医学研究会ニュース

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-[[vol.4]] *Vol.4   春がまた巡り医学研究会も発足から3年目となりました。新しい会員も増え、活動の幅も広がってきました。 試験に追われる勉強だけでなく、自分たちが興味を持った分野での探索を先生方の協力を仰ぎながらこれからも積極的にしていきたいと思っています。 新入生の皆さんご入学おめでとうございます。 医学研究会は皆さんの知的好奇心を満たしてくれる研究会です。会員受付は随時しておりますので是非ご一報下さい。     **活動報告 **戴先生の漢方特別レクチャー 4年生の参加者も今回多く、東洋医学に興味を持つ学生は多いと感じました。他校に在る東洋医学研究会との交流も考えています。 東洋医学を学ぶこと 3年    鈴木 公美 先日、医学研究会の活動の一環として行われた、東洋医学の講座に参加させていただきました。ほとんど東洋医学の知識がないままこの講座を受けさせていただいたのですが、東洋医学に対して抱いていたイメージの多くに誤りがあることに気づき、非常に驚かされた講座でした。東洋医学――漢方や鍼灸について、医学生が持っている知識は単なるイメージにしか過ぎません。知識に基かないイメージでは、誤りが含まれるのは避けられません。現行の医学教育では、東洋医学より西洋医学の方が主とされている以上、仕方のないことなのかもしれませんが、この講座を受けて、わたしは医師になる にあたり、最低限の東洋医学の知識は持っていたほうが良いのではないかと思いました。 ある病気には西洋医学のアプローチが適している、もしくは東洋医学の方が良い、とは一概には言えないでしょう。患者さんの体質や、疾患の状態によって、西洋医学の中でもアプローチの方法は多岐にわたります。その中で、ひとつの選択肢として、東洋医学の方面からのアプローチを患者さんに示すことのできる医師になることは、とても大切なことなのではないでしょうか。しかし、東洋医学に対する正確な知識がなければ、選択肢を示すことも不可能でしょう。自分に知識がないゆえに、患者さんの選択肢を狭めることになってしまうのは、本末転倒だと思います。画一化された診療ではなく、多面的アプローチが求められている昨今、東洋医学を学ぶことは非常に重要な位置づけにあるのではないでしょうか。西洋医学のみの視野ではなく、東洋医学も範疇に含めた診療について、一度深く考えてみるべきかもしれません。 **学園祭  解剖展示に参加して  医学部であれば解剖展は学園祭のメインイベントの一つでありたいし、去年の盛況ぶりを聞き、より良いものを目指して医学研究会として参加しました。 夏場にさせていただいた解剖検体も展示させてもらう事が出来、充実した内容になりました。学祭委員の3年の河田君が統括として尽力してくれました。 夏の解剖実習に続き、第1解剖の関先生、前田先生、桑原先生はじめ教室の先生方のご協力で会場展示させて頂く事が出来ました。 病理写真について第2病理の辻村先生のご協力を仰ぎ、また西上先生には直接何度も写真の構成、解説文面の添削指導をして頂きやっと仕上げる事が出来ました。印刷するにあたり奥野先生にご迷惑をおかけしつつも指導して頂きなんとか前日には間に合いました。今回事務の方ふくめ多くの方の協力なくしては学園祭までの短い期間に我々学生だけで準備する事は不可能だったと思います。この場を借り厚く御礼申し上げます。 今回のテーマは病気との関連です。 兵医の患者さんや近隣の方も多く見に来て下さいました。 非常に興味深くご覧になり、ご自分やご家族の病気のことで 話しこまれる方も多く学生は大変勉強になりました。 解剖展に参加して  兵庫医療大学2年 看護学部 安達悠太 医科大学の学祭スタッフ募集の話が来たのはいつだったでしょうか。10月頭頃だったような。最初の説明会に参加した医療大生はわずか7名。わざわざポーアイまで足を運んでいただいたのに、医科大の人に申し訳なく感じました。最終的にはたくさんのメンバーが集まったので、結果的には良かったのですが。そのときの説明会の話では、解剖展の手伝いが一番面白そうでした。確か、学祭実行委員長のセリフが「きっと面白いよ、ぜひどう?」みたいな誘い文句でした。その気になって、いざ解剖展への参加を志願したものの、後になって、誘い言葉は甘くて、でも実際は・・・な展開を想像してしまいました。臭いがきつかったらどうしようとか、気分悪くして役立たずになってしまったら困るなとか、そんな事を考えながら当日を迎えました。 