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「戻らない日常、始まる異常」(2007/07/18 (水) 11:50:11) の最新版変更点
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**戻らない日常、始まる異常 ◆NaLUIfYx.g
「あー……つまり国崎住人と神尾観鈴って人が知り合いなんだな?」
「はい、私の知ってる人はその2人です」
「えっと……それで俺の知り合いが――」
「竜宮レナさん、古手梨花さん、園崎詩音さん、大石蔵人さん、赤坂衛さんですね?」
圭一が言おうと瞬間、美凪がゆっくりと圭一の知っている人物を名簿から読み上げる。
「あぁ」と圭一は小さく頷いた。
前原圭一は、目の前にいる遠野美凪と情報交換していた。
といっても、いきなりこのような状況に陥れられ正直まだ実感が沸かなかった。
目の前にいるこの子の存在もそれに追い討ちをかけるかのようであった。
遠野美凪――圭一自身、雛見沢に引っ越してから魅力的な女の子に囲まれていた。
しかし、そんな彼女達と引けを取らない程美少女であった。
さらには高校2年生、魅音や詩音よりも年上の人ということもあり、新鮮感が溢れていた。
とどめは天然要素込み、なんせ初めて出会ったときの台詞が「こんばんわ」である。
思わず挨拶を返してしまった圭一も圭一だが……
とてもじゃないが、この場で殺し合いをしろという状況だとどう考えても感じられない。
沈黙の空気が場を支配する。言葉を発せようにも何を言えばわからない状態
やがて、なんて言うべきか悩んだ圭一は――
「とりあえず、ここで立っているのもなんだし……そこにある病院に行って話そうか?」
と、近くにある病院まで行かないかと提案した。
美凪はゆっくりと頷き、ワンテンポ遅れて「はい」と答え、今の状況に至っている。
2人は、病院内のロビー内のソファに座る。
幸い近くに窓はなく、電気をつけたとしても外からは気づかれない。
お互い教えた情報は自身の知り合いの名前と支給品が何なのか、
圭一は刀とメイド服、刀の方はリーチ、殺傷能力と申し分ない。
問題はメイド服……俗に言うハズレという奴であった――否、当たりと言った方が正しいのかもしれない。
なぜなら、圭一のメイド服にはご丁寧に『圭ちゃん専用』と書かれていた。
圭一は罰ゲームにより数あるメイド服を着たことがあるが、このタイプは着たことがなかった。
つまり、これは新しい罰ゲームに着させる予定であった物、そう考えると腹立たしくなってくる。
美凪は首を傾げたが、圭一には1人思い当たる人物がいて、怒りをあらわにしていた。
(魅音……てめぇ覚えとけよ)
拳をぎゅうと握りしめて、わなわなと体が震える。そんな姿に美凪は少しだけ微笑んだ。
それに気づく圭一も、自分も笑わなければと後頭部に手をあてて、作り笑いを取る。
笑うことはとても大切なこと、と圭一はどっかで聞いたような言葉を思い出していた。
一方の美凪は打って変わって顔を下げ、表情を隠した。
不思議に思い笑いを止める圭一。
すると美凪は顔を上げて――
「これは……夢じゃないんですかね?」
ポツリと呟いた美凪に目をやる圭一。
そんな美凪の姿はどことなく寂しい表情をしていた。
その顔を、その表情を圭一はどこかで見た記憶があった。
(いつだろ……いや、なんか懐かしい感じがする)
思いながらも忘れようとした。
そんなのに思い出す時間があったら別なのに割いた方がよっぽどましだ。
たとえば、美凪の髪をくしゃくしゃにいじくる、とか。
何も言えずに驚く美凪、いきなりの出来事に困っているようだ。
「確かに夢だったらいいのにな……鷹野さんがあんなことするなんて想像できないし、だけど夢だと思って逃げるのはどうかと思う」
圭一は続ける。
「これは現実に起こっている。現実に起こってるから対処しなきゃいけないんだ……そう、こんな殺し合い俺がぶっ壊してやるぜ!」
ガッツポーズを取り、作り笑いではなく満面の笑みを浮かべた。
例えで言うならば頼りがいのある男の子であった。
自分の知っている大事な人と比べる美凪。
ぶっきらぼうな態度で酷い物言いであるが心優しい人。
自分の事より他人の気持ちの事を考える素直に優しい人。
どちらがいいとは言えない、どちらも同じくらい美凪にとっては大事なタイプ
だから――
「お米券進呈~」
微笑んで渡す。これが仲間の証であると……
【F-6/病院内/一日目/深夜】
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に祭】
【状態:健康、強い決心】
【装備:柳也の刀@AIR】
【所持品:支給品一式、メイド服(圭一専用のサイズです)@ひぐらしのなく頃に祭】
【思考・行動】
基本行動方針:このロワからの脱出
第一行動方針:これからのことを2人で決めあう
第二行動方針:出来る限り美凪を守ってあげたい
第三行動方針:知り合いとの合流、または合流手段の模索
【備考】圭一は皆殺し編の途中(沙都子を助けた)辺りからの参戦です。
美凪と情報交換しました
【遠野美凪@AIR】
【状態:健康】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、不明支給品(圭一と美凪は確認をとっております)】
【思考・行動】
基本行動方針:圭一についていく
第一行動方針:これからの行動について決める
第二行動方針:知り合いと合流する
【備考】圭一と情報交換しました
|009:[[North wind]]|投下順に読む|011:[[護りたいもの]]|
|009:[[North wind]]|時系列順に読む|011:[[護りたいもの]]|
||前原圭一|044:[[偽りの贖罪]]|
