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戦う理由/其々の道(後編) ◆sXlrbA8FIo



「土永はどいつだ!」
けたたましい音とともに開かれた扉と、そしてそこには銃を携える少女の姿。
襲撃されたと理解したものの体勢を構えるまもなく目の前の少女は叫んでいた。
「なんだお前――」
俺の言葉が一発の銃声によってかき消される。
それは俺の頬をかすめ壁へと突き刺さっていた。
「ぐ……」
「質問しているのは私だ、勘違いするな。それともお前が土永か?」
くそっ、完全に油断していた。
不穏な動きはこの女は見逃さないだろう。
動かそうとする心を簡単にへし折ろれるだけの殺気がひしひしと伝わってくる。
銃を抜くチャンスを伺ってはいるがそんな隙をまったく見せようとしない。
純一も同じようで机の上に置かれた釘撃ち機を恨めしそうに見ていた。

って言うかなんでだ、レーダーに変わったところなんてないのに。
しかも今度は人間で目の前にいる上、目の前のレーダーの数は変わっていなかった。
「なんでだ。数が合わねえじゃねえかよ」
「純一……つぐみともう一人の人はどこ? まさか別行動ってホテルの中にいるんじゃなくて……」
「……二人はここにはいない。病院に向かったんだ……ごめん」
再びの銃声――それは今度は外れる事無く北川の左腕を貫通し初弾と同じように壁に突き刺さっていた。
「ぐあああっ!」
「潤っ!」
「無駄話をしろといった覚えはない。さあ、土永はどいつだ。正直に答えないと命に関わるぞ」
北川に駆け寄ろうとする梨花の身体を智代が制していた。

悠長などせずこの場にいる全員を殺してしまえば確かに土永は殺せる。
だが土永が誰かもわからず殺してしまっては自分の憎しみはけして消えない。
まずは土永が誰かをはっきりさせる。
そうしたらそれ以外の三人は殺し、最後に絶望と苦痛の中で土永を殺す。
だからまだ誰も殺せない。それでも不穏な動きは何一つ許さない。
智代は四人を睨み回しながら銃口を一人一人へと向ける。
「お前ら……土永をかばって喋らないようだが、仲間意識もほどほどにしたほうがいいぞ。
 知っているか? この島には残忍な嘘で他人をかどわかす殺人鬼が何人もいる。
 ハクオロと言う男然り、そしてお前らが庇っている土永も然りだ!」
「……はぁ?」
きぬが信じられないと言った間の抜けた声を上げていた。
「おい、蟹沢っ」
「いやだってこいつ何言ってんだって思わね?」
「蟹沢だと?」
またもや出て来た聞き覚えのある名前に智代は驚きを隠せない。
「お前が蟹沢きぬ、か?」
「そうだけど?」
「これはどんな偶然か――土永の罠にはまったものがこの場に居合わせるとはな」
「だからなんだよ、それ!」
「信じないというならそれでもいい好きにしろ。だが事実エリカはその為に殺されてしまった」 
「んなっ、エリカ!?」
「それに蟹沢、お前も土永の嘘によって殺人者の烙印を押されようとしていた事を知ってもまだ土永を庇えるのか?」
唐突な宣告に思わず土永さんへと振り返ると、視線から逃げるように目を逸らしていた。
「おい、本当なのかよ。土永さん!?」
「誰に向かって喋っているんだ?」
(まあこいつが蟹沢と言うならばもう用はない……)
言いながら智代は銃口をきぬへと向けその引き金を絞ろうと指に力を込めようと――

「なあ、あんた。もう止めようぜ。なんでこんな馬鹿な真似をする」
「莫迦――だと?」
「ああそうだ、俺達が争ったって鷹野が喜ぶだけなんだぜ?
 なんであんな奴の思い通りになろうとする。力を合わせて手を取りあえばいいじゃねえか。なんでそれに気付けないんだ」
「……懐かしいな」
「何がだ?」
「エリカとまったく同じ事を言っているよ、お前は。
 だがそんな彼女は殺された。何故かわかるか?
 土永によって彼女が殺人者と勘違いさせられた少年がいた。
 彼は私を助けようとしたのだろう。エリカを……殺した。
 だが私はそんな事は知らない。目の前に現れたのがただの殺人者と勘違いをしてその少年を……殺してしまった」
向けられた純一への銃口。

