R-22型インペリアル・スター・デストロイヤー



 R-22型インペリアル・スター・デストロイヤーは、帝国軍の開発した、高性能試作スター・デストロイヤーである。

スペック



機種名:リローデッド22
製造元:新型戦艦技術開発部、クワット・ドライブ・ヤード社
級種:スター・デストロイヤー
分類:大型艦船
大きさ:全長2.400メートル
速度:1.890G、50MGLT
操縦要員:10,068名、砲手 402名、基幹乗組員 9,685±48名
乗員定員:不明
搭載機:TIEファイター 60機
積載重量:23,100トン
航続期間:3年
価格:対象外
動力機構:不明
推進機構:不明
航行装備:航法コンピュータ、シールド、ポイント=ディフェンス・プロトン・シールド発生装置、各種センサー
武装:長距離ターボレーザー・キャノン 4門、長距離イオン・キャノン 2門、ヘヴィ・ターボレーザー砲塔 36基、低出力CIWS 200基、震盪ミサイル発射管 16門、トラクター・ビーム発射装置 5基
機体材質:不明

概要



 R-22型スター・デストロイヤー、正式にはリローデッド22型インペリアル・スター・デストロイヤーと呼ばれる戦艦は、ペレオンが来るべき戦乱の時代に備え、和平協定以前に設立した組織「新型戦艦技術開発部」によって設計・製造された試作スター・デストロイヤーである。主任エドガー・ディファーを筆頭とした新型戦艦開発部は、和平協定後、統一戦争の真っ只中にR-22を投入したが、試作といえど、R-22は素晴らしい性能を発揮したのだった。

 R-22型スター・デストイロヤーは、非常に美しい外観を持った戦艦である。インペリアル・スター・デストロイヤーよりも細長く、非常に鋭利な船体をしており、また第二の特徴として、船体の中部と後部に2つのブリッジを備えている。これは緊急時に主ブリッジが使用不能になった際、ブリッジがバックアップとしてもう一つ備えられていた場合、それがどのように機能するかを計測するためのものだったが、R-22型は残念ながらそういった事態に巻き込まれることはなかった。

 R-22は試作戦艦とだけあって幾つかの画期的なシステムを装備されている。それは新型のプロトン・シールドと、ミサイルを撃墜することから、戦闘機を迎撃するための用途に転用されたCIWSである。前者のプロトン・シールドは通常のシールド発生装置とは別の超強力なシールドであり、作動させると重ターボレーザーの砲撃ですら威力を最大で80パーセント吸収する能力を持っている。更にこのシールドに含まれているプロトン粒子によって相殺されてしまうため、通常のプロトン魚雷での攻撃はこのシールドの前には無残に無効化されてしてしまうのだ。後者の低出力CIWSは前述のように自艦に迫り来るミサイルを無人で迎撃するためのものだが、新型戦艦開発部はこのCIWSのプログラムを対戦闘機にも転用できるように改修し、接近する敵戦闘機を迎撃することもできるようになった。CIWSは自動プログラムのために砲手を配置する必要がなく、また安価なため、通常のターボレーザー砲よりも低コストかつ大量に装備できるのである。これら2つの新技術はインペリアルⅣ級、後のウォーロード級にも受け継がれており、これはウォーロード級を非常に強力な戦艦に仕立て上げるのに大きく役立っている。この点から、R-22の残した功績は大きいといえるだろう。

 実験装備以外は比較的抑え目に設計されており、武装には6門の主砲、ヘヴィ・ターボレーザーが36基、震盪ミサイル発射管が16門、トラクター・ビーム装置が5基とそのインペリアル級の1.5倍の船体にしては軽装備であることは否めない。また、60機のTIEファイターを艦載機として運用でき、新型のTIEアクシスの艦載も可能となっている。

 このようにその後の帝国の戦艦の設計に多大な影響を与え、統一戦争のジャジョウ攻略や、コルサントの戦いでも大変な活躍を行ったR-22だが、製造された<リトル・ヴェイダー>、<リトル・ペレオン>、<リトル・ダーラ>、<リトル・スローン>、<リトル・ターキン>、<ランドマーク・ドヴェ>のうち、<リトル・ペレオン>は初陣であるジャジョウ戦で大破してしまう。更に統一戦争の1年後、自由気ままなエドガー・ディファーは残った5隻のR-22を、スレーブ・サーキットによってたった一人で率い、自らと共に忽然と銀河の彼方へ姿を消したのだった。

 この彼の気まぐれな行動によってR-22型スター・デストロイヤーは永久に失われてしまったのである。この不祥事にはペレオンも心底失望したとされ、新型戦艦研究部は帝国技術省の先進技術開発部門に併合された。R-22の名残は、名実共にウォーロード級スター・デストロイヤーだけとなってしまったのである。

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最終更新:2007年11月05日 13:25