||遠野美凪|044:[[偽りの贖罪]]|
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**戻らない日常、始まる異常 ◆NaLUIfYx.g
「あー……つまり国崎住人と神尾観鈴って人が知り合いなんだな?」
「はい、私の知ってる人はその2人です」
「えっと……それで俺の知り合いが――」
「竜宮レナさん、古手梨花さん、園崎詩音さん、大石蔵人さん、赤坂衛さんですね?」
圭一が言おうと瞬間、美凪がゆっくりと圭一の知っている人物を名簿から読み上げる。
「あぁ」と圭一は小さく頷いた。
前原圭一は、目の前にいる遠野美凪と情報交換していた。
といっても、いきなりこのような状況に陥れられ正直まだ実感が沸かなかった。
目の前にいるこの子の存在もそれに追い討ちをかけるかのようであった。
遠野美凪――圭一自身、雛見沢に引っ越してから魅力的な女の子に囲まれていた。
しかし、そんな彼女達と引けを取らない程美少女であった。
さらには高校2年生、魅音や詩音よりも年上の人ということもあり、新鮮感が溢れていた。
とどめは天然要素込み、なんせ初めて出会ったときの台詞が「こんばんわ」である。
思わず挨拶を返してしまった圭一も圭一だが……
とてもじゃないが、この場で殺し合いをしろという状況だとどう考えても感じられない。
沈黙の空気が場を支配する。言葉を発せようにも何を言えばわからない状態
やがて、なんて言うべきか悩んだ圭一は――
「とりあえず、ここで立っているのもなんだし……そこにある病院に行って話そうか?」
と、近くにある病院まで行かないかと提案した。
美凪はゆっくりと頷き、ワンテンポ遅れて「はい」と答え、今の状況に至っている。
2人は、病院内のロビー内のソファに座る。
幸い近くに窓はなく、電気をつけたとしても外からは気づかれない。
お互い教えた情報は自身の知り合いの名前と支給品が何なのか、
圭一は刀とメイド服、刀の方はリーチ、殺傷能力と申し分ない。
問題はメイド服……俗に言うハズレという奴であった――否、当たりと言った方が正しいのかもしれない。
なぜなら、圭一のメイド服にはご丁寧に『圭ちゃん専用』と書かれていた。
圭一は罰ゲームにより数あるメイド服を着たことがあるが、このタイプは着たことがなかった。
つまり、これは新しい罰ゲームに着させる予定であった物、そう考えると腹立たしくなってくる。
美凪は首を傾げたが、圭一には1人思い当たる人物がいて、怒りをあらわにしていた。
(魅音……てめぇ覚えとけよ)
拳をぎゅうと握りしめて、わなわなと体が震える。そんな姿に美凪は少しだけ微笑んだ。
それに気づく圭一も、自分も笑わなければと後頭部に手をあてて、作り笑いを取る。
笑うことはとても大切なこと、と圭一はどっかで聞いたような言葉を思い出していた。
一方の美凪は打って変わって顔を下げ、表情を隠した。
不思議に思い笑いを止める圭一。
すると美凪は顔を上げて――
「これは……夢じゃないんですかね?」
ポツリと呟いた美凪に目をやる圭一。
そんな美凪の姿はどことなく寂しい表情をしていた。
その顔を、その表情を圭一はどこかで見た記憶があった。
(いつだろ……いや、なんか懐かしい感じがする)
思いながらも忘れようとした。
そんなのに思い出す時間があったら別なのに割いた方がよっぽどましだ。
たとえば、美凪の髪をくしゃくしゃにいじくる、とか。
何も言えずに驚く美凪、いきなりの出来事に困っているようだ。
「確かに夢だったらいいのにな……鷹野さんがあんなことするなんて想像できないし、だけど夢だと思って逃げるのはどうかと思う」
圭一は続ける。
「これは現実に起こっている。現実に起こってるから対処しなきゃいけないんだ……そう、こんな殺し合い俺がぶっ壊してやるぜ!」
ガッツポーズを取り、作り笑いではなく満面の笑みを浮かべた。
例えで言うならば頼りがいのある男の子であった。
自分の知っている大事な人と比べる美凪。
ぶっきらぼうな態度で酷い物言いであるが心優しい人。
自分の事より他人の気持ちの事を考える素直に優しい人。
どちらがいいとは言えない、どちらも同じくらい美凪にとっては大事なタイプ
だから――
「お米券進呈~」
微笑んで渡す。これが仲間の証であると……
【F-6/病院内/一日目/深夜】
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に祭】
【状態:健康、強い決心】
【装備:柳也の刀@AIR】
【所持品:支給品一式、メイド服(圭一専用のサイズです)@ひぐらしのなく頃に祭】
【思考・行動】
基本行動方針:このロワからの脱出
第一行動方針:これからのことを2人で決めあう
第二行動方針:出来る限り美凪を守ってあげたい
第三行動方針:知り合いとの合流、または合流手段の模索
【備考】圭一は皆殺し編の途中(沙都子を助けた)辺りからの参戦です。
美凪と情報交換しました
【遠野美凪@AIR】
【状態:健康】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、不明支給品(圭一と美凪は確認をとっております)】
【思考・行動】
基本行動方針:圭一についていく
第一行動方針:これからの行動について決める
第二行動方針:知り合いと合流する
【備考】圭一と情報交換しました
|009:[[North wind]]|投下順に読む|011:[[護りたいもの]]|
|009:[[North wind]]|時系列順に読む|011:[[護りたいもの]]|
||前原圭一|044:[[偽りの贖罪]]|
||遠野美凪|044:[[偽りの贖罪]]|
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