「再び問う。土永は誰だ? もっともらしい理屈を並べ語り続ける貴様か?」

話したくてもとてもそんな状況ではない。せめて一瞬でも隙を作れれば――
純一がそう考えた瞬間、室内にピーと電子音が鳴り響きパソコンの画面に『検索終了』の文字が示しだされた。

「なんだっ!?」
瞬間銃口がパソコンへと向けられる。
「いまだっ!」

その機を北川も純一もそして梨花も見逃さず、示し合わせていたかのように三人はそれぞれの行動へと移っていた。
北川が腰から抜いたコルトパイソンを間髪いれずに智代へと向け、そして引き金を引いていた。
それは智代に当たりこそしなかったが身を怯ませるのには効果的であった。
同時に純一は床を飛びはね釘撃ち機を手に構え、きぬと土永さんの身体を庇うように立つ。
そして梨花は指にはめたヒムカミの指輪に念を入れ……智代の頭上へと向かって炎の渦が巻き起こる。
「んなっ!」
怯む智代の隙を付き、四人は智代の横をすり抜けるように部屋を飛び出した。
だが智代もそれを黙って許しはしない。
突如現れた炎の渦から逃げるように智代は後退しながら銃弾を一発二発と放ち続ける。
だが服に飛び火した熱が焦りを誘い、狙いも定まらず明後日の方向へと飛んでいくばかり。

走りながら純一は北川に小さく耳打ちをする。
「んなっ!?」
「頼む北川、お前ならわかるだろう? いや、お前だからこそだ」
北川が訝しげな表情を浮かべながらもしぶしぶと言った表情でで頷くのを確認すると一人進路を変え、二階への階段を上り始めた。
そして――

「土永は俺だよっ!」

遅れ部屋から飛び出した智代に向かって駆け出しながら叫びつけた。


智代の眼に映るのは純一の姿のみ。
他の三人はどこへ行ったのか。
いや、今は他の三人のことなどどうでも良い。
自らを土永を名乗った純一を追い、智代は走る。

照準を合わせ銃弾を放つたびに純一の身体は廊下の角へと消え、二度、三度とそれが続くたびに苛立ちが募っていく。

智代は純一の身体に真っ直ぐ銃口を向けると引き金を引いたところで――カチリと弾切れの音を感じた。
「くっ――逃げるな土永!」
そう叫び、再び廊下の角を曲がる。
……そこに純一は立っていた。

「――良い度胸だ。それともさすがに観念したか?」
弾切れの銃を鞄に仕舞いこむと、代わりにその手には永遠神剣第七位『献身』が握り締められる。
「いや? 俺はあんたと二人っきりで話がしたかっただけだ。他のみんなを危険な目に合わせたくは無いからな」
「何を話すと言う? 命乞いでもするのか? そんな事をしたところで許すつもりは毛頭ないが……なっ!」

振り下ろされる刃をすんでの所で交わし
「やめろ! 俺はあんたと仲間になりたいだけだ」
そう叫びながら釘を弾き出す。
威嚇とは言え、そうとは知らない智代は間合いを計るように純一と距離を取る。
「下らん! 誰が貴様などと!」
そして上段に振り構えたかと思うと再び一線に振り下ろす。
虚空を裂きながらも、それは壁に小さな傷跡を残していた。

逃げ回る純一をギロリと睨みつける――その瞳はまともに合わせるだけでも背筋が凍るほど冷たく光っていた。
にも関わらず、そんな事はお構い無しと言わんばかりに純一は笑いながら言った。

「悪いな、俺は土永さんじゃ無いんだ。騙して悪かった」
「今更――そんな事をっ!」
「良いから聞けよっ!」

地を蹴ろうとした智代の足を、今までに無いほどの剣幕で純一は心の底から叫んでいた。
その勢いに意識もしてはいなかったが智代の身体は静止していた。

「土永さんがなにをやったかはわかったよ。……でもよ、もうこんなの終わりにしようぜ」
「何故……奴をそこまで庇う! 奴に何を言われた? 何を吹き込まれたっ!?」
「んー……庇ってるわけじゃないさ。実際出会って三十分も立ってないしな」
「ならばなおの事だ!」
「わかんねーか!? 殺されたから殺して、殺したから殺されて。それで一体何になるって言うんだ!
 許せとは言わねえ、憎んでたって良い! でもよ、俺達が倒さなきゃいけないのは鷹野達なんだ!
 そうしないとあんたみたいな思いをする奴がまた出てくる! それでもいいのかよ! 俺達が争ってるのは間違いなんだっ!」

