恋獄少女◆tu4bghlMIw


稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。
稟くん。

稟くん、もうすぐです。もう少しで会えます。
右腕が物凄く痛いのが若干気に障ります。熱いです。
まるで炎が私の中で、メラメラと燃えているような嫌な感じです。

あの女性、ええと……何て名前でしたっけ。もう忘れてしまいました。
純一君が名前を呼んでいたと思ったんですが……。
あれ、純……一くん?彼、どんな顔をしていましたっけ。記憶があやふやです。

でもあの二人は許せません。
せっかく私が殺してあげようと思ったのに、まさか撃ち返して来るなんて。
銃弾がグジュリと制服を突き破って身体を貫いた感覚。
血がトクトクと噴き出し、まるで噴水のように腕を染め上げた光景。
全身に赤が拡散し、蔓延し、増殖し肉体を犯す嫌悪感。
弾丸は何とか抜き取りました。
上手く骨の部分で止まっていてくれたのが幸いだったようです。
その時、何かが切れるような、少しだけ変な音がしましたが、私には気にしている暇はありません。
利き腕とは逆ですし、銃のトリガーを引くのにも問題は無いですから。
"支え"が少しだけ、弱くなるのが気掛かり。とはいえ本当に些細な心配ではありますが。

でもこんな傷、あの時の稟くんの痛みに比べたら、気にするのも馬鹿らしいくらいです。
ええ、十分承知しています。
私は償わなければならない、捧げなければならない、委ねなければならない。
だから、こんな場所で立ち止まる訳にはいかないんです。


既に私という存在がこの世に在り続ける理由、目的も全部稟くんのためなんですから。
血が管を通り、全身を駆け回る事が当たり前のように。
太陽が毎朝昇る事に何の疑問も持たないように。
毎日、稟くんよりもずっと先に起きて、稟くんのために朝ご飯の仕度をする。
そして稟くんを起こして差し上げる。
そんなサイクル。稟くんのお世話をする事。ソレが全て。
稟くんさえ、稟くんが側に居てくれさえすればいいんです。

私が幸せになるなんて事、願う訳にはいかないんです。
そんな資格はもうとっくに、とっくに亡くしてしまったから。
稟くんを拒絶した、あの時。
後悔はいつも取り返しが付かないものだから。
私はただ、稟くんが幸せで、元気でありさえすればいいんです。


右腕を滴る血も、荒々しくも艶かしい喘ぎ声も、上昇した体温も。
何もかもが私と、外の世界とを切り離そうとします。
一瞬でも気を抜いた身体だけで無く、意識まで墜ちてしまいそうな感覚です。
でも、大丈夫。私の中には稟くんがいるんです。
稟くんの声、稟くんとの思い出、稟くんの顔……。
一つ一つが私を強く、そして前に進ませる力になるんです。
その存在、そして今も誰かに襲われているんじゃないかいう懸念、
それだけで愚鈍に劣化した意識も研ぎ澄まされるような気がします。

だから。
待っていてくださいね、稟くん。
もうすぐです。もう少しで会えます。




「うう……口の中にまだ何か入ってるみたいだ……」
「まったく、恋太郎さんはオーバーなの。
 こんなの、ただのパンとジャムなの」
「お前……人にあんな物食べさせておいて、よくもまぁヌケヌケと……。
 ……ほら、まだ半分残ってるぞ」

恋太郎は未だベットリとジャムがこびり付いたパンを顎で差し示す。
行間を読まなければ分からない事だが、当然彼はことみに対して『四の五の言わずに食ってみろ』と言いたい訳である。

恋太郎が食した『謎ジャム』と『レインボーパン』のコンビネーションは、まさに見事の一言に尽きる。
裏の世界では誰もがその存在を知りながら、未だ誰も到達出来ないでいた神秘の領域。
一体どれだけの人間が求め、そして挫折して来た事だろうか。
そんな"奇跡"が今、目の前にある。しかも二つ揃って、だ。
世界を超越したその二つの食物の会合はまさに未知との遭遇。異次元への進行と揶揄されてもおかしくない。
味の文明開化、食のルネッサンスという価値観の完全なる転向を予期させる。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚と五感をフルに刺激するその取り合わせは、既存の『食べ物』という概念にメスを入れた、大変価値ある存在と評価されるべき一品だ。

だから恋太郎は思ったのだ。
この革命的な食べ物を、是非ことみにもご馳走してやりたい、と。
道連れが欲しい、などという俗物めいた考えは当たり前だが微塵も無い。
そこに在るのは新しい世界、そして感覚を共有したいという純粋な感情だけ。
死に際は独りで逝きたい、などという狼的な思考からはかけ離れた暖かい光に溢れた想いである。

「……ああ、食べ足りないなら喜んで差し上げるの。まったく欲張りな恋太郎さん。
 これは大切な支給品なの。だけど私は心が広いの。感謝するといいの」
「っ、違うわッ!!こんなもん、二度と食べるか!!
 う……おっぷ……大声出したらまた気持ち悪くなって来た……」

