ウェーリア級アステロイド・クルーザー



 ウェーリア級アステロイド・クルーザーは、銀河帝国と真共和国が共同で開発したアストロ・ランチャーを搭載する巡洋艦である。

スペック



機種名:ウェーリア級ヘヴィ・クルーザー
製造元:シーナー・フリート・システムズ社、
級種:ストライク・クラス中型クルーザー
分類:大型艦船
大きさ:全長560メートル、全幅133メートル
速度:1,100G、59MGLT
操縦要員:3.248名、砲手 42名、基幹乗組員 1.400±30名
乗員定員:100名(兵員)
搭載機:短距離連絡艇 2機
積載重量:不明
航続期間:1.6年
価格:対象外
動力機構:不明
推進機構:ヴォーテックス社製"サファイア"エンジン 4基、クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:クワッド・レーザー・キャノン 8基、A/アストロ・ランチャー 2基
機体材質:デュラスチール

概要


 巨大なレールガンを使って大質量の隕石を打ち出すアストロ・ランチャーと呼ばれる兵器は、銀河統一軍を名乗るクーデター軍との戦火を交えるためにパープリング・フィールドの小惑星帯を通過していた帝国のスター・デストロイヤー<ランドマーク>を迎え撃つことによって早くもその戦いで自身が恐るべき兵器であることを証明した。

しかし不幸なことに、初陣となったパープリング・フィールドの直後、つまりヒルトン・ヘッドの開戦終盤において帝国艦隊の提督であったデイン・ジャーの機転の利いた画策により、アストロ・ランチャーの大まかな性能、作戦、戦術、再装填にかかる時間など、技術的な情報が帝国に漏れてしまう。ヒルトン・ヘッドでの緒戦は帝国の大敗に終わったが、統一軍にも大きな損失が生まれた戦いであることも事実だったのだ。

 そして、ジラードの戦いにおいて帝国と後に真共和国となるスカイウォーカー艦隊は作戦終了後、新共和国・統一軍艦隊の残骸の中からほぼ無傷で残っていたアストロ・ランチャーを遂に発見する。両軍の技術チームはこれを受けてすぐに隕石砲、すなわちアストロ・ランチャーのリバース・エンジニアリングに取り掛かかり、一ヵ月後、統一戦争自体は終わってしまったものの、「連合版」アストロ・ランチャーが開発されたのだった。

 やがてこの強力な新兵器が瞬く間に有名になり、その必要性を訴える声が大きくなると、帝国と真共和国は戦後復興という急務に悩まされながらも(悩まされているからこそ、でもあるが)、共同でアストロ・ランチャーを搭載した新型巡洋艦の開発に取り掛かった。それによって完成したこのウェーリア級アステロイド・クルーザーは、連合軍艦隊内において急速に普及していくかと思われたが、配備の前には、財政難とコストという硬い壁が立ちはだかっていた。結果このアステロイド・クルーザーは限定配備という不本意な形で配備が暫定的に終了することになるが、これより十数年後、復興を遂げた連合艦隊では、いたるところにこのクルーザーがいる光景は当然の光景として見受けられるようになっていた。

 ウェーリア級クルーザーは、敵から補足されにくい流線型の格好をしている。上部甲板、底部甲板にそれぞれ8基の対空用クワッド・レーザー・キャノンが装備されており、底部両舷にはアストロ・ランチャーが一対装備されている。推進にはヴォーテックス社製のサファイア級エンジンが採用されており、これは重いアストロ・ランチャーを2基も搭載したこのクルーザーを迅速に航行させるのに役立っている。一見これらの装備はこのクルーザーを無敵の軍艦に仕立て上げているかのように錯覚させるが、隕石砲はクルーザーの本体に固定されており、砲角を変えることが不可能なため、隕石を射出する場合は艦そのものの艦首をその方角に向けなければならないという欠点も持ち合わせている。そのため、射出時はクルーザーが航行進路から逸脱しないよう艦隊の全艦艇が静止する必要があり、一部からはその存在意義自体が疑問視されている。

 通常ウェーリア級クルーザーは護衛艦2隻を従え、一艦隊に2隻とその護衛艦が配備されることになっているが、帝国領内のセクター艦隊には護衛艦の居ないウェーリア級クルーザーがしばしば見受けられていた。また帝国とは対照的に、資金に富んだ真共和国では領内の隅々までクルーザーの配備が行き渡っており、その存在は海賊やその他の秩序を乱す者たちからは非常に恐れられている。なぜなら、このランチャーから発射された隕石は通常のレーザーの飛んでいく速度を遥かに超え、帝国の正規訓練を受けた攻撃部隊のパイロットでもない限り、回避することすら困難だからである。

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最終更新:2007年11月05日 13:27