ギャルゲ・ロワイアル@ wiki
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2018-08-03T18:50:21+09:00
1533289821
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151~200
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/343.html
*151~200
|No.|タイトル|作者|登場人物|
|151|[[童貞男の疑心暗鬼]]|◆UcWYhusQhw|北川潤、古手梨花、伊吹風子|
|152|[[炎の魔法少女(前編)]]&br()[[炎の魔法少女(後編)]]|◆/P.KoBaieg|千影、高嶺悠人、川澄舞、ネリネ|
|153|[[歯車二つ(前編)]]&br()[[歯車二つ(後編)]]|◆4JreXf579k|白鐘沙羅、前原圭一、遠野美凪、倉成武、佐藤良美|
|154|[[選択肢]]|◆/Vb0OgMDJY|月宮あゆ、ディー|
|155|[[救心少女夢想(前編)]]&br()[[救心少女夢想(後編)]]|◆TFNAWZdzjA|高嶺悠人、白河ことり|
|156|[[破滅の詩。]]|◆jWwIlynQcU|ネリネ、千影、トウカ、坂上智代|
|157|[[決断の代償]]|◆3Dh54So5os|ハクオロ、衛、一ノ瀬ことみ、水瀬名雪|
|158|[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(前編)]]&br()[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|◆tu4bghlMIw|小町つぐみ、朝倉純一、蟹沢きぬ、鷹野三四|
|159|[[安息と憂鬱の狭間]]|◆TFNAWZdzjA |大空寺あゆ|
|160|[[予期せず出会うもの]]|◆SVzkoBaims|佐藤良美、川澄舞|
|161|[[Don't be afraid./散りゆくものへの子守唄(前編) ]]&br()[[Don't be afraid./散りゆくものへの子守唄(後編)]]|◆guAWf4RW62|ネリネ、トウカ、千影、坂上智代|
|162|[[邂逅(前編)]]&br()[[邂逅(後編)]]|◆/Vb0OgMDJY|前原圭一、遠野美凪、白鐘沙羅、国崎往人、二見瑛理子、アセリア、宮小路瑞穂|
|163|[[始まりの場所、見上げた月に落ちていく(前編)]]&br()[[始まりの場所、見上げた月に落ちていく(中編)]]&br()[[始まりの場所、見上げた月に落ちていく(後編)]]|◆TFNAWZdzjA |ハクオロ、衛、一ノ瀬ことみ、水瀬名雪、倉成武|
|164|[[彼女たちの流儀]]|◆tu4bghlMI|月宮あゆ、国崎往人、大空寺あゆ、二見瑛理子、遠野美凪|
|165|[[もう二度と 迷わないと 誓えるこの想い]]|◆UcWYhusQhw|小町つぐみ、朝倉純一、蟹沢きぬ|
|166|[[月光のセレナーデ]]|◆TFNAWZdzjA|前原圭一、白鐘沙羅、アセリア、宮小路瑞穂|
|167|[[風の辿り着く場所(前編)]]&br()[[風の辿り着く場所(後編)]]|◆sXlrbA8FIo|北川潤、伊吹風子、古手梨花、土永さん|
|168|[[悪意の夢は終わって始まる(前編)]]&br()[[悪意の夢は終わって始まる(後編)]]|◆VtbIiCrJOs|佐藤良美、川澄舞、高嶺悠人、白河ことり|
|169|[[第四回定時放送]]|◆UcWYhusQhw|鷹野三四、ヒエン、ハウエンクア|
|170|[[決着は、初めて出会った場所で――(前編)]]&br()[[決着は、初めて出会った場所で――(後編)]]|◆guAWf4RW62|宮小路瑞穂、アセリア、白鐘沙羅、前原圭一、二見瑛理子、遠野美凪、倉成武、月宮あゆ|
|171|[[出会わなければ殺戮の夜叉でいられた]]|◆UcWYhusQhw|ハクオロ、大空寺あゆ|
|172|[[悲しみの傷はまだ、癒える事もなく]]|◆/Vb0OgMDJY|北川潤、古手梨花、土永さん|
|173|[[地獄の島、向日葵の少女(前編)]]&br()[[地獄の島、向日葵の少女(中編)]]&br()[[地獄の島、向日葵の少女(後編)]]|◆TFNAWZdzjA|高嶺悠人、白河ことり、佐藤良美、朝倉純一、小町つぐみ、蟹沢きぬ|
|174|[[少女連鎖(Ⅱ)-少女達の檻-]]&br()[[また、来世]]&br()[[おとといは兎を見たの きのうは鹿、今日はあなた]]|◆tu4bghlMI|千影、川澄舞、坂上智代、衛、一ノ瀬ことみ、水瀬名雪、鈴凛|
|175|[[クレイジートレイン/約束(前編) ]]&br()[[クレイジートレイン/約束(中編) ]]&br()[[クレイジートレイン/約束(後編) ]]|◆guAWf4RW62|蟹沢きぬ、朝倉純一、小町つぐみ、高嶺悠人、佐藤良美、千影、水瀬名雪|
|176|[[そして、闇はなお深く]]|◆/Vb0OgMDJY|月宮あゆ、二見瑛理子、白鐘沙羅|
|177|[[今、復讐が始まる]]|◆/P.KoBaieg|ハクオロ、大空寺あゆ|
|178|[[信じる者、信じない者(Ⅲ)]]|◆UcWYhusQhw|前原圭一、遠野美凪、倉成武|
|179|[[戦う理由/其々の道(前編) ]]&br()[[戦う理由/其々の道(後編)]]|◆sXlrbA8FIo|朝倉純一、蟹沢きぬ、北川潤、古手梨花、土永さん、坂上智代|
|180|[[Justice to Believe]]|◆VtbIiCrJOs|北川潤、古手梨花|
|181|[[うたかたの恋人(前編)]]&br()[[うたかたの恋人(中編)]]&br()[[うたかたの恋人(後編)]]|◆tu4bghlMI|小町つぐみ、アセリア、宮小路瑞穂、ハクオロ、大空寺あゆ、前原圭一、遠野美凪、&br()倉成武、千影、一ノ瀬ことみ|
|182|[[第五回定時放送]]|◆TFNAWZdzjA|鷹野三四、ヒエン、ハウエンクア、富竹ジロウ、田中優美清春香菜、桑古木涼権|
|183|[[ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(前編) ]]&br()[[ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(後編)]]|◆guAWf4RW62|佐藤良美、坂上智代、白鐘沙羅、二見瑛理子、月宮あゆ|
|184|[[Ever――移ろいゆく心]]&br()[[誓いはここに果たされた]]&br()[[the end of infinity(前編)]]&br()[[the end of infinity(後編)]]|◆TFNAWZdzjA|倉成武、高嶺悠人、アセリア、小町つぐみ、千影、遠野美凪|
|185|[[どんなときでも、ひとりじゃない]]|◆UcWYhusQhw|大空寺あゆ、ハクオロ、朝倉純一、蟹沢きぬ、土永さん|
|186|[[牢獄の剣士]]|◆0Ni2nXIjdw|川澄舞|
|187|[[偽れぬ真実]]|◆/Vb0OgMDJY|宮小路瑞穂、一ノ瀬ことみ|
|188|[[三つの不幸、一つの見落とし]]|◆4JreXf579k|北川潤、古手梨花|
|189|[[求めのアセリア/Lost Days(前編)]]&br()[[求めのアセリア/Lost Days(後編)]]|◆guAWf4RW62|アセリア、高嶺悠人、千影、倉成武、宮小路瑞穂、一ノ瀬ことみ|
|190|[[CARNIVAL]]|◆tu4bghlMIw|鈴凛、羽入、鷹野三四、ヒエン、ハウエンクア、富竹ジロウ、田中優美清春香菜、桑古木涼権|
|191|[[世界で一番長く短い3分間]]|◆UcWYhusQhw|川澄舞、北川潤、古手梨花|
|192|[[終着点~侵されざるもの~]]|◆/Vb0OgMDJY|佐藤良美、月宮あゆ、土永さん|
|193|[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編)]]&br()[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(後編)]]|◆0Ni2nXIjdw|倉成武、鈴凛、坂上智代、羽入、田中優美清春香菜|
|194|[[銀の意志、金の翼]]|◆VtbIiCrJOs|白鐘沙羅、月宮あゆ、土永さん|
|195|[[覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編)]]&br()[[覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(後編)]]|◆4JreXf579k|ハクオロ、大空寺あゆ、朝倉純一、蟹沢きぬ、川澄舞、遠野美凪|
|196|[[彼女の見解]]|◆guAWf4RW62|月宮あゆ|
|197|[[Miyanokoujimizuho's Mistery Reportage]]&br()[[かけらむすび]]|◆tu4bghlMIw|宮小路瑞穂、アセリア、一ノ瀬ことみ、古手梨花|
|198|[[小さなてのひら/第2ボタンの誓い(前編)]]&br()[[小さなてのひら/第2ボタンの誓い(後編)]]|◆UcWYhusQhw|大空寺あゆ、蟹沢きぬ、白鐘沙羅、鷹野三四|
|199|[[第六回定時放送]]|◆/Vb0OgMDJY|鷹野三四、鈴凛、田中優美清春香菜|
|200|[[ブルーベリー・パニック/決戦の幕開け~宣戦布告~(前編)]]&br()[[ブルーベリー・パニック/決戦の幕開け~宣戦布告~(後編)]]|◆guAWf4RW62|アセリア、宮小路瑞穂、一ノ瀬ことみ、古手梨花、羽入、鷹野三四、桑古木涼権、鈴凛、ハウエンクア|
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2016-04-25T22:05:16+09:00
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-
編集練習用ページ
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/11.html
*編集練習用ページ
ここはなにを試してみてもいいwiki編集の練習用ページです。
実際の記事に手を出すのが不安な人はここで練習しちゃってください。
-新しいページの作り方
右上の「下から選択してください」のボックスで「新しいページ」を選択
編集モードをwikiモードにしてページ名をつけ、作成
-ページ名の変更の仕方
同じく右上のボックスから「ページ名変更」を選択
-ファイル(画像のみ)のうpの仕方
同じく~「アップロード」で
このwikiで使える機能について詳しく知りたい人は↓で調べてみてください。
http://www1.atwiki.jp/faq/
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*基本的なwiki構文
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-が4つ以上で横線
*大見出し
**中見出し
***小見出し
****孫見出し
*****ひ孫見出し
|テーブルは|縦棒で|くぎります|
|あ|あ|あ|あ|あ|あ|あ|あ|
|あ|あ|あ|あ|あ|あ|あ|あ|
>半角>で始めると引用文になります。
半角スペース「 」ではじめると整形済みテキスト
[[リンク名>URL]][[]]で囲うとリンク
&ref(test.GIF) で画像表示
*このページの↓の線以下の内容は予告無く消される恐れがあります。
↓適当な一文
「流派!!東方不敗は!!!」
「王者の風よ!!!」
「全新!!!」
「系裂!!!」
「天破侠乱!!!」
「見よ!!東方は、赤く燃えているぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!」
↓リンクの見本
[[杉並]]
↓リンクの応用
[[100>ハクオロ]]
↓文字の色の変換の例
&color(yellow){月宮あゆ}
テスト
さらにtest
これは&color(red){ただの練習}です
wiki編集を教えてくれた&color(blue){名も無き方}感謝です
&color(yellow){[[古手梨花]]}
>test
|[[ハクオロ]]|a|
~~~~
~~~~
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2015-01-26T21:29:17+09:00
1422275357
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◆tu4bghlMI 氏
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/156.html
**◆tu4bghlMIw
*投下した作品
|No.|タイトル|登場人物|時刻|
|058|[[せーらーふくをぬがさないで]]|前原圭一、遠野美凪、佐藤良美、岡崎朋也|一日目 早朝|
|065|[[信じる声-貫く声-偽る声]]|土永さん、相沢祐一、大空寺あゆ|一日目 早朝|
|067|[[少女連鎖]]|千影、咲耶、白河ことり、川澄舞|一日目 早朝|
|072|[[第一回定時放送]]|鷹野三四|一日目 朝|
|078|[[彼女は戦士だった]]|アセリア、倉成武、厳島貴子、土見稟、咲耶|一日目 朝|
|084|[[私にその手を汚せというのか]]|川澄舞、土永さん、白河ことり|一日目 朝|
|091|[[シャムロックを散らした男]]|千影、オボロ、トウカ|一日目 朝|
|093|[[恋獄少女]]|芙蓉楓、一ノ瀬ことみ、双葉恋太郎、時雨亜沙|一日目 午前|
|099|[[CROSS††POINT]]|蟹沢きぬ、土見稟|一日目 昼|
|106|[[太陽をつかんでしまった(前編) ]]&br()[[太陽をつかんでしまった(後編)]]|大空寺あゆ、時雨亜沙、佐藤良美、一ノ瀬ことみ|一日目 昼|
|114|[[This is the Painkiller]]|国崎往人|一日目 日中|
|126|[[私の救世主さま(前編)]]&br()[[私の救世主さま(後編)]]|鳴海孝之、土永さん、赤坂衛、川澄舞、白河ことり|一日目 日中|
|129|[[死を超えた少女、それ故の分析]]|小町つぐみ、朝倉純一|一日目 午後|
|139|[[朝焼けと青空の境界線を越えて]]&br()[[瓶詰妖精]]|高嶺悠人、千影、衛、アセリア、宮小路瑞穂、ハクオロ、二見瑛理子、国崎往人|一日目 夕方|
|143|[[血みどろ天使と金色夜叉]]|大空寺あゆ、月宮あゆ|一日目 夕方|
|147|[[一ノ瀬コトミの激走]]|一ノ瀬ことみ、水瀬名雪|一日目 夜|
|158|[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(前編)]]&br()[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|小町つぐみ、朝倉純一、蟹沢きぬ、鷹野三四|一日目 夜中|