過剰に反応し過ぎたためか、恋太郎が地に膝をついて蹲る。
ことみはそんな彼の様子を不思議そうな目で見ていた。
パンとジャムを食してから既に10分近く経過しているはずなのだが、彼はずっと何かを我慢しているような感じなのだ。
食べた直後は気のせいか身体を痙攣させていた気もするが、まぁおそらく本当に気のせいなのだろう。
大体、自分も疲れている。
なにしろ完全に『殺し合いに乗った』人間をたった今、撃退した所なのだから。
こちらの被害はほとんど無かったに等しいが、その代償として未だ亜沙は眠ったままだ。
尤も命を失う可能性も多分にあったのだから、最小限のダメージで助かったと安堵するべきなのだろうが。

「もう、うるさいの。そんなに気分が悪いならどこかで吐き出してくればいいの」
「いや……でも、な。
 まだあのネリネとかいう……その、女が辺りにいるかもしれないだろ?
 俺がここを離れたら二人を危険に晒す事になるし」

チラリと恋太郎がことみの膝の上で眠っている亜沙に目をやる。
"ネリネ"と言う単語を口にした際、思わず彼女の方を見てしまったのだろう。仕方が無い事ではあるが。

なにしろ、自分達を襲ったネリネという女性は、亜沙と同じ学校の生徒らしいのだ。
彼女が亜沙の事を"先輩"と呼んでいた事から、学年は違うものの、二人は親しい関係にあった事が推測出来る。
詳しい話は分からないが、そんな普通の学生だった人間が既に人間を殺している。
しかも生首を復讐のために持ち歩くという猟奇的な側面を垣間見せながら。

逆に亜沙が力を使って眠りに落ちてしまったのは幸運だったかもしれない。
もしもあの極限状態のまま、意識を保っていたとすれば知り合いの想像も出来ない変化(しかも彼女は自分を殺そうとした)に酷く胸を痛めていたことだろう。

「……ううん、大丈夫。平気なの。
 いざとなったら武器もあるし、私一人でもへっちゃら」
「……本当に大丈夫か?うっ……お……」

心配そうに、尚も恋太郎は自分達から離れる事を拒む。
もしも最後に嘔いたりしなければ、多分カッコよく見えただろうに。コレでは台無しだ。

とはいえ、ことみには常識的に恋太郎が離れる距離にネリネがいる可能性はほとんど無い事が分かっていた。
まず襲撃者である彼女は相当なダメージを負って自分達に撃退されたと言う事。
そして自分達は銃器を持っているが、彼女は持っていないと言う事。特にコレは大きい。
亜沙に支給されたイングラムM10は明らかに"殺す"事に特化しているマシンガンだ。
もしも素人が撃っても遠距離からでは直撃はほぼ不可能な拳銃とは比べ物にならない武力を秘めている。
反動で自分が倒れでもしない限り、弾丸を絶え間無く撒き散らす事が出来るマシンガンの威力は驚異的だ。

「しつこいの。早く行くの。私はこの『参加者の術、魔法一覧』に目を通すのに忙しいの」
「……そこまで、言うなら。
 ああ、一応俺のデイパックは持って行くよ。俺が襲われる可能性もある訳だし」
「了解なの。
 可憐な乙女達がすぐ側にいる事を念頭に置きながら、気の済むまで出してくればいいの」
「なんか……引っかかる言い方だな」


ブツブツ文句を言いながら一つのデイパックを背負った恋太郎が茂みの奥に消える。
この辺りは無駄に森が濃い。
彼が向かったのは……確か神社がある方向だ。尤も次の目的地は遥か北に位置する工場。自分達に関係のある場所ではない。
そんな事を考えていると、すぐに恋太郎のデイパックは見えなくなった。

自分も一息付こう。ことみはそう思った。
とりあえず今は休憩だ。
恋太郎が戻って、亜沙が目覚めるまでここを動くわけにはいかないのだから。

「……それにしても、キレイな髪なの」

恋太郎を見送ったことみは、思わずそんな台詞を呟いた。
自分の髪について自惚れている訳では、勿論無い。
彼女が"キレイ"と評したのは自分の太股を膝枕にして眠っている亜沙の髪の事だ。

ほんの数分前まで彼女の髪は短かった。
一般的な女性の頭髪の長さと比較しても、ショートヘアーに分類されるものであったはずだ。
しかし今の彼女は煌くようにサラサラで、流水のように流れる翠色の超ロングヘアーになっている。
同じ女性としても思わずため息をついてしまうくらい、見事な色艶。
髪が短かった時のボーイッシュなイメージは薄れ、大人の女性としての魅力が引き出されている。

だが、彼女の毛髪に一体何が起こったのか。
とりあえず『伸びた』と言うしかない。もうソレは有り得ないくらいの早さで。
髪の毛は普通、毎日0.3mmから0.4mm程伸びるという。
つまり一ヶ月で1cm程度。だが彼女の髪は軽く7,80cmは伸びている。
彼女が"力"を使ったと同時に髪の毛も伸びた事から推測するに、溢れ出た魔力が髪の毛を通して発散されたのではないかと思う。

