ハレグゥエロパロスレSS保管庫@ Wiki 070414_2

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メイドインヘヴン.2(二:98-103)
「あの、さ。ホントにやるの?」
「いいから、早く」
 グゥの横に座り、何とか説得を試みようとするがまるで聞く耳を持ってくれない。確かに人に耳をかいて欲しいとは
思ったが、いくらなんでもついさっきまで耳かきと言う行為の具体的な内容を知らなかったグゥにされるというのは、
大げさじゃなく大惨事の予感、と言うか悪寒がもりもり沸いてくる。
「何事も経験だ」
 お前が言うな。
 ……とは言え、確かに耳かきなんてものは実践してナンボではある。しかしその第一被験者がオレと言うのは
ちょっとどころじゃなく不安だぞ。事前に病院の手配をしておいた方が良いのではなかろうか。
 しかしグゥはオレの気持ちも知らぬげに、早く早く、とふとももを叩き催促している。もう諦めるしかないのか。
オレは小さく深呼吸し、覚悟を決めるとえいや、とばかりにグゥのふとももに頭を乗せた。

「!? わわっ?」
 ───瞬間、飛び起きた。
 異様な感触。あまりにも柔らかく、どこまでも頭が沈んでいくような気がした。……異様に、気持ちよかった。
「ハレ?」
 グゥはオレの態度に驚いたような声を上げる。オレは「なんでもない」と体裁を整え、再度そのふとももに、
今度は慎重に頭を預けた。
 やっぱり、グゥのふとももは無茶苦茶柔らかい。完全に体重を預けてしまうのが怖いくらいだ。
スカート越しでもそのぽよんとした感触や温かさが伝わってくる。都会のお屋敷のベッドや枕に
身体を沈めた時もその感触に驚いたものだけど、そんなものはまるで比較にならない。
 それに、石鹸の爽やかな芳香の中に混ざるなんだか甘いミルクのような匂いが鼻腔から頭の奥まで
通り抜け、ささくれ立ったオレの精神を安らぎの新天地へと誘ってくれる。
「あの、ハレ……?」
「んー?」
「これでは、耳が見えない」
「え?」
 言われて気付いた。オレはすっかり枕のつもりでグゥのふとももに顔を埋めていた。うつ伏せで頬をすり寄せ、
ついでにふとももの下に手まで入れていた。
「あ、ご、ごめんっ」
 オレは慌てて手を抜き取り、グゥに背を向ける。
 ……左手はふとももじゃなく、もはやお尻の下だったような……いや、考えまい。グゥも何とも思ってないみたいだし。

 ようやく耳かきの体勢が整うと、グゥは、いくぞ、と小さく呟きオレの耳の中に棒を滑り込ませる。
最初は緊張したが、始まってしまえば大したことは無かった。オレの手本をしっかり身体で覚えていたのか、
グゥは初めてとは思えないくらいスムーズかつ精密に耳かきを操作していた。
「ふむ、コレが耳垢と言うヤツなのだな」
 耳から出た垢を興味深げに観察する余裕まである。オレとしては自分から出た汚れをそうして眺められるのはかなり
気恥ずかしいのだが。
 「匂いは特にしないのだな」などと聞こえた時は正直焦ったが、頭を少し動かしただけで「動くな」と抑え付けられて
グゥの行為を阻止する事は出来なかった。……味も見てみよう、とか言うなよ。頼むから。

 それにしても、心地良い。グゥの絶妙な耳かきさばきと、ふともものふかふかな柔らかさ。オレは内と外両方から
グゥに癒され、早くもウトウトと優しい眠気に包み込まれていく……………………

「────っふぁ!? ひゃわわわッ、ふぇあッ」
 ……突然、耳を襲ったこそばゆい感触に強制的に意識を覚醒させられた。
 どうやら、耳かきの綿でまさぐられていたようだ。……なるほど、これは声、出る。ごめんよ母ちゃん。
 オレはいつの間にか、寝てしまっていたようだ。あのまま、まどろみの中に沈み込んでしまいたかったが、
グゥの耳かきを最後まで味わわずに眠ってしまった事に対しても、なんだか勿体無かったな、なんて気持ちが
沸いてきた。耳かきを終えてから、グゥのふとももでぐっすり寝るのがベストか。
 ……って、何考えてんだオレ。ふとももでぐっすりって……。ダメだ、この感触はちょっと危険かもしれない。