|164|[[彼女たちの流儀]]|月宮あゆ、国崎往人、大空寺あゆ、二見瑛理子、遠野美凪|一日目 真夜中|
|174|[[少女連鎖(Ⅱ)-少女達の檻-]]&br()[[また、来世]]&br()[[おとといは兎を見たの きのうは鹿、今日はあなた]]|千影、川澄舞、坂上智代、衛、一ノ瀬ことみ、水瀬名雪、鈴凛|二日目 深夜|
|181|[[うたかたの恋人(前編)]]&br()[[うたかたの恋人(中編)]]&br()[[うたかたの恋人(後編)]]|小町つぐみ、アセリア、宮小路瑞穂、ハクオロ、大空寺あゆ、前原圭一、遠野美凪&br()倉成武、千影、一ノ瀬ことみ、羽入|二日目 早朝|
|190|[[CARNIVAL]]|鈴凛、羽入、鷹野三四、ヒエン、ハウエンクア、富竹ジロウ、田中優美清春香菜、桑古木涼権|二日目 午前|
|197|[[Miyanokoujimizuho's Mistery Reportage]]&br()[[かけらむすび]]|宮小路瑞穂、アセリア、一ノ瀬ことみ、古手梨花|二日目 昼|
|202|[[私たちに翼はない(Ⅰ)]]&br()[[私たちに翼はない(Ⅱ)]]&br()[[私たちに翼はない(Ⅲ)]]&br()[[私たちに翼はない(Ⅳ)]]|川澄舞、遠野美凪、ハクオロ、大空寺あゆ、蟹沢きぬ、&br()白鐘沙羅、倉成武、坂上智代、鷹野三四、桑古木涼権、ハウエンクア、ディー|二日目 午後|
|208|[[機神胎動]]|メカ鈴凛|二日目 夜|
|211|[[三人でいたい(Ⅰ)]]&br()[[三人でいたい(Ⅱ)]]&br()[[三人でいたい(Ⅲ)]]&br()[[三人でいたい(Ⅳ)]]|川澄舞、アセリア、白鐘沙羅、ハウエンクア、メカ鈴凛|三日目 黎明|
|216|[[今日、この瞬間、この場所から始まる]]|白鐘沙羅|ゲーム終了後|
*登場させたキャラ
6回
川澄舞、一ノ瀬ことみ
5回
千影
4回
アセリア、大空寺あゆ
3回
白鐘沙羅、白河ことり、遠野美凪、国崎往人、蟹沢きぬ、ハクオロ
土永さん、小町つぐみ、宮小路瑞穂、倉成武、ハウエンクア、鷹野三四
2回
坂上智代、佐藤良美、前原圭一、咲耶、土見稟、二見瑛理子、朝倉純一
月宮あゆ、時雨亜沙、衛、水瀬名雪、鈴凛、羽入、メカ鈴凛、桑古木涼権
1回
芙蓉楓、厳島貴子、相沢祐一、岡崎朋也、古手梨花、赤坂衛、双葉恋太郎、高嶺悠人、鳴海孝之
オボロ、トウカ、ディー、ヒエン、田中優美清春香菜、富竹ジロウ
*作品の感想
- 地雷の連鎖を作った人。 -- 名無しさん (2007-06-06 19:01:07)
- フラグ管理、フラグ処理などが上手い作家さん。後に繋がる作品が多い。 -- 名無しさん (2007-06-20 05:26:22)
- 巧い繋ぎ話メインの、縁の下の力持ち的存在。こういう人がいるからこそ、ロワが盛り上がる -- 名無しさん (2007-06-27 03:01:14)
- 文章力が秀逸。様々な所で芸も細かい。楓恐いよ楓 -- 名無しさん (2007-07-16 22:35:11)
- 祝、10作品目到達! -- 名無しさん (2007-07-21 00:58:09)
- 二桁達成おめでとう! -- 名無しさん (2007-07-21 09:07:31)
- フラグ管理能力が上手いギャルゲロワの繋ぎ職人。殺す時もキッチリ殺します -- 名無しさん (2007-08-07 04:03:15)
- 繋ぎのみならず、バトルや疑心暗鬼も上手い職人さん。 間違いなく主力な人。 -- 名無しさん (2007-09-30 22:42:40)
- ロワの主力四天王の一角。考察や演説、無常なロワを象徴する話までこなす名職人 -- 名無しさん (2007-10-01 23:00:04)
- 祝、20作到達! 間違いなくロワの大黒柱 -- 名無しさん (2007-10-24 21:16:16)
- なんと言う20作一番乗り…この御方は間違いなく大黒柱。 -- 名無しさん (2007-10-25 23:42:28)
- 最新作ではバトルメインの展開にも挑戦した大黒様。あらゆる展開をハイクオリティにこなすオールラウンダーっぷりが、ますます加速している -- 名無しさん (2007-12-12 18:56:38)
- 沙羅空気認定を作品内でやってのけた御方w -- 名無しさん (2008-01-18 01:28:57)
- 沙羅さんといえば空鍋氏ですね(ネタ的にも熱血的にも) -- 名無しさん (2008-01-18 02:03:13)
- 沙羅さん! 沙羅さん! -- 名無しさん (2008-01-18 02:38:06)
- 最終話は乱戦を担当。白鷺1から空気認定、マーマネタ、そして舞の最期とまさにオールラウンダー! -- ナナシ (2008-01-20 10:15:29)
- ヤンデレ!ヤンデレ!wグロに考察、鬱展開。これがあるから燃え展開も映える。空気王さらさんの大活躍もこの人のおかげ。舞との絡みやエピローグのギャグかつ少し切ない読後感もいい。あとレイープシーンで実はちょっと興奮(ry -- 転 (2008-03-24 21:22:15)
- 圭一殺す辺り見るとこの書き手ダメだな -- 名無しさん (2010-11-29 10:51:20)
#comment
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2010-11-29T10:51:20+09:00
1290995480
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青空に羽ばたく鳥の詩
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/323.html
**青空に羽ばたく鳥の詩 ◆iWNzks43D6
(思ったよりも回復している、まだ痛むが……まだやれる。俺はやれる)
博物館にいて休憩していた国崎往人は今は離れD-2の公園の近くに来ていた。
2時間以上も休憩したお陰か体力も大方回復していた。
だが骨折した左腕は痛みが止まる気配がない。
(ちっ……左は使い物にはならないか……だが右は大丈夫なんだ。右さえあれば銃が撃てる!)
右の手にあるのは黒光りするリボルバー――コルト M1917――。
この銃で4人も殺した。
エルルゥ。
佐祐理。
エスペリア。
アルルゥ。
この島で皆懸命に生きていた。
そんな人達を自分の手で殺した。
ただ観鈴を護る為。
(こんな自分、観鈴には見せられないな……いや俺は常に冷酷な仮面を付けてないといけない、観鈴にどう言われてもだ)
自分はただの冷酷な殺人者でなければいけない。
人を殺すことに自分が傷ついても、観鈴だけは護る。
それが国崎往人の信念。
もう人を殺すことに戸惑いはない。
それはただ観鈴の為。
(ここは俺が佐祐理を殺した場所……ってあれは!?)
公園に来た往人が見たもの。
それは忘れらない姿。
金髪のポニーテール。
そう、それは
「観鈴!!!」
その瞬間、往人は駆け出した。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「……悠人さん、遅いですね」
食事を終えジュースを飲んでいた観鈴がそう呟いた。
「そうね、でももう少ししたらくると思うわよ」
瑛理子はエスペリアの首輪を調べながら答えた。
その時公園を見回っていたハクオロが帰ってきた。
「ふう、ただいま、見つけたのがあるのだが、その前に何か飲み物をくれないか?」
「おかえりなさい、はいどうぞ」
観鈴が飲み物を渡した。
ハクオロが飲もうとするが、
「あの……観鈴? どんなにすっても出てこないのだか?」
ハクオロが飲もうとしていたものは
「美味しいですよ、これ」
「だからそれ以前に出てこないのだが……」
どろり濃厚だった。
瑛理子が訝しげに
「本当にでないの? 貸してハクオロ」
「ちょっと待ってくれ、勝手に取るな」
「あ、本当に出ない……観鈴なんであなた飲めるの?」
「普通にしてるだけですよ……瑛理子さん、それ間接キスですよ」
瞬間、瑛理子の顔が赤くなり
「ちょっちょっと観鈴何言ってるの! もう、ハクオロ貴方のせいだからね!」
「何故私のせいなのだ……」
「あははは」
そこにはとても微笑ましい光景があった。
その光景に割り込む一つの声。
「観鈴!!!」
その声が聞こえた時ハクオロは銃を構え警戒する。
その声の持ち主はこれから会おうとしていた者だった。
そう
「往人……さ……ん」
国崎往人その者だった。
往人は観鈴から10メートル近い所で止まり
「観鈴、無事だったんだな」
さらに近づこうとするが、
「動くな、そこで止まれ」
ハクオロが銃を向けそれを止めた。
「何故止める……お前は!?」
「そうか、お前が観鈴を……って言う事は観鈴、まさか俺が……」
「うん……知ってるよ。往人さん殺し合いに乗ってるんだよね」
「……ああ、そうだ」
往人は辛かった。
自分が殺し合いに乗っていることを観鈴が知ってることに。
自分が殺し合いに乗っていることを知っていることで観鈴が苦しんでいるだろう。
そして自分に殺し合いをやめる様説得してくるだろう。
それがたまらなく嫌だった。
決意が揺らいでしまいそうで。
そして往人の予想通り観鈴は説得を始めた
「往人さん! 人殺しなんてやめようよ!」
「……嫌だ……俺はやめない」
往人は顔を背け言った。
「どうして!? そんなの往人さんらしくないよ! 往人さんは優しい人だもん……人殺しをして平気な訳ないよ!」
「買い被り過ぎだ……俺は人殺しをして平気な人間だ」
「違うよ! 優しい人だよ、だって私の為に殺し合いをしているのでしょう!」
「ああ、そうだよ……」
「なら、止めて! 私は嬉しくない!」
観鈴が悲痛な顔をし叫ぶ。
(やめろ! 観鈴、もう俺にそんな事言うな……頼むから!)
往人にはもう耐えられなかった。
これ以上聞いてると人殺しを止めそうで。
でも観鈴のためには止めることはできない。
だから
「観鈴、もういい。俺はどんな事でも止めない。だから黙っていてくれ。決着をつける」
そう拒絶し突き放した。
「往人さん!」
「お願いだ。黙ってくれ。もう一度言う、俺はどんな事でも殺し合いを止めない。お前の為に、だ」
「そんな……往人さん、止めてよ、お願い……お願いだから! 嫌だよ……往人……さん」
観鈴は耐えられなくなり泣き出した。
往人の説得が失敗したことに。
往人がもう止まれない所まで来ていることに。
自分には往人を止める力がないこと。
そしてこれから起こるであろう戦闘にただ涙を流した。
往人は泣いてる観鈴が気になったが、ハクオロに銃を向け
「そういう事だ、ハクオロ。俺は冷酷な殺人者だ。今まで観鈴を護っていた事に礼を言う。後は俺が護る。お前達には死んでもらう」
「結局、お前は変わらなかったのか。60人以上の命を引き換えに観鈴を生かそうというのか? 観鈴に罪を負わせようというのか?」
「ああ、俺はどんな手を使ってでも観鈴を生かす」
「愚かな……何というエゴを持っているんだ。それに私もお前が冷酷だとは思わない」
「何だと?」
ハクオロは観鈴に目をむけ
「観鈴が話をしている時、お前は苦しそうだった、本当は殺人をすることは嫌なんじゃないか?」
「そんな……そんな事ない! 俺は……俺は観鈴のためなら殺すことに戸惑いはない!」
「そうには見えんがな……まあいい、お前に聞きたいことがある。アルルゥを殺したのはお前か?」
「……ああ、おれがやった」、
「……っ、そうか、お前が大切な家族を殺したのか」
「家族? そうなのか……なら教えよう。エルルゥを殺したのも俺だ」
「何だと!?」
ハクオロは怒りに身を任せようとしたが
(だめだ、怒りに任せてはいけない、落ち着け、今は観鈴と瑛理子を守るのが先決だ)
瞬時に怒り納め
「そうか、ならもう言葉を交わすこともないだろう」
「ああ、決着を」
ハクオロと往人は互いに銃を向け合った。
もう言葉は要らない。
後は力にて自分の信念をぶつけるだけ。
そこに今まで黙っていた瑛理子が
「なら私も力を貸すわ、借りも有るしね」
だがハクオロは
「いや、私1人で戦う。瑛理子は怪我をしてるしな」
「でも!」
「大丈夫だ、瑛理子。私は負けない」
ハクオロの気迫に押され
「……わかったわ。観鈴は任せて」
瑛理子は観鈴をつれ、少し2人から離れた位置に向かった
瑛理子が離れたのを観てハクオロは改めて銃を向け
「さあ始めようか、往人。エルルゥやアルルゥ達の為にも、観鈴や瑛理子の為にも、私は負けない。往人、お前を倒す」
往人もハクオロに改めて銃を向け
「ああ始めよう、ハクオロ。観鈴を俺の力で守り通す為にも、俺は絶対負けない。ハクオロ、お前を殺す」
目的は一緒。二人は大切な人を仲間を護りたいだけ。
ただ向かうベクトルが違った。
ハクオロは仲間と力を合わせここからの脱出。
往人は参加者を殺し、大切な人を優勝させる。
ただそのベクトルの違いで2人は戦うことになった。
大切なものを護るため。
そして始まる。
互いの信念をぶつける戦いが。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
互い銃を向け合ってからどれくらい経ったのだろうか?
5分経ったかもしれないし、三十秒しか経っていなかいもしれない
そして
「止めてください! ハクオロさん、往人さん、戦わないで! 嫌だよ! 2人とも死んで欲しくない! 嫌だよぉぉぉぉ!!」
戦いは二人が護るべき少女の叫びを持って始められた。
観鈴の思いとは反し二人は殺し合いを始める。
まず動いたのはハクオロ。
銃を持ってない手で陽平から奪った投げナイフを往人に向かって投擲する。
「くっ、やはり銃以外にも武器はあったか」
往人はすかさず左方向に飛び避けたが
「まだだ」
ハクオロがもう銃を構えていた。
「くそっ、中々やる!」
ハクオロが銃を撃つ刹那、往人はさらに左へ避けていた。
銃弾は往人の元のいた位置を通った
打っては避け、打っては避けを3,4回繰り返したのだろうか。
往人は焦っていた。
(くそ、ハクオロに完璧に遊ばれてるな。あいつ、相当戦いなれてやがる……いずれ弾は尽きる、そこを待つ)
それは仕方ないかもしれない。
往人がこの島で沢山戦ってきたとはいえ、ハクオロは国の皇として戦場で何度も命のやり取りしてきたのだ。
その差が大きくハクオロを有利にしていた。
そして往人は気付いていなかった。
ハクオロがじょじょに往人との距離を縮めていたことに。
そしてハクオロが最後の銃弾を放った。
「当たってたまるか!」
往人がその銃撃をかわした時、往人は驚愕した。
「何!?」
ハクオロが往人に向かって突進してきたのだ。
その時やっと往人は距離が縮まっている事に気付いた。
が、もうその時には遅かった。
「うおおおおぉぉ!!」
「がぁあ!」
もろに突進を直撃させそのままハクオロは
「はあ!」
鳩尾を殴りそして
「終わりだ!」
「ぐあああ!」
あいた背中に手刀を加えた。
それは往人を倒すために考えた策。
ハクオロは完璧に往人を気絶させることができると思っていた。
観鈴の叫びを聞いた時、もう往人を殺す気はなかった。
だがそれは甘かった
(畜生! 俺は負けるのか。観鈴を守ることはできないのかよ!)