「――お前とエリカは、出会えていれば良い友になれたのかもしれないな……。
 共に鷹野達に立ち向かい、きっとこの島から脱出するという夢をかなえてくれていたのかもしれん」
純一の言葉を聞いた智代の表情が、初めて見る優しい笑顔へと変わっていた。
懐かしむような、そんな印象を受ける。
「まだ間に合うさ、みんなで力を合わせれば――」
その表情に純一は温かいものを感じた。
彼女は根っからの殺人者ではない。
きっと戻ってこれる、戻すことが出来る。

そう考えながらゆっくりと手を伸ばし――場の空気が冷たく変わるのを感じた。
直感で伸ばした手を引いた瞬間、『献身』の刃が薙いでいた。
もしも手が伸ばしきられていたらなら間違いなく純一の手は今頃落ちていたであろう。

智代は顔を下に向け、長い髪がその顔を隠しているためその表情を伺い見ることは出来なかった。
隙間から僅かに見える悲しみとも恨みとも取れる瞳が純一を睨みつけ、顔も上げる事無く智代は叫んだ。

「だがな、もう現に彼女はいないのだ。愚劣な者達のせいで!
 他人を騙し、傀儡とし、そして甘い汁をすすろうとする奴らの為に!
 許せるか!? 信じられるか!?
 私は鷹野以上にそいつらが憎い!
 だから私は自分自身を捨てた。打倒主催を誓い立ち上がった坂上智代と言う存在はもういない。
 彼女の無念を晴らすために私はそいつらを何があろうと殺す! それに懐柔された者たちも同じだ!」

止めたいと願う純一の心も、怒りに支配された智代の心には届かない。
智代はそれ以上言葉を聞く事を拒否するように全力で駆け出し、怒りのままに『献身』を振り上げ――

「私はもう誰の言葉も信じない!」

奥底から搾り出された叫びと共に、力のままに振り下ろされた『献身』。

「信ずるのは自分で決めた行動理念だけだ!」

紙一重でそれを交わす純一を追いかけるように下から斜めへと跳ね上げる。

「それが悪鬼と呼ばれようとも二度と揺るぎない信念だ!」

純一の胸の皮を服ごと薄く切り裂き、その痛みに純一が尻餅をつく。
『献身』はなおも止まらない。
体勢を崩した純一に向けて柄を握りなおし小さく息をつくと、そのまま重力のままに全身に体重をかけ踏み込み――

そのまま僅かな呻き声を上げ地面へと崩れ落ちていった。


「――もう良いよな、朝倉」
静かな呟きと共に北川が廊下の角から姿を現した。
手にしたパソコンの画面には微粒電磁波の操作画面が表示されている。
「いや、まだだ、まだ俺は――」

先程純一が北川に耳打ちしたのはこうだ。
なんとか彼女を説得したいからみんなを安全なところに連れて行って欲しい。
何があっても手出しはしないでくれ――と。
「お前の気持ちはわかる。でも今は一旦引こう。梨花ちゃんや蟹沢が心配だ」
「北川……」
純一は物憂げな表情を浮かべながら

「―俺は諦めない、諦めないからな!」
はっきりとそう告げると北川と共にその場から駆け出していった。

身体が痙攣し、思い通りに動かすことも出来ずに、智代はただ背中を口惜しそうに睨み続けるしか出来なかった。


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


「わりい、待たせた」
ホテルの裏口より少し離れた位置――そこに身を潜めていたきぬと梨花と土永さんの前に、全身汗だくになりながら純一と北川は唐突に姿を現した。
「心配したわよ、もう……」
いきなり叫んで消えた純一と、彼女達をここに促し消えた北川。
純一が囮になったのはすぐにわかったし、北川が援護に向かったのもすぐにわかった。
梨花も後を追いたい衝動に駆られたが、隣で土永さんを問い詰めているきぬをなだめるのに必死であった。
その剣幕と言えば恐らくほおって置けば間違いなく焼き鳥にでもされてしまいそうなほどに。
そして土永さんはと言えば、きぬの執拗な折檻で頭にこぶを何個も作りながら目を回している。

