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TIE アクシス



  TIE アクシス は、22ABYに帝国海軍が採用した、海軍の新型主力戦闘機である。

スペック



機種名:TIEアクシス
製造元:シーナー&シグナス・フリート・システムズ社
級種:帝国軍主力戦闘機
分類:宇宙戦闘機
大きさ:全長9.8メートル
速度:3,900G、120MGLT、時速1,460キロメートル(大気中)
操縦要員:1名
乗員定員:なし
搭載機:なし
積載重量:50キロ
航続期間:2日
価格:250,000クレジット
動力機構:シーナー&シグナス社製I-a2b太陽光イオン反応炉
推進機構:シーナー社製P-sz9.7イオン・エンジン 2基、分散型ブースター3対
航行装備:航法コンピュータ、シグナス社製超小型偏向シールド発生装置1基、各種センサー
武装:シーナー社製連動式L-s8.3レーザー・キャノン 4基、ボーステル社製連動式NK-2イオン・キャノン 2基、汎用ミサイル発射パイロン 6基
機体材質:チタニウム合金、クワダニウム(ソーラー・パネル)

概要


 TIEアクシスは、シーナー社がシナグス・スペースワークス社を吸収してから最初に設計された戦闘機である。

 銀河内乱の不況に続く疲弊と混乱の終盤において、帝国は再び軍の再編を強いられていた。というのも、先の戦いによる科学、医療分野での技術の発達は目覚しいものがあり、銀河での(少なくともコア・ワールド内での)標準の戦闘機は次世代へと移ろうとしていたのだ。
 しかし、帝国の保守的な高官達は3.40年近くに渡って帝国の象徴的な存在とされてきたTIEファイターの退役をかたくなに拒み続けていた。帝国議会においてリベラル派の将校議員達から次世代TIEファイターの計画の話が挙がることもしばしばあったが、そのたびに彼らはその案を非難し続け、例え投票まで持ち込めた場合も議会をボイコットするなどの異常なまでの抵抗運動を行い、いつしか次世代TIE-Xの話題はタブーという暗黙の了解が出来上がっていたのだった。

 ところが統一戦争によって多くのTIEファイターが、より新型のAウィングなどはおろか、Yウィングなどのもはや旧式以前である、骨董品並の戦闘機にすら次々と撃墜されているという事実は帝国海軍において大問題となり、歴戦のパイロットの消失や、軍内の非公式の「戦闘機マフィア」と呼ばれるパイロット・グループ「エース・オブ・タイファイター」の大量ストライキなど、この大戦における陸空双方の壊滅的な打撃は保守派の将校達も無視できない程のものとなり、実際、銀河統一軍の強襲等によって帝国軍のTIEファイターは大幅に失われてしまう結果となっていた。この紛争で消失したTIEファイターは実に4000機を越えるとされ、それまで口を紡いでいた新型機設計を支持する将校グループは一気に攻勢となり、地道なロビー活動とメディアの世論調査などによってさすがの保守系将校達も賛同せざるを得なくなり、クリーク紛争の終結から二ヶ月後、遂に次期帝国軍主力戦闘機の製造が決定されたのだった。

 連合軍が各地の復興に追われる中、新型TIE-X計画は密かに始動した。帝国は統一戦争による打撃から回復しておらず、コストや技術、復興活動による人員の少なさなどほぼ全ての面で一からの機体の設計は不可能であったため、真共和国の援助の下、既存の高性能試作戦闘機を再設計し、ダウングレードさせて大量配備することで決定された。選考対象はTIEハンター、TIEディフェンダー、TIEアグレッサーである。比較的早急に配備することが要求されるため、審査委員会は対象の中で一番性能的バランスが良好だったテル・ヴァース少佐のTIEディフェンダーを原型機として採用することで決定した。彼のTIEディフェンダーがわざわざ原型として採用された背景には、TIEディフェンダーはクリーク紛争の混乱でモー研究所に置かれていたプロトタイプ一号機が消失し、個人的な改造が施された機体しか残っていなかったことがあるとされている。