薄れ行く意識の中で往人は自分の不甲斐無さを呪った。
「なんだ、往人、お前の信念はそんなものなのか? 買い被りすぎたか」
ハクオロがそう呟くのが聞こえた。
(違う! 俺は負ける訳にはいかない! こんな所で死ぬわけにいかないんだ!)
今にも落ちる意識をとどめ
(俺が、俺自身の力で観鈴を護るんだ。どんなことでも! 護るしかないんだ! くたばる訳には行かないんだ)
だから
「俺が!! 観鈴を! 護るんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
往人は完璧に意識を覚醒させた。
往人の予想外の覚醒にハクオロは反応できかなかった。
覚醒した往人はハクオロに突進し、
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ぐっ!」
蹴り飛ばした。
蹴られたハクオロは尻餅をつき立ち上がった時もう遅かった。
少し離れた所に銃を構えた往人がいた。避けられる位置ではなかった。
「チェックメイトだ」
往人がそう告げ
「何か、遺言があるか?」
それは全力で戦った人間への敬意だった。
ハクオロは
「そうだな、観鈴をよろしく頼む。それとまだ瑛理子を生かしておいてくれ」
「何故だ?」
「彼女は首輪を解除できる力がある、首輪解除できればきっと突破口がみつかるはずだ、頼む、往人」
往人は少し考え
「わかった、善処する」
往人にとってもこの首輪は邪魔だった。
なによりも今まで観鈴を護ってくれた人間の願いなのだ。
だからハクオロの願いを聞き入れた。
ハクオロは満足そうにうなずき
「そうか……礼言う、それと観鈴、瑛理子護れなくて本当にすまない」
「ハクオロ!」
「ハクオロさん!」
2人の叫びが聞こえた。ハクオロはそれに答えずに
「やってくれ。往人」
目を閉じた。
浮かぶのはエルルゥたちと過ごした日々。観鈴、瑛理子と過ごした数時間。
(観鈴、瑛理子護れなくて本当にすまない、エルルゥ、アルルゥ、カルラ、オボロ、今行く。トウカ、後を頼む)
「ああ、後は任せろ、ハクオロ」
その掛け声とともに1発の銃声が鳴った。
その直後鮮血が流れた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
だが、鮮血を流したのはハクオロではなく――――
「駄目ぇーーーーーーーーーー!!!」
その瞬間に観鈴がハクオロのまえに飛び出した。
そう、血を流したのは――
「観鈴ーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
観鈴だった。
弾は観鈴の腹部の中央辺りを貫いていた。誰が見ても致命傷だった。
往人は信じたくなかった。
自分が撃った銃で観鈴が死んでしまうことに。
そう自分が観鈴を殺すという最悪のケースを。
そんな最悪の考えを振り払い往人は観鈴の傍に駆け寄る。
ハクオロも瑛理子も観鈴に駆け寄った。
「この馬鹿……なんでこっちに来るんだよ!」
往人が泣きそうな顔し言った。
「だって……往人さんに人殺しをして欲しくなかった……ハクオロさんに死んで欲しくなかった……」
「だからって観鈴が身代わりになる必要があるかよ……いやだ、俺は観鈴は殺したくない……!」
往人は耐えられなくなり泣き出す。
瑛理子が悲痛の顔をしてハクオロに
「ねぇ! 観鈴、大丈夫でしょ……死んだりしないよね……?」
だがハクオロは首を横に振った。
彼も耐えている様だった。
「嘘……お願い、観鈴を助けてよ……やっと出来た友達なのに……ねえ!」
瑛理子も耐えられなくなり泣き出した。
「ねえ……往人さん、最後の願い、聞いてくれるかな……」
観鈴は息も絶え絶えに言った。
「最後じゃない! これからもずっとなんでも聞いてやるから! だからそんな事言うなよ……」
「……往人さん……お願い……もう人殺しなんかしないで……もう自分を苦しめないで……」
「もう私は十分幸せだから……今度は往人さん……幸せになって……」
「馬鹿……まだお前は幸せじゃないだろう……これからもずっとずっと生きて、もっともっと幸せを手に入れるんだよ!」
いまの往人はもう冷酷な殺人者じゃなかった。
ただ愛する者を失おうとする悲しき者だった。
観鈴は言葉を続ける。
「往人さん優しくて、強い人だから……今度は私の代わりに困ってる人を助けてあげて……人殺しなんかしないで」
「往人さんの罪は生きてればきっと償えるから……どれくらいかかるか分からないけど……きっと償えるから」
「だから生きて! 幸せにずっとずっと笑って生きて! これが私の願いです……往人さん約束してください」
観鈴はまっすぐ往人を見ていった。
往人は
「ああ、約束する、だから、だから死なないでくれ、観鈴! 俺は殺したくない!」
「本当に?」
「本当だ! 約束する! 国崎往人はもう人殺しなんかしない! 罪を償う! 俺は幸せにずっとずっと生きる! だから死ぬな、観鈴! 幸せになるにはお前が必要なんだよ!」
「じゃあ……指きりしませんか?」
「ああ、しよう」
2人の指が重なる
「これでもう約束破っちゃだめだよ……往人さん」
観鈴はハクオロと瑛理子の方を向き
「ハクオロさん、瑛理子さん……やったよ……私……往人さん……止めることができたよ……やっと……やっと」
ハクオロはうなずき
「ああ、よかったな……だからもう喋るな……喋らないでくれ」
観鈴はにっこりと笑い
「うん……この島に来ていろんなことがあったけど……つらかったり、苦しかったりしたけど……私、がんばってよかった!」
「往人さんを……止められたのもひとりきりじゃなかったから……ハクオロさん……瑛理子さん、ありがとう……」
そしてハクオロのほうに向き
「ハクオロさん……ありがとう、ハクオロさんのお陰で……ここまで来れた……お父さんみたいでした……ありがとう……瑛理子さんをちゃんと見ていてくださいね、それと往人さんをお願いします」
「こっちもそうだ……観鈴のお陰で助かった……ありがとう……瑛理子のことは任せてくれ」
ハクオロはそう言うと涙を一粒流した。本人は気付いてないのだが。
観鈴は今度は瑛理子のほうを向き
「瑛理子さん……ありがとう……瑛理子さんが友達でよかった」
「私もよ、観鈴が友達でよかった……だから遺言みたいなこと言わないで……!」
「私、瑛理子さんから色々教えてもらった……これからも友達でいてくれますか?」
「もちろん、そうに決まってるじゃない……これからも……ずっと! ずっと! ずっーーと! 友達だよ!」
「えへへ……嬉しいな……私もです……ありがとう」
「こちらこそ……ありがとう」
瑛理子はそう言うとまたぼろぼろと涙を流した。
観鈴は今度3人を見渡し
「がお……皆……悲しそうな顔してるよ……笑顔だよ……笑ってよ」
「ほら……ぶい」
観鈴は震える手で必死にピースをした。
三人とも笑える状況ではなかった。
でも観鈴が
「ほら……ハクオロさん……ぶい」
「ああ……ぶい」
ハクオロは必死に笑顔を作りピースをした。
次は瑛理子
「瑛理子さん……ぶい」
「ええ…………ぶ……い」
瑛理子は泣きながらも笑顔を作りピースをした。
それはとても綺麗とはいえなかったが 一生懸命に作った心からの笑顔だった。
そして往人
「往人さん……ぶい」
往人は必死に笑顔を作ろうとした。でもその前に涙が出てきてしまいなかなか作れなかった
それでも必死に涙を抑え
ついに
「ああ…………ぶ……い」
心からの笑顔とピースを作った。
この島ではじめて作った満面の笑顔。
確かにこの時、往人は笑っていた。
観鈴は満足そうに
「にはは……みんな……笑顔……とても幸せ」
そして往人に
「往人さん……これからも笑ってください……ずっとずっと幸せに……笑顔で……生きてください」
「ああ……約束する……絶対に……絶対にだ!」
「うん……約束……最後にお願い……」
「何だ……?」
観鈴は一呼吸つき
「キス……してくれませんか」
往人は驚きながらも
「ああ……わかった」
手をつないだ。
どんなに汗が滲んでもずっと手を離さない。
観鈴をそっと抱きかかえ、
「ほら……」
キスをした。
それは永遠とも思える時間。
2人はキスしていた。
そっと往人が離れ
「これからも……ずっとずっと一緒だ」
そういった。
観鈴は満足そうに笑い
「うん……往人さん……ありがとう……やっと……たどり着いた……ずぅーっと……探してた場所……幸せな場所……ずっと……しあわせなばしょ……皆……笑顔……往人さんと一緒……」
そして
「……往人……さん……大……好き…………」
静かに目を閉じた。
「おい……? 観鈴?……冗談だろ……おい……観……鈴……」
もう動かなかった。
観鈴は静かに、けど笑顔で逝った。
「そんな……嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! みすずぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
往人の叫びが悲しく響く。
青空に。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
にはは、皆、笑顔だったな。
一番好きな人達が笑ってる。
これからもずっと笑顔でいてほしいな。
誰よりも遠くにいってもここからまた笑ってくれるかな?
今私の目に見えるのはあの日の夏。
往人さんと出会った夏。
感じるのはあの日の夏の匂い。
沢山の思い出があります。
他にはなにもいらないぐらいに。
ハクオロさんと笑った事。
瑛理子さんと友達になった事。
往人さんとキスした事。
3人とも素敵な思いでありがとう。
思い浮かぶのは育ったあの海の匂い
誰よりも遠くにいってもここからまた笑ってくれるかな?
瞳を閉じればふっとあの日の青空。
やっとゴールした私、神尾観鈴の生涯は短くてちっぽけのものかもしれないけど、とてもとても笑顔溢れる幸せなものでした。
ありがとう。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「俺が……観鈴を……殺した……観鈴を……殺した……」
観鈴が息を引き取ってから往人は絶望していた。
自分が観鈴を殺した。
護るべき者だったのに。
大好きな人だったのに。
「……もう、観鈴もいない……俺はもう……ここに居る……必要もない」
往人は銃を持ち銃口を自分の頭に向けた。
観鈴はもう居ない。
だから自分も居る必要がなかった。
そして
「観鈴……今行くよ」
トリガーを引こうとした。
しかし
「止めろ!」
それに気付いていたハクオロが銃を弾いた。
「……なんで、殺さしてくれない? 俺はもう居たくない」
往人が虚ろな目をしていった。
そんな往人にハクオロは怒り
「馬鹿者っ!!」
「ぐっ」
往人の顔面をもろに殴った。
ハクオロは続けて
「いいか! お前のやろうとしてた事は観鈴への侮辱でしかない!」
「侮辱だと……?」
「ああ、そうだ! 観鈴はお前に何を言った! 幸せに笑顔で生きろと言った! 約束をしたんだろう!」
「それをお前は破ろうとしている! 何の為に観鈴は頑張った? お前に生きてもらいたいから、命を懸けてお前を止めたんだろう!」
「それを何だ、自殺をするだと! お前は観鈴の頑張りを無駄にする気か! ふざけるのもいいかげんにしろ!」
「ああ……そうか、観鈴の約束を破ろうとしていたのか……俺は……最悪だ……」
「それだけじゃない。お前は今までお前が殺めた人間も侮辱したのだ!」
「お前は殺した人間の全てを背負って生きていかなければならないのだ! 今のお前は自分の犯した罪から逃げているだけだ!」
ハクオロは往人にじぶんの思いをすべて伝えた。
全ては観鈴の願いのため。
往人に幸せに笑顔で生きて欲しいと。
だからこの男を死なせてはならない。
そう思った。
「そうか……なら、俺はどうしたらいい? 教えてくれハクオロ」
往人の顔にはもう絶望していなかった。
ただどうしたいいか迷っている子供の様だった。
そんな往人にハクオロは
「なら、生きろ!」
「生きて、生きて罪を償え! 観鈴の約束を守れ! 幸せに笑顔で生きろ!」
「お前はもう殺人をする必要はない!」
「いいのか? 俺は生きていいのか? 俺はもう元にもどっていいのか?」
「ああ、生きていいに決まっているだろう! それが観鈴の願いなのだから」
往人は憑き物が落ちたように
「ああ、もういいのか。 俺はもう仮面を被ってなくていいのか」
そしてついに往人は戻った。
冷酷な殺人者から、本来の心優しい青年に。
そして表れるのは罪の意識。
今まで殺してきた者への。
とたんに心が張り裂けそうになる。
殺人者だった時は感じなかったもの。
それを感じた途端往人は涙が溢れ出し、
「うあ……ごめん……ごめん」
殺した者への謝罪を口にした。
「エルルゥ……ごめん……佐祐理……ごめん」
謝罪するだけでは到底たりないけど
「エスペリア……ごめん……アルルゥ……ごめん」
少しでも届けと口にした。
そして
「観鈴……ごめん」
自らの手で殺した最愛の者にあやまった。
それとあの時伝えられなかった自分の思い、それをを伝えた。
「俺も……観鈴の事……お前に負けないくらい……大好きなんだよーーーーーーーーー!!」
そしてまた泣き出した。
後悔は沢山ある。
でもこれから笑って生きていくために
悲しみを全て吐き出した。
もう泣かないために。
往人が泣いてる時瑛理子は往人に気付かれないように銃を向けていた。
往人を殺すために。
それに気付いたハクオロは
「瑛理子! 何をするんだ!」
瑛理子を押さえつけ止めた。
「ハクオロ、止めないで! 私はあの男を許さない!」
瑛理子は怒りながら言った。
「観鈴は大切な友達だった! なのにあいつは殺した!」
やりきれない思い。
瑛理子はそれを往人への恨みにかえた。
ハクオロは瑛理子を諭すように
「だからといって私は殺すことは許すことは出来ない。そんなことをしても観鈴は喜ばない、悲しむだけだ」
瑛理子は観鈴の名前が出た途端落ち着き始めた
「ハクオロ……あなた、ひどいわ……観鈴の事出されたら何も出来ないじゃない」
「もう殺そうとしない……でも私はあいつを許せない!」
「なら……彼の罪だけ赦さなければいい。他の皆が赦してもお前はその罪を赦すな。それが彼のためにもなる」
「罪を……ええわかったわその役目、私が引き受けるわ。それと少し話を聞いて」
瑛理子は自分の思いを語り始めた。
「私、観鈴と友達となって人との触れ合いのよさ初めって知った」
「観鈴は私から色々教えてもらったと言うけど教えてもらったのは私の方」
「だから観鈴とずっと一緒にいたかった。まだまだ色々教えて欲しかったのに」
瑛理子の声が震え始めた。
「なのに……どうして観鈴が……どうして観鈴が死ななきゃならないのよ……!」
「瑛理子、もう抑えるな、泣いていいんだ」
そして
「うわあああああああああぁぁぁぁぁん!!」
大声上げて泣き始めた。
それをハクオロがそっと抱きしめる。
「やっと……出来た友達なのに……」
「もっと……話がしたかった」
「もっと……笑いあっていたかった」
「なのに……どうして……どうしてぇ……」
瑛理子は泣き続けた。
親友を思って。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
観鈴が亡くなってから少し時間が経った。
3人とも少しずつ落ち着き始めた。
そんな中ハクオロが往人に
「往人、お前はこれからどうする? 人殺しはしないんだろう?」
「ああ、もうどんな事があっても絶対しない」
そしてこれからするべき事を伝える。
「俺は観鈴との約束どおり困ってる人を助ける。がらじゃないが、約束だからな。それとどんなに時間がかかっても罪を償う」
「そうか、ならそれでいい」
ハクオロは満足そうにうなずいた。
「そのために聞きたい事がある。月宮あゆ、遠野美凪を知ってるか?」
往人が人殺ししないのなら、
あゆ、美凪は助けておきたかった。
あゆは同行者である乙女が死んでるし、美凪は知り合いだったからだ。
2人とも独りでは生きていけないだろう。
だから自分の手で保護しておきたかった。
もう後悔しないために。
ハクオロは残念そうに
「残念だが知らないな」
往人は瑛理子の方を向いた。
そこで瑛理子の髪形が変わってる事に気づいた。
「私も知らないわ……どうしたの?」
「いや……そのリボン」
瑛理子は今観鈴がしていたリボンで観鈴と同じポニーテールにしていた。
「ああ、これ、観鈴から借りたの。観鈴が生きていた事残したくて」
「そうか、似合っている、観鈴も喜ぶだろう」
「ええありがとう……国崎往人、私は他の人が赦しても私はあなたの罪は赦さない。この意味解る?」
「ああ、そういってもらうと助かる。全ての人に赦されるとだめになってしまうかもしれないからな」
「そういう事よ」
瑛理子との会話を終えハクオロの方を向くと
「往人、さっそく罪を償う機会がある。これから私達はエスペリアの仲間と会う事になってる。どうだお前も会うか?」
「本当か!? 会わせてくれ」
瑛理子があわてて
「ちょっと今の悠人さんに会わせて大丈夫なの?」
「大丈夫だ何かあったら往人は私が守る、観鈴に言われたしな」
「そう、ならいいわ」
「そういうことだ、往人。彼はここに来る。それまで待とう」
「ああ、わかった」
「悠人達ぐがるまで、観鈴を埋葬しよう。あと、もう一つ遺体を見つけたんだ。それも埋葬しよう」
ハクオロが提案した。
往人が顔を伏せ
「もう一つはたぶん俺が殺した者のだ。俺に埋葬させてくれ」
そのもう1つの遺体は倉田佐祐理のだった
「ああ、わかった」
ハクオロが了承した。
3人とも観鈴の遺体を見てそれぞれ思いをめぐらせた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
観鈴。お前には命を救ってもらったな。
ありがとう。
お前の笑顔が救いだった。
向こうに着いたらエルルゥ、アルルゥと仲良くしてくれ。
2人とも私の大切な家族だ。
アルルゥは人見知りをするがお前ならすぐ仲良くなれるだろう。
だから2人と友達になってくれ。
まだそっちにはいけないが
どうか元気で
ありがとう
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
観鈴、リボン借りたわよ
私はあなたのように似合うか分からないけど
大切に使うから。
私、あなたの友達でよかった。
だって笑顔でいる事が楽しくなったから。
不思議ね
これからもずーーーーーっと友達だから。
親友と思ってるから
観鈴もそう思ってくれるかな?
