お客様との距離感がつかめてきた方へ。
次のステップはいかにお客様を味方につけるかです。
こう書いてしまうと抵抗のある方がいると思いますが別にお客様にどうこうしてもらおうということではありません。
ということです。
そうはいってもノウハウも経験も無い方にいきなり仲良くなれというのは自殺行為です。
ですからここではお客様と仲良くなるちょっとしたコツをお教えしましょう。
まず距離感の話でも書きましたがお客様の要望に合理的かつ簡潔に応えることです。
お客様の要望とはなにも口頭での要望だけではありません。
たとえば「会社の昼休みに新聞が買いたいができるだけ無駄な時間を使いたくない。」
このようなお客様があなたの働いているコンビにいらっしゃったとします。
当然ですがさっさと新聞を買って帰りたいお客様はおしゃべり云々を求めていません。
ですからこのお客様の要望は「できるだけ迅速に的確にレジをこなしてくれ。」になるのです。
次に初老の女性が両手いっぱいに荷物を持っていたとします。
お客様的には「これ以上、持てないしどうしよう?」と思っていることが多いです。
こんな場合には空のかごを持って「いらっしゃいませ。大丈夫ですか?よろしければこちらにどうぞ。」などやさしく気遣ってみてください。
これをきっかけに仲良くなったりもう1点買っていただける可能性が高くなります。
前者の急いでいるお客様も何回も要望に応えていれば「あいつは話がわかる!」と思われやすく少し時間があるときにお客様のほうから声をかけてくれることがあります。
どちらにしてもお客様の要望に辛抱強く応えていけばそのうち打ち解けてきます。
さて、ここまでのことは大体誰もが言っていることなのですが実際に行動してみると「通常業務に加えそんなところまで気を配れるか!」という感想が多いと思います。
私が未経験でいきなり仕事場で実践したら同じことを思います。
では、どうしたらいいかですが毎日の生活の中で少しだけ通行人や家族など人に興味を持ってみてください。
3週間ほどボーっとでも見ていると変わってきます。
決して目を凝らし充血させながら見ている必要はありません。
駅から歩いてきた人を見て服装や時間帯で「今、帰りかな?」程度でいいのです。
大切なのは習慣付けること。
一度、習慣になってしまえば仕事場でも全然気にすることなく自然に要望が見えてきます。
さあ、ここまでマスターした方は自分から話しかけてみましょう!
時間的な要望が見えるようになっていれば急いでいる人、時間に余裕のある人、話たがりやの人が見えてくると思います。
もちろん声をかけるのは時間に余裕のあるお客様、話たがりやのお客様です。
最初は私服のお客様に声をかけるのがいいでしょう。
スーツや仕事着のお客様だと仕事中で気が張っていたり、実は急いでいたりします。
声をかける内容は同じタバコを買う方であれば「いつものですね。」や通常の接客用語をくずしてみてもいいでしょう。
花粉症や風邪の季節、マスクをつけている方がでしたら「お風邪ですか?」など気遣うような言葉がよいでしょう。
第一声にお客様が乗ってきたらあとはしめたもの、仲良くなってしまいましょう。
無視されれば話したくないという意思表示なのでそのまま通常接客に戻しましょう。
気持ちに余裕を持って接することが大切です。
ここまで成功した方にはやってはいけない鉄則があります。
当たり前の話ですがよくやる人がいます。
これには十分に気をつけてください。
最後に経験からの話ですがコンビニなど販売業の場合は男性よりも女性のほうが打ち解けやすいです。
それではお客様と打ち解けることを祈っています。