うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI
病院に向かう足が無意識に速くなる。
駄目だ……焦ってはいけない。急いては事を仕損じるというではないか。
駄目だ……焦ってはいけない。急いては事を仕損じるというではないか。
悠人と別れてから私は一路病院を目指していた。
武がゲームに乗っている、という佐藤良美の台詞は苦し紛れにしてはあまりにも陳腐。
口から出任せを言うにしてももう少しマトモな発想は無かったものかと失笑を隠し得ない。
武がゲームに乗っている、という佐藤良美の台詞は苦し紛れにしてはあまりにも陳腐。
口から出任せを言うにしてももう少しマトモな発想は無かったものかと失笑を隠し得ない。
例えば武が積極的に殺し合いに乗る、と仮定すればその理由は何だろうか。
恐怖に脅え、ただ生き残る為に周りの人間を攻撃する?
私を生き残らせる為に他の人間を皆殺しにする?
恐怖に脅え、ただ生き残る為に周りの人間を攻撃する?
私を生き残らせる為に他の人間を皆殺しにする?
馬鹿馬鹿しい。どちらも在り得ない。彼に限ってなら100%、という冠詞を付けても構わない。
武はそんな臆病な人間でもないし、私と彼の関係も一方的な依存から成る薄っぺらいものではないのだ。
互いに相手の力を認め、全幅の信頼で結ばれているのだから。
武はそんな臆病な人間でもないし、私と彼の関係も一方的な依存から成る薄っぺらいものではないのだ。
互いに相手の力を認め、全幅の信頼で結ばれているのだから。
病院への道の途中、一つアクシデントが発生した。
エリアで言うとE-6に差し掛かった辺りで耳に入った凄まじい轟音、北側から聞こえて来た何かが崩壊する音が聞こえたのだ。
その方向とは高嶺悠人が向かった方角。あのショベルカーが移動していった方向だ。
エリアで言うとE-6に差し掛かった辺りで耳に入った凄まじい轟音、北側から聞こえて来た何かが崩壊する音が聞こえたのだ。
その方向とは高嶺悠人が向かった方角。あのショベルカーが移動していった方向だ。
当然私は逡巡した。ここまであからさまな異常が発生したのだ。何か……策を打つべきではないか、と。
特に情を感じる関係に無いとはいえ、あそこまでの爆音を無視しろ、と言うのは逆に不可能に近い。
しばらく私はその場で立ち尽くしていた。
どうするべきだ、どうする――
特に情を感じる関係に無いとはいえ、あそこまでの爆音を無視しろ、と言うのは逆に不可能に近い。
しばらく私はその場で立ち尽くしていた。
どうするべきだ、どうする――
「……はぁっ……ひ……と?」
■
「……悠人……が?」
「……ああ。出来れば……少しでも多くの人に、この事を……伝えて欲しい」
「……ああ。出来れば……少しでも多くの人に、この事を……伝えて欲しい」
彼女、いや現れた少女の身体はボロボロだった。
いや、外傷自体はおそらく大したことは無い。
私基準ではあるが、肩に銃を一発貰っているだけだ。とはいえ、弾丸は貫通しているし、適切な応急処置も施してある。
いや、外傷自体はおそらく大したことは無い。
私基準ではあるが、肩に銃を一発貰っているだけだ。とはいえ、弾丸は貫通しているし、適切な応急処置も施してある。
問題はそれ以上に疲労。
何度も無理やり戦いに狩り出された兵士のように、体中の筋肉が悲鳴を上げている事が簡単に分かった。
加えて心的な疲労も相当なものらしく、心だけが彼女を支えていた。
何度も無理やり戦いに狩り出された兵士のように、体中の筋肉が悲鳴を上げている事が簡単に分かった。
加えて心的な疲労も相当なものらしく、心だけが彼女を支えていた。
彼女は私と出会ってすぐ、高嶺悠人に関する話を始めた。
そう、つまりは、彼が凄まじい力を持つ剣に身体を乗っ取られてしまった、という類の、だ。
確かにあの電撃を発するハリセンなど、島内に摩訶不思議な力を持つ道具が存在する事は実際この眼で目撃している。
そう、つまりは、彼が凄まじい力を持つ剣に身体を乗っ取られてしまった、という類の、だ。
確かにあの電撃を発するハリセンなど、島内に摩訶不思議な力を持つ道具が存在する事は実際この眼で目撃している。
これを聞いた私はもちろん驚いた。
"永遠神剣"が"永遠神剣の使い手"に渡る事の恐ろしさを説明する彼女は真剣そのもの。
加えて北上したパワーショベルや高嶺悠人、佐藤良美の存在などありとあらゆる情報が、私の持っている情報と一致する。
彼女は――嘘を付いていない。
"永遠神剣"が"永遠神剣の使い手"に渡る事の恐ろしさを説明する彼女は真剣そのもの。
加えて北上したパワーショベルや高嶺悠人、佐藤良美の存在などありとあらゆる情報が、私の持っている情報と一致する。
彼女は――嘘を付いていない。
「分かったわ。私はこのまますぐに病院へ向かう。あなたも――気をつけて」
「ああ……悪いね。そうだ、コレを……」
「ああ……悪いね。そうだ、コレを……」
そう呟くと彼女はデイパックの中から銃器の予備弾を取り出して私に押し付ける。
それはウージーの予備マガジンだった。
私がゲームに乗っていないのを見て、気を回してくれたようだ。
それはウージーの予備マガジンだった。