私あなたのようにがんばるから
ずっと観ててね
ありがとう
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
観鈴、ごめんな
辛い思いをさせて。
謝ってすむことじゃないが
俺さ、頑張って生きるから
どんなに辛くても
笑顔で居てみせるから。
そして約束守るから
観鈴が居ないと
さびしけど
幸せになって見せるから
約束だもんな
俺はいつでも笑顔で居るよ。
お前も居てくれよ。
笑顔がとりえなんだから
俺はこれからも
神尾観鈴、
あなたが
大好きです
どうかこの青空の上から
見守ってくれ
ありがとう
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
三人の耳に観鈴の声が聞こえたような気がした
ふっと3人は微笑んだ。
――にはは、ぶいっ!
&COLOR(red){【神尾観鈴@AIR 死亡】}
【D-2 西部 公園内/1日目 午後】
【国崎往人@AIR】
【装備:コルトM1917(残り5/6発)】
【所持品:支給品一式×2、コルトM1917の予備弾40、木刀、たいやき(3/3)@KANNON、大石のノート】
【状態:深い罪悪感・精神的疲労・右腕と左膝を打撲・右手の甲に水脹れ
左腕上腕部粉砕骨折・左肩軽傷・脇腹に亀裂骨折一本・全身の至る所に打撲】
【思考・行動】基本:観鈴との約束を守る、人殺しには絶対乗らない
0:もう人殺しには絶対乗らない
1:困ってる人を助ける
2: あゆ、美凪を探す
3:エスペリアの仲間に謝る。
4:観鈴を埋葬する
【備考】
※大石のノートを途中までしか読んでいません。
先には大石なりの更なる考察が書かれています
※ハクオロ、瑛理子を信用しました
【工場探索チーム】
基本方針1:現在地で偵察チームと合流。
基本方針2:首輪の解析をする。
思考: 悠人と衛が心配。
【備考】
※首輪の盗聴と、監視カメラが存在する可能性を考えています。
※禁止エリアについて学んでいます。(禁止エリアにいられるのは30秒のみ。最初は電子音が鳴り、後に機械音で警告を受けます)
※博物館で悠人たちを襲撃した相手(ネリネ)の外見と、その仲間と思われる相手の乗っている車について聞いています。
※悠人から、ファンタズマゴリア、永遠神剣、スピリットについて学んでいます。
※島内部の電話が使えることを知っています。
※陽平から博物館での戦闘について聞いています。
※車に乗った襲撃者の一団を警戒しています。
※往人を信用しました。
【ハクオロ@うたわれるもの】
【装備:Mk.22(0/8)、オボロの刀(×2)@うたわれるもの】
【所持品:投げナイフ×2、支給品一式、ランダムアイテム(0~2)
支給品一式×2、予備マガジン(40/40)、スーパーで入手した品(日用品、医薬品多数)、タオル、i-pod、陽平のデイバック】
【状態:精神疲労】
【思考・行動】
基本方針:ゲームには乗らない。
1:瑛理子を守る。
2:悠人と合流
3:仲間や同志と合流しタカノたちを倒す。
4:トウカがマーダーに間違われるようなうっかりをしていないか不安。
5:悠人の思考が若干心配。(精神状態が安定した事に気付いてない)
6:観鈴を埋葬する
【備考】
※校舎の周辺の地形とレジャービルの内部状況を把握済み。
※中庭にいた青年(恋太郎)と翠髪の少女(亜沙)が殺し合いに乗っているかもしれないと疑っています。
※銃についてすこし知りました。また、悠人達から狙撃についても聞いています。
※往人を信用しました
※観鈴の所持品すべてハクオロが持ってます
【二見瑛理子@キミキス】
【装備:トカレフTT33 8/8+1、ビニール傘】
【所持品:支給品一式、ブロッコリー&カリフラワー@ひぐらしのなく頃に祭、空鍋&おたまセット@SHUFFLE! ON THE STAGE
首輪、映画館にあったメモ、家庭用工具セット】
【状態:左足首捻挫、軽度の疲労、精神疲労、深い悲しみ】
【思考・行動】
基本:殺し合いに乗らず、首輪解除とタカノの情報を集める。
1:とりあえず公園で待機。 悠人と合流
2:車に乗った襲撃者の一団が工場に陣取った時、或いは工場が禁止エリアに指定された時の首輪解析方法を思案中。
3:孝之や陽平のように錯乱している者や、足手まといになりそうな者とは出来れば行動したくない。
4:孝之と陽平には出来れば二度と出会いたくない。
5:観鈴を埋葬する
【備考】
※往人を信用しましたが罪は赦してません。
※パソコンで挙がっていた人物は、この殺し合いで有益な力を持っているのでは? と考えています。
※首輪が爆発しなかった理由について、
1:監視体制は完全ではない
2:筆談も監視されている(方法は不明)
のどちらかだと思っています。
※電話についても盗聴されている可能性を考えています。
※家庭用工具セットについて
観鈴が衛から受け取った日用品の一つです。
ドライバー、ニッパー、ペンチ、ピンセットなどの基本的な工具の詰め合わせである。
なお全体的に小型なので武器には向いていないと思われます。
|134:[[戦の前。]]|投下順に読む|137:[[童貞男と来訪者達]]|
|134:[[戦の前。]]|時系列順に読む|137:[[童貞男と来訪者達]]|
|114:[[This is the Painkiller]]|国崎往人|139:[[朝焼けと青空の境界線を越えて]]|
|130:[[泥の川に流されてたどりついたその先に]]|ハクオロ|139:[[朝焼けと青空の境界線を越えて]]|
|130:[[泥の川に流されてたどりついたその先に]]|二見瑛理子|139:[[朝焼けと青空の境界線を越えて]]|
|130:[[泥の川に流されてたどりついたその先に]]|&color(red){神尾観鈴}||
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2010-08-01T19:40:30+09:00
1280659230
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「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(前編)
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/357.html
**「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(前編) ◆tu4bghlMI
「うおぉぉぉ!! すげー何だこの景色」
「……夜の灯台ってこんな風になるんだな」
純一ときぬは灯台の光源の真下に設置された展望台から見える景色に歓声を上げる。
つぐみはそんな二人を尻目に小さな溜息をついた。
気苦労。
一言で表現するならば、その単語に尽きる。
本来ならば目と鼻の先ぐらいの距離のはずのA-7エリアからここにやってくるまで、丸々一時間も使ってしまった。
しかも"車"という移動手段を確保していながら、だ。その時点で大幅な時間のロスをした事になる。
まぁ、ほとんどそのロスは車をえっちらおっちら押していた時間なのだが。
車を手に入れたのは、まだつぐみがネリネや音夢と一緒にいた頃まで遡る。
それ以来結構な距離を走ってはいたが、燃料切れにはまだまだ遠い。
だが深い森、しかもあそこまで足元のおぼつかない地形を走ったのは初めてだったのだ。
ジープや四輪駆動の車と言うわけでも無く、軽油を燃料にして走るオンボロ車なのだから少し無理をさせ過ぎてしまったのかもしれない。
結局エンスト。しかもエンジンは掛からない。ちなみにMT車だったりする。
セルモーターで動かそうにも平地までは大分距離があるため、どう考えても無理、という判断を下した。
森の中腹辺りで完全に機能停止してしまった車を置いていこうという意見も出たのだが(主にきぬから)、さすがにその判断を下す勇気はつぐみには無かった。
まず第一にこれから先、私達は相当長い距離を移動しなければならないという事。
ルートこそ確定ではないが、少なくとも島の東部に位置する病院辺りまで足を伸ばす予定。
ちなみに時間が掛かり過ぎる為、またきぬが「海の家にはポンコツしかいねーよ」などと言っていた為、海の家はルートから外した。
しかし"足"となる乗り物は絶対必要である。
そしてそう易々とキーが刺さったままの車を入手出来る訳がない事も拍車を掛ける。
これに燃料がしっかりと入っている確立、故障などの問題無く走行できる確立。
これらの要素を掛け合わせれば、あの時点で車が確保できたのは奇跡に近かったとさえ言い切れる。
「おい、ヘタレ! 見てみろよ、あそこ何か跳ねたぜ!」
「……どこだよ。気のせいじゃないか?」
でもまぁ……こんなご褒美があるなら、アレだけ苦労した価値はあったかもしれない。
無邪気にはしゃぐ二人の姿を視界の中に収めながら、つぐみはそんな事を思った。
頭の一部分では「おいおい婆臭いな、小町つぐみ」という突っ込みが聞こえて来そうだが。
ここまで辿り着くのに紆余曲折あったものの、それが報われたような気分になってくる。
――第三回定時放送。
つぐみと純一の知り合いで名前を呼ばれた者は一人のみ。
百貨店で出会った少女、古手梨花の探し人である赤坂衛だけであった。
だけど、あの子。蟹沢きぬが見せた一瞬の深い、悲しみの表情。
出会い頭につぐみ達に問い掛けた『土見稟』という名前。
その二つが導く答えは一つだけ。
――大切な人間の死、その結論に辿り着くために何の障害も無かった。
一言だけ、「やっぱりあいつ……」そう呟いたきぬの口元。震える肩。
伏目がちに地面を見つめる視線。前髪で隠れてよく見えない目元。
つぐみと純一はしばらく何も見ていない振りをするしかなかった。
■
島の最南端A-8エリア。太陽が完全に顔を隠し、黒色の壁紙で空が覆われた時間帯。
潮の臭いと絶え間なく鳴り続ける波音の中、この真っ白い塔は立っていた。
地図で何があるのかは分かっていたが、実際に足を運んでみると中々立派な代物で驚かされた。
そもそも灯台と言っても様々な種類がある。
天を貫くような高さを誇るものから、祠か何かと勘違いしてしまいそうになるくらい低いもの。
材質もコンクリートから木造、石造り、レンガと多岐に渡る。
この島の灯台は現代的なコンクリート造りのようだ。高さも意外とあって、30mから40mと言った所だろうか。
塔の内部にある程度の生活空間が作られているのも印象的だった。
「……まったく、二人とも。ここに何しに来たか、ちゃんと考え……!?」
自分達が今どんな空間にいるのかを忘れ、"海側"の風景にエキサイトしている二人を嗜めようと視線を散らした瞬間。
つぐみの眼に"全く今まで見た事の無いもの"が飛び込んで来た。
「……なに……あれ?」
山側。丁度自分達が立っている場所から見ると北東にキラリと光る建物が建っているように見えたのだ。
眼を凝らす。
そこにあったのは――
「……塔?」
山の丁度山頂付近に黒く染まった塔が立っていた。
『塔』
タロットにおける大アルカナの十六番目。モチーフは有名なバベルの塔。
やはり絵柄として言えばマルセイユ版のやけにファンシーな―それだけに不気味な―、塔から人が落下している映像が浮かぶ。
正位置であろうが、逆位置であろうが不吉なカードである事に変わりは無い。
その意味は【崩壊】【災害】【悲劇】など最悪なものばかり。
もっとも『塔』と聞いて、いきなりマイナス方向に話を持っていくのはいくらなんでも有り得ないのだが。
島全体を見渡せる位置にある事、真っ黒いカラーリング。
そんな要素だけで何故か重苦しい支配的なイメージを受けてしまった。
加えて山頂の南西の方角。微妙に光って見えるのはB-6エリアに設置された「鉄塔」だろうか。
どうやら「鉄塔」というのは送電設備を備えた鉄塔、という意味だったらしい。
つまりはアレが電力を供給する為の重要な設備になっている、という事か。
これは山頂にある塔を含めて調べてみる価値がありそうだ。
……ん。
あれ。
ちょっと、待って。
可笑しい。変だ。だって――
つぐみは浮かれているバカップルにしか見えない二人に向けて、ある一つの質問を投げ掛ける。
直線にして数メートル。声を張り上げれば十分に届く距離だ。
「ねぇ二人とも! あの山の上に何か立っているの、見えるわよね?」
「………………はぁ? クラゲ何言ってんだよお前。何もねーじゃんアソコ」
「え……カニ!! あなた視力は――」
「ボケ、両眼とも2.0だい!! ド近眼バカと一緒にするんじゃねぇ!!」
否定。何一つ淀みの無い完全なNO。
嘘。
そんな馬鹿な。
思わずつぐみはカニの隣に立っている純一を、縋るような視線で見つめた。
「純一は……見えるわよね?」
「……いや、俺も同意見だ。…………山の上には"何も"無いぞ?」
頭をハンマーか何かの鈍器で思い切り叩かれたような感覚。とんでもない衝撃をつぐみは受けた。
二人はまるで嘘や冗談を言っているようには見えない。
その返答は自分達の解答に疑問どころか、確信を持つ必要性すら感じていない。
完璧なまでの素の答え。彼らにとって今の行動は、ただありのままの事を喋ったに過ぎないのだ。
確かに今は丁度二十時を回った所。夜の帳が降りて完全に外は暗闇の世界。
"今は"赤外線視力を持つ自分でなければ、アレの存在には気が付かないのかもしれない。
――だけど。
思わずつぐみは左腕の時計を確認する。時刻はそろそろ十九時半になろうとする辺り。
じきにゲーム開始から二十時間が経過する。
そして思い出す。
ゲームが始まって、最初に出会った襲撃者をやり過ごしたその後の自分の行動を。
そう、自分は確かに『山頂とコンパス』を使い、方角を確かめてから新市街地へ向かったのだ。
――あんな塔なんて……記憶に、無い。
「おかしい、有り得ない……二人ともちょっとこっちに来て!!」
「わ、ちょ、おい!! 引っ張るんじゃねーよクラゲ!! 襟を掴むなって!!」
「つぐみ、どうしたんだ、一体……?」
つぐみは未だに状況がまるで理解出来ていない様子の二人を無理やり展望台の最北端に引っ張って行く。
……いや、自分も似たようなものか。
十分に今在る現実と自分の中の記憶が結び付いていない。
記憶の欠落? 馬鹿な、そんなはずは無い。
だって今、塔は確かに目の前に見えるのだから。
「ほら、よく見て二人とも!! あそこにうっすらと光ってる黒い塔があるでしょう!!」
「はぁ~? ……やっぱり何もねぇじゃん。クラゲ、いくらUFOとクラゲの形が似てるからってソレを見間違うってどうなのよ」
「……純一ッ!!」
「変……だぞ、つぐみ。お前らしくも無い……いきなりそんな事を言い出すなんて」
「――っ!!」
なんで、どうして、そんな馬鹿な。
目の錯覚? 少し遅い白昼夢?