北川がレーダーを覗き込み、智代の様子を探る。
効果時間である三分は経過したが少なくともこっちへ追って来る反応はない。
ようやくほっと一息着いた所で、純一は土永さんの顔を覗きこみながら真剣な眼差しを見せ声をかけていた。
「土永さん、一つ聞かせてくれ」
「あ、あのような事。う、嘘に決まっておる。紳士で通ってる我輩がそんな卑劣な真似を――」
そう言いながらも土永さんは智代に言われたときにピンと来ていた。
ボイスレコーダーに仕掛けた罠に上手く嵌ってくれたのだと。
だがそれを知るのがまさかこんな最悪な形であるとは思いもよらなかった。
これでこのチームに溶け込むことすら不可能だろう。
せめてきぬに問質された時に凛とした姿勢を見せていれば少しは状況は違ったのだろうがそんな事を言ってももう後の祭り。
きぬの態度が土永さんへの疑心を如実に表していた。
「我輩は祈の元へただ帰りたい……ただそれだけであった」
全てを諦めたように土永さんは饒舌に語りだした。
「……だが現実とはなんとも非常なことか。
 我が身の事を愚弄したくも無いが所詮は鳥の身。
 我輩には人間と真っ向から戦う力などありはしないのだ。
 あっという間に食料にされるのが正しい現実と言うものだ。
 力を持たぬならこの頭脳で勝負するしかないではないか。
 ああそうだ、我輩は何人もの人間を唆し扇動した。
 あの者も我輩のかけた罠にはまったのであろう。
 だが我輩の所業もこうしてばれ、傷つき、そして捕まってしまった。
 もう本当にどうすることも出来ん」
その瞳は諦めの色で染まっている。
だが純一はそんな告白を気にもしないとばかりに言い放った。
「あんたが今まで何をして来たかなんて今は関係ねえ! 大事なのは土永さんがこれからどうしたいかだ。
 俺達は生きてこの島から脱出するために今こうやって戦っている。
 土永さんはどうだ? 優勝したいのか? それとも脱出したいのか?」
「我輩にとってはどちらも大差は無い。祈の元へ帰ることが至上目的なのだ」
「優勝したって帰れる保障はねえぜ」
「なに?」
「俺が殺しちまった仲間――同じような殺し合いに前回も参加させられてたんだよ。
 優勝者だ……でもまた参加させられている。この意味がわかるか?」
「……なんと」
「北川の言うとおりだ。俺の見た夢、風子の言葉、この殺し合いが今回が初めてじゃないのは間違いない。
 でもこんなことをしようなんて考えるやつが何人も何人もいるはずがねえ。
 だから俺達はそいつらを何とかして脱出しなければいけないんだ。
 何度でも言うぜ、敵はこの島にいる参加者じゃない。鷹野達なんだよ!
 俺達が争っていても何も変えられないんだよ!」
「しかし……我輩は……もう……」
口ごもる土永さんに純一はゆっくりと自身の手を伸ばし、
「帰ろうぜ、一緒に、自分達の住む世界へ――」
伸ばされた手に戸惑いながらきぬの、北川の、梨花の顔をまじまじと見つめた。

「土永さんのしたことは許せねーけどよ……純一が良いって言うんならしょうがねーよな。
 ボクはこいつの理想についていくって決めたんだしよ」
「俺は純一と同意見だな。過ぎた過去を悔いたってどうにもなりゃしないんだ」
「潤と同じね。重要なのはこれからどうするか、どうしたいのか……それだけよ」
「みんなの意見は一緒だ。さあ、どうする? どうしたい?」
「我輩は……」

優勝しても帰ることが出来ない可能性のほうが高い。
そんな事を言われては今更同じやり方を貫き通すなどと言う考えは我輩の脳には浮かばなかった。
だが脱出など出来るのか? 非力な我輩が主催者達を倒すことなど出来るのか?
目を逸らすな、前を見るのだ。
我輩の望む未来へと一番近い道筋へと目の前の彼らは手を差し伸べてくれている。
拒む理由などあるものか。
我輩は肯定の意味を込めて無言のまま純一の手のひらへと飛び乗った。
彼らに賭けてみよう。
この傷ついた翼でも彼らのためなら力の限り飛んでみせる。
もう我輩に出来るのはそれしかないのだから。

