵かきして
ちゃんと残してあるから

真っ白になってる君の心と記憶は
絵にしてあたしが飾っといてあげる
だから、またあたしとお絵かきする時は
いつでもこの色と幸せを思い出せるよ

じゃあ、外の世界に戻ろっか
あたしがね、このスケッチブックを
パタンッって閉じると
今日のお遊びは終わり

だから、君はこの真っ白い世界から
飛び出すように抜け出して
全部、ぜーんぶ元通りになるの
さあ、戻っておいで

いくよ~
そー、…れっ!

うふふっ、どう?
お絵かき、楽しかった?
あたし?
あたしは楽しかったよー
君の事いっぱい描けたからね

あ、ダメ
この絵は見せられないの
確かに君の事描いたけど
これは特別な絵だから
君にも見せられないよ

どうしても気になる?
んー、そうだなー
またお絵かきする時に見せてあげる
だから今度もまた、遊んでくれるよね?
またこの絵を見たら
きっと思い出せるから…ここだけちょっと寂しげに

だから今日の遊びはこれでおしまい
それじゃあ、また今度も
あたしと「お絵かき」して遊ぼうね
じゃあね、バイバイー♪

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最終更新:2011年01月15日 01:28