違う、自分は正常だ。至ってノーマル。どこもおかしな所なんて無い。
それとも何か、妙な病原菌にでも感染して頭に疾患でも出来てしまったのか。
いやそれもNOだ。だって自分にはどんなウィルスも効かないのだから。
(……おい、ヘタレ。クラゲ、どうしちまったんだよ? 落ちてる菓子でも拾って食ったのか?)
(俺が知るかよ。それにヘタレとか言うなって)
衝撃に打ちひしがれるつぐみの目の前で、堂々と二人が内緒話をしている。
内容もまるで隠せていないのに。
多分、この二人はバカというよりもお人好しなのだろう。
その証拠に奇妙がるよりも心配するニュアンスの方が強い。
(ヘタレはヘタレだろうが。……塔、なんて無いよな)
(ああ……確かにあそこには何も――ッ!?)
「つぐみッ!! 塔!!」
「……え?」
「おい、蟹沢。よく見ろ、じっと眼を凝らして離すんじゃないぞ」
「ちょ、おい、ヘタレ!! こら、顔を掴むな!! レディにはもっと優しく接しろ……って? ありゃ?
変……だな。確かに……なんか立ってんじゃん」
「良かった……でも何で……」
つぐみは思わず胸を撫で下ろした。
気付いた。やっと二人が塔の存在を認識してくれた。
……アレ。
妙だ。
『どうして、三人ともじっと注視するまで塔の存在に気が付かなかった』のか。
そして『どうして三人ともこんな時間になるまで、あの塔の存在に気付かなかった』のか。
……これは、もしかして。
つぐみは急いで自分のデイパックから筆記用具を取り出すと周りから盗み見されないように体勢を低くする。
そして純一とカニにもしゃがむように合図を送る。
紙にペンで文字を殴り書きすると無言でソレを二人に突き付けた。
【二人とも、今から気付いた事を話すわ――紙とペンを用意して頂戴】
■
「……鷹野様、緊急事態です」
「――何。まだ……放送の時間までは大分あるはずよ」
メインモニターに座っている数人いるオペレーターの中で、最も若い男が大声で鷹野の名前を呼んだ。
鷹野は特に何をしていた訳でもない。
眼を閉じ、虚空を眺め、脳内でこれから先の展望図を描いていただけ。
BGMはスピーカーから流れて来る様々な声。
怒り、悲しみ、恐怖、喜び、狂気、不安、欲望、嫌悪、羞恥、絶望、そして憎悪。
島内は複雑な感情の波で満ち溢れている。
そんな"生きた"声に耳を傾け、その空間に浸っていたのだ。
鷹野はそんな至福の時間を邪魔され、怪訝な表情のま部下に視線を送った。
「朝倉純一、小町つぐみ、蟹沢きぬの三名が山頂に設置された電波塔の存在に気付いたようです」
「…………あら、もう?」
笑った。先程までの不愉快な表情は何処吹く風な雰囲気で。
途端に彼女が見せたのは艶美でそして、身の毛も弥立つような怪しげな微笑。
何がそんなに嬉しいのか。顔面にゆっくりと刻まれた喜色の皺は室内の人間を威圧するには十分過ぎるものだった。
電波塔。
C-5エリアの山頂付近に聳え立つソレは参加者の首輪と島内の通信を管理する最重要施設だ。
そもそも衛星を使用した位置探査システムでさえ、"現代の科学力"に秀でた人間の力を借りなければならなかった。
故に首輪を管理するためにそれ専用の施設を建造する事は必須とも言えた訳だ。
管理施設を複数設置するプランも持ち上がりこそしたが、舞台として用意された島に適当な場所が無いという理由で見送られた。
結局、取られた手段は中央の山頂に島内全てをカバーする電波塔を建築する事。
――そして。
「お薬、沢山プレゼントしたはずなのに。――フフフ、桜の力も弱まっているのかしら」
入江機関が製造した薬物と『枯れない桜』の力、そして深層催眠。
これらの力を併用して行われる意識の操作。
つまり『島のど真ん中に怪しげな塔が立っているのに、それをまるで気にしなくなる』という趣旨の暗示を全参加者に施したのだ。
「まぁ……いいわ。ところで、最初に気付いたのは誰?」
気圧されていた部下達が一斉に正気に戻った。
鷹野に報告した男(彼は小町つぐみを中心に彼女が所属するチームを担当している)が若干上擦った声で答える。
「はいッ。盗聴の結果によると小町つぐみ、であります」
『小町つぐみ』という名前を聞いた瞬間の鷹野は、一瞬非常に納得した感のある反応を示した。
つまり緩やかな肯定と受諾。
だがその直後、彼女はとある事を思い出す。
そして自らの記憶が間違いである事を祈るような、絶妙な顔付きで部下に一つの質問をぶつけた。
「……ねぇ、彼女以前も似たような事をしでかして無かったかしら」
「確か……数時間前程前、突然脈絡も無しに『これならゲームを潰せる』という旨の発言をしていたはずです」
「その時は言葉の意味が分からない、って理由で見逃したのよね」
「はい、あの時は鷹野様も『誰にでもうっかりする事はある』と申されていました」
「……百貨店でも似たような事、あったわよね?」
「はい、堂々と我々の――『東京』と『山狗』の話をしていたかと」
カリカリと軽く頭を描きながら目を伏せ、考え込む鷹野。
「……困ったわね。あまり積極的な介入はしたくないのだけれど。
内容も内容だし……何度もこんな気の抜けた行動を取られるのは、ね。
とりあえずここは投与した薬物をこんなに早く克服する辺りさすがキュレイ種、と褒めておくべきなのかしら」
「キュレイ種、でありますか」
男は聞き慣れない単語に思わず首を傾げ、その言葉を反復する。
そんな彼の反応が面白かったのだろうか、鷹野は口元を歪め途端に饒舌になる。
「……そうよね、知らないわよねぇ。くすくす……まだサンプルをうちの人間が夢中になって調べてるくらいだもの」
「サンプル……?」
「つまり純粋なキュレイ種たる小町つぐみの血液ね。フフフ……凄いのよ、コレ。
テロメアの無限回復、不老不死、代謝機能の著しい上昇、DNAの書き換え、あらゆる病気・ウィルスに対する抗生。
そう、例えばね……彼女何歳ぐらいに見える?」
モニターに映された小町つぐみの映像を横目に鷹野がそんな質問を投げ掛ける。
黒真珠色のしっとりとしたロングヘアー、若干釣り上がった目尻。
若い。どう見ても十代かそこらの少女にしか見えない。
その場にいた誰もが鷹野の質問、そして言葉の意味に少なからぬ疑問を抱いた。
「ええと……倉成武と夫婦なんですよね。でも、二人とも大分若いようですし……少し上澄みして二十歳くらいでしょうか?」
「四十歳」
「え?」
「四十歳よ、彼女。ちなみに二児の母。あなたより大分年上ね……くすくす」
「な……は……えッ!?」
瞬間、聞き耳を立てていた他の部下からも驚きの声が上がる。
それは当然、公式サイトのランキングでギャンブルに講じていた人間も含めての話だ。
所詮、彼らはカタログスペックだけを見て賭け事をしていたに過ぎない。
参加者達の詳しい情報まで十分に把握している人間は、この空間の中に鷹野三四を除けば誰一人として存在しなかった。
騒然となる室内。それもそうだろう。
賭けの対象、もしくは情欲を含んだ視線で見ていた少女が、まさか自分達よりも年上もしくは同年代だと知らされたのだから。
そんな部下達の喧騒を尻目に鷹野は眼を細め、独特の雰囲気のまま言葉を紡ぐ。
「ふふふ、お喋りはコレくらいにしておきましょう。さてと……ここは"盗聴"には気付いているチームなのよね?」
「は、はい。確証はまだ得られていませんが、おそらく間違いないかと。
加えて"脱出"を念頭に置いていると思われる不可解な行動パターンを取っています」
正気に戻った男が慌しくコンソールを操作すると、モニターに彼らのゲーム開始時から現在までの移動ルートが映し出された。
二つの光源が午前の段階でD-3エリアにおいて接近、そして接触。
島の北部を大回りに移動、その後真っ直ぐに南下。途中で蟹沢きぬと合流。
特に他の人間との交わりを避けている訳では無いようだが、明らかに他とは異なった進路を取っているのは明らかだ。
「どの盗聴器も健在?」
「はい。朝倉純一、小町つぐみ両名は正常に作動中。ですが……蟹沢きぬの盗聴器だけは機能を停止しています」
「……そう、ちゃんと盗聴器が作動しているグループなのよね、ここは。
とはいえアレだけは桜と例の機械技師が作ったインターフェイスの弊害、ね。
ゲームに意外性を盛り込む手段としては中々面白かったけど……。
短距離とはいえ、あの程度の特殊空間跳躍に盗聴器が耐え切れないなんて予想外」
そう憎々しげに呟く彼女の視線はモニター中央の地図、H-7エリアを見つめていた。
事は十二時間ほど前まで遡る。
契約者の戯れで設置された「海の家」の特殊義体、『メカリンリン一号』を介して行使される特殊移動装置を参加者の一人アセリア・ブルースピリットが初めて使用した時に起こった。
それまではどんな些細な独り言でさえ完全に拾い上げていた盗聴器が、彼女の空間転移と同時に機能を停止したのだ。
初めは単なる誤作動かと予測していたが、同様の事態が数刻前、月宮あゆ・蟹沢きぬが海の家を使用した時にも発生したのだ。
詳細は一切不明。首輪の製作者に問い合わせても「えー知らないよ、そんなの」の一点張り。
幸い首輪の根源的な機能である遠隔爆破装置と衛星測位システムに支障こそ無かったものの、予期せぬ失態であった。
「しかし鷹野様……どうなさるおつもりですか? この段階でアレの存在に気付いた以上、野放しと言う訳には……。
ですがあまりコチラから手を下す展開は望ましくないとも……」
男の表情には迷いがあった。
それもそのはず、ゲーム開始時に鷹野は自らの口で首輪を爆破する条件として"脱出しようとした場合"という条項を挙げている。
だが真相は違う。
ゲームに乗らない参加者が大多数を占める事など初めから予想通りなのだ。
加えて"首輪の解除や主催者側に牙を剥く参加者が現れる事"も分かっている。
なにしろこのゲームは初めから『最低限、脱出の可能性を残す』と言う大原則の元、行われているからだ。
参加者に施された暗示も特別な事をしなくても、ある程度の時間が経てば自然と解けるようになっている。
――もちろんその時点でまだ生存者がいる、という保障は無いが。
その他にも例えば工学や科学に関するトップクラスの知識を持つ人間、首輪の解析を可能にする道具やプログラム。
愛用の武器を手に入れ万が一真っ向勝負になった場合、戦闘訓練を積んだ兵士でさえ瞬殺されかねない実力者。
そして島内に無数に残された複雑怪奇な謎解き。
『最後の一人になるまで殺し合え』という趣旨からは明らかに外れる要素が多過ぎる。
男には鷹野が何を考えているかなど、まるで分からない。
彼が知り得ている事実は自分達、そして鷹野の上に黒幕らしき人物が存在する事。
『桜』という謎の存在の力を借りている事。
そしてその人物の意思が、このゲームにおいて非常に大きなファクターを占めている事。
これはそもそも鷹野が一人単独でこのようなプログラムを開催する意図が分からない、という理由から流れた実しやかな噂ではあるのだが。
それだけ、たったそれだけなのだ。
だが彼が無知な訳ではない。
事実この司令部に所属する人間の大半が彼と同じような情報しか持ち合わせていないのだから。
鷹野三四の真意とは一体何なのか。
それを理解出来ている人間などおそらくこの司令部の中には存在しない。
せいぜい技術部の主任か、鷹野の身近な人間。可能性があるとしてもコレくらいだろう。
最悪彼らでさえ、その事実を把握していない事も十分に考えるられる。
「……そうねぇ、少し腑抜けてる人達に気合を入れ直して欲しいところかもねぇ……」
鷹野は顎に指を這わせ、少しの間モニターを眺めていた。
視線の先には朝倉純一、小町つぐみ、蟹沢きぬの三名。
いや、彼らは物陰に隠れてしまっているので正確には身体の一部分しかこの角度では見る事が出来ないのだが。
室内カメラもそれなりに設置されてはいるが、やはり衛星を使った監視がベース。
あまり多くのカメラを設置してもソレを処理する為の人間が圧倒的に不足しているのだ。
「仕方ないわ、首輪を爆破しなさい」
室内の空気が、凍りついた。
だがそれは『人間が死ぬ』というこれから予想される未来に気を病んだからではない。
そもそもこの部屋にいる人間の大半は既に"死"に関する感覚が麻痺してしまっている。
ほとんどが自分の娘と同じぐらいの子供が泣き喚こうが、血を流して死のうが笑ってソレを受諾出来るような者ばかりだ。
数少ない"まともな"(だがこの空間では極めて異端な)人間も、この殺戮遊戯を止める術を持たない自らの非力を呪う事しか出来ない。
そう、沈黙の理由はただ一つ『ゲーム開始後の管理者介入による参加者の離脱』に対する拒否感であった。
俗に言う"見せしめ"として亡くなった二人の男女。勿論彼らがソレに選ばれたのは紛れも無い偶然だ。
彼らがもしも普通にゲームに参加していれば強いリーダーシップを発揮し、グループの中心になっていたかもしれない。
だがソレは所詮仮定に過ぎない。
未来は極めて不鮮明なもの。あの時点では予測こそ出来ても、確定的な予言を下す事など出来るはずもない。
だが今回のケースは違う。
既にゲームが開始してから二十時間余りが経過。
人数も半分を割り、一部の参加者に戦力や期待が集中する事態が発生している。
そしてこの状況下における反ゲーム派グループの首輪を爆破すると言う行為は、この戦力バランスを一気にゲーム派へ傾けるのに十分な効果を持つ事が容易に推測出来た。
「な……鷹野様、本気ですかッ!?」
「フフフ……私、冗談は嫌いなの。知ってるでしょ?」
「しかし積極的な参加者への関与は極力控えるように忠告されているはずでは……ッ!!」
報告をした男が慌てて鷹野に詰め寄る。
そう、男の発言はある意味的を得ている。
大した情報を持たない一オペレーターである彼でさえ、『極力ゲームへの介入は控える』という原則を理解している。
ならばソレを設定した鷹野が理解していないはずも無い。
それなのに何故? 男の胸中は疑問で一杯だった。
「くすくす……だって仕方ないじゃない。山頂の電波塔はこの殺し合いにおける根幹なんだもの。
アレは参加者にとって"存在してはいないもの"じゃなきゃならないの……まだね。
それにね……一応、ミス。"三回目"でもあるし」
鷹野の独特で人を謀るような笑い方。