「次はこっちだ」
 そう言うと、グゥはオレの頭をつかみぐりんと反対側に捻る。いやそれくらい自分で出来るから。
危うく首だけ後ろを向く所だったぞ。
「ふぁ……ッ」
 だけどそんな心の抗議も、耳を弄られると途端に掻き消えてしまう。
「ン、く……はぁ……ッ」
 そうか、耳かきが気持ちいいと、思わず声が漏れるものなのか。自分でやった時はなんとも無いのに、
なんで人にされるとこれほどまでに違うのだろう。
「ンッ、くぁ……、ツッ……」
 しかし何故か、先ほどに比べてその動きは明らかに精彩を欠いていた。
 背中を向けていた時とは違い、今なら目を動かすだけでグゥの表情が見える。少し影になっていて
感情が読みづらかったが、その顔には動揺の色が浮かんでいるように見えた。
 それに、オレのふとももの上に頭を乗せていた時ほどではなかったが、やけに頬が上気している。
目線もどこか浮ついていた。オレの耳だけに集中せず、チラチラとこちらに何度も目をやっている。
最初はオレ顔を見ているのかと思ったが、どうやら違う。もっと手前、グゥの下半身、足の付け根のあたりを
見ているような………。

 その目線の先を追った瞬間、オレは思わず仰け反りそうになった。そうだ。オレのすぐ目の前には、
グゥの、その、股間……があるのだ。オレが最初に顔をぐりぐりと押し付けたせいか、薄いスカートの生地は
足の付け根の窪みに合わせ、くっきりとその形を浮き上がらせていた。
 淡い眠気など、吹き飛んだ。オレは、気付いたらそこばかりを凝視してしまっていた。思わず、ちょっとずつ
その根元に向けて顔をずらす。思わず、鼻をスンスンと鳴らし匂いを嗅いでしまう。思わず。全部、あくまで思わず。

 フと、目を上に泳がせるとグゥと真っ直ぐに目が合った。途端にグゥはボム、と音が出そうな程に顔を赤らめ
顔を逸らす。多分、オレも同じくらい真っ赤っかになっていると思う。
「───って! いててっ、ちょ、グゥ?」
 そして耳かきの勢いがやたら早くなった。ついでにかなり雑になった。さっさと終わらせたい、と言わんばかりだ。
もしかして、オレの行動が気付かれのだろうか。うう、かなりカッコ悪いぞ。胸にムクムクと、後悔と自己嫌悪の念が
こみ上げて来る。
「な、いて! って、おま、おひょっ!? おひゃぅおっ!」
 言い訳も謝罪も出来ぬ間に、グゥは耳かきを終え綿をねじ込みぐるぐるとかき回す。左耳でのあの心地よさは
幻だったのかと思いたくなるほどの大雑把なやり方に、綿を抜かれた後もしばらくオレは動けなかった。
 いや、動けてもきっとしばらく動いてはいなかっただろうが。耳かきはともかく、この柔らかさは幻じゃない。
どうせあと数秒もすればグゥの方からオレを退かすだろうから、それまではこの感触に浸っていたかった。
 ……だけど、いつまでたってもグゥはオレを退かす気配は無い。逆に少し不安になり、チラリと上を見上げようとした瞬間、
目の前いっぱいに黄色の布地が迫ってきた。何事かと考える暇も与えず、オレはそのままポフ、と顔を包まれる。
「グゥ……?」
「………いいから、このまま……」
 ───そうして、オレもグゥも一言も漏らさず、ぴくりとも動かなくなった。
 オレはグゥの身体に包まれ、不思議な安堵を覚えていた。グゥは上体を前に倒し、オレの顔を抱きかかえるような体勢で
いるのだろう。グゥの身体全体で柔らかく挟まれ、また心地良い眠気が頭の奥から染み出してくる。

「ハレ……お願………グゥ………もう、我慢…………」
 何か、途切れ途切れに声が聞こえるが、もうオレの頭の中にまでは届かない。
 オレはそのまま、このぬるま湯に浸かっているような温かな陶酔感と共に、今度こそゆっくりと
まどろみの中に深く、深く落ち込んでいった。
「おい、ハレ? ハレ……………馬鹿…………」