力。そう普通の感覚では考えられない力。
明らかに失明、医者の手に掛からなければ治り様がない傷を完治させた――。
完全に"奇跡"としか表現の仕様が無い。
"魔法"という概念がこの島に実在する可能性は支給品の『参加者の術、魔法一覧』という如何わしい本を手にした時から覚悟していた。
いざ目の当たりにすると、"魔法"のあまりの力に驚きを隠せない。

魔法についての考察を更に進めなければいけない。
これは脱出の際に必ず争点になる事象に違いない。
なにしろ、あの鷹野という女性は魔法の力を確実に利用しているのだから。
人を転移させる力、明らかに違う世界の人間を呼び寄せる力。
次元?空間?時代?
いったい幾つの障壁を越えて自分達が集められたかも分からない。

こちらにも魔法を、しかも強力な魔法を扱える人物を味方に付けるべきだろう。
亜沙の持つ力も強大だが、用途が限られている上にリスクも大きい。
もっと体系的で、原理としての魔法に精通した人間と会えればあるいは……。


「……くん……り……ん……り……く……りん……」

瞬間、ことみは全身の毛が逆立ったような錯覚を覚えた。
声がする。
小さな、声。誰……だ?
女、若い女の声だ。
何かを呟いている……一体何を言っているのだろう。耳を澄ませる。

「稟くん。稟くん。稟くん。稟くん。稟くん。稟くん……」

り……ん……くん?
聞き取れた。その単語の完成に伴い、一つの名前が想起される。
稟。土見稟。
今しがた遭遇したネリネ、そして眠り続ける亜沙。その二人が共に口にした名前。
もしや、今やって来た相手は――。

「亜沙さん、亜沙さん?起きるの、状況が変わったの」

眠る亜沙の頬をペシペシと叩くが、対する亜沙にまるで目覚める気配は無い。
足音は少しずつ近付いて来る。
スコップで土を掘り返す時に聞こえるような音、木の葉を踏みしめる音が響く。
普段は意識しても絶対聞く事が出来ないくらい小さな音。
それでも神経が過敏になっている今のことみには、ソレさえ聞き分ける事が出来た。

「稟くん?稟くんですか?」

現れたのは橙色の髪に赤いリボンを付けた、とても可愛らしい少女だった。
大きな瞳、整った顎のライン。100人に聞けば100人が美少女、と評価するに違いない。
ただそんな彼女にも二つ、明確に場違いとも思える要素が見て取れた。
一つ。彼女の制服に明らかに誰かに撃たれたものだと思える銃痕があった事。
そして血で真っ赤になった右腕に、左側の制服を破ってこしらえたと思える布が巻かれていた事。
二つ。彼女の左手に、その可憐な指先とは不釣合いで無骨な拳銃が握られていた事。

少女は呟く。
甘くも、儚い、艶美なその声で。

「亜沙……先輩?」




場を重苦しい空気が包んだ。
ことみは理解していた。
彼女がおそらく、亜沙の知り合いである事を。
だが同時にそれは"ネリネの"知り合いである可能性もあるという事にも繋がる。

彼女は一体どちらに近い人間なのか。
亜沙は眠ったままだ。
しかも未だ自分の太股に顔を押し付けた無防備な体制のまま一向に目覚める気配は無い。
今まで自分を引っ張ってきた人間は、今どちらも側に居ない。
自分が、相手を見極め無ければならないのだ。

「……腕、痛くないの?」
「腕……ですか?痛いですよ、勿論。
 でもこの程度の傷、稟くんの痛みに比べれば大した事ありませんから」

やはり"稟くん"か。聞き間違いでは無さそうだ。
若干会話が成立していない点が気になったが、ソレはとりあえず切り捨てる。
ならば次に知るべきは彼女がどちらの側に立っている人間か、という事だ。

「稟、土見……稟?」
「……やっぱり知っているんですね。
 まぁ、亜沙先輩のお知り合いならば、当然ですよね。
 亜沙先輩も稟くんを探しているに決まっていますから」
「そう……私達は土見稟を探しているの。だからこっちも、あなたに聞きたい事があるの」

丁度後ろ手の部分に置かれたイングラムM10に手を伸ばす。
気付かれないように、慎重に慎重を重ねて、だ。
彼女の返答次第で自分は動かなければならない。
先程はほとんど二人だった。だが今回、実質戦力になるのは自分一人。しかも相手は銃器を持っている。
緊張が走る。

「ええ、どうぞ。ああ……その前に。
 私は楓、芙蓉楓と申します」
「……一ノ瀬ことみなの。今私が膝枕しているのが時雨亜沙さん。
 多分私よりも、楓さんの方が詳しく知っていると思うけど」
「勿論。私の大切な、本当に大切な昔からの知り合いです。
 料理部でも大分お世話になりましたし」

芙蓉楓。
手元のリストに彼女の名前は無い。
つまり彼女自身は魔法を使う事は出来ないはずだ。
身体能力的にはおそらく自分と大差は無い。
やろうと思えば……いけるか?
だが、体勢が悪い点が気になる。
距離自体は大体数メートルといった所だが、私は座っていて彼女は立っている。
これは大きな違い。何か違和感を感じても、こちらから仕掛けるには不向きだ。

