ギャルゲ・ロワイアル@ wiki
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ギャルゲ・ロワイアル@ wiki
ja
2008-03-21T16:43:38+09:00
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【Ever17 -the out of infinity-】からの出典
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/496.html
**【Ever17 -the out of infinity-】からの出典
**倉成武のPDA
[[オボロ]]に支給。
情報携帯端末。簡単に言えばネット通信機能搭載の超小型パソコン。携帯電話も内臓されている。
また、静電充電機能で身に着けて歩行などすれば充電可能。ちなみに完全防水である。
**ホログラムペンダント
[[坂上智代]]に支給。
普通の人にはなんでもないペンダントですが、赤外線を見ること出来る人は火にかざす事でホログラムを見ることができます。
原作では武の顔でしたが、何がホログラムされているかは次の書き手しだいです。
2008-03-21T16:43:38+09:00
1206085418
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【フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン】からの出典
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/495.html
**沙羅の改造スクーター
[[メカ鈴凛]]が使用。バーニアを搭載。
2008-03-21T16:27:53+09:00
1206084473
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回帰~倉成武が還る場所~
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/494.html
**回帰~倉成武が還る場所~◆Qz0e4gvs0s
蒼く染まった壁。倉成武の瞳に飛び込んできた最初の光景はそれだった。
何時から此処にいたんだろう。そもそも、ここは元の世界じゃないのだろうか。
頭を振りかぶり、直前までの光景を思い出す。
あの時みんなと別れを告げ、時深の力とやらで不思議な光に包まれたのは覚えている。
だが、そこから先は記憶が無い。外の景色も、現在を刻む時計も、ここにはない。
蒼い壁が広がる十畳程の部屋。出口はおろか繋ぎ目も見当たらない奇妙な場所。
「目が覚めたか?」
「!?」
声の主は、何も無い場所から突然浮かび上がってきた。
いや、もしかしたら最初からいただけで、武が気付かなかっただけかもしれない。
その人物はベルベットの様な光沢を放つ椅子に座り、武に背を向けている。
その状態から微動だにしない所を見ると、こちらを向くつもりは無いようだ。
どういう訳かぼんやりとしているその姿に戸惑いつつも、武は思いついた事を口にしていた。
「なあ、ここは何処なんだ?」
「……」
けれども、その人物は何も答えぬまま、右手に持ったコーヒーカップを無言で口に運び口を塞ぐ。
そして喉を一つ鳴らすと、カップを口から外し小さく息を漏らした。
ちゃぷちゃぷと波打つ音だけが、静寂に満ちた部屋でリズムを刻む。
返答のない相手に対し、武が再び口を開こうとした所で、ようやく相手が口を開く。
「取り戻せるぞ」
「は?」
突拍子も無い言葉に面食らう。この人物はこちらの話を聞いていなかったのだろうか。
仮にさっきのが質問の答えだとしたら、あまりに意味不明過ぎる。
呆れつつある武を無視して、目の前の人物は再び言葉を繰り返す
「失ったものは、取り戻せる……償いたいと思わないか? 最愛の人に」
「なにを――」
「世界って言うのは色んな世界、色んな時間があるってのは、今回の事で気付いたよな」
突然の問いかけに混乱するが、混じっていた言葉に思わず体が反応する。
ここが相手に合わせるべきだと感じた武は、相変わらず背を向けて喋る相手の言葉に無言で頷く。
確かに、生き残った奴も、死んでしまった奴らも、同じ世界ではなかった。
そんな絶対に出会うはずのない人達と、武は命削って生を繋いできたのだ。
無意識のうちに、
2008-02-11T18:29:53+09:00
1202722193
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散りゆくものたち
