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****節分SS.3(一:>257-267) <<ep>> 「グゥさん、ハレ様、豆持って来ましたよ!2007粒きっちり選り分けるのに苦労───あれ?カギかかってる……」 (おわっ、ロバート!?なんつータイミングで来んだよ!!もうちょい豆いじっとけ!) 「参ったな…俺、カギ預かってないし……」 (良かった……カギかけといて……) 「あ、ベルさん丁度良い所に!マスターキー持ってますよね?」 (えええええー!?何そのご都合主義なタイミング!!誰の脚本!?) 「何よあんた、ハレ様のお世話を任されてるのに、部屋のカギも持ってないの?」 「…ベルさんが、あんたなんかに大事なカギは預けられない、って……」 「…何?ナンか言った?」 「いえ………と、とにかくハレ様の部屋、カギがかかってるんですよ。開けて貰えませんか」 「馬鹿ね……あんたもうちょっと気を利かせなさいよ」 「は……?」 「ハレ様とグゥ様…若い男女が同じ部屋で二人きり……暇な時間を持て余し、ついつい…なんてよくあることよ」 (……………よくあってたまるか……) (いや、見事な推理だな。ベルめやりおるわ) (関心せんでいい!!) 「で、でもハレ様はまだ中学生ですよ!?」 「愛があれば、年齢も性別も関係無いでしょ」 「いや性別は……ぐはっ」 「とにかく!そっとしといてやんなさい。カギは内側からかけてるんでしょ?」 「い…いや……でも、さっきから中に人の気配を感じないんですけど…静かすぎませんか?」 (ええー!そーゆー展開!?しかし今更物音を立てるってのもわざとらしいな……) 「ん……確かにそうねえ。解ったわ、ノックしてからそれなりに時間も経ってるし、最悪の事態は避けられるでしょ」 (いやいやいや今アンタらがちゃくちゃくと最悪な状況を作り出そうとしてますよ!?) 「ハレ様、グゥ様、入りますよ?」 (どどどどどどどどどどーしよー!!!!) (…とりあえず、ベッドの中にでも隠れるか?) (う、うん!このシーツもこもこしてるし、包まってればなんとかやり過ごせるかも!!) 「……あら、いらっしゃらないわね」 「ほら、やっぱり。だいたいハレ様とグゥさんがそんな不純イボホッ」 「お黙りなさい」 「は……はい……って、ちょっと待って下さいよ!こ、これグゥさんの服…靴下や靴まで脱ぎ捨てられてますよ?」 「あらあら、お召し物をこんなに脱ぎ散らかして……グゥ様にも淑女としてのマナーをお教えしなくてはいけないわね」 「ベルさん!!ちょっと危機感がなさ過ぎますよ!」 「あんたが心配性すぎるのよ。私が居る限り、このお屋敷に侵入者なんて一匹たりとも入れるわけ無いでしょ」 「それはそうですが……こ、これはスタンガン!?それにこのアンモニアの臭い……」 「失禁は電気ショックを受けた人間の典型的な症状……とでも言いたいわけ?」 「……何か間違っていますか?」 「…ふん……続けて」 「はい……。内側からかけられたカギ、脱ぎ捨てられたグゥさんの服、スタンガン…そしてこのカーペットの染みと臭い」 「……誘拐?」 「……最悪の場合も、想定した方が良いかも知れません…少なくともグゥさんの純潔は……」 「情けない…!あなた、それでもこのフィアスティン家のボディガードなの!?」 「…………!」 「最悪の事態なんて、最悪の事態が起こってから考えなさい!!今は後悔する時ではないでしょう!!」 「……は、はい!!俺はすぐに犯人を追います!!べルさんはウェダ様とアシオさんにこの事を!!」 「解ったわ!……私もすぐに追うから、連絡、怠るんじゃないわよ」 「はい!!恐らく犯人は窓から逃げたはずです。何か手掛かりがあればいいんですが」 「それも私に任せて、あんたはさっさと自分の準備をなさい。これだけの手際……敵は単独犯ではないはずよ」 「はい!!」 (……もしもーし、グゥさーん) (…なにかな?) (この事態を迅速かつ穏便に収拾する妙案があればお聞かせ願いたい) (うむ。きっと敵は恐ろしい闇の地下組織であろう。ロバ一人では荷が重いな) (あれ?この話についていけてないのオレだけ?……頼むから、真面目に考えてくれよ……) (ふむ……とにかく別のことに気を引かせればよいのだな) (で、出来るの?) (任せろ) 「む!!」 「今の音……そこのベッドからね」 (ぐぐぐぐぐグゥさ~~~~ん!?) (よし、見事に気を引けたな) (引けたっつーか釣れたっつーか思いっきり身を切ってますよねえ!?) 「ベルさん……」 「ええ……あのシーツの盛り上がり方、いかにも不自然ね」 (うぉぉ~いバレちゃってるよぉぉ~!!) (こんな稚拙な工作でバレないはずがなかろう) (あれ!?オレは今、誰の提案でここに隠れてるんだっけ!?) 「そこの賊……2秒やる。おとなしく出て来れば話くらいは聞いてやる。出て来なければ…永遠にその口が塞がるぞ」 (ちょちょちょちょ何かデジャヴを感じますよこの状況~~!?) 「1……」 (どーすんだよ!って、もう出ちまうしかないって!!) (まぁ待て…大丈夫だ) (え……?) 「待ちなさいロバート。この状況から考えて、そこに隠れているのは犯人一人だけとは思えないわ」 「あ……!もしかして、グゥさんも…?」 「ハレ様もおられるかもしれない。下手に撃つわけにはいかないわ」 (おお、やったよベル!最高だよベル!!グゥもこれを見越してオレを止めてくれたんだなっ) (ふふふ) 「しかし、これじゃこちらから手を出せませんよ……」 「そうね…それに本当にそこに犯人が居るかも解らない。ロバート、銃を貸しなさい。   ここは私が見張っておくから、あんたは予定通り犯人を追う手はずを」 「わ、解りました!!」 (……あれ?これで、今この部屋にいるのってベル1人だけだよね?) (そのようだな) (だったら、チャンスなんじゃないの?ベルはさっきもオレたちのこと、気遣ってくれてたしさ。   ベルが何をどう勘違いしたとしても、適当に誤魔化したらこのこと黙っててくれるんじゃないかなあ?) (なるほど……この屋敷を実質取り仕切る最高責任者であるベルを懐柔し、事態の隠蔽を図るというワケだな) (そんな大層なもんかよっ) (グゥにとっては…すごく大層なものだったぞ……) (そっ……それは…オレだって…でもそれは今は置いといて!   とにかく、これ以上コトが大きくなったらまずいだろ!!オレ、ベルに話してみるよ!) (待てと言うにっ) 「ぎゃんっ!」 「む……やはり、誰かいるようね。さっさと出てきた方が身の為よ?」 (…そ、そこは……反則だろ……) (……もう少し待て。今はまだ好機ではない。ロバートが戻ってくるやもしれん) (え……うーん、確かに少し時間を空けた方がいいかな…。…だけどもうちょっと止め方考えろよ?) (解った。次からはこれくらい優しくすればいいのだな) (んああっ、や、やめ……そんなっ……) 「………何かしら、さっきからゴソゴソと……ン…見てはいけないものを見てる気がするわね……」 (おーまーえーなー!!) (まぁまぁ、ちょっとした癒しですよ、癒し) (どうせなら精神的な方向で癒して頂きたい……) 「あらロバート、どうしたの?」 「は、はい…それが……」 「何よ、忘れ物?」 (おぉ!?ホントに戻ってきた!すげーっ、すげーよグゥ!) (ふふふ) 「いえ、そこで丁度……うぷっ」 「ちょっと、どいてロバート!ベル、どーゆーことよ!?グゥちゃんが誘拐されたって…!」 「なんや、大事みたいやなあ…」 (ええっ、母さん!?んでもってアシオまで!?) 「……申し訳御座いません。グゥ様のお身体のご無事も…保障致しかねる状況ですわ……」 「な、何よそれ……!ハレは、ハレはどうしたの!?」 「そうや、坊ちゃんもいらっしゃらへんらしいですやん。二人で遊びに行ってるっちゅう線は無いんですか?」 「残念だけど、それは無いわ…。内側からカギがかけられていたし、それに……」 「ベルさん、そこから先はオレが説明します。いいですか、事態は急を要します。お二人とも良く聞いて下さい……」 (ちょっとグゥさん?