私がゲームに乗っていないのを見て、気を回してくれたようだ。
「ありがとう……そうだ。私は小町つぐみ、あなたの名前は?」
「ああ……忘れる所だったよ。……千影だ」
「……え?」
「ああ……忘れる所だったよ。……千影だ」
「……え?」
千影。それは忘れたくても忘れられない、だけど実際に出会った経験は無い名前の一つだった。
鷹野三四の話の中で登場した四姉妹。その生き残りのうちの片方。
彼女の台詞がフラッシュバックする。
鷹野三四の話の中で登場した四姉妹。その生き残りのうちの片方。
彼女の台詞がフラッシュバックする。
『彼女達の一番上の姉に火を付けて殺したのが、あなたの大切な人――倉成武だと知ったらどう思う?』
「あなたは捕まった方? それとも、誰かに恋をしている方?」
「…………意味が分からないが……私達姉妹の事を言っているのならば……捕まった方だよ。それに、もう衛くんは……」
「…………意味が分からないが……私達姉妹の事を言っているのならば……捕まった方だよ。それに、もう衛くんは……」
"千影"は目を伏せる。そして――私は衝撃を受けた。
『恋をしている方』という曖昧な質問で、彼女はそれを"衛"と結び付けた。
つまり彼女の証言と合わせて、鷹野の四姉妹の記述は間違いではなかった、という事実に繋がる訳だ。
『恋をしている方』という曖昧な質問で、彼女はそれを"衛"と結び付けた。
つまり彼女の証言と合わせて、鷹野の四姉妹の記述は間違いではなかった、という事実に繋がる訳だ。
「もう一つ、聞いてもいい?」
「?」
「あなたの一番上のお姉さんの名前を……教えて貰えるかしら」
「!! ……咲……耶だ。でも……何故?」
「?」
「あなたの一番上のお姉さんの名前を……教えて貰えるかしら」
「!! ……咲……耶だ。でも……何故?」
千影は酷く悲しそうな表情を浮かべた。
その中には明らかに不可解だ、というニュアンスも込められている。
咲耶、という人物が死亡したのは丁度十二時間程前。今更、彼女が争点に挙がるのは珍しい事だろう。
その中には明らかに不可解だ、というニュアンスも込められている。
咲耶、という人物が死亡したのは丁度十二時間程前。今更、彼女が争点に挙がるのは珍しい事だろう。
「……それだけ。聞ければ十分だわ。
ごめんなさい……もしかしたら、もう一回謝らなければならなくなるかもしれないけど」
ごめんなさい……もしかしたら、もう一回謝らなければならなくなるかもしれないけど」
私はそれ以上彼女の顔を見ていられなかった。
それはつまり業。
武が人殺しをしただなんて信じられない。
咲耶、その名前が願わくば武の口から出ない未来を私は祈る事しか出来なかった。
それはつまり業。
武が人殺しをしただなんて信じられない。
咲耶、その名前が願わくば武の口から出ない未来を私は祈る事しか出来なかった。
■
私が病院に到着した時、もう空は明るく太陽が半ば顔を出していた。
二日目の早朝、もうゲームが開始してから三十時間近く経過した訳か。
病院には悠人達の仲間が集まっていると聞いた。
それはつまり、誰もが鷹野三四を妥当する意志があるもの、という意味だ。
主に島の北部から西部で行動をしていた私と純一にとって、未だ出会った事の無い参加者が多数存在する。
早いうちに彼らとコンタクトを取っておくのは非常に重要な事だろう。
二日目の早朝、もうゲームが開始してから三十時間近く経過した訳か。
病院には悠人達の仲間が集まっていると聞いた。
それはつまり、誰もが鷹野三四を妥当する意志があるもの、という意味だ。
主に島の北部から西部で行動をしていた私と純一にとって、未だ出会った事の無い参加者が多数存在する。
早いうちに彼らとコンタクトを取っておくのは非常に重要な事だろう。
でも可笑しいわね。何人もの人間が集まっている割には静か過ぎるような気もするし。
もしかしてまだ誰も到着していない、とか? ……まさかね。
そんな冗談にもならない事を考えつつ、私は大きな方の建物を目指してその途中にある広場へ足を踏み入れた。
中央に設置された噴水が非常に綺麗だ。この島がとんでもない状況にある事を忘れさせてくれる。
――ん?
もしかしてまだ誰も到着していない、とか? ……まさかね。
そんな冗談にもならない事を考えつつ、私は大きな方の建物を目指してその途中にある広場へ足を踏み入れた。
中央に設置された噴水が非常に綺麗だ。この島がとんでもない状況にある事を忘れさせてくれる。
――ん?
丁度広場の中央辺りに誰かがいる。私は百メートル程先までじっと目を凝らす。
そこにいたのは……髪の長い少女だ。身長も多分170近くあるのではないだろうか。
背中に背負った少年が小さく見える。
そして北と南から走ってくる二つの影。
そこにいたのは……髪の長い少女だ。身長も多分170近くあるのではないだろうか。
背中に背負った少年が小さく見える。
そして北と南から走ってくる二つの影。
南から駆けて来るのは青い閃光。
旗のように棚引く長髪と金属の煌き。
まるで足に車輪でも付いているような非常識なスピードの……少女!?
旗のように棚引く長髪と金属の煌き。
まるで足に車輪でも付いているような非常識なスピードの……少女!?