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/493.html
**散りゆくものたち◆/Vb0OgMDJY
和机にうず高く積まれた紙の山。
それは机と言う領域を乗り越え、床の上にまで侵食し、そこに机の上のそれと同等の高さにまで山を築き上げている。
その山の一つが、シャッ、シャッと紙を捲る音と共に、一定の間隔で低くなっていき、その隣に同じ間隔で新しい山が築き上げられる。
その音の発生源は、一人の男。
和机の前に腰を下ろした男が、片方の手で一心不乱に紙の山を減らし、もう片方の手に握った筆で何事かを書きつけ、その横に積み上げる事によって音が奏でられている。
…やがて、一つの山が完全に姿を消し、そこにあった山が隣に同じ大きさの山を築き終わる。
そして、男は間を空けずに、次の山を崩しに掛かる。
男は、その作業を延々と続けていたが、ある時ふと顔を上げた。
ドスドスっという徐々に大きくなる異音が、男の居る部屋へと近づいて来たからである。
その異音、足音の主は部屋の前まで至ると、無遠慮に扉を開いた。
そこに現れたのは、鎧を身に纏った精悍な顔つきの大男。
尖った耳と、顔に刻まれた大きな刀傷が外見を特徴付けている。
「大将、そろそろ時間ですぜ」
大男は、扉を開いた時の無遠慮な態度そのままに、部屋の主に告げる。
「そうですか」
それらの態度には構わず、男は片手に握っていた筆を机に置き、すぐさま立ち上がる。
そうして、僅かにのびをした後、
「行きますよ、クロウ」
とだけ告げて、大男―クロウの返事を待たずに、部屋から出る。
「へいへい」
というクロウの答えが、その後に聞こえた。
◇
謁見の間。
国の皇たる相手と会うために使われる大部屋。
その中心に、一人の女性が居た。
その場所に居る以上、この女性こそ今から皇と謁見する相手なのであろう。
長い金の髪、母性の象徴たる豊かな胸、僅かに憂いを秘めた美しい貌。
どれをとっても特徴的ではあるが、それらを差し置いてまず人目を引くのは、女性の背中の、白く美しい翼の存在であろう。
その翼こそ、この大陸において調停者と称される『オンカミヤムカイ国』のオンカミヤリュー族たる証。
そうして、この女性はそのオンカミヤムカイ国の第一皇女、名をウルトリィといった。
女性の表情は険しい。
その表情からでも、この会合は余り友好的なものでは無いと伺える
2008-02-11T18:18:25+09:00
1202721505
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はかないゆめ。きれいなゆめ。やさしいゆめ
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/492.html
**はかないゆめ。きれいなゆめ。やさしいゆめ◆UcWYhusQhw
そしてボクは帰ってきた。
ボクが生きている世界へ。
大切な人達に生かされて戻ってくる事ができた。
大切な人を見つけ、失ったけど大事な事を教えてもらえたから、きっと大丈夫。
大切な人――純一が教えてくれたこと。
「どんな時でも諦めず、そして進み続ける事」
苦しい事もあるけどきっとこれを信じて生きていきる。
そう思うから。
でも逢いたいな。
もう一度。
あの純一に、理想を語ってくれる純一に。
あの優しい言葉でもう一度。
できる事ならあいつが言ってくれた夢。
できるのなら……もう一度。
ボクが連れ去れてから戻ってきたのにかかった時間は一ヶ月ちょっと過ぎだった。
唐突に失踪した竜鳴館の生徒会メンバー7人+鳥。
最初1週間ぐらいは彼らの悪ふざけだろうと世間はそう思っていた。
でも、なごみの証言でそれはありえない事になる。
なぜならなごみが失踪当日、用事で生徒会室出た時には全員揃っていたらしい。
が、忘れ物に気付いて戻った時、ボクらはいなかった。
その時間、約3分。
時間が短すぎる。
その短すぎる時間に何があったか、警察は調べ始めた。
だけど手がかりなど見つかるわけも無く捜査は混迷。
そんな時ボクが帰ってきた、一人で。
唐突に、生徒会室に寝てたらしい。
その後すぐにボクは警察に何があったか取り調べを受けた。
でもボクは「覚えてない、よく分からない」だけしか言わない。
あんなこといえる訳が無い、あんな事言えるもんか。
絶対信じてもらえないし。
変な目で見られて思い出を崩されるよりも大切に一人で憶えていたかった。
今は警察が、何者かが拉致、監禁と決め付け事件を調査を続けている。
でも、ボクは言った、もう他のメンバーは帰ってこないと。
そして事件は拉致、監禁、殺人事件とされた。
でも解決する事は無いだろう。
だって違う世界での話なんだから。
ボクにとって意外だったのは両親がボクが帰ってきたのを泣きながら喜んでいた事。
