FEG@wiki E96 WD1

WD攻撃




WD隊出撃の報に、力強く宇宙船を飛び出していく。
慣性に身を任せながら、手足を振るようにして姿勢制御。レーダーと通信に気を配り、隊列を乱さないようにしつつ、なるべく燃料を無駄にしないように注意して進んでいく。

作戦行動中に不謹慎とは思いつつも、宇宙《ネット》に陣を構える敵について思いをはせる。
懐かしき故郷から私たちを追い出した敵。
新たな故郷に死の灰を降らした敵。
更に今度は、国を焼け野原にしようとしている敵。
ビアナ・オーマ。

今度は勝ちたいと思う。今度こそ故郷を守りたいと思う。どれだけの人が
しかし、リン・オーマを前にしたときほどの怒りも感じていないのも事実である。人的な被害が少ない所為か、はたまた先の核爆弾がこちらからの攻撃ゆえか。
ふと、赤を名乗るオーマたちがリンクゲートをどんな方法で維持するかが知りたくなった。
リン・オーマのように絶望と悲しみの叫びか。フォウ・オーマのように笑いの声か。

「後一分で交戦を開始します。繰り返します、後一分で交戦を開始します。」
通信の声に意識が現実に戻ってくる。即座に作戦を呼び出し最後のチェックに入る。




「5秒前、4、3、2、1、オープンコンバット!!」
レーダーを元に敵の位置を確認。即座に姿勢制御。敵に砲口を向ける。
「撃てー!!」
部隊長の勇ましい声に、引き金を絞る。そのとき、誰かからの声が聞こえた。通信ではなくもっとどこか別のところから、声が届いた。




その声に後押しをされて、WDダンサーたちが戦場を踊り始めた。