「出会いと別れ」(2007/07/18 (水) 11:56:50) の最新版変更点
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**出会いと別れ ◆jipdQMXxhI
夜が明け、朝日が昇り始める。
「……眩しいな……でも………とても綺麗だ」
朝日を見つめ、千影は一言呟く。
暗闇の中を一人、森を歩き続けていたのだ。
ようやくの朝日にほんの少しだけ不思議な安らぎを覚える。
「……そうだな、これから……」
千影は今後の行動方針を改めて確認する。
妹を3人とも早急に見つけ出し、脱出の方法を考える。
人は襲って来ない限りはこちらからは絶対に仕掛けない。
それを再度頭の中で反復する。
そして自分の支給品を見つめなおす。
自分に支給されたのは、短剣と各参加者に支給された銃器の予備弾を100ずつ、そして制服だった。
短剣には不思議な力を感じるがそれは強すぎて自分では扱いきれるか分からない。
装備としては不安定過ぎる気がした。
「……ふふ、とりあえず……あそこに向かうか」
千影は近くにあった配線に放置された車両に向かう。
せめて間合いが長い鉄パイプでもあれば、という考えもあったのだろう。
しかし中に入ると、予想だにしなかった驚きの光景があった。
「………寝てる……のか?」
本当に驚きだった。
中では一人の少女が安らかな表情で寝息を立てていた。
このいつ人に襲われるかもわからない状況で眠るとは相当に度胸があるか、もしくは馬鹿か。
恐らく彼女は後者であろう、千影は直感でそう感じた
「………置いていく……わけにもいかない……な」
近くには弓矢が放置されていた。
持ち去ってしまうという選択肢もあったが、何となく気が退けた。
また、安らかな寝息は妹達の寝息に何となくだが面影が被っている。
それに何より、兄くんならこんな少女を放置したりしないだろう。
千影は少女の頬を優しくたたく。
「……きみ………きみっ…………朝だ、起きないと………駄目だ」
少し低めの声で話す。すると少女は目を開ける。
「うっ……うう、香里?」
本来なら彼女はこれほど目覚めはよくない。
だが、殺し合いストレスが眠りを浅くしていたのだろう。
それが幸いし、千影の小さい声でも覚醒には十分だった。
「……私は千影……香里ではない」
「えっ?はう……ごめん、声が似てたから」
「……そうかい?それほど似てたのか?」
千影は聞き返す。
すると名雪は目をこすり、バッグからペットボトルを一つだし、手のひらに水をわずかに溜め顔にかける。
そしてようやく、意識が戻る。
「うん、本当にそっくりだよ。他人とは思えないぐらい」
「……そうなのか。それで……その香里という人は参加してるのかい?」
千影は名雪に名簿を差し出す。
すると名雪の顔は曇る。
「これ……やっぱり夢じゃなかったんだ」
名雪はとても哀しそうな顔をする。
そんな名雪に千影は優しく微笑む。
「……大丈夫。私は数時間歩いたが、……誰も人に襲われたりしなかった。君もだろう」
千影の言葉は気休めのようなものだった。
それは自身が一番わかっている。
何人が積極的に殺戮を楽しんでいるかは見当がつかないが、ゼロではないだろう。
襲われるかどうかは運に近い。
彼女の知人も、自分の妹も、無事かどうかは運に任せるしかない。
でも、名雪は少しだけ明るさを取り戻して答える。
「そうだよね。ふぁいとっ!だよ」
「………」
千影はその笑顔に安心する。
「私は水瀬名雪、香里は……いない」
「そうか」
千影は名雪の口調が通常に戻っているのを確認すると、表情を引き締めなおす。
そして立ち上がる。
「……さて、どうする?……私は妹達を探しに行くがついてくるかい?」
「一緒がいいけど……大丈夫、私一人で平気だから」
「……そうか。じゃあ……今から大体半日後の第三回の放送の頃に、待ち合わせをしよう。
私は君の知人もついでに探すから……君も頼む」
「わかったよ」
その後二人は、軽く探し人の外見の情報を交換する。
千影は衛、咲耶、四葉。名雪は相沢祐一、月宮あゆ、北川潤の外見的特徴を。
「……では行くか。君は住宅街、私は新市街を探し、待ち合わせは神社、禁止エリアになった場合は
ホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順番にスライド……それでいいかい?」
「うん、わかったよ」
「……それでは」
「半日後に待ってるよー、絶対だよー」