一方北から迫って来るのは――
「嘘……」
私は思わず持っていたミニウージーを取り落としてしまった。
目の前の光景はそれ程衝撃的で、それ程……信じられない光景だった。
だって、北から刀を上段に構え、中央の少年少女を今にも切り殺そうとしている男は……紛れもなく倉成武その人。
ずっと探し続けていた最愛の人の変わり果てた姿だったのだから。
目の前の光景はそれ程衝撃的で、それ程……信じられない光景だった。
だって、北から刀を上段に構え、中央の少年少女を今にも切り殺そうとしている男は……紛れもなく倉成武その人。
ずっと探し続けていた最愛の人の変わり果てた姿だったのだから。
そして私は目撃してしまった。
スクリーンに映し出される古い映画のワンシーンのような光景。
コマ送りのように時間が流れる。
それはカメラでシャッターを連続で切っているのに似た世界だった。
スクリーンに映し出される古い映画のワンシーンのような光景。
コマ送りのように時間が流れる。
それはカメラでシャッターを連続で切っているのに似た世界だった。
青髪の少女は走る。だが、間に合わない。
黒髪の少女は声を振り絞り、叫ぶ。足はフラフラで今にも倒れてしまいそうだ。
黒髪の少女は声を振り絞り、叫ぶ。足はフラフラで今にも倒れてしまいそうだ。
最初に二人組の少年少女に追いついたのは、武だった。
武は刀を振り翳す。
そして無防備な背中を晒す少年を、明確な殺意で持って――切り伏せた。
武は刀を振り翳す。
そして無防備な背中を晒す少年を、明確な殺意で持って――切り伏せた。
■
衝撃で少女は前のめりに倒れる。
背負われていた少年は真っ赤な血を背中から噴出し、そしてずり落ちる。
更に一歩踏み込み、武は少女に追撃を加えようとする――が。
背負われていた少年は真っ赤な血を背中から噴出し、そしてずり落ちる。
更に一歩踏み込み、武は少女に追撃を加えようとする――が。
「タケシッ!!!!」
ここでついに、青の少女が追い付いた。
地面を蹴り、数メートルの高さまで上昇。そして全体重を掛けて手にしたバットを武に叩き付ける。
しかし、その攻撃は通らない。
すぐさま少女の接近に気付いた武は迎撃体制を取り、刀でソレを受け止める。
地面を蹴り、数メートルの高さまで上昇。そして全体重を掛けて手にしたバットを武に叩き付ける。
しかし、その攻撃は通らない。
すぐさま少女の接近に気付いた武は迎撃体制を取り、刀でソレを受け止める。
「アセリアぁああああああああ!!!! お前も俺を殺そうってのか!!」
「黙れ……ッ!!!」
「黙れ……ッ!!!」
そして乱激戦。キン、キンと二つの金属が早朝の空気に乾いた音を響かせる。
だが、刀とバットという圧倒的な獲物の差は大きかった。
加えて――力量では遥かに武を凌駕するであろう少女は何故か、"武器を両断される"と言う可能性を考えて戦っているようなのだ。
だが、刀とバットという圧倒的な獲物の差は大きかった。
加えて――力量では遥かに武を凌駕するであろう少女は何故か、"武器を両断される"と言う可能性を考えて戦っているようなのだ。
これは少し不思議な考えだった。
金属バットの材質はジュラルミン。刀は……おそらく鋼鉄だろう。
だが純粋な打ち合いになった場合、壊れるのは刀。刀は切り裂くものであり、衝撃自体にはあまり強くない。
叩き付けるものであるバットとぶつかり合った場合、バットを切断するという展開だけにはならない事は容易に想像出来る。
金属バットの材質はジュラルミン。刀は……おそらく鋼鉄だろう。
だが純粋な打ち合いになった場合、壊れるのは刀。刀は切り裂くものであり、衝撃自体にはあまり強くない。
叩き付けるものであるバットとぶつかり合った場合、バットを切断するという展開だけにはならない事は容易に想像出来る。
私は戸惑っていた。
普通に考えれば武に加勢するべきなのだろう。
だが武は今目の前で、中学生程度の少年を切り捨てたのである。
ソレは佐藤良美や鷹野三四が言っていた台詞をそのまま肯定する行動ではないだろうか。
しかも戦っている人間はアセリアというらしい。それは悠人が言い残した信頼出来る仲間の名前。おそらく、ゲームに乗っていない人間だ。
普通に考えれば武に加勢するべきなのだろう。
だが武は今目の前で、中学生程度の少年を切り捨てたのである。
ソレは佐藤良美や鷹野三四が言っていた台詞をそのまま肯定する行動ではないだろうか。
しかも戦っている人間はアセリアというらしい。それは悠人が言い残した信頼出来る仲間の名前。おそらく、ゲームに乗っていない人間だ。
これらから導き出せる結論はつまり――倉成武はゲームに乗っている、これ以外に無くなってしまったのだ。
私は信じたくなかった。
心の底からその過程を拭い去ってしまいたかった。だから――居ても立ってもいられなくなった。
私は信じたくなかった。
心の底からその過程を拭い去ってしまいたかった。だから――居ても立ってもいられなくなった。
「クソッ……!!!」
「おいおいおいおい!? その程度か、アセリアッ!!! この前より弱くなってるんじゃないかぁ!?」
「おいおいおいおい!? その程度か、アセリアッ!!! この前より弱くなってるんじゃないかぁ!?」
「武ッッッッッッッッ!!!!!!!」
剣撃がぶつかり合う音を掻き消す――銃声。
地面に落としてしまったミニウージーを拾い上げ、それを天に向けて発砲した。
その場にいた人間、全ての視線が集まる。
地面に落としてしまったミニウージーを拾い上げ、それを天に向けて発砲した。
その場にいた人間、全ての視線が集まる。
「つぐ……みか?」
■
戦闘は一時中断。"生きている人間は"全員が私を見ていた。
鉈とウージーを構えつつ、ゆっくりと歩を進める。
鉈とウージーを構えつつ、ゆっくりと歩を進める。
目前、十メートル程先にアセリアと武。
切り結んでいた二人は一度距離を取り、睨み合っている。
そんな二人から離れた所に黒髪の少女と学生服を自らの血で真っ赤に染めた少年。
そして、見た限り……少年はもう、息絶えている。
彼が、武が殺したのだ。
切り結んでいた二人は一度距離を取り、睨み合っている。
そんな二人から離れた所に黒髪の少女と学生服を自らの血で真っ赤に染めた少年。
そして、見た限り……少年はもう、息絶えている。
彼が、武が殺したのだ。
「武……どうして……」
私は不安だった。何故、彼がこんな事をするのか分からなかったから。
本当にゲームに乗ってしまったのだろうか。
だとしたらその理由は?
そしてそれはあんな少年を殺してしまう程、立派なものなのか。
本当にゲームに乗ってしまったのだろうか。
だとしたらその理由は?