低い特徴的なモーター音と多くの人間の呼吸音、猥雑で耽美でそれでいて複雑怪奇。
限りなく静寂に近いその空間に彼女の笑い声だけが響く。
確かに、ぼんやりと『脱出出来ればいいなぁ』などと考えているグループが犯す失態。
一方で『計画的に脱出する』と考えているグループが犯す失態。
同じ失言、失敗であったとしてもその意味合いは大きく異なる。
例えばどこか抜けている参加者の暗示が早期に解け、同行者に向けて「おい、あの塔は何だ?」と尋ねたと仮定する。
しかし、この度に首輪を爆破していたのではゲームにならない。
そのグループにアレを脱出と結び付けられる者が居なければそのまま見逃すだろうし、居たとしても警告を与えるなど、時期と状況によって柔軟に対応出来る。
だが何度もミスを繰り返すようだと流石に処分を考えなければならない。
歯の抜けた獣は淘汰されるべき、ソレは自然界の掟とも言える。
「ゲームを壊したいのなら、壊すその瞬間までルールには従っている振りをしてもらなわければ困るのよ。それが原則。
不思議な事について話す時、相談事をする時は筆談、もしくは音の出ない手段で……そこが線引きでしょ?
"脱出しようとした場合、首輪を爆破する"って、ちゃんと言ってあるんだから」
「とはいえ三人が山頂の電波塔に気付いたのはあくまで偶然であって――」
男は必死で食い下がる。
ここまでしつこいと周囲で成り行きを見守っている人間もこの彼の態度に疑問を持ち始める。
どうして、彼がここまで鷹野の決定に異を唱えるのか分からないのだ。
確かに彼は『賭け』には乗っていない。
彼がギャンブルに講じている姿を見た人間は誰一人としていないのだ。
彼はそこまで正義感に溢れた人間だったのか。
それとも自分が担当していた参加者に情でも移ってしまったのか。
そしてソレは、自分達の直属の上司である鷹野三四に真っ向から立ち向かえる程力強いものなのだろうか、と。
「――三人? ……ああ、あなた何か勘違いをしてるみたいね」
「か……勘違い、ですか」
目の前の部下を冷めた眼で見つめていた鷹野が彼の発言を聞いて「ああ、なるほど」と言う表情を見せた。
それは自分と相手における意見の相違。
根本的に話している土台が違った事を悟ったものが見せる特徴的な台詞。
「いくら私だって参加者が半分を切った段階でほとんど孤立しているチームを丸ごと爆殺させたりしないわ。
だってつまらないじゃない、そんな結末。
……うん、どちらにしろ電波塔の存在は脱出ロジックとして欠かせない要素だものね。
今回だけは、対価一つで手を打ってあげましょう。……ね、コレならあなたも納得出来るわ、きっと」
|157:[[決断の代償]]|投下順に読む|158:[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|
|156:[[破滅の詩。]]|時系列順に読む|158:[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|
|143:[[カニとクラゲと暫定ヘタレの出会い ]]|小町つぐみ|158:[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|
|143:[[カニとクラゲと暫定ヘタレの出会い ]]|朝倉純一|158:[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|
|143:[[カニとクラゲと暫定ヘタレの出会い ]]|蟹沢きぬ|158:[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|
|146:[[第三回定時放送 ]]|鷹野三四|158:[[「塔-THE TOWER」「正義-JUSTICE-」(後編)]]|
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2010-06-27T22:08:17+09:00
1277644097
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信じる者、信じない者(Ⅱ)
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/308.html
**信じる者、信じない者(Ⅱ)◆guAWf4RW62
住宅街の一角で、未だ周囲に立ち込めているドス黒い煙。
焼け焦げた肉より放たれる、酷く吐き気を催す悪臭。
激戦の傷痕が深く刻み込まれた地で、状況説明を受けた前原圭一は苛立たしげに声を洩らす。
「クソッ! 武さん、一体どうしちまったんだよ……っ」
先の死闘で、自分達は堅い信頼関係を活かして咲耶を打倒し、難敵佐藤良美すらも撤退せしめた。
倉成武は窮地に陥っていた自分を救ってくれたのだ。
その武が突如暴走し、事もあろうに手榴弾まで投げつけてきたと云う事実は、圭一に大きな衝撃を与えていた。
(焦るな……クールになれ、前原圭一!)
圭一は奥歯を噛み締め、ともすれば溢れ出しかねない感情の奔流を必死に抑え込む。
否定したかった。
武が仲間に攻撃を仕掛ける筈が無いと、全力で声を張り上げて主張したかった。
だが出会ったばかりの白鐘沙羅はともかく、遠野美凪が嘘を吐くとは考え難い。
それに何より焼け焦げた大地の惨状が、此処で爆発があったという事実を証明している。
今は目の前の現実を認め、的確に対処しなければならない時だ。
「ク……こうしちゃいられねえ! 早く武さんを探しにいこう!」
武を捜し出し、凶行の理由を聞き出す――それが圭一の判断だった。
だが駆け出そうとした圭一の後ろ手を、しっかりと沙羅が掴み取る。
「ちょっとアンタ、落ち着きなさいよ! 何処に行ったのかも分からないのに、無駄に走り回ってもしょうがないでしょ!」
「っ…………」
沙羅の言葉に対し、圭一は何の反論も返せなかった。
事実自分達は武を完全に見失っており、今何処に居るかまるで把握出来ていない。
そんな状況で闇雲に捜し回った所で、悪戯に体力を浪費するだけなのは明白だった。
圭一は今度こそ頭を冷やし、一つの結論を弾き出す。
「なら最初の予定通り神社に向かおう。俺達は、殺し合いに乗った土見禀を止めなくちゃいけない」
「倉成さんはどうするんですか?」
「……行き先が分からない以上、今は探しても仕方無い。神社で合流出来る可能性に賭けよう」
「……分かりました」
不安の種は尽きぬものの、まず神社に向かうという方針で一致する美凪と圭一。
だがそこでまたも沙羅が制止の声を上げる。
「それは危険なんじゃないの? 武は、圭一達が神社に向かおうとしていたのを知っている……。
もし武が殺し合いに乗ってるなら、待ち伏せされる可能性があるわ」
「な――! 武さんがそんな事する訳……」
「――無いとは言い切れない、でしょ? 私と美凪は実際に攻撃されたんだから」
仮にも探偵助手、予測可能な不安要素は決して見逃さない。
圭一の言葉を途中で遮り、己の心に沸き上がった疑心を吐き出す沙羅。
自分は何もしていないにも関わらず、問答無用に手榴弾で攻撃されたのだ。
運良く無傷で済んだものの、一歩間違えれば殺されてしまっていたかも知れない。
そのような蛮行に及んだ武など、信用出来る筈も無い。
同じ目に遭った美凪もまた、沙羅の言葉を否定出来ないまま俯いている。
だがそんな二人の疑心を吹き飛ばす程の勢いで、圭一は心の奥底から思い切り叫んだ。
「違う――――そんな風に考えちゃ駄目だ!! 武さんは殺し合いに乗ったりしない!!!」
圭一の心より溢れ出る怒号が、周囲一帯の空気を振動させる。
その凄まじい剣幕、凄まじい語気を目の当たりにし、思わず沙羅は息を呑んだ。
「いきなり攻撃された沙羅が、武さんを疑いたくなるのも無理は無いさ。でも……それでも!
皆で力を合わせなきゃ、この殺し合いは止められない! 信じるのは難しいけど、信じなきゃ始まらないんだッ!!」
それはループ世界での経験による恩恵か、もしくは彼自身が元より持ち合わせていた資質なのか。
美凪ですら疑心を捨て切れぬ今も尚、圭一は武を――仲間を信じようとしていた。
そして圭一の言葉は子供のような主張にも聞こえるが、道理が通っている部分もある。
実際問題この殺人遊戯を覆すには、出来るだけ多くの戦力が必要となるだろう。
その為には、己の内に巣食う猜疑心を捨て去らなければならないのだ。
迸る想いを真正面より向けられた沙羅は、呆れたかのような溜息を洩らす。
「はあ……分かったわよ。しょうがないから、アンタのやり方に付き合ってあげる」
未だ武への疑惑が晴れた訳では無いが、今の圭一を説得するのは不可能だろう。
それに何より――何処までも純粋な圭一の想いが、自分もまた人を信じてみようという気にさせる。
親しい人間を殺し尽くされてしまった自分にすら、そう思わせる。
「そうと決まったら、こんな所でグズグズしてても仕方無いよね。急いで神社に行こう」
「……サンキュー、沙羅」
「お礼なんて要らないわ。ほうもう、早く車に乗って!」
ぶっきらぼうな言葉を返す沙羅だったが、その表情は心無しか柔らかくなっている。
それは沙羅が、圭一を仲間として認めた証なのかも知れない。
沙羅達は手早く荷物を纏め、出立の準備を整えた。
まず最初に沙羅が運転席へと乗り込み、遅れて美凪と圭一が車の後部へと移動する。
「救急車なんて運転した事無いけど……何とかやってみる。圭一と美凪は後ろで休んでていいわよ」
「おう、悪いな」
「……ご苦労様で賞、進呈します」
特殊車両の操縦経験がある者など居ないのだから、誰が運転しても大差無いだろう。
故に運転は五体満足である沙羅が請け負い、疲労の色が濃い圭一達は後部座席で休憩するという形になった。
沙羅が慎重にアクセルペダルを踏み込むと、救急車はゆっくりと動き出した。
「ふう……ちょっと疲れたな……」
戦場を離れた事でやっと緊張が解けたのか、圭一は珍しく弱音を零す。
それも仕方の無い事だろう。
思えば第一回放送以降、緊張と戦いの連続だった。
佐藤良美と二度に渡る激闘を行い、病院では土見稟の襲撃を受けた。
その全てを仲間達とのチームワークで乗り切ったものの、流石に無傷という訳にはいかなかった。
ナイフで刺され銃弾で貫かれた左肩は酷く痛み、全身の至る所には細かい傷が刻み込まれている。
限界寸前まで酷使された圭一の身体は、満身創痍と表現するに相応しい状態なのだ。
圭一が憔悴し切った表情を浮かべていると、すぐ横から優しい声が聞こえてきた。
「……大丈夫ですか、前原さん? お疲れのようでしたら、もう少し眠りますか?」
「――遠野さん」
振り向いた圭一の目に飛び込んできたのは、気遣うような視線を送ってくる美凪の姿。
だが良く注視すれば美凪もまた、疲弊の色を隠し切れぬ様子となっている。
それは何故か――考えるまでも無く、先の戦いで名雪との激闘を繰り広げた所為だろう。
美凪は、圭一の周りには居なかったタイプの女の子。
底無しに優しい、お世辞にも戦いに向いているとは言えぬ女の子なのに、それでも懸命に戦ってくれた。
(こりゃヘコたれてる場合じゃないな……。こんなトコをレナや魅音に見られたら、絶対怒られちまう)
そうだ――こんな時こそ男である自分が、周囲を元気付けてやらねばならないのだ。
圭一は己の心を強引に奮い立たせ、にこりと笑ってみせた。
そのままおもむろに手を伸ばし、美凪の艶やかな髪を無造作に撫で回す。
「平気平気。遠野さん、いつも心配してくれて有り難うな」
「え、あの……っ!?」
予期せぬ圭一の行動を受け、美凪は見る見るうちに頬を紅潮させてゆく。
圭一はその事に気付かぬまま、続けざまに口を開く。
「俺、この島に来てから何度も遠野さんに助けられた。レナや詩音が死んだ時も、遠野さんのお陰で立ち直る事が出来たんだ。
改まって言うのも何だけど、本当に感謝してる」
「……前原さん」
嘘偽りの一切無い純真な言葉が、疲弊した美凪の心を癒してゆく。
髪の毛越しに伝わる圭一の体温が、美凪の心を暖めてゆく。
美凪は圭一の手を優しく握り締めて、言葉一つ一つの意味を噛み締めるように、ゆっくりと想いを伝える。
「……私だって何度も前原さんに助けられました。
突然殺し合いを強要されて……それでも前原さんが居てくれたから、これまで生きてこれました。
だから、感謝してるのは私も一緒です」
殺人遊戯の開始以来、ずっと行動を共にし続けてきた二人。
その道中で二人はお互いに支え合い、庇い合い、信頼を深めていった。
今や圭一も美凪も互いに対して、仲間と云う枠組みを超越した感情を抱きつつある。
「…………」
「…………」
二人は顔を赤らめたまま、それでも笑顔を浮かべて見つめ合う。
互いの手を取り合い、様々な想いが籠められた視線を交錯させる。
それは傍目から見ればきっと、仲睦まじい恋人同士のように映るだろう。
だが――そこで圭一はある事を思い出し、運転席の方へと身体を動かした。
疑問の表情を浮かべる美凪を余所に、圭一はゆっくりと右手を伸ばし、運転中の沙羅の頭を撫で回す。
「沙羅も有り難うな。出会ったばかりなのに、もう何回か助けられちまった」
「ちょちょちょ、ちょっと圭一!? うう、運転中にそんな事したら危ないよ!」
「あ……そうだな。悪い悪い、運転に集中してくれ」
感謝の気持ちを伝えるのは大切な事だが、それが原因で事故を引き起こしてしまっては元も子もない。
運転の邪魔をするのは不味いと判断し、圭一はすぐに手を引き戻した。
再び視線を後方に向けると、そこでは何故か美凪が不機嫌そうな顔をしていた。
土見稟を止める為に、武との再会を果たす為に、神社へと向かう圭一達。
だが圭一達は知らない――武は未だ住宅街で気絶しているという事実を。
◇ ◇ ◇
多くの命が散った惨劇の地に、今尚留まり続ける一つの影。
血染めの巫女装束を纏った少女――佐藤良美は足音を押し殺し、住宅街を慎重に進んでいた。
民家の塀を存分に利用し、身を隠しながら目標地点に近付いてゆく。
良美の耳に爆発音が届いたのは、約二十分程前の出来事だった。
聞こえてきた方角、場所は、先程圭一達と一戦交えた地点の辺りだ。
(圭一君達どうしちゃったのかな? 誰か新しい襲撃者が現れたのかな?