この島に不幸をまき続けた凶鳥がようやく翼を休めた。
代わりに彼は希望を運ぶ為に動き始める。

新しい宿り木と共に。


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


純一達が飛び出した三分後――身体の痺れからようやく開放された智代は、気だるさに襲われながら息を荒げていた。

(蟹沢、朝倉、北川。
 彼らはそう呼ばれていた。
 だとすれば残りは一人――あの一番幼く見えた少女か。
 まったくやってくれる……あんな子供にしてやられていたとはな。
 情けなくてもう笑うしかないではないか。
 だがもう良い、これで土永が誰なのかもはっきりとした。
 次会った時は二度と間違うまい……)

そう考えながら手元のデイバックを開く。
それは純一達がいた部屋に忘れられていた梨花のものだった。
中を開ける……残念ながら武器になりそうなものはない。
だが明らかに異質なものが智代の前に姿を現す。
桃色の大きな熊のぬいぐるみのような物体。
同時に零れ落ちた説明書を取り読み、智代は思案に刈られる。
(外道と同じ手を使おうとする私も最早外道か……いや、それでも構うものか。
 自分達たちの取った行動が以下に醜悪か、因果応報と言うものを思い知らせてやる)

そして一分後、坂上智代であった少女はまったくの別人へと姿を変えていた。
古手梨花へと支給されていたイメージコンバータ付きの着ぐるみ型宇宙服はこの島で最も渡ってはまずい存在――殺人者へと渡ってしまったのだ。

土永を追うか――
予定通り病院を目指すか――
どこへ逃げたかもわからない土永を探し追うよりは当初の予定通り病院を目指したほうが良いとは思う。
だが土永達にまた会えると言う保障も無い。
他の誰にも殺されて欲しくは無い、止めを指すのは自分なのだから。
そしてそれはハクオロに関しても全く同じ事が言えた。

(私に会うまで二人とも殺されるなよ――!)

【D-5 ホテル/二日目 早朝】

【坂上智代@CLANNAD】
【装備:永遠神剣第七位"献身" IMI デザートイーグル 10/10+1、紫和泉子の宇宙服@D.C.P.S.】
【所持品:支給品一式×3、 IMI デザートイーグル の予備マガジン9
 サバイバルナイフ、トランシーバー×2、多機能ボイス レコーダー(ラジオ付き)、十徳工具@うたわれるもの、スタンガン、
 ホログラムペンダント@Ever17 -the out of infinity-、九十七式自動砲 弾数6/7】
【状態:疲労大、血塗れ、左胸に軽度の打撲、右肩刺し傷(動かすと激しく痛む・応急処置済み)、
 左耳朶損失、全ての参加者に対する強い殺意、右肩に酷い銃創】
【思考・行動】
基本方針:全ての参加者を殺害する。
1:何としてでもハクオロと土永さんを生き地獄を味合わせた上で殺害する。
2:ハクオロに組し得る者、即ち全ての参加者を殺害する。
3:土永さんを探しに向かったか、ハクオロを求め病院へ南下したかは後続へお任せします

【備考】
※『声真似』の技能を使えるのが土永さんと断定しました。
※純一の説得に心は微塵も傾いていません。
※土永さん=古手梨花と勘違いをしています。
※トウカからトゥスクルとハクオロの人となりについてを聞いています。
※紫和泉子の宇宙服のを着用、イメージコンバータ機能をONにしています。

※紫和泉子の宇宙服
 紫和泉子が普段から着用している着ぐるみ。
 ピンク色をしたテディベアがD.C.の制服を着ているというビジュアル。
 水に濡れると故障する危険性が高いです。
 イメージコンバータを起動させると周囲の人間には普通の少女(偽装体)のように見えます。
 (この際D.C.キャラのうち音夢と杉並は、偽装体をクラスメイトの紫和泉子と認識すると思われます)
 純一とさくらにはイメージコンバータが効かず、熊のままで見えます。
 またイメージコンバータは人間以外には効果が無いようなので、土永さんにも熊に見えると思われます。
 (うたわれの亜人などの種族が人間では無いキャラクターに関して効果があるかは、後続の書き手さんにお任せします) 

