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悲しい決意 ◆A6ULKxWVEc


「……ッ!?」

岡崎朋也を殺すため痛む体を押して走り回っていたオボロの足は、目的を達すること無く止まった。
あの男を放って置いてはいけない。
自分だけが危険人物とみなされるならまだいい。
だが、兄者達のことを尋ねてしまった以上、仲間にまで迷惑をかけるかも知れない。
自分の不始末に仲間を巻き込んでしまってはいけない。
そんなことは重々承知している。

「エルルゥ……」

それでも、仲間の死体を無視して岡崎を探しに行く事はどうしても出来なかった。

エルルゥの死体を埋めるための穴を掘りながら考える。
何故こうなってしまったのだろう、と。
もし、自分が岡崎との戦いに無傷で時間をかけずに勝っていれば間に合っていたのではないか。
あるいはそもそも岡崎と戦わず、仲間との合流のみを優先して行動していれば間に合ったのではないか。
そんな益体の無い考えが次々と浮んでは消える。
エルルゥを殺した相手が、そして自分の無力さが、憎い。

きつく噛み締めた唇の痛みも、全身を苛む痛みもも今のオボロには何の影響も及ぼさなかった。
今は唯、心が痛い。
仲間であるエルルゥを守れなかったから。
そして間接的に最愛の妹であるユズハを守れなくなってしまったから。

ユズハは幼い頃から病弱で、優秀な薬師であるトゥスクルがそしてエルルゥが居なければ此処まで生きてくることは出来なかっただろう。
トゥスクルが死んだときに自分は何も出来なかった。
そしてまた何も出来ずにエルルゥは死んでしまった。
自分は守れなかったのだ。
ユズハの命の恩人も───ユズハの未来も。

遺品として回収したエルルゥのリボンを握り決意を固める。
せめてこの遺品は兄者かアルルゥに届けよう。
そしてその後は───エルルゥを殺した奴を、確実に殺す。

もはや生きて帰ろうとは思わない、生きて帰ろうとも仲間に、そしてユズハに会わす顔が無い。
もう自分の命は顧みない。
出あった敵は…殺す。

【F-3 森/1日目 黎明】


【オボロ@うたわれるもの】
【装備:クロスボウ(ボルト残9/10)】
【所持品:支給品一式(他は不明)、エルルゥのリボン】
【状態:全身に擦り傷・中程度の疲労】
【思考・行動】
1:エルルゥを殺した犯人を殺す。
2:ハクオロ、アルルゥ、トウカ、カルラなどといった例外を除いた参加者の排除。
3:ハクオロ、アルルゥと一度合流。(殺し合いに進んで参加していることは黙秘)

【備考】
F-3にあったエルルゥの死体は埋葬されました。


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029:覚悟のススメ オボロ 066:そこには、もう誰もいない






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