燃料のつもりでプロトタイプを投下します。
  • テーマは「幽体離脱してメリーさんと魂までとろけ合おう」です。
  • 実際のお話のメリーさんは人形ですが、ここでは「小生意気でエッチな西洋風の少女」という作者の勝手なイメージで構成されています。
  • 「」内はメリーさんの台詞です。口調を変えれば、一人二役できるか?
  • 幽体というイメージが刷り込みやすいよう「空間や重力の感覚」にアプローチを掛ける構成になっています。
  • テーマの性質上、暗い部屋や夜間に聞くと臨場感が高まり、陶酔力が高まる…と思います。
  • 人間の精神で一番敏感な「恐怖」を煽り立てる一種の「ショック療法」的な構成になっています。
  • スクリプトはテーマの性質上、『恐怖』や『死』を連想させる表現が多くあります。苦手な方はご注意下さい。
  • 誘導パートは改良の余地あり?ショック法としては過激過ぎて逆効果か?
  • メリーさんが迫ってくるパートはもっと時間を掛けて、じっくり追い詰められたい…個人的な希望。

=誘導パート=

こんばんは。
ベッドに横になって、リラックスして聞いて下さい。

まずは天井の一点を見つめて見ましょう。
ボンヤリッ、と…で構いませんよ。
暗くて見えないなら、目を開けて天井の特徴をイメージして下さい。

部屋の天井。
天井の色を。
天井の模様。
特に代わり映えもない、退屈な光景です。

目を閉じて。
深呼吸してみましょう。
鼻から吸って、口からゆっくり吐いて下さい。
私と一緒にやってみましょう。

スー…
ハー…
スー…
ハー…
今度は私の呼吸の音と重ねるように意識しましょう。
貴方の呼吸のリズムが、私の呼吸のリズムと同調していきます。
もう一度。

スー…
ハー…
スー…
ハー…
貴方のリズムが私のリズムに重なると。
貴方は私の存在が傍に感じられて、安心した気持ちになります。
もう一度。

スー…
ハー…
スー…
ハー…
呼吸のリズムを通して、私と一体になりましょう。
私と一緒に呼吸をしているだけで、あなたは凄く安心します。
もう一度。

スー…
ハー…
スー…
ハー…

…目を開けて。
もう一度、天井の一点を見つめる。
天井は、あなたの一日の終わりに見る物です。
これから眠ろうとしている時に見るものです。
天井が見えるという事は、あなたが眠りの世界に入ろうとしている事。
だから、自分の部屋の天井を見ると眠たくなるかも知れません。

目を閉じて、深呼吸。
スー…
ハー…
スー…
ハー…
目を開けて、見つめる。

天井は、あなた眠ろうとする時に見る物。
だから、眠たくなっている時のように、頭がボーッとしてしまうかも知れません。
その誘惑あるなら、抵抗せずに体を任せてしまいましょう。
そうすれば、もっとゆったりと寛ぐ事が出来ます。

目を閉じて、深呼吸。
スー…
ハー…
スー…
ハー…
目を開けて、見つめる。

天井までの距離はどれくらいでしょうか?。
2メートル?
3メートル?
あなたの目と天井までの長さ。
意識をして下さい。
この距離は長いですか?
それとも短いですか?

目を閉じて、深呼吸。
スー…
ハー…
スー…
ハー…
目を開けて、見つめる。

天井までの距離。
少し長くしてみましょう。
あなたの目と、天井を遮る空間。
それが膨れるのをイメージしましょう。

瞬きはして構いませんので、ジーと見つめて下さい。
あなたが見つめている一点を中心に、空間が大きくなっていきます。
視線の周りにある空間が、グーッと膨れて、体積がどんどん大きくなる。
もっとイメージしましょう。

膨れた空間の境界があなたの顔に迫ります。
そして、ゆっくりと…貴方の体を通り抜けていきます。
スッーと、通り抜けました。
頭の後ろで、まだ空間が大きくなっているのを感じます。
…なんだか、とっても広い空間に寝転んでいるような感じですね。

