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予知夢

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kasumiis

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予知夢1 【SS:イクト 作戦:K2 イラスト:高渡】

「よし、予知夢による偵察に入る。やる奴は準備に入れー。」
指揮官の声に、「はーい」と声が返ってくる。

作戦:
・眠る前にぶつぶつと自己暗示をかけて見たい夢を見れるように頑張ります。
・目が覚めてすぐ夢を忘れる前にすばやくメモが取れるようメモとペンを握りしめながら眠ります
・起きた後、一緒に予知夢を見たメンバーと相談し、相違点等をチェックすることで的中率をあげます。


万反と天道ソラはそれぞれ適当な場所に座り込むと、注射器を取り出した。
ぱっと見には何の変哲もないクスリが入った注射器。一人は枕まで持っている。
その実態は予知夢などというオカルトの領域にはいる超常現象を引き起こすクスリ入りである。

「いや、命令だしといて何だけど大丈夫なの?身体とか…」

若干不安になったアスラが恐る恐る訊く。側で同じくこの出撃でたった二人しかいない、
ドラッガー以外のアイドレスを着た整備士―芹沢琴も不安げに見つめる。
しかし当の二人は全く意に介した様子もなく、
「大丈夫ですよ。投薬5秒前、4、3、2、1、投薬。」
予知夢による偵察を開始した。アスラと琴は突然、目の焦点が定まらなくなった二人を
ぎょっとした顔で見つめる。その後、二人は目を閉じ、パタンと倒れたかと思うと、
夢の世界へ旅立った。

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【応援あったらはさみます】
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数分後、ようやく眠りから覚めた二人にアスラが訊く。なるべく先程の一瞬の虚ろな目をした姿を
思い出さないようにしつつ。
「道のりや敵の配置、トラップはどうなっていた?」

しかし当人たちはその問いかけなど耳に入っていないように何処かぼんやりとつぶやく。
「声が聞こえました…」
その呟きに緊張を走らせるアスラ。
(まさか、既に入っていった人たちがいるのか?遭難していたとしたら事だぞ…)
やはりそんなアスラの様子など見えていないように続けるドラッガー。
「そう、まだこっちに来てはいけない…とか、あなた達がこっちに来るには早すぎるとか…」
「予知夢じゃなくて霊界通信かよ!!」
思わずツッコミを入れるアスラとけらけらと笑う二人。
一頻り笑った後げんなりしたアスラに真面目な報告を開始した。

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