 宇宙服データ
 身長:170cm
 体重:不明
 3サイズ:110/92/123

 偽装体データ
 スレンダーで黒髪が美しく長い美人
 身長:158cm
 体重:不明
 3サイズ:79/54/80


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


「圭一の反応は病院ね」
表示された画面には、検索から少し時間がたってしまったものの圭一の現在地が未だに指し示されていた。
奇しくもそれはつぐみと悠人が向かった病院。
その奇妙な偶然に皆の顔に笑みがほころぶ。
まるで自分達に向かい風が吹いているかのように感じられた。
「あっ!」
「どうした梨花ちゃん?」
「慌てて逃げたから自分の分のバック置いてきちゃったみたい……」
手元にあるのは元風子に支給されたバックのみ。
「まあ今戻るのは危険だし、とりあえずは一個あれば困ることは無いんじゃないか」
「それもそうね」
「それじゃ俺達も病院へ行くとするか」
純一の言葉にきぬと梨花、土永さんが頷く。
が、北川のみが真剣な眼差しで純一の顔を見つめていた。
「――悪いけど俺はまた別行動を取る」
その言葉に一番驚きを隠せなかったのは梨花だった。
「……何を言っているの?」
「梨花ちゃんは純一達と一緒に病院へ行ってくれ。圭一がいるんだ、会えるんだよ」
「だったらあなたも一緒に!」
「俺は廃坑を探してみる。確かに別れるリスクは高いけれど一緒に行動するリスクだって高いんだ。
 禁止エリア次第では移動すら困難になる可能性がある。
 風子の時のがそうだったろ? だから動けるときに動いておく必要があるんだ。
 合流しようと思えばパソコンもある。だから――」
北川の言葉に純一は黙って頷き、
「わかった……梨花ちゃんは任せろ」
「純一まで!」
それだけを聞くと北川は満足そうに背を向けゆっくりと歩き出した。
「潤、待ってよ潤! 私納得したわけじゃない!」
梨花の呼び声に振り返ることも無く、大きく手を振ると北川の姿は森の中へと消えていった。

潤の背中を見つめながら私は呆然と立ち尽くしていた。
まただ、潤はまたそうやって私のことを第一に考えて動いた。
病院に行けば圭一に会えるから。
自分の進む道は危険だとわかっているから。
だから潤は私を置いていった。
仲間だから、守りたいから、一番安全な可能性を――。
(ふざけないでよっ!)
あまりにも腹立たしくて思わず地団太を踏んでしまった。
潤の行動はここまで来ると天然なんだろう。
多分自分の行動で私がどう考えてるかなんて意識していない。
だったらもう良い、私も勝手にする。
仲間だと一人で思い込んでた私が莫迦みたい。
「行こう、梨花ちゃん」
純一たちはすでに身支度を整え終わっていた。
「――純一」
私は純一に向かって真っ直ぐその瞳を見据えると
「圭一の事よろしくお願いしますなのですよ。にぱー☆」
全力で笑って走り出した。
私を仲間だと言ったあの言葉を嘘になんかさせない。
だから私は潤と行く。
圭一の所へは純一が向かってくれるから。
生きて一緒にこの島を出るなら必ずまた会えるから。
私は潤が消えた方向へと一心不乱に走り続けた。
逃げれるわけなんて無い、ほら、もう反応が出た。
私は光点を目指しひた走る。
そして見えたのは潤のボサボサとした黄色い頭。
私はさらに走る速度を上げ――そこでようやく潤が気付いたのかこちらに振り返った。
「り。梨花ちゃん!」
ダメよ、何を言っても許さない。
これは私からのお仕置き。

十分に勢いをつけた加速状態のまま、私は潤の腰へと思いっきり跳び蹴りを放つ。
衝撃に潤の身体が倒れこむのを見てくすくすと笑い続けていた。

【D-5 ホテル/二日目 早朝】

【北花】
1:廃坑の隠し入り口の捜索
2:仲間を集めたい
【備考】
※電線が張られていない事に気付きました。
※『廃坑』にまだ入り口があるのではないかと考えています。
※禁止エリアは、何かをカモフラージュする為と考えています。
※盗聴されている事に気付きました
※雛見沢症候群、鷹野と東京についての知識を得ました。
※鷹野を操る黒幕がいると推測しています
※自分達が別々の世界から連れて来られた事に気付きました
※塔の存在を知りました