「……私達は少し前、ある人間に襲われたの」
「――だから何です?冗長な話って好きじゃないんですよね。
 私は一刻も早く、稟くんの所にいかなければならないんです」
「まぁ、待つの。その人間の名前がネリネ……と聞いたらどう思う?」
「!?リンちゃんが……」

食い付いて来た。その名前を出した途端、明らかに彼女の眼の色が変わる。
ここからだ。眼を逸らすな。
冷静に、冷静に対処しろ。

「彼女は言ったの。『稟様以外の全ての人間を殺して最後に自害するつもり』と」
「へぇ……リンちゃん"も"本気って事なんですね」

心臓の鼓動が早くなる。早くなる。
グルグル血液が身体を循環している事が今だけはハッキリと理解出来た。
ドクン、ドクンと心音が響く。口の中がカラカラになる。
たった一語の助詞にここまで心が掻き乱されるなんて。在りえない。
落ち着け、落ち着け。

「何とか追い払ったけど、彼女は、殺し合いに……乗った人間だったの。
 だから、その、あな……」
「――すいません。気が変わりました。
 一つだけ。聞きたい事があるんですが、よろしいでしょうか」

『あなた』の次、本題に繋げるつもりだった部分を遮られる。
心臓はまるで破裂してしまいそうなくらい警鐘鳴らす。
彼女の声のトーンが明らかに変わる。心なしか、口元が一瞬にやついたような気がした。話すスピードも突然速くなった。
こちらに聞きたい事?それはいったいなんだ?
そして今の態度の突然の変化は何なのだろうか。もしや言葉を間違えた……?
心が揺れる。

「簡単な質問です。
 あなた……と、亜沙先輩。他に"お連れの方"は……いないようですね。
 ことみさん。名簿の中に男性のお知り合いはおられますか?」


男性。当然、真っ先に恋太郎、続けて朋也の顔が思い浮かぶ。
次に目の前で腕が弾け飛んだ中年の男性。確か名前は大石。
そして情報だけの存在であるがハクオロ。仮面を被っていて、着物を着た人間という話だ。変質者かもしれない。

恋太郎さんが離れていてコレは幸いだったかもしれない。
彼はどう見ても男だ。女な訳が無い。
もしもこの場所に恋太郎さんがいたとしたら……?
彼女の対応は百八十度違っていた可能性がある。
なぜなら彼女がここで、男に拘る理由がまるで私には分からないからだ。
そういえば彼女の怪我。アレは誰にやられたものだろうか。
もしかして、大分早い段階で誰かに襲われて、その相手を探しているのかもしれない。

「どうしました?ことみさんも可愛らしいですからね。
 彼氏さんの一人くらい参加しているんじゃないですか?」
「どうして……どうして、そんな事聞くの?」

大石はともかくハクオロは知り合いでも何でも無い。
だが問題は朋也と恋太郎について。
この二人の存在を楓に隠すべきか否か、ここがある種のターニングポイントになる。
苦し紛れに楓にその質問の理由を尋ねる。今は少しでも思考の時間が欲しい。
だが。
突然、楓の様子が、豹変した。

「稟くんを襲ったのが男だからですよ」

その短い一言の台詞の中に今まで一度も感じた事の無いような、酷い憤怒と憎悪とそして殺意が込められていた。
ネリネのソレなど生温い、もっと根本的で純粋な殺意。
ただひたすら相手の事を憎いと思うあまり発せられる、負の感情の波。
そしてもう一つ。
そんな黒ずんだ感情とはまるで反対の想いも同時にヒシヒシと感じ取る事が出来た。

愛。愛だ。
その『稟くん』という名前を呟いた時の彼女の表情はまるで、薬物でも服用しているのでは無いかと言うくらい、昂揚し、陶酔しきっていた。
妄執に近いような、狂った偏愛。
異常、異常だ。


「可哀相な稟くん。大丈夫です、今すぐ私が側に行きますから。
 そしてお世話して差し上げるんです。
 守って差し上げるんです。
 いいえ、勿論稟くんが私が居無ければ生きていけないような弱い人間だなんてそんな事、これっぽちも思っていません。
 稟くんは強くて優しくて格好良くて、誰からも頼られるような素晴らしい方です。
 シアちゃんもリンちゃんも亜沙先輩も、麻弓ちゃんもリムちゃんも好きになってしまうのは仕方が無いんです。だって稟くんなんですから。
 でも稟くんにだって限界はあります。
 どんなに強くても凶悪な武器や意思を持った人間には敵わない事もあるんです。
 それに稟くんは誰も殺しはしない。稟くんは優しいですから。
 どんな虫けらみたいで卑屈で最悪な人間であろうと情けをかけてしまう、そんな方なんです。
 本当に、本当にいつも、誰にも、誰にだって優しくて。
 時々、胸の中が張り裂けてしまいそうなくらいの痛みに襲われる事もあるんです。なんでしょうね、コレ。
 ふふふ、私は何を言っているんでしょう。
 稟くんのお世話をする、それだけで、それさえ出来れば他には何も要らないはずのに。
 でもそんな稟くんの意志を生きたゴミ達は無下にするんです。踏み躙るんです。
 傷付ける?稟くんを?
 殺す?稟くんを?
 そんな事、罷り通る訳が無いじゃないですか。
 何のために私がいるんですか。リンちゃんがいるんですか。亜沙先輩がいるんですか。
 守るんです。何を犠牲にしても。どれだけ血を流しても。
 私が、私達が代わりに、稟くんを嫌な気持ちにする人間を殺すんです。
 害を成す人間を消し去るんです。
 傷付ける人間を殺すんです。一人残らず、全部。
 稟くんを襲った男、どうして、何で。本当に馬鹿です。
 殺します。一遍の情けも、容赦も無く、骨の髄まで。
 乙女先輩のように殺して、殺して差し上げます」