なんか状況が最悪の方向に向かってる気がするんですが?) (役者が揃ったな) (揃っちゃダメでしょ~~~!?ああ…まさかロバートがあの二人を連れてくるなんて……) (うむ、まさかこんなに早く連れて来るとはな。天晴れぞ) (……ああ、グゥが今、何を言ったのか絶対理解したくない……) 「…そんな……グゥちゃんが……そんな………!!」 「まさか、いくらなんでもそこまで外道なこと、せえへん…やろ……」 「いえ、俺の知る限り、その程度のことは平気でやる連中はいくらでも居ます。とにかく、覚悟だけはしておいて下さい」 「うう……グゥちゃん……」 (…なんか話が更に飛躍してる気がするんだけど……?) (まぁどっかのオタクに似たようなことはされたのだがな) (…………) (なんだ、反論の余地無しか?) (うん……酷いことしたことに、変わりは無いしね) (馬鹿……ぜんぜん違うだろ、反論しろ) (え………それって…) (黙れ。この話はもういい) (…ンだよ、グゥから振ってきたくせに) (黙れっ) 「げぶぉっ!」 「!!…なに、誰かそこにいるの?」 「なんや踏み潰されたカエルみたいな声がしよったな」 「あ…はい、先ほどからベルさんに見張ってもらっていたんですが」 「誰かがそこに隠れているのは間違いありませんわ。…それも、複数人…少なくとも二人はいますわね」 (おーまーえーなーっ!!また注目されちゃっただろー!) (すまんすまん。優しくするんだったな) (だからそうじゃなっはァっ、だ、や、ふああ……っ) 「………何よ、さっきからゴソゴソと……ン…見てはいけないものを見てる気がするわね……」 「そうなんですのよ、先ほどからゴソゴソと……」 「怪しいですね……ウェダ様、アシオさんも少し下がっていて下さい。何か仕掛けてくるかもしれません」 「…んー…あの、ほんまにロバートの言うよーな事件なんですか、これ?」 「どう言う意味?」 「いや、ロバートも先輩も誤解してはるんちゃうかな、って」 「だからどう言う意味よ、ハッキリお言いなさい」 「はぁ、そやからあそこに隠れてはるの、グゥさんと坊ちゃんなんやないですか?」 (おお、アシオ鋭い…って、いつまで触ってん、ふぁっ、も、もうやめ…っ) (まぁまぁ、お楽しみはこれからですよ) (楽しく、な、いッ、ひあぁっ) 「な…なんでそうなるのよ?」 「そうですよ、それならなんで出てこないんですか?」 「そりゃあ、出てこれん事情があるんでしょう。最初に隠れたのもそのせいちゃいます?」 「それってつまり……」 「はい、若い男女が同じ部屋で二人きり……暇な時間を持て余し、ついつい…なんてよくあることでしょ」 (アシオ、思考回路がベルと一緒……ンンッ、そ、そこだめ、そこは……) (なんだ、ここが弱いのか?) (だ、ダメだって……ンあぁッ!) 「アシオさんまでそんな…!あの二人がそんな不純イモコッ」 「そうね…私も最初はそう思っていたわ。   でもロバートから聞いたでしょ、このスタンガンやあそこのカーペットの染みはどう説明するの?」 「な…なんで殴られ…ふごっ」 「私が喋るのに邪魔だったからよ」 「ベ、ベルさん…まだ口も開いてなかっボホッ」 「邪魔しないでって言ってるでしょ」 「…ロバート……諦めぇ。この人には何言うても無駄や……」 「いいからアシオ、続き聞かせて。ベルも静かに」 「お嬢様…申し訳御座いません、ロバートには後でじっくり再教育を施しますので」 「そ、そんな……ぐふっ」 「さ、これで静かになりましたわ。ほらアシオ、早くお嬢様に続きをお聞かせなさい」 「はぁ、えっと、……その、スタンガンとかは坊ちゃんの性癖の問題とかとちゃいますかね?」 (なっ!?ん、んなワケにゃあぁッ?) (こっちに集中しろ) (アホかっ!いまそれどこ…も、もうホントに、やめっンンッ) 「私にはその手のことは少し、解りかねるわね…。如何ですか、お嬢様?」 「うーん、いくらなんでもハレがそこまでする度胸あるかしら……」 (か、母さんそこは度胸の問題じゃ…ひあっ、ちょ、脱がさな……やっ、そんな、直接……っ) (ダメだ、もうグゥも止まれん) (んなっ……やぁぁっ) 「せやけど、ほら坊ちゃんとグゥさんって結構、普段から過激なスキンシップしてはりますやん」 「確かに……家でもグゥちゃんのこと叩いたりつねったりしてるとこ良く見るけど……」 「私もハレ様がグゥ様の首をお締めになってらっしゃる所を何度かお見かけしたことがありますわ」 「それがエスカレートしてついにここまで……とか考えられませんか?」 「なるほど……」 「ありえるわねー……」 (いやいやそんなんで納得……あああっ、もっ、シ、シーツが…汚れるから……) (ふむ、ならば全てグゥが受け止めるとしよう) (ひゃああっ!?そんな、クチでなん、て…だめ……っ) 「二人でそうやって遊んでるうちにロバートや先輩が来て、慌てて隠れたらいつの間にやら   こんなことになってもうて、余計出てこれんようなったんちゃうかなあ……」 「そうね……少なくとも、この私が賊の侵入を許した、なんて戯言よりは説得力があるわ」 「ハレったら、女の子はもっと大事にしなきゃダメじゃない!聞いてんの!?」 (…も、もうその話で確定…なの……あ、あ、あ、で、出…る……っっ!!) (んムッ…ちゅ、ふ、ン……) (はぁ………あ……吸わ……れ…っ) 「ちょ……、と、待って下さい……」 「あらロバート、やっと目が覚めたの?こんな大事なときによく寝てられるわね」 「ベ、ベルさんが…」 「何?」 「…いえ……すいませんでした……。それより、俺はアシオさんの意見には賛同しかねます!」 「なんや、まだ文句あるっちゅーんかい」 「ありますね……。俺は常に最悪の状況を想定して動いていますから」 「……ほんなら、聞かせてもらおか。お前の意見が俺の話以上に信憑性あるとは思えんけどな」 「アシオさんの話のどこに信憑性があるんですか……」 (はぁ……はぁ…………) (ン………く、はぁ…こ、こんなに、出るものなのか…?) (し、知らないよ……出たのかどうかも……オレ、わかんない……) (…そんなに、良かったのか?わからなくなるほど……) (わかんない、わかんないよ……) (ふふふ……可愛いな、ハレ) (なっ、何言ってんだよっ) (ふふっ……) 「ちょっと、アシオもロバートも、どうしたの?なんか怖いわよ?」 「お嬢さん、俺はさっさとこの部屋を出て二人っきりにさせてやりたいんです。俺ら完全に邪魔者や思われてますよ」 「俺はハレ様のお世話を任されている身です。ハレ様やグゥさんに何かあれば、俺は死んでも死に切れません」 「アシオ……ロバート……」 「お嬢様、ここは二人に任せましょう。二人とも、ハレ様とグゥ様のことをそれだけお慕いしているのですわ」 「そうね……。解ったわ、二人とも気の済むまでやっちゃいなさい」 (はぁ……な、なんか……良い話っぽくなってきてるけど、オレら蚊帳の外っぽくない?) (蚊帳の外なら好都合だろう。ほら、続きをやるぞ) (ま、まだやるつもりかよ!オレはもう…んんっ) (ハレはスッキリしたかもしれんが、グゥはまだだからな) (まだ…って、あっ、ちょ、そんなくっつくなよっ) (ほら、触って……どこを触っても……いいんだぞ…?) (グゥ………っ) 「ほれ、聞いたるさかいさっさと言うてみい」 「はい。まずこのスタンガンです。ハレ様はこれをどこから調達したって言うんですか」 「そんなん、このお屋敷にあったんちゃうか?そーゆーのはロバートのが詳しいやろ」 「スタンガンなんて装備はこのお屋敷にはありませんよ…。勿論、ハレ様やグゥさんの手荷物の中にもありませんでした」 「そんなら通販やろ」 「つ、通販!?そ、そんなもの売ってるんですか?」 「売っとる売っとる。最近グゥさん、妙に大人向けの雑誌よう読んでるしなぁ。結構その手のもんは載っとるで?」 「こ、子供になんてものを読ませてるんですか…!」 「放任主義はこのお家の家訓みたいなもんやからな。出来るだけ自由にさせたらんとな」 「く……で、でもそれを買ったって証拠は無いでしょう!!」 「そーいや、こないだちっさい小包が届いたことあったで?   ハレ様宛てやったんで届けに行ったらグゥさんが持ってってな。