【北川潤@Kanon】
【装備】:コルトパイソン(.357マグナム弾2/6)、首輪探知レーダー、車の鍵
【所持品】:支給品一式×2(地図は風子のバックの中)、チンゲラーメン(約3日分)、ゲルルンジュース(スチール缶入り750ml×3本)
     ノートパソコン、 ハリセン、バッテリー×8、電動式チェーンソー×7、出刃包丁、
     草刈り鎌、食料品、ドライバーやペンチなどの工具、他百貨店で見つけたもの
【状態:健康 疲労、腰が痛い、左腕に銃創(動かすと激痛)】
【思考・行動】
基本:殺し合いには乗らず、脱出に向けての方法を模索
0:腰が……腰が……
1:梨花を守りながら信用できる仲間を集めこの島を脱出する
2:時間は有効に使いたい


【備考】
※チンゲラーメンを1個消費しました。
※梨花、純一、つぐみ、きぬをかなり信用しています。土永さんに関しては信用と言うより純一と一緒ならほっといても大丈夫だろうという感情のほうが大きいです
※チェーンソのバッテリーは、エンジンをかけっ放しで2時間は持ちます。
※首輪探知レーダーが首輪を探知する。と言う事実には気付いておらず、未だ人間なのか首輪なのかで悩んでいます。
※「微粒電磁波」は、3時間に一回で効果は3分です。一度使用すると自動的に充電タイマー発動します。
 また、6時間使用しなかったからと言って、2回連続で使えるわけではありません。それと死人にも使用できます。
※支給品リストは支給品の名前と組み合わせが記されています。
※留守番メッセージを聞く事ができます。
 たまに鷹野のメッセージが増える事もあります。
 風子に関しての情報はどこまで本当かは次の書き手様しだいです。
※「現在地検索機能」は検索した時点での対象の現在地が交点で表示されます。
 放送ごとに参加者と支給品を一度ずつ検索出来ます。
 次の放送まで参加者の検索は不可になりました。
 なお、参加者の検索は首輪を対象にするため、音夢は検索不可、エスペリアと貴子は持ち主が表示されます。

【古手梨花@ひぐらしのなく頃に祭】
【装備:催涙スプレー@ひぐらしのなく頃に 祭  暗号文が書いてあるメモの写し
     ヒムカミの指輪(残り1回)@うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 】
【所持品:風子の支給品一式(大きいヒトデの人形 猫耳&シッポ@ひぐらしのなく頃に祭、赤いハチマキ(結構長い)、風子特製人生ゲーム(元北川の地図) 百貨店で見つけたもの)】
【状態:頭にこぶ二つ 軽い疲労】
【思考・行動】
基本:潤を守る。そのために出来る事をする。
1:潤と肩を並べたい
2:他の参加者から首輪を手に入れる、どうしても不可能な場合は風子の首輪を取る
3:死にたくない(優勝以外の生き残る方法を探す)

※皆殺し編終了直後の転生。鷹野に殺されたという記憶はありません。(詳細はギャルゲ・ロワイアル感想雑談スレ2>>609参照)
※探したい人間は圭一です。
※梨花、純一、つぐみ、きぬをかなり信用しています。土永さんに関しては信用と言うより純一と一緒ならほっといても大丈夫だろうという感情のほうが大きいです
※ヒムカミの指輪について
ヒムカミの力が宿った指輪。近距離の敵単体に炎を放てる。

ビジュアルは赤い宝玉の付いた指輪で、宝玉の中では小さな炎が燃えています。
原作では戦闘中三回まで使用可能ですが、ロワ制限で戦闘関係無しに使用回数が3回までとなっています。
※梨花の服は風子の血で染まっています

【補足】
※北川たちの通ったルートでは通行が困難だったため、車はB-5の真ん中のあたりに放置しています。
 戦闘で車の助手席側窓ガラスは割れ、右側面及び天井が酷く傷ついており、
 さらに林間の無茶な運転で一見動くようには見えませんが、走行には影響ありません。
 ガソリンは残り半分ほどで、車の鍵は北川が所持したままです。
※空は月を覆うように雲が覆いはじめました。
 雨に変わるのか、晴れるのかは後続の方にお任せします。




【カニと暫定ヘタレと非常食】
1:病院に向かいつぐみ・悠人と合流
2:病院に反応があった圭一を探す
3:脱出のための手段を模索し、仲間を増やす



【D-5 ホテル/2日目 早朝】


【土永さん@つよきす-Mighty Heart-】
【装備:なし】
【所持品:なし】
【状態:左翼には銃創、頭には多数のたんこぶ】
【思考・行動】
基本:最後まで生き残り、祈の元へ帰る
0:純一の為に自分に出来ることを考える
1:純一達と協力してこの島から脱出したい

