T-65E-3



 T-65E-3 Xウィング・スターファイターは、真共和国の配備する対地攻撃機型のXウィングである。

スペック



機種名:T-65A-5 Xウィング・スターファイター
製造元:インコム社
級種:宇宙戦闘機
分類:宇宙戦闘機
大きさ:全長14.1メートル
速度:3.400G(クリーン状態)、2.400G(全武装時)
操縦要員:2名(操縦士、兵器専用士官)
乗員定員:なし
搭載機:なし
積載重量:110キロ
航続期間:1週間
価格:180,000クレジット(新品)
動力機構:ノヴァルデックス社製O-4Z低温パワー・セルおよびイオン化反応炉
推進機構:インコム社製MKIドライブ・モジュール、インコム社製4j.4核融合推進エンジン(または4L4核融合推進装置) 4基(能率300KTU)、インコム社製GBk-585ハイパードライブ(クラス1.0)、
航行装備:ファブリテク社製ANq3.6追跡装置、ファブリテク社製ANs-5dセンサー・ユニット、ファブリテク社製kブレイカン小型センサー、Sフォイル駆動装置、底面Sフォイルパイロン取り付けコンセント、Sフォイル後縁フラッペロン、ギャックス社製生命維持システム、ガイデンハウザー社製射出シート、ケンパット社製シールド発生装置(能率50SBD)、トープレックス社製Rq8.Y航法電子制御パッケージ、インコム社製IN-344-B照準型ホログラム投影装置、カーバンティ社製万能型トランシーバー・パッケージ、メリハット社製多重映像専用エネルギー受信装置、ターナ・イア社製電子画像受信装置、長距離型位相変調タキオン検出装置PA-9r、短距離型脅威分析装置PG-7u、バートリアック社製高出力能動型通信妨害装置、FGLコンデンサ、トランスパリスチール・キャノピー、アストロメク・ドロイド・ソケット、外部ナセル 4基、サリルコープ社製反応体攪拌注入装置、排気孔、消火装置
武装:ボーステル社製マウント型ボーステル・ディスラプター 4基(連動式)、クルプックス社製MGAG汎用ミサイル発射管 2門(各4発搭載)、真共和国のさまざまな爆弾最大64発、真共和国のさまざまな機雷最大18発、真共和国のさまざまな対地ミサイル最大36発
機体材質:チタニウム合金(能率20RU)

概要



 T-65Eシリーズは優れたマルチロール・ファイター、つまり対空、対地、対艦3面での戦闘を効果的にこなすことのできるXウィング戦闘機に、更に絶大な対地攻撃能力を付加したシリーズである。E型は故障が多く、整備も困難で配備数の少ないBウィングの穴埋めとして開発されたシリーズで、現在ではBウィングを上回る能力を維持している。

 そのEシリーズの第3アップデート型であるT-65E-3は、統一戦争の5年後から、公国大戦、そしてユージャン・ヴォングの侵攻の際まで使用されていた真共和国の支援攻撃機で、Xウィングとしては珍しい、タンデム複座型を採用している。キャノピーは2人乗り用に延長され、そのために全長も2メートル近く伸びている。前席にはパイロットが、後席には兵装専用士官(WSO)が搭乗する。これは複雑な対地攻撃をパイロット一人に任せるのはリスクが大きいためで、パイロットは飛行に、WSOは攻撃に専念することができる。また、WSO席には操縦桿が取り付けられていない。また、この2人の操縦要員の他にも、アストロメク・ドロイドの標準装備は健在である。

 E-3は通常の主力制空型であるT-65A-5と同時期に開発が進められ、予算削減のために出来る限り技術が流用されている。E-3とA-5の類似点といえばインテーク型ストレーキだろうこのストレーキは両機共全く同じものであるが、E-3では対地用の震盪ミサイルも搭載できるようになっている。その他にもセントラル・コンピュータやSフォイル起動連結器のカーボン素材など、多くの面で流用が見られる。また、武装のボーステル・ディスラプターや、Xウィングの広大な貨物区画は格納式のウェポンベイに改装され、大小さまざまな爆弾や機雷を搭載できるようになっている。

 そして、E-3の特筆すべき点はやはりSフォイルの大量の着脱式パイロンだろう。4枚のSフォイルにはそれぞれ4つの爆弾・ミサイル兼用着脱式パイロンが取り付けられるようになっており、真共和国で採用されている標準的な最も小型の爆弾では最大48発、爆弾庫を合わせると最大64発の爆弾が搭載できるようになっている。ミサイルでは、同じく最も小型の対地・対空ミサイルでは36発の搭載が可能で、これは類を見ない数字である。これだけでE-3が凄まじい対地攻撃能力を持っていることに疑いようはなく、これらを装備した場合、速度や機動性は著しく低下するものの、それに見合うどころか補うほどの攻撃力を持っていることも一目瞭然だろう。Xウィングの標準装備である翼端の4基のレーザー・キャノンすらマウント化されており、イオン砲、新型のパルス・キャパシター、ECM妨害装置、自衛用の空対空ミサイルなどとも切り替えるが可能である。

 また、E-3はパイロン取り付け器具とコクピットの拡張という大幅な重量の増加により、通常の制空型のXウィングよりも速度や運動性の面で劣るものの、制空型としての任務に出撃させることも可能である。マウント化された翼端には通常のボーステル・ディスラプターよりも強力な武装を搭載することも可能であり、ヘッド・オンした際に敵を一撃で粉砕したり、強力なシールドを装備した敵戦艦のシールドを貫通した攻撃を行うなど、幅広い対艦・対地任務はもちろん、ECM妨害装置の搭載により、周囲一帯の敵の使用する周波数の通信を全て空電で満たして妨害するようなハイテク任務もこなすことができる。だが、鈍い機動性のためにBウィングと同じく敵の格好の標的となるケースが極めて多く、通常はなんらかの護衛機を従えて任務に従事している。
最終更新:2007年11月05日 14:11