そしてそれはあんな少年を殺してしまう程、立派なものなのか。
「やっと会えたか……つぐみ。いやぁ、丁度良かった。手を貸してくれ」
「……? どういう……こと?」
「簡単な事さ――今から、こいつら全員皆殺しにする」
「な……ッ!!!」
「……? どういう……こと?」
「簡単な事さ――今から、こいつら全員皆殺しにする」
「な……ッ!!!」
期待は、脆くも打ち砕かれた。
『こいつら全員皆殺しにする』
それは純然たる殺意の表れ。しかもソレを私にまで手伝わせようと言うのか。可笑しい変だ間違っている。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……嘘だ。
「嘘……」
「ん?」
「嘘だって……言ってよ、武!! 冗談なんでしょう? 皆殺しなんて、どうして――ッ!!」
「どうしてって…………妙な事を――ああ、そうか」
「ん?」
「嘘だって……言ってよ、武!! 冗談なんでしょう? 皆殺しなんて、どうして――ッ!!」
「どうしてって…………妙な事を――ああ、そうか」
彼は少しだけ、考えるような仕草を見せ、数秒後ニヤっと笑った。
醜悪で他人を心の底から不快にさせるような、見たことも無い表情を浮かべる。
醜悪で他人を心の底から不快にさせるような、見たことも無い表情を浮かべる。
「お前、偽者か」
それは残酷なまでに単純な響きだった。
偽物、フェイク、贋作、摸造品。オリジナルの否定。所謂虚偽認定。
武は何気なく、九九を暗唱する小学生のようにその台詞を呟いた。
偽物、フェイク、贋作、摸造品。オリジナルの否定。所謂虚偽認定。
武は何気なく、九九を暗唱する小学生のようにその台詞を呟いた。
意味が、分からなかった。
偽者、偽者って何?
私はここにいる。月海つぐみは今、ちゃんと倉成武の目の前にいるのに。
どうしてそんな事を言うの?
何で?
どうして?
偽者、偽者って何?
私はここにいる。月海つぐみは今、ちゃんと倉成武の目の前にいるのに。
どうしてそんな事を言うの?
何で?
どうして?
「……そうか。何だ、佐藤良美の言った通りだった訳ね。"本物"はどこかに捕らえられてるって事か」
彼は自分の中で何かに納得したのだろう。うんうんと数回頷くとペロリと唇の周りを一度嘗め回した。
その結論に何故イエス、と言えるのか私には理解出来なかった。
そしてもう一度こちらを向いた。
その結論に何故イエス、と言えるのか私には理解出来なかった。
そしてもう一度こちらを向いた。
「お前、いらないよ」
「目障りだ、不愉快だ。つぐみの姿で現れるなんて、そんな子供騙しが俺に通用するとでも思ったのか?
無駄無駄無駄無駄、もう少し頭を使うべきだったな。
俺とつぐみは深い深い深い深い絆で結ばれているんだぜ? 見た目だけじゃない。心で、な。
俺達は信じあっているんだ。
アイツが殺せと言えば、俺も殺す。俺が殺すんならアイツも殺す。
そういう関係だ。最高の女なんだ、アイツは。だから、アレだ、そうだうん――お前は、死ね」
無駄無駄無駄無駄、もう少し頭を使うべきだったな。
俺とつぐみは深い深い深い深い絆で結ばれているんだぜ? 見た目だけじゃない。心で、な。
俺達は信じあっているんだ。
アイツが殺せと言えば、俺も殺す。俺が殺すんならアイツも殺す。
そういう関係だ。最高の女なんだ、アイツは。だから、アレだ、そうだうん――お前は、死ね」
キュレイウィルスはどんな傷でさえすぐさま治癒する、脅威の力を秘めている。
たとえ刀で切り刻まれようと、銃撃の嵐に身体を抉られても、少し時間を置けば元の健康な身体が修復される。
そう、私には暴力は通用しない。
ナイフもマシンガンもピストルもグレネードも何もかもだ。
ただ一つ、万全な私を傷つける事が出来るものがあるとしたら、それは多分――心に対する暴力だけなのだから。
たとえ刀で切り刻まれようと、銃撃の嵐に身体を抉られても、少し時間を置けば元の健康な身体が修復される。
そう、私には暴力は通用しない。
ナイフもマシンガンもピストルもグレネードも何もかもだ。
ただ一つ、万全な私を傷つける事が出来るものがあるとしたら、それは多分――心に対する暴力だけなのだから。
■
武は刀を私に向け、それを軽く振り下ろした。幼い不良がやるような不快な挑発にた下衆びた仕草だ。
私は堪らなく悲しくなった。苦しくなった。
彼はそして一歩、また一歩とこちらに向かって距離を詰める。
私は堪らなく悲しくなった。苦しくなった。
彼はそして一歩、また一歩とこちらに向かって距離を詰める。
「おいアセリア、ちょっと待っててくれ。先にこの偽者、片付けるから」
「…………」
「駄目……下がってッ……彼は……はぁッ……危険、です!!」
「…………」
「駄目……下がってッ……彼は……はぁッ……危険、です!!」
彼女は"アセリア"で私は"偽者"
もはや一つの個としての存在すら彼には認められていないのだろうか。
もはや一つの個としての存在すら彼には認められていないのだろうか。
黒髪の少女が声を振り絞って危険を促す。ゲームに乗った人間には到底見えない。
それは純粋に私の身の危険を案じた、真摯な叫びだったように思う。
それは純粋に私の身の危険を案じた、真摯な叫びだったように思う。
私は、どうすればいいのだろう。
ああ、分かり易い言葉が簡単に頭の中に湧いて出た。『絶望』だ。
ずっと探していた筈の武に、自らの存在を真っ向から否定された。
だけどその姿形声は紛れもなく、彼本人。"偽者"だと言う事を疑う余地もないくらい完全に武だ。
だから考えたくも無いが、恐怖か何かで頭がイカレてしまったとしか思えない。