中身も教えてくれへんかったわ」 (んっ…ふ…ハレはそんなに…あっ、ン…グゥの尻が好きか……?) (グゥだって…お尻なんかがそんなに気持ちいーのかよ…?) (…ハレのせいだからな……) (…ん……わかってるよ、責任、だろ…) (ふふ……ほら、もっと強くしても…はぁ、いいぞ。ハレは過激なのが、好きなのだろう?) (グゥ……オレも…) (ん……また大きくなってるな……手が良いか?それとも……こっちで…する、か…?) (グ、グゥ…!) 「で……でも!それを買うお金はどうしてるんですか?ハレ様のお小遣いで買える額なんですか!?」 「あ、そう言えば、私が読んでる雑誌の懸賞ページのハガキがよく無くなってるわね。   確かその中にそーゆーのもあったと思うわよ?」 「懸賞で当てたんか~。ハレ様もなかなか運が強いなぁ。それにそれやったら使いたくもなるってもんや」 「なっ………そんな……」 (ンあぁっ…は、いって…来る……) (グゥ…!力、入れないで……きつい…) (そ、んなこと…むり……ふ、太…っ) (んんん…っ!ぜ、んぶ……入…っっ) (はぁぁぁ…!……お尻、広がって…こんな、に……) 「そ、それじゃあホントにハレ様がグゥさんに使ったって言うんですか……」 「他に考えられんやろ。そこの染みもその証拠や」 「それじゃあ、グゥさんの服はどう説明………」 「そこで口篭るっちゅーことは、自分でも解っとるんやろ。まぁ、服くらいは脱ぐやろ、そら」 「じゃ、じゃあ!このハレ様の靴と靴下は!?ハレ様が靴と靴下だけ脱いでいた理由も解るって言うんですか?」 「勿論や……ハレ様が裸足にならなあかん理由はちゃんとあるで」 「な、何だって言うんですか」 「快楽の共有や」 「は……?」 (んっ、んっ、んっ……グゥ、気持ち…いい…?) (ふぁっ…ン…うン……聞く、な…ばか……っ) (オレは、気持ちっ…いいよ……) (はぁっ…み、耳元で……そんなこと…言うな…っ) 「そこの染みはただ電気ショックで漏らしたもんやない。ちゃんと理由があるんや」 「だから、何だって言うんですか」 「ロバートも知っとるやろ、水は電気を通す……」 「そりゃあそれくらい………ま、まさか!」 「そうや、坊ちゃんとグゥさんがあそこにあったやろう水溜りに足を付けてスタンガンを使ったらどうなるか……」 「い、いくらなんでもそんな……そんなプレイ、濃すぎますよ!!」 「坊ちゃんは最近、暇を持て余してるみたいやったしなあ。若気の至りってことも十分考えられるわ」 「あの二人の年齢を考えてくださいよ!!まだ子供なんですよ!?」 「そやったらコレは子供らしいっちゅーんかい!」 (ふあン!…そ、そこ…っ) (ここ?ここが、いいの?) (そ、そこばっかりは…らめ……すごすぎ……っ) (やだよ……ここ、オレも…気持ちいいもん……) 「なんですかそれは……?布切れにしか見えませんが」 「紐パンや……そこに落ちとったで。これにもでっかい染みがついとるわ」 「ひっ紐……って、それ、グゥさんのものだって言うんですか?」 「間違いないわ。先輩、グゥさんに頼まれてましたよね、これ?」 「え?ああ、確かにお繕いして差し上げた気が……」 「気が…って、つい先日のことやないですか、なんでそないに簡単に忘フボンッ」 「そうそう、思い出したわ。チューブトップのビキニ、上下揃えてグゥ様にお渡ししたわね」 「うわっやらしーTバック!!それも虎ガラって……あの子、ナニ考えてんのかしら」 「いたた………坊ちゃん、案外オヤジ趣味入ってるようですわ」 (ああっ!ああっ!も、だめ…グゥ…ンンッ…もう……) (んっ、お、オレも……もう…出、る……ぅうっ) (熱っ!?ふああっ……あ、すご……出て…る…グゥも、イ…クゥ……ッッ) (うあっ!し、締ま……る……っ) 「そんな…そんな………ハレ様が……電流プレイ……猥褻ビキニ……」 「人の嗜好なんぞ、俺らには関係ないやろ。な、ここはそっと、見なかったことにしといたろうや」 「た、確かに…ハレ様の嗜好は関係ありません……!しかし、まだ解りません!!」 「なんや、しつこいなあ……まだ何かあんのかい」 「グゥ様がそんな下着を着けていたから、犯人の気を煽ってしまったとも考えられます」 「何やお前は、そないにグゥさんにどないかなって欲しいんか」 「そ!そんなわけないでしょう!!俺はただお二人の無事を……」 「ねえ、まだ終わんないの?私お腹空いたんだけどぉ」 「…そうですわね、そろそろお夕飯のお時間で御座いますわね。すぐご用意致しますわ」 「やったー!ね、ね、今日はお肉が食べたいな~」 「はい、畏まりましたわ、お嬢様」 「ちょ、ちょっと待って下さいよ!!まだ話は終わってませんよ!!」 「もう十分話し合うたやないか……結論は出たやろ」 「出てませんよ!!」 (ふあ…あ……また、いっぱい……出た…な…) (ん……でも、まだ……) (え…?や、うそっ中でまた…大き、く……っ) (グゥのお尻が悪いんだぞ……こんなの、よすぎるよ……) (だ、だめだ……!いまイッたばかりなのに……またすぐ…っ) (オレも何度でも…出すからっ、いっぱいイこ?) (やぁっ!こ、こんなに…されたら、もっと、ダメになる……からぁ……) 「っさいわねえええ!!さっきからゴソゴソゴソゴソ!!気まずいでしょ!ちょっとは私たちの事も考えなさいよ!」 「いや……俺らが坊ちゃんらのこと考えたるべきやと思いますケド……」 「ハレ様のことを考えているなら、もっと真剣に今の状況を受け止めるべきだと思います!」 「ああ、そやから俺はこのまま黙って出てったるべきやと思うとるんや」 「それはアシオさんの勝手な想像でしょう!本当にそうか確かめもせずに放置するなんて俺には出来ません!!」 「これ以上なにをどう確かめるっちゅーねん。このままおってほんまに俺の言うとおりやったら、洒落にならんぞ」 「俺の推測が正しかったとしたら、それこそ黙って出て行くなんて洒落にもなりませんよ!!」 「……あーもう!!埒が明かないわね!!さっさとシーツめくっちゃえばいーでしょ!!」 「あっ!!」 (もうイッてる…イッてるの……これ以上されたらホントにダメになりゅから……) (ダメになれば、いいじゃんか……あれ?なんかまぶしい……?) 「え………?」 「あらあら……」 「まぁ………」 「やっぱりや……」 「ハレ様……グゥさんも…ご無事、で……」 「ううぅぅぇぇぇぇええええええええええええ!!!?」 「やれやれ……ハレのせいでついにバレてしまったな」 「おおおおおおおおオレか!?ホントにオレのせいなのか!?ってかシーツ!シーツ返して!!」 「はいはい……ったく、そんな慌てちゃって……もしかして、私たちの声も聞こえてなかったのかしら?」 「そのようですわね……お二人とも大変仲がお宜しゅう御座いますわね。なんだか妬けてしまいますわ」 「ほれ見てみ、さっさと立ち去っとけば坊ちゃんもグゥさんも恥かかんで済んだんやぞ、ボケ」 「………そんな………そんな……ハレ様がホントにあんな濃いプレイを………」 「ほら、行くでロバート。すんません坊ちゃん、グゥさんもごゆっくり」 「お夕飯の準備が整いましたら、こちらに持ってこさせますわね。今夜はお二人でディナーをお楽しみ下さいな」 「じゃーね、ハレ。邪魔しちゃってごめんねー」 「ちょ、待ってよみんな!」 「ええて、ええて。俺らのことは気にせんとって下さい」 「お二人のご関係については、他言致しませんからご安心下さいな」 「母さん、ハレが先生の記録を塗り替えないって信じてるからね!」 「ハレ様………猥褻……電流……」 (ぐぐぐぐぐグゥさーーーん!?) (何かね?) (この現状をこれ以上傷を広げる事無く解決する妙案があれば速やかにお聞かせ願いたい!!) (ふん……何でもかんでもグゥに頼りおって……まぁ、任せてもらおうか) 「皆のもの待たれよ、しばし傾聴願いたい」 「え……グゥちゃん?」 「まぁ、何で御座いましょう」 「俺ら、邪魔や無いんですか?」 「ハレ様………虎ガラ……」 (グゥ……また余計なコト言って話をややこしくするなよ……?) (安心しろ、余計なことは言わん) 「今回の件については……大筋は皆の察している通りであると言える。