(※女性向け、R18。初心者作品。)
ようこそ、お待ちしておりました。突然お呼びたてして、申し訳ありません。私は、あなたのお世話のために使わされた者です。あなたは、栄えある「千年シチュウ」の材料に選ばれました。「千年シチュウ」の伝説を、お聞きになったことがおありですか。「千年シチュウ」。天空の王が千年かけて、コトコト、コトコトと煮込んでいる。太陽と月のおぼしめしのままに、コトコト、コトコト。そのとびっきりのシチュウの材料に、あなたは選ばれたのです。これはとっても名誉なことなんですよ。身の回りの、煩わしいものごとの、一切から解放されて、あなたは天空のシチュウに溶けてしまえる……。「千年シチュウ」の一部となって感じるのは、ぼんやりした軽い倦怠感。永遠に続く、甘美な、生温かい、まどろみ……。これから、あなたには、シチュウの材料として、相応しい状態になっていただきます。「千年シチュウ」の材料には、とびきりリラックスした体と心が必要です。私は、そのお手伝いをさせていただきます。どうぞ、横になって、楽にしてください。手足を伸ばして、リラックス……リラックス……。まだまだ固いですよ。息を大きく吸いましょう。吸って、吐いて、吸って、吐いて……あなたの体を、天空の濃い空気に慣らしていきます。吸って、吐いて、吸って、吐いて、天界の空気は生気が濃く、馨しい。あなたの肺から、血管、心臓、脳へ、濃い酸素が送りこまれます。あまりの濃さに、むせ返るほど……。だんだん、あなたは濃い空気に酔って、頭がぼんやりとしてきます。ぼんやり……ぼんやり……。全身の力を抜いていきます。ゆっくり、ゆっくり、ひとつひとつ、ていねいに……。上から、頭のてっぺん、額、目元、口元、首、肩、胸、背中、お腹、腰、太もも、ひざ、ふくらはぎ、足首、足の甲、つま先。二の腕、ひじ、手首、手のひら、指先……。やわらかく、やわらかく。急がずに、ゆっくりでけっこうですよ。それでは、やわらかくなった体に、白い布をかけて、大きな蒸し器に横たえます。あなたの全身がすっぽりと入る、大きな大きな蒸し器です。これはとある惑星に生えた、特別なヒノキを使って作った蒸し器です。とても良い匂いがするでしょう。蒸し器の中で、あなたは蒸気に包まれていきます。じんわりと、背中から温かさが広がって行きます。指先がぽかぽかとしてきます。ぽかぽか、ぽかぽか。どんどん温度が上がっていきます。ぽかぽか、ぽかぽか。だんだん、体の脂肪が溶けていきます。トロトロ、トロトロ。トロトロ、トロトロ。あなたの中の悪い物質も、いっしょに溶けだしていきます。疲れ、ストレス、イライラ、そういったものは「千年シチュウ」に相応しくありません。しっかり取り除いておきましょう。トロトロ、トロトロ。トロトロ、トロトロ。悪いものが全部流れおちたら、蒸し器から取り出します。ほかほかと蒸し上がった体は、信じられないほど白く、つややかです。悪いものを全部出して、あなた本来の体に戻ったんですね。まだ肌がしっとりしているうちに、全身に、オイルとハーブをすりこみます。そう、下ごしらえです。まず、顔。やさしくマッサージしながら、くるくる、くるくる。気持ちいいでしょう。眠たくなってくるかもしれません。次に、手。包み込むように。指の一本一本まで。つづいて、腕、肩……いかがされましたか?力を抜いて下さいね。腋の下……くすぐったいかもしれませんが、身を任せて下さい。胸……乳房の先……念入りにオイルを塗り込みます。おや、ここがまだ足りないようですね……。ちょっとつまんで、重点的にマッサージしますね。やわらかく、やわらかく。大切なのはリラックスすること……あなたが最も気持ちいい状態になることですよ。下に進んでいきます。脇腹、お腹、腰……。オイルをぬるぬると塗り込みます。太もも……一番大切なところは、最後に重点的に。ふきらはぎ、足、足の裏、指の間……。たっぷりハーブをすりこんでおきます。さて、お待たせしました。下ごしらえは、全身くまなく、ね。どこかだけ、抜かすことはできません。あなたの一番大切なところも、もちろんマッサージさせていただきます。足の付け根をマッサージしながら、広げていきます。ひだとひだの間に指を入れ、すり、すり、割れ目の入り口を、くちゅ、くちゅ、小さな突起を、つん、つん、ここがお好きですか?なら、指の腹でくる、くる、くる、声を出していいですよ。たくさん、気持ちよくなってください。ほら、割れ目からこんなに蜜が溢れています。これは、とっても美味しいエキスになるんですよ。もっと、もっと気持ちよくなりましょう。どこがよろしいですか?私に教えて下されば、その通りにいたします……。ああ、そこがよろしいんですか、では……。これは……?なら……?ああ……本当に気持ち良さそう……本当に美味しそうです。つい、つまみ食いしたくなってしまうくらい……。……もっと、気持ちよくなりたいですか?あなたを最上の状態にするためなら、私には味見をすることが許されているんですよ。あなたの入口に、ぬるり、とした固いものが侵入してきます。心拍数が上がっています……いけませんね、あとでクールダウンしなくては。ぴったりと、あなたの粘膜と私の粘膜が、張り付きます。あなたの中で、私が動きます。あなたの中を、トロトロとかき回します。ていねいに、ていねいに、腰を使って、大きくかき回します。ときどき、先端の張ったところが、壁にひっかかって、あなたの脳にビリビリとした刺激が伝わります。ぬるぬる、ぬるぬる。あなたの中のものは、更に大きさを増し、あなたの中を圧迫していきます。動きは段々激しくなり、卑猥な音が響きます。グチュ、グチュ、グチュ、グチュ。私が三つ数えると、あなたは最高の恍惚に達します。3、2、1……ドクドクと、あなたの中で私が脈打ちます。あなたの体液と私の体液が混ざり合います。深く、深呼吸をしましょう。吸って、吐いて、吸って、吐いて、あなたは最高のリラックスに到りました。吸って、吐いて、吸って、吐いて、あなたはこれから「千年シチュウ」に溶けていきます。「千年シチュウ」の一部となって感じるのは、ぼんやりした軽い倦怠感。永遠に続く、甘美な、生温かい、まどろみ……。目を閉じて、天空の大鍋をイメージしてみましょう。安楽の地がそこにあります。ずっとそこにいたいなら、このまま眠ってしまいましょう。もし、引き返したいのなら……このまま、耳を傾けていてください。元の世界に返してさしあげます。良いですか。3、2、1……(手を叩く音)栄えある「千年シチュウ」の材料に選ばれたというのに、もったいないことをなさいました。残念です。もしも、気が変わって、「千年シチュウ」の材料になる決心がついたら、いつでもお呼びください。また、お手伝いさせていただきます。それでは。
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