ああ、分かり易い言葉が簡単に頭の中に湧いて出た。『絶望』だ。
ずっと探していた筈の武に、自らの存在を真っ向から否定された。
だけどその姿形声は紛れもなく、彼本人。"偽者"だと言う事を疑う余地もないくらい完全に武だ。
だから考えたくも無いが、恐怖か何かで頭がイカレてしまったとしか思えない。
このまま、素直に彼に殺されてしまおうか。
……それもいい気がする。そうだ、もうどうでもいい。全部無くなってしまえばいいんだ。
でも――私の身体はそうは思わなかったらしい。自然と銃を彼に向けていた。
どうしてだろう? 疑問に思った。
……それもいい気がする。そうだ、もうどうでもいい。全部無くなってしまえばいいんだ。
でも――私の身体はそうは思わなかったらしい。自然と銃を彼に向けていた。
どうしてだろう? 疑問に思った。
しばらく考えて分かった。
つまり私は武を愛していた、という事だ。
彼が人を殺す姿はこれ以上見たくないし、誰かに殺される姿も見たくない。
何だろう、この妙な独占欲は。うん、そうだ。こんな……変わり果てた彼を見ていたくない。
つまり私は武を愛していた、という事だ。
彼が人を殺す姿はこれ以上見たくないし、誰かに殺される姿も見たくない。
何だろう、この妙な独占欲は。うん、そうだ。こんな……変わり果てた彼を見ていたくない。
「――あなた達には関係ないわ。部外者は口を出さないで」
「えッ……!!」
「えッ……!!」
だから、私はその申し出を断った。
これは二人の問題。いかにこの島で出来た仲間とはいえ、絶対に譲れない領域がある。
これは二人の問題。いかにこの島で出来た仲間とはいえ、絶対に譲れない領域がある。
「……仲間を殺されて黙っている訳にはいかない」
青の少女が一歩前に出た。どうもコチラに加勢、いや自分が戦おうと言うつもりらしい
小柄な体躯。鎧、青髪。悠人が言っていた同じ世界から呼び出された最後の仲間。
卓越した剣技と強い心を持つ戦士。
小柄な体躯。鎧、青髪。悠人が言っていた同じ世界から呼び出された最後の仲間。
卓越した剣技と強い心を持つ戦士。
仲間を想う心。そんな純粋な感情が今の私には苦痛だった、羨ましかった。
彼の身に何が起こったのかは分からない。
だけど彼はゲームに乗った。それは事実、それは真実。
彼は――変わってしまった。
彼の身に何が起こったのかは分からない。
だけど彼はゲームに乗った。それは事実、それは真実。
彼は――変わってしまった。
「アセリア……さん? ゴメンなさい、でもこれだけは私がけじめを付けなきゃならない問題だから」
彼女は不思議そうな顔をしてコチラを見る。
そして数秒後「ユート」と呟いた。私は小さく頷く。
そして数秒後「ユート」と呟いた。私は小さく頷く。
「あなたは……一体……?」
黙ってしまった少女、ではなく腹部に傷を負った背の高い少女が尋ねる。
「……分かり易く言えば」
私は軽く髪の毛を掻き揚げ、武へと向き合った。
彼はそんな私を見て、何故かニヤッと笑った。
それは今まで見た事も無い、邪悪で醜悪で心臓を磔にするような笑顔だった。
彼はそんな私を見て、何故かニヤッと笑った。
それは今まで見た事も無い、邪悪で醜悪で心臓を磔にするような笑顔だった。
私の中の武はそんな風に笑わない。
私の中の武はそんな顔をしない。
目頭が熱くなった。でも涙はまだ溢れない。だって……やらなければならない事があるから。
私の中の武はそんな顔をしない。
目頭が熱くなった。でも涙はまだ溢れない。だって……やらなければならない事があるから。
「子供も……いるくらいの関係。しかも二人。これなら納得する?」
「!? いくら何でもそれは――」
「……普通よ。それに私、四十のおばさんだもの」
「!? いくら何でもそれは――」
「……普通よ。それに私、四十のおばさんだもの」
背後の少女達に向けて軽く冗談交じりで一言。
返って来た反応は絶句。
ああ絶対に信じてないな、と確信出来る表情を刻んでいる事だろう。
まぁ、普通信じられないだろう。誰が聞いてもおかしいと思うに違いない。
言葉では極めて説明し難い。そんな……関係なのだから、私と武は。
返って来た反応は絶句。
ああ絶対に信じてないな、と確信出来る表情を刻んでいる事だろう。
まぁ、普通信じられないだろう。誰が聞いてもおかしいと思うに違いない。
言葉では極めて説明し難い。そんな……関係なのだから、私と武は。
「だから……これは殺し合いなんかじゃないの。ね、武」
「その話、つぐみから聞き出したのか? 良く知っているな。
俺は今からお前を殺す。お前を殺して俺は本物のつぐみを探しに行く――それだけの関係だ。
それに殺し合いじゃないなら、今から俺達がするのは何だって言うんだ?」
「その話、つぐみから聞き出したのか? 良く知っているな。
俺は今からお前を殺す。お前を殺して俺は本物のつぐみを探しに行く――それだけの関係だ。
それに殺し合いじゃないなら、今から俺達がするのは何だって言うんだ?」
次の言葉は武に向けて。だけど返って来た言葉は酷く無常なものだった。
彼が一息に吐き出されたその台詞は私の心を何度も突き刺した。
熟した果実がグチャグチャに潰されて、見るに耐えない物体に変わっていくような、そんな心象風景を垣間見たかもしれない。
彼が一息に吐き出されたその台詞は私の心を何度も突き刺した。
熟した果実がグチャグチャに潰されて、見るに耐えない物体に変わっていくような、そんな心象風景を垣間見たかもしれない。
「そうね、言うなれば……」
瞬間、耳にノイズが走った。
ああ、もう放送の時間なのかと頭の中の冷静な部分が察知する。