各々好きに解釈するがよい」 「ぐぐぐぐぐぐぐグゥさぁあああああああああああああん!!!!????」 「ただ…一つ言っておこう。ウェダ…ハレは保険医のようにはならんから安心しろ」 「な……?」 (なに言ってんだよ……そりゃオレはもう、グゥのこと……) 「まぁ、ハレのこと、信用してるのね。でも避妊はしなきゃだめよ?」 「そうですわ、ハレ様はまだアレをお持ちでは無いのでは御座いませんか?」 「あ、そうね……ハレじゃ買うのも恥ずかしいわよねー。わかった!ベル、用意してあげて!」 「畏まりましたわ、早急に手配致します」 「ああああああオレはこの母親の心遣いをどう受け止めればいいのやら………」 「違う違う、ウェダは勘違いしているぞ」 「おおっ!グゥ!言ってやってくれよ!!」 「ハレはグゥの尻にしか興味がないんだ」 「グゥさあああwdfhjhhphぐhpsdそふdmxぉんksdmf!!!!????」 「まぁ……それじゃ、ヘマをすることもないわね」 「あっさり了承ーー!?そそそそーーーーーーーゆーーーーーー問題なのおおお!?」 「処女のまま後ろを開発か……坊ちゃんもヤリ手やなあ……」 「歪んでいても、愛は愛…そこにはお二人しか介入出来ない世界があるのですわね。愛とは、どんな形にせよ美しいものですわ」 「ハ………ハレ様………尻フェチ………」 「あああああああもう何をどう収拾付ければいいのやらあああああ………」 「ハレも大人になったものね……母さん、ちょっぴり切ないわ……」 「エロいビキニに電流・感電プレイ……更に尻の開発まで順調とはなぁ……なにげに鬼畜やなー坊ちゃんも」 「ハレ様…………鬼畜…………」 「っちゅうか、えーかげん目覚ませや、このっ」 「ぐはっ!…あれ?俺は一体………そうだ、ハレ様とグゥさんは?」 「あのお二人はもう、俺らの介入できるレベルやないんや……お前ももう解ったやろ」 「は……はい………すみません、俺の失態です………」 「解ればえーんや!な、兄弟!ね、先輩も許してやりましょ」 「そうね……ロバートに乗せられた私もまだまだ甘かったわね。いいわ、今回はお二人に免じて、お咎めは無しにしてあげるわ」 「は、はい。ありがとうございます……!」 「再教育も48時間程度で済ませてあげましょう」 「……………はい………」 (な、なんかロバートが全面的に悪いことになっちゃってるよ……ってか、泣き入ってる?) (……ハレだって、ロバがあのタイミングで来なければ良かったと思っていたのではないのか?) (そ、そりゃ最初はそう思ったけどさ……ロバートだって俺らのこと心配してくれてるからこそ、あんなに騒いだワケだろ?) (ふむ……ならばハレの好きにするがよい。グゥも手を貸そう) (うん……ありがと、グゥ) 「ね、ねえ!ロバートだってさ、自分の仕事を全うしようとしただけだと思うんだ!そんなに責めないでやってよ!!」 「ハレ様………うう……ありがとうございます………ッ!」 「ん…まぁ、そうですわね。ハレ様がそう仰るなら……」 「よかったな、ロバート。これから坊ちゃんに足向けて寝れんで?」 「ありがとうございます…………ずずっ…」 「そうだ、ロバはグゥの頼みを聞いて、豆を持ってきてくれただけなのだからな」 「あ……そいやそんなこともあったね…忘れてたわ……」 「豆……で、御座いますか?」 「おお、そーいや扉んとこにでっかい袋があったなあ…」 「そ、そうだ。豆まきですよ、豆まき!」 「なになに?豆まきって」 「いや……でももう、今日はそんなこと、してられませんよね……はは……」 「そんな……やろうよ!せっかくロバートが用意してくれたんだもん!!」 「うむ、ロバの罪は、豆まきの鬼になることで晴らしてやろうではないか」 「グゥ……賛成賛成!ロバートもたまには狙われる側の気持ちも味わわないとね!」 「なんか知んないけど、面白そうね!!私も賛成ー!」 「ハレ様…グゥさん……ウェダ様も………うう……俺は…俺は……っ」 「ね、ベルもアシオも一緒にやろうよ!あとで豆まきのこと、教えるからさ!」 「え…私たちも参加させて頂いて、宜しいのですか?」 「そりゃ嬉しいなあ。なんや解らんけど、盛り上がってきたでぇ」 「どうせなら、お母様も参加させましょ。これで7人ね!」 「しかし6対1と言うのも少し酷と言うものだな。もう1人くらい、鬼を選出した方がいいやも知れぬ」 「そうだなあ……じゃんけんとかで決める?」 「いやいや、ここは『フィアスティン家の鬼(畜)』の異名を取るハレが適役かと」 「誰がいつそんな異名を取ったんですかねえ!?」 「まぁまぁ、そのうち呼ばれることになるのだからよかろう」 「よかねーよ!!ってか呼ばれてたまるか!!」 「でも、お時間は大丈夫で御座いますか?もう夕食時で御座いますわよ」 「あ、それなら大丈夫です!日本でも夜に行うものですから」 「へえ。じゃあ夕食後ってことでええんちゃいます?ねえお嬢さん」 「私は楽しけりゃなんでもいーわよ~」 「解りました。それではその豆まきとやらの準備、こちらで整えさせて頂きますわ」 「坊ちゃん、夕食後が楽しみやなぁ!」 「俺も豆まきなんて久しぶりです。ハレ様、鬼役、一緒にがんばりましょうね」 「ハレ様、グゥ様、お夕食後に下に降りて来て下さいましね」 「う、うん……あれ?えっと、なんか忘れてるよーな……」 「……いい、ハレ!?絶対責任取りなさいよっ!!」 「それでは、後はごゆっくり、お二人の時間をお過ごし下さいませ」 「俺らは馬に蹴られる前に退散しますわ」 「ハレ様、グゥさん。俺は何があってもお二人の味方ですからね」 「あ…えっ…と…?…オレとグゥのことはもう、これで、みんな納得したってワケ?」 「うむ…これにて一件落着、だな」 「どこがじゃーーーーーーーーー!!!!!!!」 「あああああああああもう事態の収取は不可能なのかあああああ!?」 「まぁまぁ、皆の想像にこれから追いつけばよい」 「追いついてたまるか!オレは別にそこまでしたくねーっての!!」 「ん?ならばハレはどの程度までグゥをダメにするつもりなのだ?ほれ、言ってみろ」 「お前な~~~……今は、このままで十分だよ」 「そうか……ならばグゥもそれでいい」 「グゥ……」 「それより、罰ゲームの件だが?」 「罰ゲーム?…って……あ…」 「そうだ、ロバが来るまでに、グゥのツノをつかめなかったのだからな」 「ま、まだそんな話、有効だったんデスね……」 「当たり前だ。罰ゲームの内容、よもや忘れてはおるまいな?」 「ん……グゥに食われるんだっけ?さっさと食えよー……」 「うむ。それでは食べさせてもらおう」 「はいはい、なるべく一息に……ふあっ!?って、ちょ、なにやって……っ」 「何って、ンちゅ……たべて、んムッ…いりゅのら………」 「そ、そんな食べ方……ああっ、ん、はぁぁ……っ」 「ン…っぷぅ……罰は罰だ……腹いっぱい食べさせてもらうからな」 「う~~……明日も勝負だ、勝負!!」 「よかろう…しかし、ハレが勝っても罰ゲームはまたグゥと遊ぶこと、じゃないのか?」 「だから俺も罰ゲーム変える!」 「なんだ、潔くないぞ?」 「潔くなくてもいーの!!だって、一緒に遊ぶのが罰なんて、おかしいだろ?」 「……ッ!ふ、ふん、まあ良い。で、内容は?」 「俺も…グゥのこと食べたいな」 「そっ……そうか…よかろう。明日が楽しみだな」 「これから毎日、楽しーよ。きっと」 「ああ、そうだな。しかしとりあえず今日はグゥが楽しませてもらうぞ」 「ふあっ!……ん、でも、今もオレ、楽しかったりするケド……」 「む、そりぇは、ちゅ……つまりゃんな……っぷぁ……ならば、グゥも罰ゲームを変えよう」 「な、なんだよそれー…何にする気だよ?」 「ふむ。グゥを食べろ」 「は………?」 「これで買っても負けても、ハレはグゥを食べられるな。よかったな、ハレ?」 「ずっりー……でもそれでいーよ…で、それって今から有効なワケ?」 「いや、今日はグゥがハレを食べる」 「ずっりー!ンッ…ホント、自分勝手なヤツ………」 「ふふ、退屈しないで良いだろう?」 「…まーね……退屈だけはしないよ、ホント」 END