楓の言葉は止まらない。
既に完全に会話の文脈からはハズレ、ただひたすら喋り続ける。
まるで壊れかけたラジオのように。
誰に向けて話しているのかも既に分からない。独り言というレベルを完全に逸脱している。
まるで半ば演説を聞いているような気分になってくる。

ただソレは私も少し麻痺してしまっただけ。
彼女は言った。
ハッキリ、人間を殺すと。
恐ろしい。彼女は違う。完全に離脱してしまっている。
ここで初めて自分が身体を震わせている事に気付いた。
何だろう、コレは。まるで生まれたばかりの子犬にでもなってしまったようだ。
怯えて、全身をブルブルと痙攣させる私。
震えが、止まらない。目の前で行われる演説を甘受するしかない。

狂っている、いや、そんな陳腐な言葉で表現は出来ない。
なぜなら彼女は精神異常者ではないから。
どう見ても普通の人間では無い。だが彼女は病気ではない。異常だが病気ではないのだ。
狂った人間はこんなにも一人の人間に固執、自分を犠牲にした行動を取ったりはしない。自らの行いを理性的な眼で見たりしない。
"サイコパス"これが最も適切な表現だ。
厳密に言えば彼女はサイコパスでは無いだろう。
だが、とにかくその特徴がサイコパスのソレと酷似している。
ひたすらに正常な異常者。それがその真実。


どうする、どう動けばいい。
考えろ。考えるしかない。
怖い。怖い。分からない。在りえない。
こんな人間には遭った事が無い。
相手は妄執者。半ば偏愛の檻に閉じ込められた獄囚。
何をするか分からない。何をしても不思議ではない。
だが、完全に精神に害を及ぼしている人間と比べて彼女は恐ろしい程に冷静で、賢い。

現状における最悪の展開は何だ。
それは恋太郎さんが帰ってきて、私共々撃ち殺される事。
亜沙さんは……どうだろう。彼女の言葉を聴くに、大丈夫な気もする。
とにかく話を切り出さなければいけない。
彼女を放っておいたら、本当にいつまで喋り続けるか分からない。
それにいきなり演説を止めて、私に襲い掛かってくる可能性も十分すぎる程ある。

この場を乗り切るための最善の策を考えろ。
彼女の一人の男性に対する執着心。
そしてその男性を傷付けた男に対する殺意。
この二つを上手く利用したプランは無いのか……。

そうだ。一つだけ、成功する可能性の高い案がある。
とはいえ、コレは実行に移すのを酷く躊躇ってしまうような……最悪の策だ。

(四葉ちゃん、ゴメンなさいなの。
 これからあなたの死を冒涜するような真似をする私を許して欲しいの)

「……楓さん、見るの」
「だから稟くんは…………え?」
「デイパック、三つあるの」

その場には確かに三つのデイパックがあった。
ことみの物と亜沙の物と、そして『四葉のデイパック』が。
息を一度、大きく吸い込む。怯えるな。行け。

「私と亜沙さんも……仲間を殺されたの」
「……リンちゃん?」
「違うの。やったのは……ハクオロという男なの」

その名前を出すしかなかった。
今までの楓の独白から考えるのに、今現在彼女にとっての最大のNGワードは『男』だ。
やった人間が分からない、と言うのでは信憑性を疑われる。
しかし全く知らない人間をいきなり巻き込むのはいくらなんでも私には不可能だ。
だから、私が知っている唯一の"悪人に近い人間"の名前を出した。

「ハクオロですか。大丈夫ですよ、ことみさん。その男も私が殺して差し上げます」


楓が私に向かって微笑んだ。
まるで天使のようで、それでいて悪魔のようにも見える本当に魅力的な笑顔。
ゾッとした。痒い、全身が痒い。
どうしてあなたはそんなに笑っていられるの?
人を殺す事を肯定していながらも、どうしてそんなに平気な顔をしていられるの?