そして、見つめる天井との距離が…
霞んだ山を見るような感じになるかもしれませんし…
地球から太陽を見るような感じになるかもしれません…
遠い…
凄く遠い…

広大な空間に横になってボーッとしてる。
大きな空間に囲まれながらリラックスしてる。
遠い場所を見つめてると。
目が疲れて、瞼が重く感じる。
眠たい…
凄く眠たい…

目を閉じて、深呼吸。
スー…
ハー…
スー…
ハー…
普通の呼吸に戻りましょう。
そのまま目を閉じて、しばらくその大きな空間を感じて下さい。

(10秒無音)

意識がぼんやりしたままで気持ち良いですね。
頭がボーッとしています。
脳味噌の中が少しグラグラしています。
体の感覚が曖昧です。

今、自分の足はどっちを向いているんだろう?
重力の感覚がハッキリしない。
よく分からない。
地面が足の方向にあるのをイメージしてみましょう。

ぼんやりしたあなたの思考は、本当の重力の方向がよく分かりません。
本当の方向が分からないので、イメージしただけでその方向に重力を感じてしまうかも知れません。

足元に空間が広がります。
それはこの世の果てのようにどす黒くて、宇宙のように限りなく大きい。
あなたの体は深い深い所に落ちていく。
真っ暗な空間へ沈んでいく。

ストーン
ストーン

今、自分の頭はどっちを向いているんだろう?
重力の感覚がハッキリしない。
よく分からない。
地面が頭の方向にあるのをイメージしてみましょう。

頭上に空間が広がります。
それはこの世の果てのようにどす黒くて、宇宙のように限りなく大きい。
あなたの体はその空間に吸い込まれていきます。
深い深い所に落ちていく。
真っ暗な場所へ沈んでいく。

ストーン
ストーン

…落ちていく感覚に身を任せて。
永遠に沈み続けて。
どこに行くんだろう?
どこまで行くんだろう?
そんなの、考えなくて良い。
ただ、落ちていけば良いの。


その感覚のまま、あなたが疑問に思った事を思い出して下さい。
人は死んだらどうなるんだろう?
って、考えた事ありませんか?
未来の地球はどうなってるんだろう?とか。
宇宙の果てはどうなってるんだろう?とか。
そんな、答えの無い問題です。
人は死んだら…どうなるんだろう?

肉体。
精神。
無くなる。

記憶。
存在。
全部無くなる。
それは凄く寂しい事。

生きてきた意味。
愛した人の感触。
愛してくれた人の温もり。
綺麗さっぱりなくなる。
それは凄く悲しい事。

色も分からない。
感情もない。
虚無。
無し。
ゼロ。
ぜーんぶ空っぽ。
それは凄く怖い事。
当たり前だと言えば、当たり前だよね。

あなたの命があと10あるとして。
私が数え下ろす度にあなたの命は萎んでいく。
0に近づく程、あなたは死に近づく。
0になると、あなたは死ぬ。

実際に死ぬ事はないけど。
イメージが鮮明であれば。
限りなくその状態に近くなります。
イメージの中で死んでしまうと。
そのイメージがあなたの思考に投影されて。
現実のあなたもその感情に近づく。

10
9
あなたの存在が萎んでいく。
8
7
周りの空間が広がっていく。
6
5
どんどん小さくなっていく。
4
3

死ぬのは嫌だよね?
ゼロになるのは嫌だよね?
ゼロはとっても怖い。
あなたはそう思ってる。

もう一度数えるね。
10
9
あなたの存在が萎んでいく。
8
7
周りの空間が広がっていく。
6
5
どんどん小さくなっていく。
4
3
このまま消えてしまいそう…。