 ………
 ……
 …

「……ン……ふぁ……」
 窓から射し込む朝日が清々しい。余程熟睡出来たのだろう、こんな爽快な目覚めは久しぶりだった。
しかしまだ起きる気にはなれない。今日のベッドはやけに寝心地が良い。いや、ベッドでは無く、枕か。
ふかふかと柔らかく、適度に温かで手触りもすべすべ。少し汗の臭いが染みているが、それよりも
ずっと強く香る甘い芳香にまぎれ気になる程のものじゃない。

 抱き締めるようにぎゅっと抱え直し、顔を深く埋める。それにしてもなんだか、やけに大きな枕だ。
オレは目を瞑ったまま、手探りで枕の大きさを確かめる。どこまで続いているのか、手を限界まで
頭の上に伸ばしてもまだ先があるようだった。伸ばした手で枕を掴み、ぐいと引っ張り込む。全身で
抱けるくらいの大きさがあるようだ。抱き枕と言うやつだろうか。そのまま足も絡め、オレは更に強く密着した。
 ああ、抱き枕が気持ち良いってホントなんだな。でも今、顔に当たっている部分は変にごわごわとして、
肌触りが悪い。他の部分は薄いカバーに覆われているのに、ここだけタオルでも巻かれているような感触。
 タオルの下に手を挿し入れてみる。どうやら本当に何かが巻かれているようだ。そのままタオルの中に
手を押し込んでいくと、カバーが途中で途切れ新しい感触に手が触れた。
「ひぁ……っ?」
 そこはもう、これまでに感じた事の無いくらいの触り心地の良さ。ぷにぷにと柔らかく、指を押し込めばどこまでも
埋まる。それでいて指を離せばぷるんと張り良くすぐに元の形に戻る。低揮発性とか、そーゆーやつだろうか。
 オレはその感触をもっと味わうべく、邪魔なタオルをぐいと引っ張り取り去った。
「や、嘘ッ……ハレ……」
 再度強く抱き締めると、これまで心地良いと思っていた他の部分の感触など吹き飛んでしまうくらいの
しっとりぷにゅぷにゅとした吸い付くような肌触りが頬に伝わってきた。オレは上機嫌で抱き枕にスリスリと
頬をすり寄せ、その柔らかい感触を愉しんだ。
「んん……やぁ……」
 そうしているうちに、口元にぷくんと、豆粒のような小さな膨らみがある事に気付く。
オレの中の男の本能がザワザワとざわめく。オレは本能に従い、その小さな突起をちゅぷ、と口に含んだ。
「ふああっ? は、ん、………くぅン……」
 ちゅうちゅうと、音を立てて吸い付いているうちに、ふわりと何かが頭の上に覆い被さって来た気がした。
まるで枕からも抱き締め返されているかのような感覚。それはオレの頭を優しく包み込み、どこか懐かしい、
遠い記憶の奥に眠る赤ん坊の頃の気持ちを思い起こさせてくれた。
 そのままオレは、母に抱かれるような安らぎの中、再度ウトウトと緩やかな眠気に誘われていった。

 ………
 ……
 …

「……ン……ふぁ……」
 窓から射し込む陽の光が清々しい。余程熟睡出来たのだろう、こんな爽快な目覚めは久しぶりだった。
なんだか、凄く心地良い夢を見ていた気がする。
 口元に違和感を覚え指で触れると、涎の乾いたような感触があった。シーツが濡れていなかったのは幸いだが、
オレはかなりダメな顔をして寝ていたに違いない。きっと夢のせいだろう。どんな内容だったかは覚えていないが。
 太陽はもう随分と高く昇っている。昼前、と言う程ではないが、早朝と言うには遅すぎる時間だ。少し寝すぎたか。
くああ、と大きくあくびをし、身体をむくりと起こす。隣でぐーすかと寝こける母さんはまだ起きそうに無い。

「ハレ」
 不意に、背後から声が聞こえた。振り向くと、ベッドの上に神妙な表情で正座をしているグゥの姿が目に入る。
いつからそうしていたのか、グゥはその体勢を崩さずに「ちょっとこちらにお座りなさい」とどこかの小姑のような
台詞を言いながら、自分の座っている場所の正面を指差した。何の事やら解らないが、オレは促されるがままに
グゥの前に、律儀にも正座の形で座る。
 オレとは対照的に、グゥはまるで眠れていなかったのか、オレを真っ直ぐに見詰める……と言うか睨むその目は
赤く充血していた。オレが寝ている間に何かあったのだろうか。