それとも――仲間割れしちゃったのかな?)
可能性は幾つか考えられるが、いずれにせよ爆発音が圭一達に関係しているのは確実。
これは自分にとって、またとない絶好のチャンス。
人数の面では圧倒的に不利だが、今の圭一達はこれ以上無い程に消耗し切っている筈。
そこを漁夫の利の形で急襲すれば、労せずして殲滅する事が出来るだろう。
(待っててね、圭一君。まだ死んじゃ駄目だよ……貴方は私が殺すんだから)
間もなく訪れるであろう再戦の時に思いを馳せ、良美は凄惨に口元を吊り上げる。
全てを失った良美にとって、未だ仲間と行動を共にする圭一は許し難い存在だった。
自分はもう二度と幸せになれぬと云うのに、何故圭一だけが次々と仲間を得ているのだ。
的確に動いてきた筈の自分だけが不幸になるなど、絶対に認めない。
ただのお人好しに過ぎぬ圭一が幸福になるなど、絶対に許さない。
どのように絶望させてやろうかと、どのように殺してやろうかと、そんな事ばかりが頭に浮かんでくる。
だがそんな良美の思考は、突如視界に入った男の姿によって中断される。
「この人は確か……武さん、かな?」
良美の前方10メートル程の路上に、圭一と行動を共にしていた男――倉成武が倒れていた。
見れば武は身体の至る所に傷を負っているが、生きてはいるようである。
恐らくは先の爆発音がした時に戦闘となり、必死に逃げてきたのだろう。
この男も圭一の仲間である筈だから、優先殺害対象だ。
手早く排除して、本命である圭一を殺しにいかなければならない。
そう判断した良美は鞄の中から地獄蝶々を取り出して、その切っ先を武の首に押し当てた。
そのまま武の首を貫こうとして――刹那のタイミングで、最高の名案を思い付いた。
……思い付いてしまった。
「うん、そうだよね。このまま殺しちゃうなんて勿体無いよね」
自身が考え出した案に満足した良美は、嬉々とした様子で周囲の状況を確認し始めた。
付近を歩き回ってみたが、自分と武以外の人影は見受けられない。
耳を澄ましてみても何も聞こえて来ないのだから、この近辺で戦闘が行われているという事は無い筈。
恐らくはもう皆移動して、何処か別の場所に戦場を移したのだろう。
ならば無理に遠くまで移動する事もあるまい。
「うーんと……、やっぱり拘束する為の道具が欲しいかな」
幸い此処は住宅街、一般人が持ち得る範囲の道具ならばすぐ手に入る。
良美は近くにあった民家の小屋に侵入し、程無くしてロープを発見した。
それを用いて、武の両腕両足をしっかりと拘束する。
作業中に意識を取り戻してしまうのでは無いかと云う危惧もあったが、それは杞憂に終わった。
かくして全ての準備を済ませた良美は、おもむろに足を振り上げて――武の顔面を思い切り蹴り飛ばした。
◇ ◇ ◇
「……うがあああああッッ!?」
顔面を強打された武が、悲痛な呻き声を洩らしながら跳ね起きようとする。
だが両手両足を拘束されている所為で、起き上がる事は叶わず、ただ地面を転げ回るに留まった。
激痛に悶える武の視界に入ったのは、少し前に戦ったばかりの良美の姿だった。
「ぐっ……お前は、佐藤良美……!」
「――お早う武さん。駄目だよぉ、こんな路上で寝てちゃ」
のた打ち回る武を見下ろしながら、心底愉しげに微笑む良美。
慌てて武は臨戦態勢を取ろうとするが、縛られてしまっている以上それは不可能だ。
キュレイウイルスの恩恵で、常人より多少優れた膂力を持っているとは云え、力任せにロープを引き千切れる程では無い。
精々、倒れたままの態勢で相手を睨み付けるのが精一杯だった。
「畜生、こんな事になるなんてっ! 俺をどうする気だ……このまま嬲り殺すつもりか!?」
自分が気絶するまでの経緯は、朧げではあるが覚えている。
自分は一時の激情に身を任せて暴走し、圭一達の下を離れてしまった。
そして酷く消耗した状態での全力疾走が長続きする筈も無く、すぐに意識を失ってしまったという訳である。
恐らくはそこを良美に発見され、無防備のままに縛り上げられてしまったのだろう。
孤立無援、身動きが取れぬ状態での、殺人鬼との対峙。
掛け値無し、正真正銘の絶体絶命的状況だ。
しかし取り乱す武を余所に、良美は冷静な口調で話を進めてゆく。
「落ち着いてよ武さん。私のお願いさえ聞いてくれれば、別に何もしないよ?」
「お願い……? それはどういう事だ……?」
良美の意図を図りかねて、訝しげな表情となる武。
良美にとって自分は邪魔者でしか無い筈なのに、何故すぐ殺そうとしないのか理解出来なかった。
だがそんな武の疑問は、次の良美の言葉で一瞬にして吹き飛ばされる事となる。
「前口上なんて意味が無いし、単刀直入に言うね。武さん――――私の下僕として働いてくれないかな?」
「下僕……だと?」
「そう。私の命令通りに人を騙し、裏切り、殺し続ける操り人形になって?
勿論、ずっととは言わない。圭一君を殺すまでで良いよ」
武を眷族として従え、圭一やその他の邪魔者達を排除する――それが良美の目的だった。
そちらの方が、武一人を殺すよりも遥かに有益だ。
優勝を目指す上でも、圭一を苦しませて殺すといった意味でも、これ以上無いくらい最高の一手だ。
しかし当然武も素直に頷いたりはしない。
「ふん、馬鹿らしい。そんな条件、俺が呑むとでも思ってるのか?」
「まさか断る気? それなら此処で殺しちゃうよ?」
「……殺したきゃ殺せよッ! 俺はお前みたいな奴の悪事に加担する程、落ちぶれちゃいねえんだ!」
雛見沢症候群の影響もあり、冷静な判断力を欠いている武だったが、それでも我が身惜しさで屈服したりはしない。
たとえどれだけ痛めつけられようとも、道を曲げるつもりなど毛頭無かった。
だがこの武の反応は、良美の予想通り。
圭一と組むような偽善者の懐柔が容易で無いのは、火を見るより明らかだ。
故に良美は、間髪置かず本命の策を発動させる。
頑強な意思を秘めた人間さえも陥落させ得る、悪魔の策を。
「ふーんそっか、断っちゃうんだあ……。一つ確認するけど、貴方は武さんだよね?」
「ああ、そうだよ! 俺は倉成武、こう見えたって人並み程度の正義感はあるつもりだ! 絶対お前なんかに屈したりしねえ!」
良美の機嫌一つで殺されかねない状況だというのに、気丈に啖呵を切る武。
そして――良美の口より放たれる、武にとって最悪の言葉。
「そんな事言って良いのかな? もうちょっと慎重に発言しないと、貴方の大切な人まで死んじゃうよ?」
紡がれた言葉が鼓膜を震わせ、情報として脳に伝達される。
良美が言わんとする事を正しく把握するや否や、武は掠れた声を絞り出した。
「――――な……ん……だと……?」
大切な人とは誰か――そんなの決まっている。
自分にとって大切な人間は、何を差し置いてでも守るべき者は、小町つぐみ以外に存在しない。
良美は、そのつぐみの身に何らかの異変が起きたと示唆しているのだ。
武はカッと目を見開くと、あらん限りの声で絶叫した。
「お前、それはどういう事だッ!!! つぐみに……つぐみに何かしやがったのか!?」
「……だいぶ前に会った時、今の貴方と同じように拘束させて貰ったよ。
凄い分かり辛い場所に隠してきたから、誰かに発見されて殺されるって事は無い思う。でもね――」
言葉を途中で止めて、良美は鞄の中から島の地図を取り出した。
もう禁止エリアに指定された場所を指差しながら、何処までも愉しげに告げる。
「この殺し合いには『禁止エリア』っていうのがあるよねえ?
拘束された状態で自分の居る場所が禁止エリアになったら、どうなるかな?」
「――――――――!!」
そこまで聞いた武は、全身から血の気が引いていく感覚を覚えた。
実際に試した訳では無いが、主催者が嘘をついていない限り、禁止エリアに入れば首輪は爆発してしまう筈。
このまま放って置けば、いずれつぐみは禁止エリアにより殺されてしまうかも知れないのだ。
「『つぐみ』さんを助ける方法はたった一つ……ここから先は、わざわざ言わなくても分かるよね?
もう一度言うよ――私の下僕になって。私の命令通りに動いて邪魔な連中を、圭一君を殺してよ」
「けど……お前が本当の事を言ってるとは限らない――あのつぐみがそう簡単に捕まるとは思えない」
「なら試してみる? 別に私はこの場で貴方を殺して、そのままつぐみさんを殺しに行っても構わないんだよ?」
「ぐっ…………!」
余裕の表情で見下ろされ、武は忌々しげに奥歯を噛み締める。
勿論良美が虚言を吐いているという事も考えられるが、真実である可能性もまた否定出来ない。
もし真実であった場合、この広大な島の中、巧妙に隠された人間を見つけるのはまず不可能。
そしてつぐみの居場所を知る人物は、今の所良美だけだ。
即ち良美の助力を得ない限り、つぐみは救えないという事になる。
此処で良美に従わなければ、自分は確実に殺されるだろうし、つぐみも死んでしまうかも知れない。
それでも――それでも、武は懸命に抗おうとする。
「それでも圭一を殺すなんて……そんなの出来る訳ねえだろ! 知らない奴を殺すのはまだ良いさ……。
だけど圭一は一緒に行動した仲間なんだ、裏切れねえよ!」
「へえ……」
正義感という名の城壁は、つぐみの命を握られてしまった所為で粉々に打ち砕かれた。
最後に武を支えるのは、これまで圭一と培ってきた信頼関係。
仲間として行動する事により育まれた、掛け替えの無い大切な友情だ。
だが良美は――少女の皮を被った悪魔は、それすらも易々と破壊してのける。
「本当に立派な心掛けだね。でも報われないと思うよ? 何しろ、圭一君は武さんを見捨てたんだから」
「何……? 圭一が俺を見捨てただと?」
「だってそうじゃない。何で武さんは、こんな所で眠ったまま放ったらかしにされていたの?
何で圭一君は、何時まで経っても助けに来ないの?」
「それ……は……」
武はどうにかして反論しようとしたが、適切な言葉が何も思い浮かばなかった。
良美の言う通り、誰も助けに来ないのはおかしいのだ。
確かに自分は信じられないような蛮行をしでかしてしまったし、美凪と沙羅に見限られるのは分かる。
しかし圭一には攻撃を仕掛けていないし、先刻の戦いでは命を救いもしてやった。
それならば当然圭一は、命の恩人である自分を信じようとしてくれる筈だ。
にも関わらずその圭一すらも助けに来ないのは、一体どういう事か。
「ま……まさか……圭一は……」
思い起こされるは、救急車のミラー越しに垣間見た圭一の表情。
悪鬼の如き笑みを湛えた顔。
そうだ――そうだったのだ。
あの時から感じていた圭一に対する僅かな不信感は、決して気のせいなどでは無かった。
あの時から既に、本当の意味では信用などされていなかった。
自分はこれまでずっと、騙され続けていたのだ。
圭一にとって自分は、生き延びる為の駒でしか無かったのだ。
「ふ、はははははは……そうか……そうだったのかっ…………。圭一は……ずっと俺を騙してたのか……!