****節分SS.3(一:>257-267) <<ep>> 「グゥさん、ハレ様、豆持って来ましたよ!2007粒きっちり選り分けるのに苦労───あれ?カギかかってる……」 (おわっ、ロバート!?なんつータイミングで来んだよ!!もうちょい豆いじっとけ!) 「参ったな…俺、カギ預かってないし……」 (良かった……カギかけといて……) 「あ、ベルさん丁度良い所に!マスターキー持ってますよね?」 (えええええー!?何そのご都合主義なタイミング!!誰の脚本!?) 「何よあんた、ハレ様のお世話を任されてるのに、部屋のカギも持ってないの?」 「…ベルさんが、あんたなんかに大事なカギは預けられない、って……」 「…何?ナンか言った?」 「いえ………と、とにかくハレ様の部屋、カギがかかってるんですよ。開けて貰えませんか」 「馬鹿ね……あんたもうちょっと気を利かせなさいよ」 「は……?」 「ハレ様とグゥ様…若い男女が同じ部屋で二人きり……暇な時間を持て余し、ついつい…なんてよくあることよ」 (……………よくあってたまるか……) (いや、見事な推理だな。ベルめやりおるわ) (関心せんでいい!!) 「で、でもハレ様はまだ中学生ですよ!?」 「愛があれば、年齢も性別も関係無いでしょ」 「いや性別は……ぐはっ」 「とにかく!そっとしといてやんなさい。カギは内側からかけてるんでしょ?」 「い…いや……でも、さっきから中に人の気配を感じないんですけど…静かすぎませんか?」 (ええー!そーゆー展開!?しかし今更物音を立てるってのもわざとらしいな……) 「ん……確かにそうねえ。解ったわ、ノックしてからそれなりに時間も経ってるし、最悪の事態は避けられるでしょ」 (いやいやいや今アンタらがちゃくちゃくと最悪な状況を作り出そうとしてますよ!?) 「ハレ様、グゥ様、入りますよ?」 (どどどどどどどどどどーしよー!!!!) (…とりあえず、ベッドの中にでも隠れるか?) (う、うん!このシーツもこもこしてるし、包まってればなんとかやり過ごせるかも!!) 「……あら、いらっしゃらないわね」 「ほら、やっぱり。だいたいハレ様とグゥさんがそんな不純イボホッ」 「お黙りなさい」 「は……はい……って、ちょっと待って下さいよ!こ、これグゥさんの服…靴下や靴まで脱ぎ捨てられてますよ?」 「あらあら、お召し物をこんなに脱ぎ散らかして……グゥ様にも淑女としてのマナーをお教えしなくてはいけないわね」 「ベルさん!!ちょっと危機感がなさ過ぎますよ!」 「あんたが心配性すぎるのよ。私が居る限り、このお屋敷に侵入者なんて一匹たりとも入れるわけ無いでしょ」 「それはそうですが……こ、これはスタンガン!?それにこのアンモニアの臭い……」 「失禁は電気ショックを受けた人間の典型的な症状……とでも言いたいわけ?」 「……何か間違っていますか?」 「…ふん……続けて」 「はい……。内側からかけられたカギ、脱ぎ捨てられたグゥさんの服、スタンガン…そしてこのカーペットの染みと臭い」 「……誘拐?」 「……最悪の場合も、想定した方が良いかも知れません…少なくともグゥさんの純潔は……」 「情けない…!あなた、それでもこのフィアスティン家のボディガードなの!?」 「…………!」 「最悪の事態なんて、最悪の事態が起こってから考えなさい!!今は後悔する時ではないでしょう!!」 「……は、はい!!俺はすぐに犯人を追います!!べルさんはウェダ様とアシオさんにこの事を!!」 「解ったわ!……私もすぐに追うから、連絡、怠るんじゃないわよ」 「はい!!恐らく犯人は窓から逃げたはずです。何か手掛かりがあればいいんですが」 「それも私に任せて、あんたはさっさと自分の準備をなさい。これだけの手際……敵は単独犯ではないはずよ」 「はい!!」 (……もしもーし、グゥさーん) (…なにかな?) (この事態を迅速かつ穏便に収拾する妙案があればお聞かせ願いたい) (うむ。きっと敵は恐ろしい闇の地下組織であろう。ロバ一人では荷が重いな) (あれ?この話についていけてないのオレだけ?……頼むから、真面目に考えてくれよ……) (ふむ……とにかく別のことに気を引かせればよいのだな) (で、出来るの?) (任せろ) 「む!!」 「今の音……そこのベッドからね」 (ぐぐぐぐぐグゥさ~~~~ん!?) (よし、見事に気を引けたな) (引けたっつーか釣れたっつーか思いっきり身を切ってますよねえ!?) 「ベルさん……」 「ええ……あのシーツの盛り上がり方、いかにも不自然ね」 (うぉぉ~いバレちゃってるよぉぉ~!!) (こんな稚拙な工作でバレないはずがなかろう) (あれ!?オレは今、誰の提案でここに隠れてるんだっけ!?) 「そこの賊……2秒やる。おとなしく出て来れば話くらいは聞いてやる。出て来なければ…永遠にその口が塞がるぞ」 (ちょちょちょちょ何かデジャヴを感じますよこの状況~~!?) 「1……」 (どーすんだよ!って、もう出ちまうしかないって!!) (まぁ待て…大丈夫だ) (え……?) 「待ちなさいロバート。この状況から考えて、そこに隠れているのは犯人一人だけとは思えないわ」 「あ……!もしかして、グゥさんも…?」 「ハレ様もおられるかもしれない。下手に撃つわけにはいかないわ」 (おお、やったよベル!最高だよベル!!グゥもこれを見越してオレを止めてくれたんだなっ) (ふふふ) 「しかし、これじゃこちらから手を出せませんよ……」 「そうね…それに本当にそこに犯人が居るかも解らない。ロバート、銃を貸しなさい。   ここは私が見張っておくから、あんたは予定通り犯人を追う手はずを」 「わ、解りました!!」 (……あれ?これで、今この部屋にいるのってベル1人だけだよね?) (そのようだな) (だったら、チャンスなんじゃないの?ベルはさっきもオレたちのこと、気遣ってくれてたしさ。   ベルが何をどう勘違いしたとしても、適当に誤魔化したらこのこと黙っててくれるんじゃないかなあ?) (なるほど……この屋敷を実質取り仕切る最高責任者であるベルを懐柔し、事態の隠蔽を図るというワケだな) (そんな大層なもんかよっ) (グゥにとっては…すごく大層なものだったぞ……) (そっ……それは…オレだって…でもそれは今は置いといて!   とにかく、これ以上コトが大きくなったらまずいだろ!!オレ、ベルに話してみるよ!) (待てと言うにっ) 「ぎゃんっ!」 「む……やはり、誰かいるようね。さっさと出てきた方が身の為よ?」 (…そ、そこは……反則だろ……) (……もう少し待て。今はまだ好機ではない。ロバートが戻ってくるやもしれん) (え……うーん、確かに少し時間を空けた方がいいかな…。…だけどもうちょっと止め方考えろよ?) (解った。次からはこれくらい優しくすればいいのだな) (んああっ、や、やめ……そんなっ……) 「………何かしら、さっきからゴソゴソと……ン…見てはいけないものを見てる気がするわね……」 (おーまーえーなー!!) (まぁまぁ、ちょっとした癒しですよ、癒し) (どうせなら精神的な方向で癒して頂きたい……) 「あらロバート、どうしたの?」 「は、はい…それが……」 「何よ、忘れ物?」 (おぉ!?ホントに戻ってきた!すげーっ、すげーよグゥ!) (ふふふ) 「いえ、そこで丁度……うぷっ」 「ちょっと、どいてロバート!ベル、どーゆーことよ!?グゥちゃんが誘拐されたって…!」 「なんや、大事みたいやなあ…」 (ええっ、母さん!?んでもってアシオまで!?) 「……申し訳御座いません。グゥ様のお身体のご無事も…保障致しかねる状況ですわ……」 「な、何よそれ……!ハレは、ハレはどうしたの!?」 「そうや、坊ちゃんもいらっしゃらへんらしいですやん。二人で遊びに行ってるっちゅう線は無いんですか?」 「残念だけど、それは無いわ…。内側からカギがかけられていたし、それに……」 「ベルさん、そこから先はオレが説明します。いいですか、事態は急を要します。お二人とも良く聞いて下さい……」 (ちょっとグゥさん?なんか状況が最悪の方向に向かってる気がするんですが?) (役者が揃ったな) (揃っちゃダメでしょ~~~!?ああ…まさかロバートがあの二人を連れてくるなんて……) (うむ、まさかこんなに早く連れて来るとはな。