死ぬのは嫌だよね?
ゼロになるのは嫌だよね?
どうせなら、ゼロじゃなくて別のものになれたら良いのに。
あなたはそう思ってる。

…もうひとつ世界なんてあるのかな?
死後の世界なんてあるのかな?
どうせなら、ゼロじゃなくて幽霊になれたら良いのに。
あなたはそう思ってる。

死後の世界。
あの世。
黄泉。
精神。
魂。
それは凄く嬉しい事。

存在がある事。
生まれ変わる事。
何もないより、そっちの方が良い。
ゼロよりも、そっちのが良い。
空っぽよりも、そっちのが良い。
それは凄く楽しい事。

何もなくなっちゃうよりも。
幽霊にでもなった方がロマンチック。
あなたはそう思ってる。

あなたがゼロになりたくないのは。
幽霊になりたいと思っている事。
ゼロを恐れる気持ちが強ければ、強い程。
死んだ時の魂は現実に残り易くなる。
もし、怖くなかったら…
本当にゼロになっちゃうよ?(恐怖を煽るように強調気味に)

実際に死ぬ事はないけど。
イメージが鮮明であれば。
限りなくその状態に近くなります。
イメージの中で死んでしまうと。
そのイメージがあなたの頭の奥に入り込んで。
現実のあなたもその状態に近づく。

もう一度数えるね。
10
9
8
7
6
5
4
3

何もなくなっちゃうよりも。
幽霊でも居た方がロマンチック。
あなたはそう思ってる。

2
1

どうかな?
幽霊になれそうかな?

もう一度数えるね。
今度は0まで行ってみよっか。
10
9
8
7
6
5
4
3

何もなくなっちゃうよりも。
幽霊でも居た方がロマンチック。
あなたはそう思ってる。

2
1

ゼロが怖いよね?
もし、怖くなかったら…
本当にゼロになっちゃうよ?(強調気味に)

0


空っぽ…
心が空っぽ。
体が空っぽ。
何も考えない。
ただこの声を聞くだけ。

カウントは0になったね。
今のあなたは空っぽなのかな?
あなたは本当にゼロになっちゃったのかな?

今から数を折り返してみるね。
すると、一度死んでしまったあなたは。
別の存在になる。
数が増えるにつれて。
生まれ変わる。

1
2
体の感覚が消えていく。
3
4
体の感覚が沈む。
5
6
精神が浮き上がる。
7
8
ふわりと抜ける。
9
10

ほら、ゼロじゃないね。
あなたは別の存在になった。

もう一度数えるね。

10(ここのカウントは早め)
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0

空っぽ。
心が空っぽ。
体が空っぽ。
何も考えない。
ただこの声が聞こえるだけ。

カウントは0になったね。
でも、今のあなたは空っぽじゃない。
あなたは本当に幽霊になっちゃうんだよ。
また数を折り返すね。

1
2
体の感覚が沈む。
3
4
体の感覚が消えていく。
5
6
精神が浮き上がる。
7
8
ふわりと抜ける。
9
10

ほら、やっぱりゼロじゃない。
あなたは幽霊になった。
今度は何度も繰り返すね。

3
2
1
0
すとんっ

1
2
3
ふわりっ

ゼロになったり。
幽霊になったり。

3
2
1
0
すとんっ

1
2
3
ふわりっ

繰り返す。
何度も繰り返す。

(※1)
2
1
0
すとんっ

1
2
3
ふわりっ

(※1の繰り返し部分の台詞をリピートで音声フェードイン)
こうやって、抜けたり入ったり。
繰り返していると。
この行為に慣れてしまう。
回数を重ね毎に。
この行為が気持ち良くなって。
この感覚が好きになってしまう。

0になると。
落ちる。
落ちる。
3になると。
浮かぶ。
浮かぶ。

こうやって、抜けたり入ったり。
繰り返していると。
この行為が気持ち良くなる。
回数を重ね毎に。
この行為に夢中になって。
この感覚に依存してしまう。

0で落ちる。
すとーんっ
すとーんっ
3で浮き上がる。
ふわーりっ
ふわーりっ

広大な空間に浮かんだり、沈んだり。
気持ち良い。
気持ち良いね…。

(5秒リピート音声のみ)

(リピート音声フェードアウト)