「そうですね。
 知り合いに男がいるのなら、ことみさんもそんなに冷静でいられるはずがありませんしね。殺しましょう。是非殺しましょう。
 それともことみさんがその手で仇を討ちたいですか?」

楓の言葉を一切心の中に入れないように、必死に耐える。
来た。もう引き返せない所まで来てしまった。

分かっている。私も最低だ。
おそらくハクオロが四葉を殺した……という可能性は極めて高い。
とはいえ、100%という訳では無いのだ。99%には近いが。
ほんの僅かな可能性ではあるが、他の人間がやったというラインも考えられなくは無い。
それに一人の少女を殺した殺人犯だと分かっていても、その人間を殺す事が是認されるかと言えばそんな訳が無い。
どこぞの教典では無いのだ。
『目には目を、歯には歯を』ではいつまでたっても憎しみの連鎖は終わらない。
それでも。
今を生きるために、他人に他人を殺す事を懇願する……その選択肢を選ぶしか無い自分が情けなくて堪らなかった。

戦ってこの場を切り抜けよう、という意志は完全に消え失せていた。
感じる。彼女は強い。そして自分では絶対に勝てない事を。
そしてソレは身体的な何かでは無く、精神。
その心を支えるのはたった一人の男性への愛。
だが単純で、それでいて純粋な愛。
唯一無二の存在のため、全てを駆けて戦う意志。
それが彼女、芙蓉楓。

「ううん。楓さんに……お願い、するの」




「そういえば……亜沙先輩はどうして眠っていられるんですか?」
「亜沙さんは魔法を使ったの。これはその影響なの」
「魔法?亜沙先輩が魔法?おかしいなぁ、先輩人間……ですよねぇ。
 亜麻さんもどう考えても神界や魔界の方には見えませんし。
 ……まぁいいか。それでは、私はそろそろ行きますので亜沙先輩に伝言をお願いします」

私はこくん、と頷いた。
気が狂ってしまいそうなくらいの焦燥を隠しながら。
今一番大切な事は出来るだけ早く、彼女にこの場から消えてもらう事だから。

――もしも今、恋太郎さんが帰って来たら。
最悪だ。考えるのも嫌になる。
おそらく彼女は自分も、恋太郎も殺すだろう。眠っている亜沙さんに関しては分からない。
だが、それだけは避けなければならない結末だ。

「私は稟くんのいる神社に向かいます。お二人の目的も稟くんを探す事ですから、先輩が目覚めたら追って来てください」
「了解なの」
「……そういえば、ことみさん。良いものを持っていますね」
「良いもの……?」
「ほらあなたの側にある、その……大鉈の事です」

何故急に、そんな事を言い出すのだろう。
早く神社に向かわなければいけないのでは無かったのか。
どうしてそんな、デパートのおもちゃ売り場でゲームやカードに群がる純粋な子供のような目をしてこちらを見ているのだ。
いけない、早くこの話題を断ち切らなければ。

「コレに目を付けるとは中々お目が高いの」
「ええ……羨ましいです」
「でもあげないの。これは私のなの。でも、コッチならやらん事もないの」

そういって私は未だにオレンジ色のゲル状の物体が付着した小麦色のパンを差し出した。
さすがに鉈を差し出すのは最後の選択にしたい。
こちらで満足してくれればいいのだが。
せいぜいこのパンもジャムも、正直少々ファンシーな味をした人を選ぶ食べ物、と言った所だろうし。

「わぁ、美味しそうなパンですね。ありがとうございます。
 でも……」
「わ、分かったの。そんな眼で見ないで……。
 これもあげるの。ほら、いいから早く行くの、稟が危ないの」

そう言って恋太郎がいる方向とは正反対の方向を指差す。
苦肉の策。
なぜなら恋太郎は今、"神社のある方向"にいるのだから。

「……嫌だなぁ。ことみさん。
 そっちは真逆じゃないですか。神社はこっち、ですよ。
 それでは、また」

楓は笑いながら私の指先とは反対の方向に向かって走っていく。
左手に拳銃を、右手に大鉈を持って。


駄目だ、そっちは駄目だ。駄目だ。
その先には恋太郎さんがいる。おそらく、もうすぐ帰ってくる。
対する楓は自動拳銃に大鉈。その他にも何か持っているかもしれない。
圧倒的武力差。
素手の人間にどうにか出来る相手ではない。
恋太郎さんはデイパックこそ持って行ったが、武器は何も持っていない。

そんな二人が出会ったらどうなる?
簡単だ。解は小学生レベルの方程式と変わらない。
死、一方的な虐殺。死、死、死。
血。流れる、赤い。
飛び出す、内臓。気持ち悪い。
駄目だ、駄目だ、駄目だ。
何とか、何とかしなければ……。

地面に転がったマシンガンに手が触れた。
思わず握った。銃を握った。
右手が震える。撃てる?今なら、背中を見せている今なら撃てる?
安全装置を外す。震える左手で外す。
構える。ブルブルと手が揺れる。
照準は合っているのか、分からない。でも、いい。関係ない。
撃て、撃て、撃て。ゴーファイア、だ。