こうして二人は別々の道を行く。
探し人を求めて、ただ歩き出す。
【E-6 北部 配線路上/1日目 早朝】
【千影@Sister Princess】
【装備:永遠神剣第三位『時詠』@永遠のアセリア -この大地の果てで-】
【所持品:支給品一式 バーベナ学園の制服@SHUFFLE! ON THE STAGE 銃火器予備弾セット各100発】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:衛、咲耶、四葉の捜索
2:相沢祐一、北川潤、月宮あゆの捜索
3:1と2のために新市街に向かう
基本行動方針
ゲームには乗らないが、襲ってくるものには手加減しない。
第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
【備考】
千影は『時詠』により以下のスキルが使用可能です。
ビジョンズ:攻撃力をアップさせるスキル
タイムコンポーズ:攻撃力を大幅アップさせるスキル。防御力が大幅に下がる
他のスキルの運用は現時点では未知数です。
またエターナル化は何らかの力によって妨害されています。
【水瀬名雪@kanon.】
【装備:メス(3本)@AIR 学校指定制服(若干汚れています)】
【所持品:支給品一式(水を僅かに消費) 破邪の巫女さんセット(巫女服・弓矢(10/10本))@D.C.P.S.】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:祐一を探す
2:月宮あゆと北川潤も探す
3:衛と咲耶と四葉も探す
4:1~3のために住宅街に向かう
基本行動方針
祐一との合流
第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
|032:[[最高なお先真っ暗]]|投下順に読む|034:[[パートナー]]|
|060:[[眠り姫目覚める時――/――皇の策略]]|時系列順に読む|040:[[希望は爆発と共に]]|
||千影|067:[[少女連鎖]]|
|030:[[廃止鉄道の夜]]|水瀬名雪|085:[[Sacrifice of maiden]]|
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**出会いと別れ ◆jipdQMXxhI
夜が明け、朝日が昇り始める。
「……眩しいな……でも………とても綺麗だ」
朝日を見つめ、千影は一言呟く。
暗闇の中を一人、森を歩き続けていたのだ。
ようやくの朝日にほんの少しだけ不思議な安らぎを覚える。
「……そうだな、これから……」
千影は今後の行動方針を改めて確認する。
妹を3人とも早急に見つけ出し、脱出の方法を考える。
人は襲って来ない限りはこちらからは絶対に仕掛けない。
それを再度頭の中で反復する。
そして自分の支給品を見つめなおす。
自分に支給されたのは、短剣と各参加者に支給された銃器の予備弾を100ずつ、そして制服だった。
短剣には不思議な力を感じるがそれは強すぎて自分では扱いきれるか分からない。
装備としては不安定過ぎる気がした。
「……ふふ、とりあえず……あそこに向かうか」
千影は近くにあった配線に放置された車両に向かう。
せめて間合いが長い鉄パイプでもあれば、という考えもあったのだろう。
しかし中に入ると、予想だにしなかった驚きの光景があった。
「………寝てる……のか?」
本当に驚きだった。
中では一人の少女が安らかな表情で寝息を立てていた。
このいつ人に襲われるかもわからない状況で眠るとは相当に度胸があるか、もしくは馬鹿か。
恐らく彼女は後者であろう、千影は直感でそう感じた
「………置いていく……わけにもいかない……な」
近くには弓矢が放置されていた。
持ち去ってしまうという選択肢もあったが、何となく気が退けた。
また、安らかな寝息は妹達の寝息に何となくだが面影が被っている。
それに何より、兄くんならこんな少女を放置したりしないだろう。
千影は少女の頬を優しくたたく。
「……きみ………きみっ…………朝だ、起きないと………駄目だ」
少し低めの声で話す。すると少女は目を開ける。
「うっ……うう、香里?」
本来なら彼女はこれほど目覚めはよくない。
だが、殺し合いストレスが眠りを浅くしていたのだろう。
それが幸いし、千影の小さい声でも覚醒には十分だった。
「……私は千影……香里ではない」
「えっ?はう……ごめん、声が似てたから」