丁度良い、タイミングだ。
だってあと少し遅かったなら、私か武の名前をその場で聞かされる羽目になったかもしれないから。
ああ、もう放送の時間なのかと頭の中の冷静な部分が察知する。
丁度良い、タイミングだ。
だってあと少し遅かったなら、私か武の名前をその場で聞かされる羽目になったかもしれないから。
左手に大鉈、右手にウージー。
対する武は一本の綺麗な装飾を施した刀。
私はほぼ無傷。彼は全身傷だらけ。
鬼が出るか蛇が出るか、厳密には心の柔らかい部分はその結末を予言しているような気もするけれど。
対する武は一本の綺麗な装飾を施した刀。
私はほぼ無傷。彼は全身傷だらけ。
鬼が出るか蛇が出るか、厳密には心の柔らかい部分はその結末を予言しているような気もするけれど。
多分、私が死神に憑り付かれてその手を血で染めたとしても、彼は易々と殺されるような選択は絶対にしないだろう。
彼もきっとこうすると思う。だから私もそうする。うん、それでいい。
彼もきっとこうすると思う。だから私もそうする。うん、それでいい。
一歩、足を前へ踏み出す。
そしてどこか虚ろげに、そして、何かを噛み締めるように呟いた。
そしてどこか虚ろげに、そして、何かを噛み締めるように呟いた。
「単なる――夫婦喧嘩かしら」
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に 祭 死亡】
【F-6 病院(広場)/2日目 早朝 放送直前】
【小町つぐみ@Ever17 -the out of infinity-】
【装備:鉈@ひぐらしのなく頃に祭、スタングレネード×6、ミニウージー(24/25)】
【所持品:支給品一式x3、ベレッタ M93R(18/21)、天使の人形@Kanon、バール、工具一式、暗号文が書いてあるメモ、ミニウージーの予備マガジンx4、
バナナ(台湾産)(3房)、倉成武のPDA@Ever17-the out of infinity-、倉田佐祐理の死体の写真】
【状態:健康、肉体的疲労小】
【思考・行動】
基本:武と合流して元の世界に戻る方法を見つける。ゲームを終わらせる。
1:自らの手でけじめを付ける
2:病院に到着後、協力者を連れてホテルに戻る
3:高嶺悠人が暴走した事に対する危機感
【装備:鉈@ひぐらしのなく頃に祭、スタングレネード×6、ミニウージー(24/25)】
【所持品:支給品一式x3、ベレッタ M93R(18/21)、天使の人形@Kanon、バール、工具一式、暗号文が書いてあるメモ、ミニウージーの予備マガジンx4、
バナナ(台湾産)(3房)、倉成武のPDA@Ever17-the out of infinity-、倉田佐祐理の死体の写真】
【状態:健康、肉体的疲労小】
【思考・行動】
基本:武と合流して元の世界に戻る方法を見つける。ゲームを終わらせる。
1:自らの手でけじめを付ける
2:病院に到着後、協力者を連れてホテルに戻る
3:高嶺悠人が暴走した事に対する危機感
【備考】
赤外線視力のためある程度夜目が効きます。紫外線に弱いため日中はさらに身体能力が低下。
参加時期はEver17グランドフィナーレ後。
※純一 とは音夢の死を通じて絆が深まりました。
※音夢とネリネの知り合いに関する情報を知っています。
※北川、梨花をある程度信用しました。
※投票サイトの順位は信憑性に欠けると判断しました。
※きぬを完全に信用しました。
※鷹野の発言は所々に真実はあっても大半は嘘だと思っています。
※悠人と情報交換を行いました
※千影と報交換を行いました
※武がH173に感染している事を全く知りません。
赤外線視力のためある程度夜目が効きます。紫外線に弱いため日中はさらに身体能力が低下。
参加時期はEver17グランドフィナーレ後。
※純一 とは音夢の死を通じて絆が深まりました。
※音夢とネリネの知り合いに関する情報を知っています。
※北川、梨花をある程度信用しました。
※投票サイトの順位は信憑性に欠けると判断しました。
※きぬを完全に信用しました。
※鷹野の発言は所々に真実はあっても大半は嘘だと思っています。
※悠人と情報交換を行いました
※千影と報交換を行いました
※武がH173に感染している事を全く知りません。
【倉成武@Ever17 -the out of infinity-】
【装備:永遠神剣第六位"冥加"@永遠のアセリア -この大地の果てで-、貴子のリボン(右手首に巻きつけてる)】
【所持品:支給品一式 ジッポライター、富竹のカメラ&フィルム4本@ひぐらしのなく頃に、投げナイフ2本、ナポリタンの帽子@永遠のアセリア、可憐のロケット@Sister Princess、首輪(厳島貴子)、鍵】
【状態:L5発症、疑心暗鬼最高潮、頭蓋骨に皹(内出血の恐れあり)、頬と口内裂傷(ほぼ回復)、頚部に強い痒み、脇腹と肩に銃傷、刀傷が無数、服に返り血】
【思考・行動】
基本方針:???
0:L5発症
1:目の前にいる小町つぐみの偽者を殺して本物を助けに行く
【装備:永遠神剣第六位"冥加"@永遠のアセリア -この大地の果てで-、貴子のリボン(右手首に巻きつけてる)】
【所持品:支給品一式 ジッポライター、富竹のカメラ&フィルム4本@ひぐらしのなく頃に、投げナイフ2本、ナポリタンの帽子@永遠のアセリア、可憐のロケット@Sister Princess、首輪(厳島貴子)、鍵】
【状態:L5発症、疑心暗鬼最高潮、頭蓋骨に皹(内出血の恐れあり)、頬と口内裂傷(ほぼ回復)、頚部に強い痒み、脇腹と肩に銃傷、刀傷が無数、服に返り血】
【思考・行動】
基本方針:???