「一つ、聞きたい。……ハレは、グゥをどうしたいのだ……」
 グゥはオレの顔と中空の間に目線をきょろきょろと挙動不審に泳がせながら、ためらいがちにそう呟いた。
そして質問の意味が解らず、ただ呆然としているオレをしばし眺め、呆れたように小さく溜息を吐く。
「二度も恥をかかされるとは…………」
 またよく解らない事を呟きながら、グゥはふてくされたように頬を膨らませそっぽを向いた。……かと思うと、
急にこちらにくるんと向き直り、オレを睨みつけながら「勝手に寝るな」やら「ハレのせいで一睡も出来なかった」などと
突然のお説教モードに突入した。
 ……昨日……。そう言えばオレはいつの間に寝てしまったのか。グゥに耳掃除をしてもらっている途中で
記憶が途絶えているのだが……それとグゥが眠れなかった事の因果関係がいま一つ解らないぞ。
「あのさ、グゥ……オレ、昨日何かした? 変なコトしたんだったら謝るからさ……」
 何故グゥが怒っているのかはまるで検討が付かないが、これだけお怒りになられているのだからきっとオレが悪いのだろう。
……と、精一杯下手に出たつもりだったが、それを聞いたグゥは一瞬驚いたように目を大きく開け、すぐに先ほどよりも
強い怒りをその瞳に宿し、ギロリと睨みつけてきた。
「覚えて……いないのか……」
 メラメラと、瞳の炎がますます勢いよく燃え上がる。もはやそれは怒りを遥かに通り越し、もはや殺意と呼んでも
差し支えない程の圧力を備えていた。その眼光だけで、熊の二、三頭、人なら十人や二十人、ポクテに至っては
軽く千匹程度は圧殺してしまえそうだ。

「いやっ! その、確かに覚えてないけどさ? でもちゃんと話し合えばンダムッ!!」
 ずりずりと正座の姿勢で後ずさり、必死で説得を試みるオレのテンプルにグゥのライトフックがノーモーションで
突き刺さる。そのままオレは数秒宙を舞い、ベッドから飛び出し床に転げ落ちた。
「まさか、今朝のコトも覚えてないのか?」
「け、今朝? ってオレ、今起きたばっかだけど!?」
 ズシンと地響きを立てながら、床に這いつくばるオレにグゥは一歩ずつ近づく。もはや触れただけで蒸発してしまいそうな
オーラを身にまとってらっしゃる。
「あ、そうそう、聞いてよ! オレすげー良い夢ヲンドゥルッ!!」
 なんとか場を和ませようと話題を変える間も無く、グゥは瞬時にオレの前に立ちボディ……のもう少し下あたりを
ガゼルパンチでカチ上げた。

 ───何だかお腹のあたりがきゅーんって苦しくて、切なくて、生きる意味を見失いかけちゃう。だって、男の子だもん。

「ふぉぉぉぉ…………ッ!?」
 ………数瞬、悟りの境地が見えた気がした。
 床にうずくまり男の男たる部分を押さえピクピクと悶絶している中、グゥはオレの耳元で重々しく口を開く。
「今日も、耳かきの練習に付き合ってもらうぞ。するのも、されるのも……な」
 勝手に寝たら次の日の朝日は拝めないと思え、なんて脅迫じみた言葉も付け加え、グゥはぷい、とオレから離れると
ベッドに上り母さんの隣にドサッと倒れ込んだ。
 何がなにやら、昨日の自分の至らない部分を探るも今は頭も身体もそこにスペックを割く余裕も無く、ただ混乱するのみ。
ましてや今朝の事などと言われても、オレはまだ目覚めて数分しか経っちゃいない。
 先ほどの爽快な目覚めなどどこへやら、いつの間にやら引きずり込まれた三途の川のほとりでオレは一人、
精神と肉体両面からの壮絶な苦痛を味わいながら、この理解不能な状況を何とか整理しようと懸命に頭を働かせる。
 だが結局、解ったコトといえばただ一つ。

 今夜から、オレはゆっくり安眠する事すら許されないのだろうな

 ……などという確信だけがいつまでも重く、重く胸に響き渡り続けていた。

END

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