「……そうかい?それほど似てたのか?」
千影は聞き返す。
すると名雪は目をこすり、バッグからペットボトルを一つだし、手のひらに水をわずかに溜め顔にかける。
そしてようやく、意識が戻る。
「うん、本当にそっくりだよ。他人とは思えないぐらい」
「……そうなのか。それで……その香里という人は参加してるのかい?」
千影は名雪に名簿を差し出す。
すると名雪の顔は曇る。
「これ……やっぱり夢じゃなかったんだ」
名雪はとても哀しそうな顔をする。
そんな名雪に千影は優しく微笑む。
「……大丈夫。私は数時間歩いたが、……誰も人に襲われたりしなかった。君もだろう」
千影の言葉は気休めのようなものだった。
それは自身が一番わかっている。
何人が積極的に殺戮を楽しんでいるかは見当がつかないが、ゼロではないだろう。
襲われるかどうかは運に近い。
彼女の知人も、自分の妹も、無事かどうかは運に任せるしかない。
でも、名雪は少しだけ明るさを取り戻して答える。
「そうだよね。ふぁいとっ!だよ」
「………」
千影はその笑顔に安心する。
「私は水瀬名雪、香里は……いない」
「そうか」
千影は名雪の口調が通常に戻っているのを確認すると、表情を引き締めなおす。
そして立ち上がる。
「……さて、どうする?……私は妹達を探しに行くがついてくるかい?」
「一緒がいいけど……大丈夫、私一人で平気だから」
「……そうか。じゃあ……今から大体半日後の第三回の放送の頃に、待ち合わせをしよう。
私は君の知人もついでに探すから……君も頼む」
「わかったよ」
その後二人は、軽く探し人の外見の情報を交換する。
千影は衛、咲耶、四葉。名雪は相沢祐一、月宮あゆ、北川潤の外見的特徴を。
「……では行くか。君は住宅街、私は新市街を探し、待ち合わせは神社、禁止エリアになった場合は
ホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順番にスライド……それでいいかい?」
「うん、わかったよ」
「……それでは」
「半日後に待ってるよー、絶対だよー」
こうして二人は別々の道を行く。
探し人を求めて、ただ歩き出す。
【E-6 北部 配線路上/1日目 早朝】
【千影@Sister Princess】
【装備:永遠神剣第三位『時詠』@永遠のアセリア -この大地の果てで-】
【所持品:支給品一式 バーベナ学園の制服@SHUFFLE! ON THE STAGE 銃火器予備弾セット各100発】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:衛、咲耶、四葉の捜索
2:相沢祐一、北川潤、月宮あゆの捜索
3:1と2のために新市街に向かう
基本行動方針
ゲームには乗らないが、襲ってくるものには手加減しない。
第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
【備考】
千影は『時詠』により以下のスキルが使用可能です。
ビジョンズ:攻撃力をアップさせるスキル
タイムコンポーズ:攻撃力を大幅アップさせるスキル。防御力が大幅に下がる
他のスキルの運用は現時点では未知数です。
またエターナル化は何らかの力によって妨害されています。
【水瀬名雪@kanon.】
【装備:メス(3本)@AIR 学校指定制服(若干汚れています)】
【所持品:支給品一式(水を僅かに消費) 破邪の巫女さんセット(巫女服・弓矢(10/10本))@D.C.P.S.】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:祐一を探す
2:月宮あゆと北川潤も探す
3:衛と咲耶と四葉も探す
4:1~3のために住宅街に向かう
基本行動方針
祐一との合流
第三回放送の時に神社に居るようにする(禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化)
|032:[[最高なお先真っ暗]]|投下順に読む|034:[[パートナー]]|
|060:[[眠り姫目覚める時――/――皇の策略]]|時系列順に読む|040:[[希望は爆発と共に]]|
||千影|067:[[少女連鎖]]|
|030:[[廃止鉄道の夜]]|水瀬名雪|085:[[Sacrifice of maiden]]|
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