0:L5発症
1:目の前にいる小町つぐみの偽者を殺して本物を助けに行く
【備考】
※キュレイウィルスにより、L5の侵蝕が遅れていましたが、H173投与後20時間が経過し、戦闘のダメージ、及び気絶後緊張の糸が途切れたため一気に症状が進行し現在L5相当です。キュレイの力が弱まる代わりに、雛見沢症候群によって身体能力が上昇しています(罪滅しのレナ状態)
※前原圭一、遠野美凪の知り合いの情報を得ました。
※富竹のカメラは普通のカメラです(以外と上物)フラッシュは上手く使えば目潰しになるかも
※所有している鍵は祭具殿のものと考えていますが別の物への鍵にしても構いません
※救急車(鍵付き)のガソリンはレギュラーです。現在の燃料はごく僅かです。何時燃料切れを起こしても、可笑しくありません。
※キュレイにより僅かながらですが傷の治療が行われています。
※スピリットの場合、冥加の使用には、普段の数倍の負担がかかります。
※神剣魔法は以上の技が使用可能です。
アイアンメイデン 補助魔法。影からの奇襲によって、相手の手足を串刺す。
ダークインパクト 攻撃魔法。闇の力を借りた衝撃波で攻撃する。
ブラッドラスト 補助魔法。血をマナに変換し、身体能力を増強する。
※キュレイウィルスにより、L5の侵蝕が遅れていましたが、H173投与後20時間が経過し、戦闘のダメージ、及び気絶後緊張の糸が途切れたため一気に症状が進行し現在L5相当です。キュレイの力が弱まる代わりに、雛見沢症候群によって身体能力が上昇しています(罪滅しのレナ状態)
※前原圭一、遠野美凪の知り合いの情報を得ました。
※富竹のカメラは普通のカメラです(以外と上物)フラッシュは上手く使えば目潰しになるかも
※所有している鍵は祭具殿のものと考えていますが別の物への鍵にしても構いません
※救急車(鍵付き)のガソリンはレギュラーです。現在の燃料はごく僅かです。何時燃料切れを起こしても、可笑しくありません。
※キュレイにより僅かながらですが傷の治療が行われています。
※スピリットの場合、冥加の使用には、普段の数倍の負担がかかります。
※神剣魔法は以上の技が使用可能です。
アイアンメイデン 補助魔法。影からの奇襲によって、相手の手足を串刺す。
ダークインパクト 攻撃魔法。闇の力を借りた衝撃波で攻撃する。
ブラッドラスト 補助魔法。血をマナに変換し、身体能力を増強する。
【アセリア@永遠のアセリア】
【装備:悟史のバット@ひぐらしのなく頃に】
【所持品:支給品一式 鉄串(短)x1、鉄パイプ、国崎最高ボタン、ひぐらし@ひぐらしのなく頃に、フカヒレのコンドーム(12/12)@つよきす-Mighty Heart-、情報を纏めた紙×2】
【状態:肉体的疲労中、右耳損失(応急手当済み)、頬に掠り傷、ガラスの破片による裂傷(応急手当済み)】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:二人の戦いを見守る。つぐみが危なくなったら戦いに割り込む。
2:頃合を見て瑞穂とことみとの合流地点(海の家)に向かう。
3:無闇に人を殺さない(但し、殺し合いに乗った襲撃者は殺す)
4:強者と戦う
5:存在を探す
6:ハクオロの態度に違和感
7:川澄舞を強く警戒
【装備:悟史のバット@ひぐらしのなく頃に】
【所持品:支給品一式 鉄串(短)x1、鉄パイプ、国崎最高ボタン、ひぐらし@ひぐらしのなく頃に、フカヒレのコンドーム(12/12)@つよきす-Mighty Heart-、情報を纏めた紙×2】
【状態:肉体的疲労中、右耳損失(応急手当済み)、頬に掠り傷、ガラスの破片による裂傷(応急手当済み)】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:二人の戦いを見守る。つぐみが危なくなったら戦いに割り込む。
2:頃合を見て瑞穂とことみとの合流地点(海の家)に向かう。
3:無闇に人を殺さない(但し、殺し合いに乗った襲撃者は殺す)
4:強者と戦う
5:存在を探す
6:ハクオロの態度に違和感
7:川澄舞を強く警戒
【遠野美凪@AIR】
【状態:腹部打撲、背中に血の跡、疲労大、悲しみ、髪の毛ボサボサ】
【装備:永遠神剣第四位「求め」@永遠のアセリア】
【所持品1:支給品一式×2、包丁、救急箱、人形(詳細不明)、服(詳細不明)、顔写真付き名簿(圭一と美凪の写真は切り抜かれています)情報を纏めた紙×2、永遠神剣第六位冥加の鞘@永遠のアセリア -この大地の果てで-】
【所持品:支給品一式×2、折れた柳也の刀@AIR(柄と刃の部分に別れてます)、キックボード(折り畳み式)、大石のノート、情報を纏めた紙×2】
1:???
【状態:腹部打撲、背中に血の跡、疲労大、悲しみ、髪の毛ボサボサ】
【装備:永遠神剣第四位「求め」@永遠のアセリア】
【所持品1:支給品一式×2、包丁、救急箱、人形(詳細不明)、服(詳細不明)、顔写真付き名簿(圭一と美凪の写真は切り抜かれています)情報を纏めた紙×2、永遠神剣第六位冥加の鞘@永遠のアセリア -この大地の果てで-】
【所持品:支給品一式×2、折れた柳也の刀@AIR(柄と刃の部分に別れてます)、キックボード(折り畳み式)、大石のノート、情報を纏めた紙×2】
1:???
【備考】
※春原陽平、小町つぐみの情報を得ました
※武がH173に感染していることに気が付きました
※永遠神剣第四位「求め」について
「求め」の本来の主は高嶺悠人、魔力持ちなら以下のスキルを使用可能、制限により持ち主を支配することは不可能。
ヘビーアタック:神剣によって上昇した能力での攻撃。
オーラフォトンバリア:マナによる強固なバリア、制限により銃弾を半減程度)
※春原陽平、小町つぐみの情報を得ました
※武がH173に感染していることに気が付きました
※永遠神剣第四位「求め」について
「求め」の本来の主は高嶺悠人、魔力持ちなら以下のスキルを使用可能、制限により持ち主を支配することは不可能。
ヘビーアタック:神剣によって上昇した能力での攻撃。
オーラフォトンバリア:マナによる強固なバリア、制限により銃弾を半減程度)
□
「はぁっ……はぁっ……」
小町つぐみと別れてから少しの時間が経過。千影は疲労で震える身体を引き摺りながら病院を目指していた。
その心を濡らすのは仲間を想う心、そして一握の不安。
その心を濡らすのは仲間を想う心、そして一握の不安。
――悪い予感がする。
今の自分には時詠は無く、明確な未来視を行う手助けとなる道具は存在しない。