 TIE-X計画の始動から1ヶ月後、ヴァース少佐のTIEディフェンダーは分解されてシーナー&シグナスの管理下に置かれ、徹底的なスキャンを掛けられた。そしてリバース・エンジニアリングで設計図の作成が完了すると少佐のディフェンダーは再組立が行われ、2ヶ月後に彼へ返還されるが、TIEアクシス配備後、彼はTIEアクシスに好んで搭乗するようになり、彼のTIEディフェンダーはバスティオン航空博物館に寄付された。
 シーナー&シグナスと帝国の技術者は約6ヶ月に渡って実験を重ね、TIE-X計画始動から丁度一年後に試作機、「TIEアクシス」が完成した。試作機の外見は原型機のTIEディフェンダーと酷似しており、実際、新たに装備されたブースター以外に両機を見分ける点はないがTIEディフェンダーは数機しか現存していないため、区別するほどのものでもないだろう。シールド未装備だったTIEファイターが大量に失われた教訓としてシグナス社製の小型の高性能シールド発生装置を装備し、武装はそれぞれ原型機の武装をダウングレードした、L-s8.3レーザー・キャノン4基、NK-2イオン・パルス・キャノンが2基となっており、また3つのコクピットとソーラーパネルの接続軸には、各2つ、合計6つの汎用実体弾発射管がオプションで取り付けられるようになっており、ここには震盪ミサイルや対艦ミサイルの他、レコン・ポッドや誘導爆弾などを装備することも可能である。

 これだけでTIEアクシスがTIEファイターの性能を大幅に凌駕していることはもはや言うまでもなく、これはシミター・ボマーから始まった帝国の戦法が量から質に変わったことを意味している。また、推進機構は独自の形態を取っており、軽量化を図るためにツイン・イオン・エンジンまでもをダウングレード型にしているが、それによる推進力の低下は各ソーラー・パネルに2基ずつ、計6基装備された分散型のブースターを同時に2基ずつ点火させることにより補っている(ブースターはエネルギーを使い切るとエネルギーの再充填にある程度時間が掛かる為、それがブースターを分散させて点火する理由である)上、各場所のブースターを戦闘機動用に設定し点火、推力偏向ノズルとして使用することにより、元から良好だった機動性が飛躍的に向上しており、桁外れの機動性を備えている。その機動性能は真共和国のXウィングやAウィングを遥かに凌駕したものであり、大気圏内の飛行では凄まじいGに耐え切れずパイロットが死亡してしまうため、新型の慣性相殺装置を開発するはめに陥ったほどだ。

 このように高速で防御面も配慮され、素晴らしい機動性能を発揮するTIEアクシスだが、価格は25万クレジットと性能に比例してTIEファイターの単価のほぼ4倍にまで膨れ上がってしまった。そのため財政上の問題から全てのTIEファイターをTIEアクシスに更新することは不可能なため、これらを補佐する戦闘機としてTIEインターセプターの増産が決定している。また、このコストの増大自体は「これだけ格闘戦に強みを見せる戦闘機をこの程度の単価で造り上げたのは快挙だ」とむしろ評価する声が多く、試作機の試験飛行は無事に終了した。

 試作機完成後から更に一年後、TIEアクシスは第1首都近郊防衛艦隊に最初に配備され、その後6年に渡って製造が行われた。最終的な製造機数は37507機で、そのうち4671機は海軍にではなく、民間の私有軍や防衛軍に販売されたものである。TIEアクシスは前述の通り高価なために12機の中隊の場合、配備数は最大でも4機までに制限されており、その他の機はTIEインターセプターやTIE/D自動型戦闘機が割り当てられている。TIEアクシスの登場によって帝国軍の中隊編成はほとんど全てが再編されており、TIEアクシス1機に2機のTIEインターセプターが補佐し、デルタ編成を組んで飛行を行う、という規定になった。これによって中隊の1番機、4番機、7番機、10番機がTIEアクシスとなっており、部隊の副隊長は今までは2番機とされていたが、これによって4番機に変更されている。

 TIEアクシスは実戦に投入されたことがまだないために実際の戦闘能力は未知数ではあるが、そのずば抜けた機動性でXウィングなどの高性能機との模擬戦などでは好成績を誇っているため、「TIEのキルレシオは1:5」といった冗談めかした話をこのTIEアクシスで聞くことはなくなるだろう。しかし、TIEアクシスにも問題は残されている。他のTIEシリーズと同様機体内部の部品密度は非常に高く整備性に欠け、またそれにより機体にトラブルが起こった際の対応方法や、耐久年数の低さも懸念されており、TIEファイターに比べて現役として稼動する期間は少ないだろう。それに加え航続距離やハイパースペース能力などは相変わらずの始末であり、母艦に見捨てられた場合、それは死を意味するが、シーナー&シグナス社は「TIEアクシスの能力が効果的に活用されれば、母艦に見捨てられてしまうような程の形勢に陥ってしまうことはありえない」というコメントを発表している。
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