【蟹沢きぬ@つよきす-Mighty Heart-】
【装備:拡声器】
【所持品:竜鳴館の血濡れのセーラー服@つよきす-Mighty Heart-、地図、時計、コンパス
     支給品一式x3、投げナイフ一本、ハクオロの鉄扇@うたわれるもの 散りゆくものへの子守唄、
     麻酔薬入り注射器×2 H173入り注射器×2、食料品沢山(刺激物多し)懐中電灯、単二乾電池(×4本)】
【状態:強い決意、両肘と両膝に擦り傷、左手指先に切り傷、数箇所ほど蜂に刺された形跡、首に麻酔の跡】
【思考・行動】
基本:ゲームに乗らない人間を助ける。ただし乗っている相手はぶっ潰す。
1:純一についていく
2:圭一、武を探す
3:ゲームをぶっ潰す。
4:よっぴーへの怒り
5:純一への不思議な感情
【備考】
※仲間の死を乗り越えました
※アセリアに対する警戒は小さくなっています
※宣戦布告は「佐藤」ではなく「よっぴー」と叫びました。
※つぐみを完全に信用しました。つぐみを椰子(ロワ不参加)に似てると思ってます。
※鷹野の発言は所々に真実はあっても大半は嘘だと思っています。
※純一と絆が深まりました。純一への不思議な感情を持ち始めました。
※悠人と情報交換を行いました

【朝倉純一@D.C.P.S.】
【装備:釘撃ち機(10/20)】
【所持品:支給品一式x4 大型レンチ エルルゥの傷薬@うたわれるもの オオアリクイのヌイグルミ@Kanon クロスボウ(ボルト残26/30)
      ヘルメット、ツルハシ、果物ナイフ、昆虫図鑑、スペツナズナイフの柄 虹色の羽根@つよきす-Mighty Heart-】
【状態:若干の精神疲労・強い決意・血が服についている、顔がボコボコ、口の中から出血、頬に青痣、左腕と右足太ももに銃創(治療済み)、横なぎに服が切られてますが胸からの出血は止まっています】
【思考・行動】
基本行動方針:人を殺さない 、殺し合いに乗ってる人間を止め全員での脱出
1:つぐみ、悠人との合流
2:つぐみと蟹沢を守り通す
3:圭一、武の捜索
4:智代を説得したい
5:さくらをちゃんと埋葬したい
6:理想を貫き通す
【備考】
※純一の参加時期は、音夢シナリオの初キス直後の時期に設定。
※つぐみとは音夢の死を通じて絆が深まりました。
※北川、梨花、風子をかなり信用しました。 悠人もそれなりに。
※蟹沢と絆が深まりました。
※自分自身をヘタレかと疑ってます。
※佐藤良美をマーダーとして警戒しています。
※盗聴されている事に気付きました
※雛見沢症候群、鷹野と東京についての話を、梨花から聞きました。
※鷹野を操る黒幕がいると推測しています
※自分達が別々の世界から連れて来られた事に気付きました
※純一達の車はホテルの付近に止めてあり、キーは刺さっていません。燃料は軽油で、現在は約三分の二程消費した状態です。
※山頂に首輪・脱出に関する重要な建物が存在する事を確認。参加者に暗示がかけられている事は半信半疑。
※山頂へは行くとしてももう少し戦力が整ってから向かうつもり。
※悠人と情報交換を行いました

179:戦う理由/其々の道(前編) 投下順に読む 180:Justice to Believe
179:戦う理由/其々の道(前編) 時系列順に読む 180:Justice to Believe
179:戦う理由/其々の道(前編) 朝倉純一 185:どんなときでも、ひとりじゃない
179:戦う理由/其々の道(前編) 蟹沢きぬ 185:どんなときでも、ひとりじゃない
179:戦う理由/其々の道(前編) 北川潤 180:Justice to Believe
179:戦う理由/其々の道(前編) 古手梨花 180:Justice to Believe
179:戦う理由/其々の道(前編) 土永さん 185:どんなときでも、ひとりじゃない
179:戦う理由/其々の道(前編) 坂上智代 183:ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(前編)







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