本当に予想外だった。
いなくなってそんな家族の思いを知るなんて何て皮肉。
とても滑稽な話だった。
そして、今。
3年の新学期。
ボクが何をしてるかというと……
「ほ
2008-02-19T17:01:32+09:00
1203408092
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また、何時の日か
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/491.html
**また、何時の日か◆guAWf4RW62
あの凄惨な殺し合いを終えてから、約一ヶ月程の時が流れた。
僕――宮小路瑞穂は梨花さんや羽入さんと共に、元の世界へと帰ってきた。
元の世界へ帰るや否や、僕は質問責めにあった。
それも当然の事だろう。
聖應女学院の卒業式が終わった直後、鏑木財閥の跡取りである僕と、厳島財閥の娘である貴子さんが同時に姿を消した。
その衝撃的な事件は新聞の一面を飾り、敵対財閥による工作か、若しくは身代金目当ての誘拐か等と、様々な憶測を呼んでいたらしい。
そこに只一人、僕だけが帰って来たのだ。
注目を集めない筈が無い。
僕は連日マスコミの取材や警察の質問責めに晒された。
しかし問い掛けられた処で、一体どうやって説明しろと云うのか。
『異世界の神に拉致されて、殺し合いを強要されていた』
……如何考えても、現実味の無さ過ぎる話だ。
正直に話しても信じて貰える筈が無いし、要らぬ誤解を招くだけだろう。
だからマスコミや警察に何を聞かれても、知らぬ存ぜぬで押し通した。
結局僕に関しては記憶障害という結論で片付けられ、今は貴子さんの捜索だけが続けられている状態だ。
但し一部の人間にだけは、僕が知り得る限りの事実を話した。
僕は未だ社会に出てすらいない、只の子供に過ぎない。
そんな僕が梨花さんの面倒を見ていくには、周囲の、特に父の協力が必要不可欠だったのだ。
最初に話した時は、父は信じてくれなかった。
異世界で行われた殺し合い――それは、余りにも空想染みた話。
そのような説明では、父を納得させる事など出来なかった。
それでもこの先、この世界で生きていく為には、父の理解を得る必要がある。
だから僕は諦めずに、何度も何度も同じ主張を行い続けた。
梨花さんも僕と一緒に、あの殺し合いについて説明してくれた。
恐らくは、そんな僕達の熱意が功を奏したのだろう。
最初はまるで取り合ってくれなかった父も、遂に僕達の話を信じてくれた。
父は僕の肩に手を乗せると、驚く程優しい声で云った――良く頑張ったな、と。
そうして父の理解を得た僕は、梨花さんや羽入さんと共に、鏑木の屋敷で暮らし始めた。
既に僕は受験を終えていた為、四月からは翔陽大学に通い始めている。
父の助力のお陰で、梨花さんも地元の小学
2008-02-11T18:32:54+09:00
1202722374
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今日、この瞬間、この場所から始まる
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/490.html
**今日、この瞬間、この場所から始まる◆tu4bghlMIw
――――『本日はよろしくお願いします』
(記者、一礼。白鐘沙羅、面倒臭そうな表情のまま記者を一瞥。以降「白鐘沙羅」を対象と表記する)
……っとに暇人よね、アンタらも。
私の所になんか来なくても、もっと他に書くべきことがいくつでもあるでしょうに。
え? 大きなお世話?
いやいや、地域密着型……っていうか、まぁニコスポらしいと思うわ。
三流地方紙っぽいゴシップじゃない? こんな機会でもなきゃ皆も聞きにくいだろうしね。
これでも、あんた達の無神経さと配慮の無さは評価してるもの。
…………一応、褒めてるのよ?
あ、コーヒー飲むわよね、インスタントしかないけど。
ちょっと待ってて。
――――『え、あの……沙羅さ――いえ白鐘さん。お構いなく』
(記者、狼狽。思わず地の呻きが漏れそうになるのを訂正。湧き出る冷や汗。対象、眉を顰める)
何でよ。そりゃあ依頼人……っていうか、まぁアンタは記者だけど。
それでも客に茶ぐらい出すわ。砂糖とミルクは付けてあげるから安心しなさい。
あ、ちなみに紅茶とか緑茶のがいいって要望はパスね。
うちにはコーヒーしか置いてないの。
――――『いえ、その、そういう訳ではなくて。正直に申しますと…………危険ではないのか、と』
(記者、対象が致命的な料理下手であると周知故の心の叫び。黒い水の襲来に恐怖。対象、露骨なまでの不快感を表明)
………………は? 何ソレ、お前は厨房に立つなって言いたい訳?