「う……気持ち悪い。コレだけ出したのに……糞ッ」

恋太郎は丁度出す物を出して、ことみ達がいる場所に帰る途中だった。
去り際ことみにあんな事を言われたために、何となく遠くの方まで来てしまった。
まぁいざ三人で移動となって、自分の吐瀉物と出くわす羽目になるのだけは避けたかった、という理由もあるのだが。

「あのパン……人の食うもんじゃねぇ……ジャムもだ。
 作った奴の顔が見てみたいくらいだ」
「あの、すいません」
「え?」

突然、声をかけられる。振り向く。
少し先。四、五メートルくらいの距離だろうか。そこに一人の少女が立っていた。
オレンジ色の髪に細くて真紅のリボンを髪に巻いている。
俯いているために、顔はよく見えない。だが直感的にかなりの美少女だと推測出来た。

だが問題が一つ。
彼女は帯銃している。左手に拳銃を握りこちらに向けているのだ。
右手は後ろ手に回され……何かを隠しているように見えた。

「お一人ですか?」
「……いや、すぐ近くに仲間がいる。
 ああ、そんな警戒しなくていいぜ。俺は戦う気なんてねーよ。
 だからその……銃?降ろしてくれねぇかな」

コレは恋太郎の本心だった。
いきなりこんな森の中で男と出会って、警戒するなと言う方に無理がある。
それは分かっているが、流石に銃を向けられたまま会話をするのは難しい。
やはり何度撃っても気持ち悪いのだ。この"銃"という奴は。

「そうやって」
「え?」
「そうやって稟くんを騙したんですか。欺いたんですか。傷つけたんですか」
「ちょ、ちょっと待てよ!落ち着けって、な!
 大体俺は稟なんて奴、会った事も……いや、稟?それって……」
「嘘だッ!!」

思わず萎縮してしまうような大声。
もしもこの森に鳥が居たとしたら、一斉に飛び上がってしまうかと言うくらい迫力に満ちた声。
そして、少女の歪み切った鬼神のような表情。

おかしい。何だこの娘は。
雰囲気が。
態度が。
声が。
様子が。
何もかもが
どう見ても正常な人間には見えない。
まさか、この状況で精神がどうにかしてしまったのか――。

「づッ!!な……が……」
「もういいです。死んで下さい」

空気の詰まった風船が割れるような、そんな乾いた音が三つ。立て続けに鬱蒼とした森の中に響いた。
一発は左脇腹。
一発は肺。
一発は右肩。
当たった?銃?弾丸?
痛みに膝を付く。左手は血の壁を撫でる様に這い、右肩を抑える。
それでも尚、血液が噴き出す。
肺は空気を求め、喉を振るわせる。
来ない。入って来ない。空気が……抜けている?

「ぐぁ、あ……沙……ぁ……羅、双……樹ッ!!」
「痛いですか?恐ろしいですか?
 でも稟くんはもっと、もっと痛かったんです。辛かったんです。
 後悔してください。懺悔してください。そして稟くんに謝ってください」

気付けば蹲る恋太郎のすぐ側まで少女が近づいて来た。
薄れゆく意識の中で朦朧と彼女を見上げる。
構えているのは……銃ではない?
銀色に鈍く光る、鈍重でそれでいて重厚な金属の固まり。
仲間が、ことみが持っていたはずの鉄の凶器。

「やっぱりいいです。あなたなんかに謝られても迷惑なだけ。
 地獄とこの世界の間で自分の罪を思い知ってください」

少女は大鉈で、恋太郎の頭蓋を打ち砕いた。




結局、走り去る楓を撃つ事は出来なかった。

彼女は人殺しだ。そしてこれからも人を殺す人間である事も分かっている。
乱戦状態で自衛のために相手を攻撃するのとは違う。
なぜなら、あの状況で自分が発砲するという事は明らかに能動的な攻撃だから。
恐慌状態とはいえ、ある意味理性的に彼女を殺す事は、私には出来なかった。
情けない、本当に情けない。自分で自分を怒鳴りつけてやりたい。
なんて無様。無力な自分が憎らしい。

楓が目の前から消えて、数分が経った。
恋太郎は未だ帰ってこない。
不安が更に高まる。心臓が最大速で回る。回る。回る。

「恋太郎さん……早く、早く帰って来て……なの」

――パンッ、パンッ、パンッ。
え?

音。何か、空気の詰まった物が破裂したような。それでいてどこか呆気ない音。
近い、それも相当。
聞こえてきた場所は、楓と恋太郎が消えた茂みの奥。

「あ、あ、あ、」

何かが溢れて来た。止めなければ、止めなければいけない。
駄目だ、止まらない。どんなに瞼を閉じて、袖口を擦り付けても液体は流れ続ける。
まるで眼球が水道の蛇口にでもなってしまったような、そんな感覚。

死んだ、恋太郎さんが?本当に?
確かめに行くべきなのか、どうするべきなのか分からない。
四葉が死んだ時も自分は泣いた。でもあの時は恋太郎が側に居た。亜沙も起きていて、自分を励ましてくれた。

