リンディーン



 リンディーンは、ブラクサント・セクターの西部、バスティオンの近くに位置する惑星である。惑星全体が帝国軍の要塞として機能している。

惑星情報



種別:地殻惑星
気候:温暖
大気:タイプI(通常の大気)
湿度:多湿
重力:標準
地形:海洋、森林、沼地、平野
自転周期:24時間
公転周期:321日
居住種族:人間
人口:不明
主な輸出品:なし
主な輸入品:食料

歴史・概要



領土の転移~選定


 エンドアの戦いでの敗北後、帝国は銀河系の北東部に追いやられ、国と共に軍も疲弊していった。兵士の供給元である多くの帝国アカデミーなどの訓練施設が破壊され、使い物にならなくなると、その傾向はますます強くなっていき、帝国軍はそのまま崩壊するかに見えた。

 その5年後、スローン大提督が既知銀河系に帰還し、帝国軍の全指揮権を握ると、まず取り組んだのが練兵施設の設置である。彼は帝国軍の兵員の大部分をスパーティ・シリンダーを使ったクローン兵に置き換えることを計画していたが、その大勢のクローン達を前線で充分に任務を遂行することのできる兵士として鍛えるには、通常の人間が必要だったのである。

 そこで、スローンは一つの惑星を丸ごと訓練施設として使用する計画を持ち出した。彼が提示した条件は、以下の通りである。

  • 長期的に安定するであろう帝国領土内の惑星。
  • 惑星全体の気候・地形が年間を通して人間の活動に適していること。
  • 戦略的に価値の低い場所に位置していること。
  • 比較的移動手段の容易い、特定の航路上に位置していること。

 結果、選定開始から1ヵ月後、帝国領の深部にある温暖な惑星、リンディーンが選び出されたのである。

現在


 今日のリンディーンは、惑星全体が帝国軍の基地として機能しており、通常一般人の立ち入りは許可されていない。軌道上には600の宇宙ステーション、地上には7700の訓練施設と、大小370のドック、その他数千の軍事施設が設置され、帝国海軍機動艦隊の通常駐屯地として機能していることは有名である。現在では訓練施設としてだけではなく、全軍の指令基地、補給場所、兵器工場、TDJNSの中央サーバー・データバンクなどとしても機能しており、平坦な地平はそのまま地上軍兵士の野戦訓練用のフィールドとして利用され、帝国軍は殆どの重要な機能をリンディーンを置いている。そのため、リンディーンは帝国軍にとっての心臓部といっても過言ではない。

防衛


 帝国海軍 東方象限防衛艦隊群の第二首都近郊防衛艦隊がリンディーンの防衛を担当しているが、戦時下でもない限りリンディーンには全機動艦隊が常駐しており、第二首都艦隊は事実上脅威に即応できる艦隊としての意義しかなしていない。だが、前述のようにリンディーンはあらゆる意味での帝国軍の心臓部であり、多少の過剰な防衛力があるとしても、さして問題というわけではないだろう。

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最終更新:2007年12月05日 09:11