天晴れぞ) (……ああ、グゥが今、何を言ったのか絶対理解したくない……) 「…そんな……グゥちゃんが……そんな………!!」 「まさか、いくらなんでもそこまで外道なこと、せえへん…やろ……」 「いえ、俺の知る限り、その程度のことは平気でやる連中はいくらでも居ます。とにかく、覚悟だけはしておいて下さい」 「うう……グゥちゃん……」 (…なんか話が更に飛躍してる気がするんだけど……?) (まぁどっかのオタクに似たようなことはされたのだがな) (…………) (なんだ、反論の余地無しか?) (うん……酷いことしたことに、変わりは無いしね) (馬鹿……ぜんぜん違うだろ、反論しろ) (え………それって…) (黙れ。この話はもういい) (…ンだよ、グゥから振ってきたくせに) (黙れっ) 「げぶぉっ!」 「!!…なに、誰かそこにいるの?」 「なんや踏み潰されたカエルみたいな声がしよったな」 「あ…はい、先ほどからベルさんに見張ってもらっていたんですが」 「誰かがそこに隠れているのは間違いありませんわ。…それも、複数人…少なくとも二人はいますわね」 (おーまーえーなーっ!!また注目されちゃっただろー!) (すまんすまん。優しくするんだったな) (だからそうじゃなっはァっ、だ、や、ふああ……っ) 「………何よ、さっきからゴソゴソと……ン…見てはいけないものを見てる気がするわね……」 「そうなんですのよ、先ほどからゴソゴソと……」 「怪しいですね……ウェダ様、アシオさんも少し下がっていて下さい。何か仕掛けてくるかもしれません」 「…んー…あの、ほんまにロバートの言うよーな事件なんですか、これ?」 「どう言う意味?」 「いや、ロバートも先輩も誤解してはるんちゃうかな、って」 「だからどう言う意味よ、ハッキリお言いなさい」 「はぁ、そやからあそこに隠れてはるの、グゥさんと坊ちゃんなんやないですか?」 (おお、アシオ鋭い…って、いつまで触ってん、ふぁっ、も、もうやめ…っ) (まぁまぁ、お楽しみはこれからですよ) (楽しく、な、いッ、ひあぁっ) 「な…なんでそうなるのよ?」 「そうですよ、それならなんで出てこないんですか?」 「そりゃあ、出てこれん事情があるんでしょう。最初に隠れたのもそのせいちゃいます?」 「それってつまり……」 「はい、若い男女が同じ部屋で二人きり……暇な時間を持て余し、ついつい…なんてよくあることでしょ」 (アシオ、思考回路がベルと一緒……ンンッ、そ、そこだめ、そこは……) (なんだ、ここが弱いのか?) (だ、ダメだって……ンあぁッ!) 「アシオさんまでそんな…!あの二人がそんな不純イモコッ」 「そうね…私も最初はそう思っていたわ。   でもロバートから聞いたでしょ、このスタンガンやあそこのカーペットの染みはどう説明するの?」 「な…なんで殴られ…ふごっ」 「私が喋るのに邪魔だったからよ」 「ベ、ベルさん…まだ口も開いてなかっボホッ」 「邪魔しないでって言ってるでしょ」 「…ロバート……諦めぇ。この人には何言うても無駄や……」 「いいからアシオ、続き聞かせて。ベルも静かに」 「お嬢様…申し訳御座いません、ロバートには後でじっくり再教育を施しますので」 「そ、そんな……ぐふっ」 「さ、これで静かになりましたわ。ほらアシオ、早くお嬢様に続きをお聞かせなさい」 「はぁ、えっと、……その、スタンガンとかは坊ちゃんの性癖の問題とかとちゃいますかね?」 (なっ!?ん、んなワケにゃあぁッ?) (こっちに集中しろ) (アホかっ!いまそれどこ…も、もうホントに、やめっンンッ) 「私にはその手のことは少し、解りかねるわね…。如何ですか、お嬢様?」 「うーん、いくらなんでもハレがそこまでする度胸あるかしら……」 (か、母さんそこは度胸の問題じゃ…ひあっ、ちょ、脱がさな……やっ、そんな、直接……っ) (ダメだ、もうグゥも止まれん) (んなっ……やぁぁっ) 「せやけど、ほら坊ちゃんとグゥさんって結構、普段から過激なスキンシップしてはりますやん」 「確かに……家でもグゥちゃんのこと叩いたりつねったりしてるとこ良く見るけど……」 「私もハレ様がグゥ様の首をお締めになってらっしゃる所を何度かお見かけしたことがありますわ」 「それがエスカレートしてついにここまで……とか考えられませんか?」 「なるほど……」 「ありえるわねー……」 (いやいやそんなんで納得……あああっ、もっ、シ、シーツが…汚れるから……) (ふむ、ならば全てグゥが受け止めるとしよう) (ひゃああっ!?そんな、クチでなん、て…だめ……っ) 「二人でそうやって遊んでるうちにロバートや先輩が来て、慌てて隠れたらいつの間にやら   こんなことになってもうて、余計出てこれんようなったんちゃうかなあ……」 「そうね……少なくとも、この私が賊の侵入を許した、なんて戯言よりは説得力があるわ」 「ハレったら、女の子はもっと大事にしなきゃダメじゃない!聞いてんの!?」 (…も、もうその話で確定…なの……あ、あ、あ、で、出…る……っっ!!) (んムッ…ちゅ、ふ、ン……) (はぁ………あ……吸わ……れ…っ) 「ちょ……、と、待って下さい……」 「あらロバート、やっと目が覚めたの?こんな大事なときによく寝てられるわね」 「ベ、ベルさんが…」 「何?」 「…いえ……すいませんでした……。それより、俺はアシオさんの意見には賛同しかねます!」 「なんや、まだ文句あるっちゅーんかい」 「ありますね……。俺は常に最悪の状況を想定して動いていますから」 「……ほんなら、聞かせてもらおか。お前の意見が俺の話以上に信憑性あるとは思えんけどな」 「アシオさんの話のどこに信憑性があるんですか……」 (はぁ……はぁ…………) (ン………く、はぁ…こ、こんなに、出るものなのか…?) (し、知らないよ……出たのかどうかも……オレ、わかんない……) (…そんなに、良かったのか?わからなくなるほど……) (わかんない、わかんないよ……) (ふふふ……可愛いな、ハレ) (なっ、何言ってんだよっ) (ふふっ……) 「ちょっと、アシオもロバートも、どうしたの?なんか怖いわよ?」 「お嬢さん、俺はさっさとこの部屋を出て二人っきりにさせてやりたいんです。俺ら完全に邪魔者や思われてますよ」 「俺はハレ様のお世話を任されている身です。ハレ様やグゥさんに何かあれば、俺は死んでも死に切れません」 「アシオ……ロバート……」 「お嬢様、ここは二人に任せましょう。二人とも、ハレ様とグゥ様のことをそれだけお慕いしているのですわ」 「そうね……。解ったわ、二人とも気の済むまでやっちゃいなさい」 (はぁ……な、なんか……良い話っぽくなってきてるけど、オレら蚊帳の外っぽくない?) (蚊帳の外なら好都合だろう。ほら、続きをやるぞ) (ま、まだやるつもりかよ!オレはもう…んんっ) (ハレはスッキリしたかもしれんが、グゥはまだだからな) (まだ…って、あっ、ちょ、そんなくっつくなよっ) (ほら、触って……どこを触っても……いいんだぞ…?) (グゥ………っ) 「ほれ、聞いたるさかいさっさと言うてみい」 「はい。まずこのスタンガンです。ハレ様はこれをどこから調達したって言うんですか」 「そんなん、このお屋敷にあったんちゃうか?そーゆーのはロバートのが詳しいやろ」 「スタンガンなんて装備はこのお屋敷にはありませんよ…。勿論、ハレ様やグゥさんの手荷物の中にもありませんでした」 「そんなら通販やろ」 「つ、通販!?そ、そんなもの売ってるんですか?」 「売っとる売っとる。最近グゥさん、妙に大人向けの雑誌よう読んでるしなぁ。結構その手のもんは載っとるで?」 「こ、子供になんてものを読ませてるんですか…!」 「放任主義はこのお家の家訓みたいなもんやからな。出来るだけ自由にさせたらんとな」 「く……で、でもそれを買ったって証拠は無いでしょう!!」 「そーいや、こないだちっさい小包が届いたことあったで?   ハレ様宛てやったんで届けに行ったらグゥさんが持ってってな。