では、一旦人間に戻りましょう。
幽霊から、普通の人間に戻ります。

1
2
精神が沈んでくる。
3
4
スーッと体に入る。
5
6
体の感覚が戻ってくる。
7
8
体の感覚が馴染む。
9
10
はい。
人間に戻りました。

あなたは幽霊になるためのイメージを覚えました。
幽霊になる事の気持ち良さを味わいました。
次に幽霊になる時はもっと鮮明な感覚を感じる事ができます。
もっと深く浮遊感に浸る事が出来ます。

では、人間に戻った貴方にひとつお話をします。
「メリーさん」って、知ってる?
有名なお話だよね。
電話を掛けてきて、こう言うの。

「あたし、メリーさん。今、あなたの街にいるの。」

しばらくしたら…また電話が掛かってくる。

「あたし、メリーさん。今、あなたの家の近所にいるの。」

回数を重ねる度に、近くなる。

「あたし、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの。」

どんどん、どんどん近づいてくる。

「あたし、メリーさん。今、あなたの部屋の前にいるの。」

ほら、もうそこにいるよ。

「あたし、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの。」

その後は…お楽しみ。

ほら、想像してみて。
メリーさんに捕まった後の事。
彼女に捕まっちゃったら、どうなるんだろう?
そんな事を考えるだけで胸がドキドキしてきます。

ドキドキ。
ドキドキ。

殺されちゃうのかな?
それとも…

ドキドキ。
ドキドキ。

男の子だったら、勇気があるよね?
怖いけど、会ってみたいよね?
好奇心でもっと胸がドキドキしてきます。

ドキドキ。
ドキドキ。

このドキドキは、どっちなんでしょうか?
メリーさんへの恐怖?
それとも…

ドキドキ。
ドキドキ。

じゃあ、一旦、そのドキドキを忘れて。
もう一度空っぽになりましょう。
数を数えるね。

10(ここのカウントは早め)
9
8
7
6
5
4
3
2
1

あなたは幽霊になる事ができるんだから。
メリーさんと遊んでもらいましょう。
あなたなら彼女も気に入ってくれると思う。
また幽霊さんになりましょうね。

0

空っぽ。
数を折り返すね。
あのふわふわを思い出して。

1
2
精神が浮き上がる。
3
4
ふわりと抜ける。
5
6
ふわふわ揺れる。
7
8
揺れる、揺れる。
9
10

広大な空間に浮かんだり、沈んだり。
気持ち良い。
気持ち良いね…。

気持ちよさに浸りながら、聞いて。
空間に漂ってる今のあなたは完全に無防備な状態。
そうすれば、彼女の方から見つけてくれる。

大丈夫、あなたはきっと気に入られる。
あなたはただ、そのままふわふわしてれば良いの。
そうすれば、彼女の方から近づいてきてくれる。
あなたの魂を奪いに…ね。

(3秒無音)

「あたし、メリーさん。今、あなたの街にいるの」

さぁ、かくれんぼが始まりました。
メリーさんが近づいてくる。
声が聞こえる度に、あなたに近づいてくるよ。

「あたし、メリーさん。今、あなたの家の近所にいるの。」

また胸がドキドキしてきます。

ドキドキ。
ドキドキ。

「あたし、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの。」

このドキドキは、どっちなんでしょうか?
メリーさんに追い詰められる恐怖?
それとも、メリーさんに捕まった後の事考えてるのかな?

ドキドキ。
ドキドキ。

「あたし、メリーさん。今、あなたの部屋の前にいるの。」

…気配を感じます。
得体のしれない存在。
何かがいる。

ドキドキ。
ドキドキ。

「あたし、メリーさん。今、あなたの部屋の中にいるの。」

気配が近づいて来る。
すぐ傍に存在を感じる。
舐めるような視線も感じる。

ドキドキ。
ドキドキ。

「あたし、メリーさん。今、あなたの傍にいるの。」

メリーさんの存在を感じる。
それだけで、体中が敏感になっていく。

ドキドキ。
ドキドキ。

メリーさんなのかな?
体中の感覚が痺れてくる。
次に来る感覚に期待して、体中の神経がそれだけに集中する。

ドキドキ。
ドキドキ。

「捕まえた♪」(悪戯っぽく)

=アダルトパート=
(考え中)

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最終更新:2009年07月26日 23:13