ちょっとちょっと、あれから何ヶ月経ってると思うのよ。
さすがにコーヒーくらい煎れられるって。
そりゃあキッチンで生命の危険を感じたのだって、両手の指に足の指足したって数え切れないのは否定しないわ。
でも、外食とかお惣菜とか。他所で賄うには限度ってもんがあるじゃない?
お金には困らないけど、だからって豪遊してていい訳でもないし。
私だって心身共に日々成長しているもの。
――――『それでは、得意料理なんかもあったりする訳ですか?』
(記者、薄い胸を張り満足げな表情を浮かべる対象に向けて質問)
………………………………………………と……くい……りょう……り?
――――『白鐘さん?』
(ぶるぶると台所
2008-02-11T18:31:11+09:00
1202722271
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風の還り着く場所
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/489.html
**風の還り着く場所 ◆3Dh54So5os
「旅行?」
私が鸚鵡返しに聞き返すと名雪は小さく頷いた。
「そう、私と祐一とあゆちゃんに北川君、それと祐一の知り合いの先輩二人と行こうって話になったんだ」
「そうなの……、 でも大丈夫? 今の話だと大人が一人も居ないみたいだけど……」
名雪もだいぶしっかりしてきたし、祐一さんや年上の先輩も居るようなので多分大丈夫だろうとは思ったけど大人が誰一人としていないのはやっぱり親として不安になる。
「私がついて行きましょうか? やっぱり保護者は居た方がいいと思うの」
「!?」
私がそう言うと名雪の表情が一変した。
明らかに不味いと言いたげなその表情に私が疑問の声を洩らすよりも先に名雪がいくぶんか慌てた様子で口を開く。
「だ、大丈夫だよ。付き添いなんてしなくても…、本当に私たちだけで大丈夫だから」
「でも……」
「あっ、荷物の準備しなくちゃ……お母さん、私ちょっと買い物行ってくるね…」
「……」
いつになく頑なな態度を見せる名雪に私は妙な違和感を感じたが、結局それがなんなのか私はついに確かめることが出来なかった。
そして旅行当日、私は玄関先で出掛けて行く名雪達を見送っていた。
あの後祐一さんやあゆちゃんにもそれとなく付き添いの話を打診してみたがやっぱり断られてしまっていた。
「あははー、皆さん準備は大丈夫ですかー?」
「……ばっちり」
「私もオッケーだよ」
「もちろんだぜ」
「あっ、おやつのタイヤキ持つのを……」
「それは現地で買え」
「うぐぅ……」
みんな思い思いと言った感じで談笑を楽しんでいるようだった。
いつもと変わらぬ光景。
どう見てもそのようにしか見えないのに私は違和感を覚えずには居られなかった。そしてそれはだんだん大きくなってきている。
「? どうかしました? 秋子さん……」
私の様子がおかしいことに気が付いたのか、祐一さんが声を掛けてくる。
違和感がなんなのかまだはっきりとしていなかったが私は思い切ってその言葉を言うことにした。
この言葉を言える最後のチャンスのような気がしたからだ。
「……祐一さんやっぱりこの旅こ……」
「おーい相沢! 何やってるんだよ? 置いてくぞー!」
「あっ、悪い……」
言え、なかった。
祐一さんはくるり
2008-02-11T22:19:53+09:00
1202735993
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手を取り合って飛び立っていこう
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/488.html
**手を取り合って飛び立っていこう ◆UcWYhusQhw
【episode4:まどろみの輪廻 act:武、きぬ、瑞穂、沙羅、梨花、羽入、鈴凛、メカ鈴凛、? ~瑞穂~】
私達が島を離れて1時間ぐらいたった後だろうか。
「なー! あれ陸じゃねーのか!?」
「え、本当!?」
きぬさんの声に皆がいっせいに窓の方を向いた。
でも元々狭いのにそんなに集まったら
「痛いよ! 倉成!」
「わ、悪い!」
押されて凄く痛い。
「はい、陸が見えたのでそちらに向かいます」
メカ鈴凛さんの声が響く。
そうか、やっと戻れるのか。
やっと終わりなんですね。
私は誰にも気付かれるの事なく安堵の息を吐いた。
なんか疲れがどっと出た。
早く着かないかな。
「着岸します!」
その声が聞こえた瞬間大きな衝撃が私の体を襲う。
「きゃああ!!」
「が! 何て荒い着岸だよ」
どうやらそのまま乗りあがったらしい。
……機械なのに乱暴ですね。
私達はそのまま陸に上がっって周りを見渡す。
あれ? どこかで見たことが?