善人面して、莫迦なお人好しを利用し続けてきたって訳か……っ!!」
そこまで気付いてしまえば、怒りよりも寧ろ笑いがこみ上げて来た。
年下の子供にアッサリと騙され、良いように利用された自分自身が、滑稽で仕方無かった。
傷の痛みも気にならなくなる程に、目に映る物全てを破壊し尽くしたくなる程に、可笑しかった。
最早良美の提案を拒む理由など、何処にも存在しない。
所詮こんな島で作り上げられた信頼関係など、偽物に過ぎなかったのだ。
見せ掛けだけで実の伴わぬ、薄っぺらいハリボテのようなものだ。
それは相手が宮小路瑞穂であろうが、涼宮茜であろうが、春原陽平であろうが変わらない。
共に死地を潜り抜けた圭一ですら裏切ったのだから、もう他人など信用出来る筈も無い。
どれだけ努力して信頼を得ようとしても、最後には裏切られてしまうだけなのだ。
信じられるのは自分自身と、愛しいつぐみのみ。
つぐみと共に生き延びる為ならば、誰だって殺してやろう。
一頻り笑い終えた武は、もう何の躊躇も無く、それこそ雑草を踏むくらいの気軽さで言い放つ。
「分かったよ、良美……お前の提案に乗ってやるよ。俺は絶対に圭一を殺す。
他の連中も全員殺して、つぐみと一緒に生き延びてやるっ……!」
とうとう放たれた服従の言葉に、良美は満面の笑みを以って応える。
「――うん、期待しているよ武さん」
良美は思う――予想以上に上手くいったと。
言うまでも無く良美はつぐみを拘束などしていないし、そもそも出会ってすらいない。
ただ適当な出鱈目を並べただけに過ぎぬ。
良美が行った作戦は、そう複雑なものでは無い。
あたかも相手の想い人の命を握っているかのように振る舞い、上手く行けばそのまま従属させる。
何らかの理由により目論見が失敗したならば、その場で撃ち殺してしまえば良いだけの事。
つまり良美はリスクの無い賭けを行い、そして勝利を掴み取ったのだ。
雛見沢症候群と良美の策略により、決して後戻りの出来ぬ道を選んでしまった武。
武は知らない――圭一は未だに自分を信じてくれているという事実を。
【F-4左 住宅街/1日目 午後】
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に祭】
【状態:精神安定、右拳軽傷、体全体に軽度の打撲と無数の切り傷、左肩刺し傷(左腕を動かすと、大きな痛みを伴う)】
【装備:悟史のバット@ひぐらしのなく頃に】
【所持品:支給品一式×2、折れた柳也の刀@AIR(柄と刃の部分に別れてます)、キックボード(折り畳み式)、手榴弾(残1発)】
【思考・行動】
基本方針:仲間を集めてロワからの脱出、殺し合いには乗らない、人を信じる
1:まずは神社に向かう。
2:美凪を守る。
3:土見稟の凶行を止める。
4:倉成武との再会を果たす
5:知り合いとの合流、または合流手段の模索
6:良美を警戒
7:あゆについては態度保留、但し大石を殺したことを許す気は今のところない。
8:土見稟を警戒
9:ハクオロを警戒
【備考】
※倉成武を完全に信用しています。
※宮小路瑞穂、春原陽平、涼宮茜、小町つぐみの情報を得ました
※救急車(鍵付き)のガソリンはレギュラーです。現在の燃料は残り1/2くらいです。
※沙羅の事は信用しています
【遠野美凪@AIR】
【状態:軽度の疲労】
【装備:包丁】
【所持品:支給品一式×2、救急箱、人形(詳細不明)、服(詳細不明)、顔写真付き名簿(圭一と美凪の写真は切り抜かれています)】
基本方針:圭一についていく
1:まずは神社に向かう
2:知り合いと合流する
3:佐藤良美を警戒
4:土見稟を警戒
※倉成武を信用するかどうかは保留。
※宮小路瑞穂、春原陽平、涼宮茜、小町つぐみの情報を得ました
※あゆのことは基本的には信用しています
※沙羅と情報交換しました。
※沙羅の事は信用しています
【白鐘沙羅@フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン】
【装備:永遠神剣第六位冥加@永遠のアセリア -この大地の果てで- ワルサー P99 (16/16)】
【所持品:支給品一式 フロッピーディスク二枚(中身は下記) ワルサー P99 の予備マガジン8 カンパン30個入り(10/10) 500mlペットボトル4本】
【状態:軽度の疲労・強い決意・若干の血の汚れ】
【思考・行動】
基本行動方針:一人でも多くの人間が助かるように行動する
1:まずは神社に移動する。
2:情報端末を探す。
3:首輪を解除できそうな人にフロッピーを渡す
4:前原にタカノの素性を聞く。
5:混乱している人やパニックの人を見つけ次第保護。
6:最終的にはタカノを倒し、殺し合いを止める。 タカノ、というかこのFDを作った奴は絶対に泣かす。
【備考】
※FDの中身は様々な情報です。ただし、真偽は定かではありません。
下記の情報以外にも後続の書き手さんが追加してもOKです。
『皆さんに支給された重火器類の中には実は撃つと暴発しちゃうものがあります♪特に銃弾・マガジンなどが大量に支給された子は要注意だぞ☆』
『廃坑の入り口は実は地図に乗ってる所以外にもあったりなかったり(ぉ』
『海の家の屋台って微妙なもの多いよね~』
『H173を打たれても早めにC120を打てば症状は緩和されます(笑)』
少なくともこの4文はあります。
H173に基本的な情報や症状についての情報が載っています
場合によってはさらに詳しい情報が書いてある可能性もあります
※“最後に.txt .exe ”を実行するとその付近のPC全てが爆発します。
※↑に首輪の技術が使われている可能性があります。ただしこれは沙羅の推測です。
※双葉恋太郎の銃“S&W M60 チーフスペシャル(5/5)”は暴発しました。
※港には中型クルーザーが停船していますが、エンジンは動きません。
※パソコンに情報端末をつなげるとエンジンが動くというのはあくまでも沙羅の推測です。
※図書館のパソコンにある動画ファイルは不定期配信されます。現在、『開催!!.avi』のみ存在します。
※図書館についてある程度把握しました。
※隠しフォルダの存在を知りました。実際にパソコン内にあるかどうかは書き手さんにおまかせ。
※武たちと情報交換しました。
※圭一と美凪を信用しました。武については保留。
【F-4 住宅街/1日目 午後】
【倉成武@Ever17】
【装備:投げナイフ2本、永遠神剣第四位「求め」@永遠のアセリア】
【所持品:支給品一式 ジッポライター、貴子のリボン@乙女はお姉さまに恋してる、富竹のカメラ&フィルム4本@ひぐらしのなく頃に】
【状態:L5侵蝕中。中度の疲労。極度の疑心暗鬼。頭蓋骨に皹(内出血の恐れあり)。頬と口内裂傷。頚部に痒み。 脇腹と肩に銃傷。刀傷が無数。服に返り血)】
【思考・行動】
基本方針:つぐみ以外誰も信用する気はありませんが、人質を取られている可能性がある為、良美の指示には従う。
1:圭一を殺害する
2:良美の指示に従い、他の参加者達を殺害する
3:圭一の殺害後、つぐみを救い出す
【備考】
※キュレイウィルスにより、L5の侵蝕が遅れています、現在はL3相当の状態で若干症状が進行しています。
※前原圭一、遠野美凪の知り合いの情報を得ました。
※富竹のカメラは普通のカメラです(以外と上物)フラッシュは上手く使えば目潰しになるかも
※永遠神剣第四位「求め」について
「求め」の本来の主は高嶺悠人、魔力持ちなら以下のスキルを使用可能、制限により持ち主を支配することは不可能。
ヘビーアタック:神剣によって上昇した能力での攻撃。
オーラフォトンバリア:マナによる強固なバリア、制限により銃弾を半減程度)
※沙羅と情報交換しました。
※キュレイにより少しづつですが傷の治療が行われています。
※つぐみが捕まっているという話を、完全に信じた訳ではありません。
【佐藤良美@つよきす -Mighty Heart-】
【装備:S&W M627PCカスタム(8/8)、地獄蝶々@つよきす、破邪の巫女さんセット(巫女服のみ)、ハンドアックス(長さは40cmほど)】
【所持品:支給品一式×3、S&W M36(0/5)、錐、食料・水x4、可憐のロケット@Sister Princess、タロットカード@Sister Princess、
大石のデイパック、 S&W M627PCカスタムの予備弾53、肉まん×5@Kanon、虎玉@shuffle、ナポリタンの帽子@永遠のアセリア、
日本酒x1(アルコール度数は46)、工事用ダイナマイトx1、発火装置、首輪(厳島貴子)】 】
【状態:軽度の疲労、手首に軽い痛み、左肩に銃創(出血は収まりつつある)、重度の疑心暗鬼、巫女服の肩の辺りに赤い染み】
【思考・行動】
基本方針:あらゆる手段を用いて、優勝する。
1:武を利用し尽くして、優勝を目指す
2:いつか圭一と美凪を自分の手で殺してやりたい
【備考】
※メイド服はエンジェルモートは想定。現在は【F-4】に放置されています。
※ハクオロを危険人物と認識。(詳細は聞いていない)
※千影の姉妹の情報を得ました(名前のみ)
※名雪の第三回放送の時に神社に居るようようにするの情報を得ました
(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
※ネリネを危険人物と判断しました(名前のみ)
※大空寺あゆ、ことみ、亜沙のいずれも信用していません。
※未成年が日本酒を飲んではいけません。
※大石の鞄に、未確認支給品が1~2個入っています。
|122:[[コンパスを失い道に迷った人間は、こんなにも愚かになるの]]|投下順に読む|125:[[魔法少女の探索。]]|
|126:[[私の救世主さま(後編)]]|時系列順に読む|125:[[魔法少女の探索。]]|
|120:[[サプライズド・T・アタック(後編)]]|佐藤良美|141:[[約束の場所へ]]|
|120:[[サプライズド・T・アタック(後編)]]|倉成武|141:[[約束の場所へ]]|
|120:[[サプライズド・T・アタック(後編)]]|白鐘沙羅|141:[[約束の場所へ]]|
|120:[[サプライズド・T・アタック(後編)]]|前原圭一|141:[[約束の場所へ]]|
|120:[[サプライズド・T・アタック(後編)]]|遠野美凪|141:[[約束の場所へ]]|
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2010-06-27T16:27:17+09:00
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大石蔵人
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/196.html
**大石蔵人
【出典】ひぐらしのなく頃に~祭~
【声優】茶風林
【性別】男
【人称】
一人称:わたし
二人称:
三人称:
【関連人物への呼称】
[[前原圭一]]→前原さん
[[竜宮レナ]]→竜宮さん
[[古手梨花]]→古手さん、梨花さん
[[園崎詩音]]→詩音さん
[[赤坂衛]]→赤坂さん
【能力】
【キャラ紹介】
XX県警興宮警察署に勤務する刑事。幾重もの経験に裏付けられた自信と知識、老獪さで立ち回る、徹底的な叩き上げのベテラン。
しかしそれ故にその捜査手法はかなりアウトローなものであり、しつこく事件を調べる彼を疎ましく思う村人は多い。
定年間近の年齢ではあるが、柔道で鍛えられた腕力や握力はかなりのもので、彼に一掴みされると大抵の者は身動きが出来なくなる。
非常にもったいぶった話し方や、粘着質なしつこさは聞く者に不快感を与える。
同じく興宮署に勤務する老年の鑑識の男性職員(名前は不明)から「悪タレ時代を思い出してみろ」などと言われている事から、
若い頃にはそれなりのやんちゃだった事が伺える。ヘビースモーカー。
よく麻雀を仲間内でしており、腕はツバメ返し(実戦で使えるレベルではないが)が出来るほどである。
夜遊びと酒にも強く、バニー萌えであるという意外な一面もある。
【ロワ本編での動向】
なかなか書き手がつかなかったのか登場は[[エスペリア]]と並んで最後だった。
その後も書き手がつかなかった影響かあっさりと毒殺される。
だが後に彼が残したノートを[[国崎往人]]が発見。
彼の残したノートにはいかなる情報が書いてあるのか、注目の的である。
2010-06-18T17:46:33+09:00
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赤坂衛
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/197.html
**赤坂衛
【出典】ひぐらしのなく頃に~祭~
【声優】小野大輔
【性別】男
【人称】
一人称:私、僕
//私は原作全般。僕は漫画版の暇潰し編より。
二人称:
三人称:
【関連人物への呼称】
[[前原圭一]]→前原くん
[[竜宮レナ]]→レナちゃん
[[古手梨花]]→梨花ちゃん
[[園崎詩音]]→詩音ちゃん
[[大石蔵人]]→大石さん
//圭一、レナ、詩音に関してはひデブより。
【能力】
【キャラ紹介】
「暇潰し編」の主人公で、警視庁公安部に所属する刑事。階級は警部。建設大臣の孫の誘拐事件の捜査の為雛見沢を訪れ、大石と梨花に出会う。
雪絵という妻がいて、「暇潰し編」の時点(昭和53年)で彼女は出産を目前にしている。
暇潰し編時点で大卒後まもなくにもかかわらず警部であることからキャリアであると考えられる(大石によれば「高学歴」)。
入庁試験、警察学校では抜群の成績で常に主席を争っていたエリート。
しかし暇潰し編時点ではまだ経験不足を否めず、大石に村に来た理由を見抜かれたり、誘拐犯人グループの制圧戦でも苦戦するなどしている。
昭和58年以降においては豊富な経験によって優秀な捜査官となっているが、かつて梨花が口にした願いに答えることが出来ずに後悔する事になる。
学生時代は麻雀にはまっており、都内、特に高田馬場を中心に高レートの雀荘に出入りする、「馬場の衛」の異名で知られた雀士だった。
しかしレートを上げすぎて各地で出入り禁止になった上、当時交際中だった雪絵にこってりしぼられたため、現在は足を洗っている。
とはいえその実力は衰えておらず、今でもプロ級の実力を誇る。
暇潰し編以外では年齢は中年期に入ってしまっているにも関わらず、若々しい外見を保っている。本人いわく『色男は年を取りません!』とのこと。
【ロワ本編での動向】
思えば誤解されてばかりの人だった。
[[トウカ]]には[[アルルゥ]]を殺そうとする人物に間違えられ、[[大空寺あゆ]]には[[涼宮遙]]を殺したと勘違いされ、
[[白河ことり]]や[[坂上智代]]には露出狂だと思われていた。
しかし、彼はやるときはやる男で鉄塔でのトウカとの戦いや狂人[[鳴海孝之]]からことりを守る姿は誰よりも格好よかった。
最後に大切な仲間を守れた彼の心に残った未練は残された妻子ともう一度出会いたかった[[古手梨花]]のことだろうか。
2010-06-18T17:45:48+09:00
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