『だがな、ここで俺達がすることは泣き続ける事じゃない』

恋太郎は言った。涙を塞き止める事の出来ない自分に向けて。
そうだ、今やるべき事は涙を流し、悲劇に浸ることじゃない。
自分にしか出来ない事がある――。

さぁ、もう泣くんじゃない、ことみ。
確かめろ、受け入れろ。何もかもを、ありのままを。

「亜沙さん、少し待っててなの」

もう一度、湿った目元を拭うと亜沙をそっと地面に寝かせると、ことみは二人が消えた森の奥へと走り出した。





【双葉恋太郎@フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン 死亡】



【D-4 神社目前/1日目 午前】

【芙蓉楓@SHUFFLE! ON THE STAGE】
【装備:ベレッタ M93R(15/21) 鉈@ひぐらしのなく頃に 祭】
【所持品:支給品一式x2 ブラウニング M2 “キャリバー.50”(ベルト給弾式、残弾200) ベレッタ M93Rの残弾40、
 レインボーパンwith謎ジャム(半分)@CLANNAD&KANON、昆虫図鑑、.357マグナム弾(40発)】
【状態:神社に向け移動中 肉体的疲労(中)右腕に被弾(弾丸摘出済み・止血済み)制服左袖を切断】
【思考・行動】
基本方針:稟の捜索
1:何が何でも、最優先で稟を探す(神社へ)
2:稟を襲った可能性があるので、男性の参加者は皆殺しにする
(岡崎朋也の話を信用しているので彼は除くが、朋也の顔は忘れているのであくまで『春原陽平』を信用している)
3:その男性に知人がいる場合、分かる範囲でその人物も殺す
(竜鳴館のセーラー服を着衣している者は殺す)
4:リンちゃんも私と同じ……?
5:神社で出来れば亜沙とことみと合流したい。
6:朝倉純一、彼を守った少女を殺す。
7:ハクオロを殺す。
【備考】
稟以外の人間に対する興味が希薄になっている
朝倉純一の知人の情報を入手している。
水澤摩央を危険人物と判断
岡崎朋也を春原陽平と思い込む(興味がないため顔は忘れた)
朋也と(実際にはいないが)稟を襲った男(誰かは不明)を強く警戒→男性の参加者は稟と朋也(春原)以外全員警戒
鉄乙女は死んだと判断する
月宮あゆは自分に敵対しないと信用する(興味がないため顔は忘れた)
参加時期は原作シアルート終了時(Really?Really?は故に未通過)
※レインボーパンを食べた時、楓がどんな反応をするのかは次の書き手さんにお任せします。
※楓は左利きです


【D-4 森/1日目 午前】

【一ノ瀬ことみ@CLANNAD】
【装備:イングラムM10(9ミリパラベラム弾17/32)】
【所持品:謎ジャム(半分消費)@Kanon、『参加者の術、魔法一覧』、四葉のデイパック】
【状態:肉体的に軽度の疲労、腹部に軽い打撲、精神的疲労極大】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:恋太郎の生死を確かめる
2:楓に恐怖
3:亜沙が目覚めるのを待つ
4:工場に向かい爆弾の材料を入手する(但し知人の居場所に関する情報が手に入った場合は、この限りでない)
5:鷹野の居場所を突き止める
6:朋也たちが心配
7:ネリネとハクオロを強く警戒
8:ハクオロに微妙な罪悪感

※ハクオロが四葉を殺害したと思っています
※首輪の盗聴に気付いています
※魔法についての分析を始めました


【D-4 森/1日目 午前】

【時雨亜沙@SHUFFLE!】
【装備:無し】
【所持品:支給品一式、C120入りのアンプル×8と注射器@ひぐらしのなく頃に】
【所持品2:イングラムの予備マガジン(9ミリパラベラム弾32発)×8、ゴルフクラブ】
【状態:肉体的疲労極大、精神的に中度の疲労、魔力消費極大、気絶。左肩軽傷。ロングヘアー】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:???
【備考】
※恋太郎たちは危険ではないと判断しました。
※ハクオロが四葉を殺害したと思っています
※C120は『雛見沢症候群』治療薬だが、健常者に使用すると10分以内に全身の発疹、発熱、瞳孔の拡大、妄想を引き起こす薬です。
症候群を抑えるには1日数回の注射が必要です。
亜沙・ことみ・恋太郎はC120の効果を知りません。

※亜沙の回復魔法は制限を受けて以下のような感じになっています。

回復魔法の発動には、魔力と体力の両方を大きく消費する。
治す怪我が酷ければ酷いほど、亜沙の消耗は激しくなる。
命に関わるような重傷は治せない。また切り落とされる等して、失った部位も治せない。



092:聖者の行進 投下順に読む 094:瞬間、心、重ねて/さよならの囁き(前編)
092:聖者の行進 時系列順に読む 096:彼女は眠らぬ山猫の様に、深く静かに休息す
076:暁に咲く詩 芙蓉楓 105:武人として/鮮血の結末 (前編)
087:魔法少女(後編) 双葉恋太郎
087:魔法少女(後編) 一ノ瀬ことみ 098:交錯する意志
087:魔法少女(後編) 時雨亜沙 098:交錯する意志







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