実際に参加した感想をまとめると、思ったよりきれい(部屋も展示物も)、思ったほど臭いきつくない(慣れ?)、たくさんの臓器を見ることができて得した、そんな感じです。不安は杞憂でした。観に来ているお客さんは真剣で、いわゆる「学祭のノリ」とは一線を画しているな、と思いました。知識の無さ故、お客さんにはルーチンな言葉でしか話しかけられず、学校戻ったら解剖生理頑張ろう、勉強頑張ろう、そんな事をずっと考えていました。自分も一通り観てまわった中で印象に残っているのが脾臓です。思えば、生理解剖の教科書やこれまで学んできた理科系の参考書など、どうしても人体を正面から捉えたものが多く、中身を背面から視認した経験はこれといってありませんでした。ケースの中、摘出された臓器を背面から見て、「そうか、脾臓とはこんな所にあったのか」と素朴に感じました。百聞は一見にしかず。ただ突っ立っているだけに近い、お手伝いにもならないようなお手伝いでしたが、個人的には学びの多い貴重な経験であり、参加させてもらったことに大変感謝しています。今回の学祭に携わった全ての方々と、声を掛けていただいた実行委員の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。 解剖展示を終えて                     4年  申 輝樹 解剖展示には、二年連続参加させてもらいました。 一昨年は、学祭委員で、解剖展示担当の班になったのですが、とても面白く、やりがいのあるものでした。出来るならまたやりたいと思いましたが、毎年学祭委員がやるものだと思っていたので、もう出来ないから残念だと思っていました。ところが、去年の解剖展示は医学研究会がやると聞いて、医学研究会に入ったらもう一回できるんじゃないかと思って、医学研究会に参加させてもらったのが、医学研究会に入ったきっかけでした(もちろん、他に講義などもやっていると聞いて、それにも興味がありました)。 今回の目玉は何と言っても、夏休みにみんなで解剖をやって、新しい標本を作り、解剖展示で展示したことだと思います。自分と藤井さんが担当した標本は、全身の臓器(食道・気管から、膀胱・直腸まで)を全部つなげて取り出すというもので、全部いっぺんに取り出すまでは余り時間がかかりませんでしたが、それから一つ一つの臓器、血管、神経などを、出来るだけ脂肪や、組織から取り分けて、綺麗にしていく作業は途方もなく時間がかかりました。腹腔動脈、上腸間膜動脈からの複雑な枝を出して、それが、一つの視点で両方とも観察できたというのは、壮観でした。夏休みでは終わらずに、週に一回、第一解剖教室の部屋をお借りして、作業を続け、完璧とはいきませんが、人に自慢できるような、標本が出来たと思います。表面からだけだと、見えない血管などが一杯あるので、紐を何本もつけて、全部の血管の分岐を見えるようにしたかったのですが、時間がなく、出来なかったのが、唯一の心残りです。次の機会があることを期待したいです。それ以外にも、人口骨頭や、冠動脈の分岐など、面白い標本が沢山出来たと思います。 新しい標本や、その標本を解説したビデオ、実際に臓器を触ってもらうコーナーなど、去年は本当に沢山の企画が出来て、アンケート結果を見ると、来てくれた方はみんな喜んで貰えたみたいで、感無量でした。思い残すことはないくらいやりましたが、今年ももし状況が許すなら、またやりたいと思います。 最後に、御遺体の提供、その他に、解剖実習室、道具一式を貸してくださり、様々なアドバイスを頂いた、第一解剖教室の方々に改めて御礼を言いたいと思います。 本当にありがとうございました。特に、関先生、前田先生、桑原先生には本当にお世話になりました。夏休み後も、部屋を貸して下さり、ありがとうございました。 また、藤井さんならびに医学研究会のメンバーにも御礼を言いたいと思います。今回は医学研究会がやると言う事になってなかったら、自分は参加出来てなかったと思います。 ありがとうございました。 **解剖展を見に行こう パート2 近場での開催が続き今年も行く事が出来ました。我が研究会コーチでもある 第一解剖の前田先生の引率で行ってきました。それぞれの会場で雰囲気を変えて あるので何度行っても楽しくかつ勉強になります。 冬休みを待っての活動でした。医療大学の学生も参加希望してくれたのですが、まだ授業があり日程が合わず、残念ながら学園祭で仲良くなった面々との再会は叶いませんでした。医大生は1年から3年まで学年がそろいました。何年生になっても解剖は大切です。