中身も教えてくれへんかったわ」 (んっ…ふ…ハレはそんなに…あっ、ン…グゥの尻が好きか……?) (グゥだって…お尻なんかがそんなに気持ちいーのかよ…?) (…ハレのせいだからな……) (…ん……わかってるよ、責任、だろ…) (ふふ……ほら、もっと強くしても…はぁ、いいぞ。ハレは過激なのが、好きなのだろう?) (グゥ……オレも…) (ん……また大きくなってるな……手が良いか?それとも……こっちで…する、か…?) (グ、グゥ…!) 「で……でも!それを買うお金はどうしてるんですか?ハレ様のお小遣いで買える額なんですか!?」 「あ、そう言えば、私が読んでる雑誌の懸賞ページのハガキがよく無くなってるわね。   確かその中にそーゆーのもあったと思うわよ?」 「懸賞で当てたんか~。ハレ様もなかなか運が強いなぁ。それにそれやったら使いたくもなるってもんや」 「なっ………そんな……」 (ンあぁっ…は、いって…来る……) (グゥ…!力、入れないで……きつい…) (そ、んなこと…むり……ふ、太…っ) (んんん…っ!ぜ、んぶ……入…っっ) (はぁぁぁ…!……お尻、広がって…こんな、に……) 「そ、それじゃあホントにハレ様がグゥさんに使ったって言うんですか……」 「他に考えられんやろ。そこの染みもその証拠や」 「それじゃあ、グゥさんの服はどう説明………」 「そこで口篭るっちゅーことは、自分でも解っとるんやろ。まぁ、服くらいは脱ぐやろ、そら」 「じゃ、じゃあ!このハレ様の靴と靴下は!?ハレ様が靴と靴下だけ脱いでいた理由も解るって言うんですか?」 「勿論や……ハレ様が裸足にならなあかん理由はちゃんとあるで」 「な、何だって言うんですか」 「快楽の共有や」 「は……?」 (んっ、んっ、んっ……グゥ、気持ち…いい…?) (ふぁっ…ン…うン……聞く、な…ばか……っ) (オレは、気持ちっ…いいよ……) (はぁっ…み、耳元で……そんなこと…言うな…っ) 「そこの染みはただ電気ショックで漏らしたもんやない。ちゃんと理由があるんや」 「だから、何だって言うんですか」 「ロバートも知っとるやろ、水は電気を通す……」 「そりゃあそれくらい………ま、まさか!」 「そうや、坊ちゃんとグゥさんがあそこにあったやろう水溜りに足を付けてスタンガンを使ったらどうなるか……」 「い、いくらなんでもそんな……そんなプレイ、濃すぎますよ!!」 「坊ちゃんは最近、暇を持て余してるみたいやったしなあ。若気の至りってことも十分考えられるわ」 「あの二人の年齢を考えてくださいよ!!まだ子供なんですよ!?」 「そやったらコレは子供らしいっちゅーんかい!」 (ふあン!…そ、そこ…っ) (ここ?ここが、いいの?) (そ、そこばっかりは…らめ……すごすぎ……っ) (やだよ……ここ、オレも…気持ちいいもん……) 「なんですかそれは……?布切れにしか見えませんが」 「紐パンや……そこに落ちとったで。これにもでっかい染みがついとるわ」 「ひっ紐……って、それ、グゥさんのものだって言うんですか?」 「間違いないわ。先輩、グゥさんに頼まれてましたよね、これ?」 「え?ああ、確かにお繕いして差し上げた気が……」 「気が…って、つい先日のことやないですか、なんでそないに簡単に忘フボンッ」 「そうそう、思い出したわ。チューブトップのビキニ、上下揃えてグゥ様にお渡ししたわね」 「うわっやらしーTバック!!それも虎ガラって……あの子、ナニ考えてんのかしら」 「いたた………坊ちゃん、案外オヤジ趣味入ってるようですわ」 (ああっ!ああっ!も、だめ…グゥ…ンンッ…もう……) (んっ、お、オレも……もう…出、る……ぅうっ) (熱っ!?ふああっ……あ、すご……出て…る…グゥも、イ…クゥ……ッッ) (うあっ!し、締ま……る……っ) 「そんな…そんな………ハレ様が……電流プレイ……猥褻ビキニ……」 「人の嗜好なんぞ、俺らには関係ないやろ。な、ここはそっと、見なかったことにしといたろうや」 「た、確かに…ハレ様の嗜好は関係ありません……!しかし、まだ解りません!!」 「なんや、しつこいなあ……まだ何かあんのかい」 「グゥ様がそんな下着を着けていたから、犯人の気を煽ってしまったとも考えられます」 「何やお前は、そないにグゥさんにどないかなって欲しいんか」 「そ!そんなわけないでしょう!!俺はただお二人の無事を……」 「ねえ、まだ終わんないの?私お腹空いたんだけどぉ」 「…そうですわね、そろそろお夕飯のお時間で御座いますわね。すぐご用意致しますわ」 「やったー!ね、ね、今日はお肉が食べたいな~」 「はい、畏まりましたわ、お嬢様」 「ちょ、ちょっと待って下さいよ!!まだ話は終わってませんよ!!」 「もう十分話し合うたやないか……結論は出たやろ」 「出てませんよ!!」 (ふあ…あ……また、いっぱい……出た…な…) (ん……でも、まだ……) (え…?や、うそっ中でまた…大き、く……っ) (グゥのお尻が悪いんだぞ……こんなの、よすぎるよ……) (だ、だめだ……!いまイッたばかりなのに……またすぐ…っ) (オレも何度でも…出すからっ、いっぱいイこ?) (やぁっ!こ、こんなに…されたら、もっと、ダメになる……からぁ……) 「っさいわねえええ!!さっきからゴソゴソゴソゴソ!!気まずいでしょ!ちょっとは私たちの事も考えなさいよ!」 「いや……俺らが坊ちゃんらのこと考えたるべきやと思いますケド……」 「ハレ様のことを考えているなら、もっと真剣に今の状況を受け止めるべきだと思います!」 「ああ、そやから俺はこのまま黙って出てったるべきやと思うとるんや」 「それはアシオさんの勝手な想像でしょう!本当にそうか確かめもせずに放置するなんて俺には出来ません!!」 「これ以上なにをどう確かめるっちゅーねん。このままおってほんまに俺の言うとおりやったら、洒落にならんぞ」 「俺の推測が正しかったとしたら、それこそ黙って出て行くなんて洒落にもなりませんよ!!」 「……あーもう!!埒が明かないわね!!さっさとシーツめくっちゃえばいーでしょ!!」 「あっ!!」 (もうイッてる…イッてるの……これ以上されたらホントにダメになりゅから……) (ダメになれば、いいじゃんか……あれ?なんかまぶしい……?) 「え………?」 「あらあら……」 「まぁ………」 「やっぱりや……」 「ハレ様……グゥさんも…ご無事、で……」 「ううぅぅぇぇぇぇええええええええええええ!!!?」 「やれやれ……ハレのせいでついにバレてしまったな」 「おおおおおおおおオレか!?ホントにオレのせいなのか!?ってかシーツ!シーツ返して!!」 「はいはい……ったく、そんな慌てちゃって……もしかして、私たちの声も聞こえてなかったのかしら?」 「そのようですわね……お二人とも大変仲がお宜しゅう御座いますわね。なんだか妬けてしまいますわ」 「ほれ見てみ、さっさと立ち去っとけば坊ちゃんもグゥさんも恥かかんで済んだんやぞ、ボケ」 「………そんな………そんな……ハレ様がホントにあんな濃いプレイを………」 「ほら、行くでロバート。すんません坊ちゃん、グゥさんもごゆっくり」 「お夕飯の準備が整いましたら、こちらに持ってこさせますわね。今夜はお二人でディナーをお楽しみ下さいな」 「じゃーね、ハレ。邪魔しちゃってごめんねー」 「ちょ、待ってよみんな!」 「ええて、ええて。俺らのことは気にせんとって下さい」 「お二人のご関係については、他言致しませんからご安心下さいな」 「母さん、ハレが先生の記録を塗り替えないって信じてるからね!」 「ハレ様………猥褻……電流……」 (ぐぐぐぐぐグゥさーーーん!?) (何かね?) (この現状をこれ以上傷を広げる事無く解決する妙案があれば速やかにお聞かせ願いたい!!) (ふん……何でもかんでもグゥに頼りおって……まぁ、任せてもらおうか) 「皆のもの待たれよ、しばし傾聴願いたい」 「え……グゥちゃん?」 「まぁ、何で御座いましょう」 「俺ら、邪魔や無いんですか?」 「ハレ様………虎ガラ……」 (グゥ……また余計なコト言って話をややこしくするなよ……?) (安心しろ、余計なことは言わん) 「今回の件については……大筋は皆の察している通りであると言える。各々好きに解釈するがよい」 「ぐぐぐぐぐぐぐグゥさぁあああああああああああああん!!!!????」 「ただ…一つ言っておこう。