元来持ち合わせているある程度の予言能力に頼るしかない。
ひとまずつぐみ君にはミニウージーの予備マガジンを渡しておいたが、逆にその行動が何か最悪の結末を呼び起こす引き金となってしまった気がしてならないのだ。
今の自分には時詠は無く、明確な未来視を行う手助けとなる道具は存在しない。
元来持ち合わせているある程度の予言能力に頼るしかない。
ひとまずつぐみ君にはミニウージーの予備マガジンを渡しておいたが、逆にその行動が何か最悪の結末を呼び起こす引き金となってしまった気がしてならないのだ。
もしかして『他に何か渡すべきものがあった』のではないか。
そんな信憑性の無い予感が先程から拭い切れない。
一度落ち着いたら、タロットを使って占いをやっておくべきかもしれない。
この疑惑と硝煙の匂いに満ちた島で確信となり得る様子はごく僅かしか無い。
一度落ち着いたら、タロットを使って占いをやっておくべきかもしれない。
この疑惑と硝煙の匂いに満ちた島で確信となり得る様子はごく僅かしか無い。
私達は迷う。
私達はもがく。
私達はそれでも必死に光を目指す。
私達はもがく。
私達はそれでも必死に光を目指す。
たとえその先に待ち受けている未来がどれほど残酷なものだろうと。
最後に待ち受ける希望のため、歩みを止める訳には行かないのだから。
最後に待ち受ける希望のため、歩みを止める訳には行かないのだから。
【E-6上部 /2日目 早朝 放送直前】
【千影@Sister Princess】
【装備:トウカのロングコート、ベネリM3(7/7)、12ゲージショットシェル96発、ゴルフクラブ】
【所持品1:支給品一式×7、九十七式自動砲の予備弾95発、S&W M37 エアーウェイト弾数0/5、コンバットナイフ、タロットカード@Sister Princess、
出刃包丁@ひぐらしのなく頃に 祭 イングラムの予備マガジン(9ミリパラベラム弾32発)×7 9ミリパラベラム弾68発】
【所持品2:トカレフTT33の予備マガジン10 洋服・アクセサリー・染髪剤いずれも複数、食料品・飲み物多数】
【所持品3:朝倉音夢の生首(左目損失・ラム酒漬け) 朝倉音夢の制服 桜の花 びら コントロール室の鍵 ホテル内の見取り図ファイル】
【所持品4:謎ジャム(半分消費)@Kanon、『参加者の術、魔法一覧』、デザートイーグルの予備弾92発】
【所持品5:C120入りのアンプル×8と注射器@ひぐらしのなく頃に、各種医薬品】
【所持品6:銃火器予備弾セット各100発(クロスボウの予備ボルト80、キャリバーの残弾は50)、 バナナ(フィリピン産)(5房) 】
【状態:洋服の上から、トウカのロングコートを羽織っている。右肩軽傷、
両手首に重度の擦り傷、左肩重傷(治療済み)、魔力残量微量、肉体的疲労極大、深い深い悲しみ】
【思考・行動】
基本行動方針:罪無き人々を救い、殺し合いに乗った者は倒す。
1:病院へと向かう(疲労のため進行速度遅め)
2:アセリアと合流して、悠人への対処法を考える
3:また会う事があれば智代を倒す
4:永遠神剣に興味
5:北川潤、月宮あゆ、朝倉純一の捜索
6:舞を何とかしたい
7:つぐみを心配
【装備:トウカのロングコート、ベネリM3(7/7)、12ゲージショットシェル96発、ゴルフクラブ】
【所持品1:支給品一式×7、九十七式自動砲の予備弾95発、S&W M37 エアーウェイト弾数0/5、コンバットナイフ、タロットカード@Sister Princess、
出刃包丁@ひぐらしのなく頃に 祭 イングラムの予備マガジン(9ミリパラベラム弾32発)×7 9ミリパラベラム弾68発】
【所持品2:トカレフTT33の予備マガジン10 洋服・アクセサリー・染髪剤いずれも複数、食料品・飲み物多数】
【所持品3:朝倉音夢の生首(左目損失・ラム酒漬け) 朝倉音夢の制服 桜の花 びら コントロール室の鍵 ホテル内の見取り図ファイル】
【所持品4:謎ジャム(半分消費)@Kanon、『参加者の術、魔法一覧』、デザートイーグルの予備弾92発】
【所持品5:C120入りのアンプル×8と注射器@ひぐらしのなく頃に、各種医薬品】
【所持品6:銃火器予備弾セット各100発(クロスボウの予備ボルト80、キャリバーの残弾は50)、 バナナ(フィリピン産)(5房) 】
【状態:洋服の上から、トウカのロングコートを羽織っている。右肩軽傷、
両手首に重度の擦り傷、左肩重傷(治療済み)、魔力残量微量、肉体的疲労極大、深い深い悲しみ】
【思考・行動】
基本行動方針:罪無き人々を救い、殺し合いに乗った者は倒す。
1:病院へと向かう(疲労のため進行速度遅め)
2:アセリアと合流して、悠人への対処法を考える
3:また会う事があれば智代を倒す
4:永遠神剣に興味
5:北川潤、月宮あゆ、朝倉純一の捜索
6:舞を何とかしたい
7:つぐみを心配
【備考】
※四葉とオボロの事は悠人には話してません
※千影は原作義妹エンド後から参戦。
※ハクオロを強く信頼。
※所持品3の入ったデイパックだけ別に持っています。
※まともな体力が残っておらず、すぐにでも休憩した方が良い状態です。
※四葉とオボロの事は悠人には話してません
※千影は原作義妹エンド後から参戦。
※ハクオロを強く信頼。
※所持品3の入ったデイパックだけ別に持っています。
※まともな体力が残っておらず、すぐにでも休憩した方が良い状態です。
181:うたかたの恋人(中編) | 投下順に読む | 182:第五回定時放送 |
181:うたかたの恋人(中編) | 時系列順に読む | 182:第五回定時放送 |
181:うたかたの恋人(中編) | 小町つぐみ | 184:Ever――移ろいゆく心 |
181:うたかたの恋人(中編) | 千影 | 184:Ever――移ろいゆく心 |
181:うたかたの恋人(中編) | 一ノ瀬ことみ | 187:偽れぬ真実 |
181:うたかたの恋人(中編) | 宮小路瑞穂 | 187:偽れぬ真実 |
181:うたかたの恋人(中編) | アセリア | 184:Ever――移ろいゆく心 |
181:うたかたの恋人(中編) | 前原圭一 | |
181:うたかたの恋人(中編) | 遠野美凪 | 184:Ever――移ろいゆく心 |
181:うたかたの恋人(中編) | 倉成武 | 184:Ever――移ろいゆく心 |
181:うたかたの恋人(中編) | ハクオロ | 185:どんなときでも、ひとりじゃない |
181:うたかたの恋人(中編) | 大空寺あゆ | 185:どんなときでも、ひとりじゃない |