何か凄いデジャブに襲われる。
目の前には灯台が。
「え……おい……まさか?」
きぬさんが慌てて灯台のほうに近づく。
何をそんなに焦ってるのだろう?
その答えは私達を絶望させるのに十分なものだった。
「ここ……元の島だ……間違えないぜ」
「そんな……嘘でしょ」
「嘘じゃないやい……だってこの灯台、純一と一緒に上ってたんだ……間違いない」
そんな、まさかあのデジャブは。
ここが同じ島だったから?
結局意味がなかったの?
私達が抗ったのは。
違う、この島はあの島と違うんだ。
そう思い込もうとする。
でも梨花さんが悔しそう様に
「どうやら……その様よ。羽入もそういってる……どうやらディーの作った世界と全く変わらないそうよ……恐らく私たちはループしてまた戻ってきたみたい」
「それって?」
「端と端が繋がってるみたいなのよ……そうここはディーの作った空間の狭間。私たちの力じゃどうにもならないのよ」
ああ、そうなんですか。
私達はもうここから出られないんですか。
永久に。
もう何も考えられない。
私達は何も喋らない。
皆ただ黙って。
何を考えてるか分からないけどただ解るのは
2008-02-11T18:34:06+09:00
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そらのむこうまで広がる未来
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/487.html
**そらのむこうまで広がる未来 ◆UcWYhusQhw
【episode1:いとしいきもち act:武、きぬ、瑞穂、沙羅、梨花、 ~武~】
この島に連れてこられ殺し合いを強要されてから約3日間。
俺達は必死に抗って遂にはあのディーを倒した。
アセリアの命と引き換えに。
アセリアだけじゃない。あゆも優も失った。
「アセリアさん……アセ……リアさん……馬鹿です……勝手に決めちゃって……」
瑞穂の声が悲しく響く。
声が出ない。
何をいえば云いかなんかよく解らなかった。
瑞穂とアセリアにはきっと誰にも分からないほどの絆があったと思う。
そんな瑞穂だからこそここまで悲しんでると思った。
でもこのまま泣いていられる訳には行かない。
失った命は二度戻ってこない。
だけどその人達の思いは残された者に残るから。
圭一、智代の思いが俺に継がれたように。
だから俺は瑞穂に声かけなきゃならない。そのことを伝える為に。
いますぐ立ち直れなんかいわない。
でも今は前を向いて欲しいんだ。
「瑞穂……お前はアセリアの事は好きか?」
「え……?」
「いや難しい事じゃない……ただ単純にアセリアの事さ」
瑞穂は驚きながらも直ぐに答えた。
涙で顔を濡らせて。
「……はい……もちろんです……好きです! 大好きだった! 最後まで一緒にいたかった!」
瑞穂の大きな叫び。
それは瑞穂が本当にアセリアの事が好きだったことを示していた。
なら簡単な事だ。
「なら……いつまでも泣いてられないだろ? 瑞穂」
「どうして……ですか?」
「アセリアは最後になんて言ってたか憶えてるか? お前が大好きだって、生きて欲しいって」
「あ……?」
「アセリアはお前が好きだからこそ命を懸けた……ただ生きて欲しいから……何よりも大好きなお前の為に。
そんなアセリアの事好きなんだったらいつまでも泣いていられないだろ? アセリアはそんな瑞穂は見たくないと思うぞ」
そう……俺も同じだ。
つぐみは俺の事が好きだった。
だから全力で俺を治した、命を懸けて。
俺もつぐみが大好きだ、それは一生変わらない。
なら俺は全力で生き続けなければならない。
つぐみはそれをきっと望むのだから。
「そうだぜ! 瑞穂。ボクもそうだぜ。大切
2008-02-04T21:21:35+09:00
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