ウェダ…ハレは保険医のようにはならんから安心しろ」 「な……?」 (なに言ってんだよ……そりゃオレはもう、グゥのこと……) 「まぁ、ハレのこと、信用してるのね。でも避妊はしなきゃだめよ?」 「そうですわ、ハレ様はまだアレをお持ちでは無いのでは御座いませんか?」 「あ、そうね……ハレじゃ買うのも恥ずかしいわよねー。わかった!ベル、用意してあげて!」 「畏まりましたわ、早急に手配致します」 「ああああああオレはこの母親の心遣いをどう受け止めればいいのやら………」 「違う違う、ウェダは勘違いしているぞ」 「おおっ!グゥ!言ってやってくれよ!!」 「ハレはグゥの尻にしか興味がないんだ」 「グゥさあああwdfhjhhphぐhpsdそふdmxぉんksdmf!!!!????」 「まぁ……それじゃ、ヘマをすることもないわね」 「あっさり了承ーー!?そそそそーーーーーーーゆーーーーーー問題なのおおお!?」 「処女のまま後ろを開発か……坊ちゃんもヤリ手やなあ……」 「歪んでいても、愛は愛…そこにはお二人しか介入出来ない世界があるのですわね。愛とは、どんな形にせよ美しいものですわ」 「ハ………ハレ様………尻フェチ………」 「あああああああもう何をどう収拾付ければいいのやらあああああ………」 「ハレも大人になったものね……母さん、ちょっぴり切ないわ……」 「エロいビキニに電流・感電プレイ……更に尻の開発まで順調とはなぁ……なにげに鬼畜やなー坊ちゃんも」 「ハレ様…………鬼畜…………」 「っちゅうか、えーかげん目覚ませや、このっ」 「ぐはっ!…あれ?俺は一体………そうだ、ハレ様とグゥさんは?」 「あのお二人はもう、俺らの介入できるレベルやないんや……お前ももう解ったやろ」 「は……はい………すみません、俺の失態です………」 「解ればえーんや!な、兄弟!ね、先輩も許してやりましょ」 「そうね……ロバートに乗せられた私もまだまだ甘かったわね。いいわ、今回はお二人に免じて、お咎めは無しにしてあげるわ」 「は、はい。ありがとうございます……!」 「再教育も48時間程度で済ませてあげましょう」 「……………はい………」 (な、なんかロバートが全面的に悪いことになっちゃってるよ……ってか、泣き入ってる?) (……ハレだって、ロバがあのタイミングで来なければ良かったと思っていたのではないのか?) (そ、そりゃ最初はそう思ったけどさ……ロバートだって俺らのこと心配してくれてるからこそ、あんなに騒いだワケだろ?) (ふむ……ならばハレの好きにするがよい。グゥも手を貸そう) (うん……ありがと、グゥ) 「ね、ねえ!ロバートだってさ、自分の仕事を全うしようとしただけだと思うんだ!そんなに責めないでやってよ!!」 「ハレ様………うう……ありがとうございます………ッ!」 「ん…まぁ、そうですわね。ハレ様がそう仰るなら……」 「よかったな、ロバート。これから坊ちゃんに足向けて寝れんで?」 「ありがとうございます…………ずずっ…」 「そうだ、ロバはグゥの頼みを聞いて、豆を持ってきてくれただけなのだからな」 「あ……そいやそんなこともあったね…忘れてたわ……」 「豆……で、御座いますか?」 「おお、そーいや扉んとこにでっかい袋があったなあ…」 「そ、そうだ。豆まきですよ、豆まき!」 「なになに?豆まきって」 「いや……でももう、今日はそんなこと、してられませんよね……はは……」 「そんな……やろうよ!せっかくロバートが用意してくれたんだもん!!」 「うむ、ロバの罪は、豆まきの鬼になることで晴らしてやろうではないか」 「グゥ……賛成賛成!ロバートもたまには狙われる側の気持ちも味わわないとね!」 「なんか知んないけど、面白そうね!!私も賛成ー!」 「ハレ様…グゥさん……ウェダ様も………うう……俺は…俺は……っ」 「ね、ベルもアシオも一緒にやろうよ!あとで豆まきのこと、教えるからさ!」 「え…私たちも参加させて頂いて、宜しいのですか?」 「そりゃ嬉しいなあ。なんや解らんけど、盛り上がってきたでぇ」 「どうせなら、お母様も参加させましょ。これで7人ね!」 「しかし6対1と言うのも少し酷と言うものだな。もう1人くらい、鬼を選出した方がいいやも知れぬ」 「そうだなあ……じゃんけんとかで決める?」 「いやいや、ここは『フィアスティン家の鬼(畜)』の異名を取るハレが適役かと」 「誰がいつそんな異名を取ったんですかねえ!?」 「まぁまぁ、そのうち呼ばれることになるのだからよかろう」 「よかねーよ!!ってか呼ばれてたまるか!!」 「でも、お時間は大丈夫で御座いますか?もう夕食時で御座いますわよ」 「あ、それなら大丈夫です!日本でも夜に行うものですから」 「へえ。じゃあ夕食後ってことでええんちゃいます?ねえお嬢さん」 「私は楽しけりゃなんでもいーわよ~」 「解りました。それではその豆まきとやらの準備、こちらで整えさせて頂きますわ」 「坊ちゃん、夕食後が楽しみやなぁ!」 「俺も豆まきなんて久しぶりです。ハレ様、鬼役、一緒にがんばりましょうね」 「ハレ様、グゥ様、お夕食後に下に降りて来て下さいましね」 「う、うん……あれ?えっと、なんか忘れてるよーな……」 「……いい、ハレ!?絶対責任取りなさいよっ!!」 「それでは、後はごゆっくり、お二人の時間をお過ごし下さいませ」 「俺らは馬に蹴られる前に退散しますわ」 「ハレ様、グゥさん。俺は何があってもお二人の味方ですからね」 「あ…えっ…と…?…オレとグゥのことはもう、これで、みんな納得したってワケ?」 「うむ…これにて一件落着、だな」 「どこがじゃーーーーーーーーー!!!!!!!」 「あああああああああもう事態の収取は不可能なのかあああああ!?」 「まぁまぁ、皆の想像にこれから追いつけばよい」 「追いついてたまるか!オレは別にそこまでしたくねーっての!!」 「ん?ならばハレはどの程度までグゥをダメにするつもりなのだ?ほれ、言ってみろ」 「お前な~~~……今は、このままで十分だよ」 「そうか……ならばグゥもそれでいい」 「グゥ……」 「それより、罰ゲームの件だが?」 「罰ゲーム?…って……あ…」 「そうだ、ロバが来るまでに、グゥのツノをつかめなかったのだからな」 「ま、まだそんな話、有効だったんデスね……」 「当たり前だ。罰ゲームの内容、よもや忘れてはおるまいな?」 「ん……グゥに食われるんだっけ?さっさと食えよー……」 「うむ。それでは食べさせてもらおう」 「はいはい、なるべく一息に……ふあっ!?って、ちょ、なにやって……っ」 「何って、ンちゅ……たべて、んムッ…いりゅのら………」 「そ、そんな食べ方……ああっ、ん、はぁぁ……っ」 「ン…っぷぅ……罰は罰だ……腹いっぱい食べさせてもらうからな」 「う~~……明日も勝負だ、勝負!!」 「よかろう…しかし、ハレが勝っても罰ゲームはまたグゥと遊ぶこと、じゃないのか?」 「だから俺も罰ゲーム変える!」 「なんだ、潔くないぞ?」 「潔くなくてもいーの!!だって、一緒に遊ぶのが罰なんて、おかしいだろ?」 「……ッ!ふ、ふん、まあ良い。で、内容は?」 「俺も…グゥのこと食べたいな」 「そっ……そうか…よかろう。明日が楽しみだな」 「これから毎日、楽しーよ。きっと」 「ああ、そうだな。しかしとりあえず今日はグゥが楽しませてもらうぞ」 「ふあっ!……ん、でも、今もオレ、楽しかったりするケド……」 「む、そりぇは、ちゅ……つまりゃんな……っぷぁ……ならば、グゥも罰ゲームを変えよう」 「な、なんだよそれー…何にする気だよ?」 「ふむ。グゥを食べろ」 「は………?」 「これで買っても負けても、ハレはグゥを食べられるな。よかったな、ハレ?」 「ずっりー……でもそれでいーよ…で、それって今から有効なワケ?」 「いや、今日はグゥがハレを食べる」 「ずっりー!ンッ…ホント、自分勝手なヤツ………」 「ふふ、退屈しないで良いだろう?」 「…まーね……退屈だけはしないよ、ホント」 END ****[[1>070209]]>[[2>070209_2]]>3

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