ネッターを携え集合です。 人体の不思議展を見て                    3年   藤井 順子 人体の不思議展に行ってきました!去年も12/25に前田先生と一緒にいったので、もはや医学研究会の年末恒例行事となりました。 去年と違うところは、レオナルド.ダビンチの人体デッサンなどが展示されて美術館が併設された雰囲気になっているところで、また違う雰囲気が楽しめて良かったです。 参加者も今年は10人以上で、三年から一年まで幅広く参加していただいたのでみんな自分の知識を確かめ合ったり、前田先生に教えていただいたり熱心にノートをとったり、ネッタ―で確認したりと解剖展を満喫することができました。何回いっても実物を目で見れることに加えて、学生同志お互いに教えあったり意見を交換する事によりモチベーションの上がる事を実感できる素晴らしさがこの見学会の醍醐味であると感じます。来年もみんなで参加し、この感動を一人でも多くの人に味わっていただきたいと願っています。     **レベルアップ自主授業 **~せんせーい、心電図教えて下さい~の巻 自主的に行動すること 4年   中嶋 義幸 とあることから友人の申君に誘われて医学研究会の活動に参加する機会を与えてもらいました。テーマは心電図の読み方についてでした。1年ほど前に循環器の授業で習っていたものの、ほとんど丸暗記だったためかすっかり忘れていました。物事を長期間覚えておくには合理的にもしくは自分なりに理屈を与えて理解するより他はありません。よって心電図も本来は一つ一つ丁寧に秩序立てて理解していくことが本来の道筋なのですが、短期間にテストに受からなければならない我々医学生にとってはなかなかこれを実践することは難しいことです。しかし今回のように時間的にも余裕があって自主的に何かを覚えようとすることはとても新鮮な感覚で、たった2日間で心電図がある程度までに理解できるようになりました。 テストに受からなければならない重圧の下で勉強するという環境は私はとても嫌いです。 そもそもテストに受かった所でその中身が実践の場で伴ってこなければあまり意味のないことのように感じます。やはり自分から進んで何事にも挑戦するということが何よりも大切で限られた時間の中でも自分で時間をつくっていくことが自分を伸ばす上で必要となってくると考えます。医学研究会という場所はそういう機会を与えてくれる一つの場所ではないでしょうか。 *医学研究会の活動について            3年 森 信明 医学研究会が発足したのは2006年の春でした。いよいよこの会の活動も2年が過ぎようとしていることに感慨を覚えると共に、持ち前の勢いと明るさで会をここまで引っ張ってこられた藤井さんと汐見さんお二人には頭が下がる思いです。活動もイベントを経るごとに充実していきました。個人的に、特に印象に残っている催しは、学祭の解剖展示です。1000人を超えるお客さんが来場し、大盛況を博しました。会場に入ると、まず眼に飛び込むのは、中央に置かれたメインの展示-食道から肛門までの全消化器官が連なり、肺と心臓、腎、尿生殖器官も収まった体腔の総体的な標本-です。藤井さんと申さんが中心となり、授業が終わった後に学校に残って作業を続けてこられました。その他にも、2年生の道上君が一生懸命にお客さんに説明をして、その他のメンバーや医療大の方も本当に労を惜しまず活躍していただき、まさに皆で作り上げた展示でした。他のイベントもそうですが、医学研究会は基本的に、型や枠にはまらない、興味と人間関係が中心となった、学術サークルには珍しいタイプです。この良さをもちつづけ、さらなる飛躍と発展を目指して行きたいと思います。 今後の活動について 今年も昨年に続き教育学会での発表を考えています。今年は兵医で救急医療に携われておられる吉永先生の助言を受け、1,2年生と5,6年生の一次医療に対する考え方の比較をアンケートにしてみたいと思っています。 アンケートを皆さんにお願いするかもしれませんので、ご協力お願い致します。 編集後記:あれもしたいこれもしたいの企画倒れが多い中でどうしてもしたい企画の一つに自主的な勉強会が あります。いわばチュートリのような形式です。学年を超えての症例討論はきっと面白いと思うのですが、5,6年生の先輩諸氏が下級生に教えるのもまた勉強になると思います。有志の方是非ご一報下さい。また会員(強制力ゼロ)になって学会参加や勉強会を自主的にやりませんか。
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