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E98 防御分割2

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敵の放った攻撃が直ぐそこまで迫っていた。離れた所からの矢の攻撃である。
「盾になりそうな所に隠れますよ」
「味方の兵士を盾にすればいい。いくらでもいるだろ」
物騒な会話を交わしているのは、滋賀小助と岩手文明である。二人はかつてコンビを組んでいたが、今でもその頃と変わらぬ連携が取れていた。
「普通に隠れれば良いでしょう。あなたは余裕で隠れれるでしょうから、他の方々を助けてあげてください」
「チッ、面倒な」
岩手はやんわりと滋賀をたしなめる。この男、戦場にあっても飄々とした態度を崩さない。
味方の兵士は指揮官からの命令がなくとも、あらかじめ決められた手順どおり回避行動を始めていた。

作戦
オペレータ修正がある場合

≪オペレータとの連携による防御と回避≫
・オペレーターからの情報で敵の陣形が判っており、敵攻撃の弱い方向へ移動する
・オペレーターからの情報で敵の種別が判別しており、敵の攻撃に関する情報がある
・オペレーターからの情報で敵の移動ルート及び移動速度が判別しており、最適な回避・防御行動が取れる
・オペレーターからの誘導で、火力を展開するのに適切な配置が行われている
・オペレーターからの誘導と地図から、最適な移動ルートがとれている
・地形情報のオペレートをうけることで、隠蔽がとれる地形が判っている
・地形情報のオペレートをうけることで、安定した防御姿勢が取れるポイントが判っている
・会話をすることで緊張をほぐし、リラックスした状態で行動を行える。

地形
≪市街地≫
・道路が整備されており、速やかに部隊展開が出来る
・街路や建物を背景として敵の姿、攻撃を確認しやすい。
・隠蔽や防御に使える建築物がたくさんある。
・放置されている車両に身を隠せる。
・建物の中や、屋根の上で身を隠せる。
・移動するときは常に建物の壁を背にして敵から見えにくい位置を取る。
・建物が壊れているので、瓦礫の山に身を隠せる。
・見慣れている風景なので異質な存在である根源種族は見つけやすい
・市街地詳細地図の存在による敵の侵攻経路・展開等の予測
・市外には下水など地下の通路が発達しており、歩兵には移動、伏撃、包囲、離脱など様々な局面で有利である。
・入り組んだ路地は大型の兵器には邪魔でしかない為、歩兵には攻防共に有利である。
・屋内や狭い道では素早く接近でき、また距離を離されにくい
・攻撃班は市街地であることを利用し、敵を狭い路地で迎撃。防御面を限定することで、数の不利をカバーする。

≪市街地・歩兵系≫
・下水道や建造物内部を使って敵の攻撃の側面へと移動できる
・建物などの遮蔽物を利用して攻撃に直接身をさらさない。
・市外には下水や路地など隠蔽された通路が発達しており、歩兵には移動、伏撃、包囲、離脱など様々な局面で有利である。
・入り組んだ路地は大型の兵器には邪魔でしかない為、歩兵には攻防共に有利である。
・ゲリラ戦がしやすく、防御、陽動が容易
・少人数ゆえ回避しやすい
・足場に気をつける


≪山林≫
・周囲の森や林、くぼ地に身を隠す
・土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。
・枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。
・偽装に使う植物はその土地の気候にあったものを選び、定期的に交換する。
・森林の模様をした迷彩服を着る。
・偽装用ネットを使う。
・皮膚に擬装用のペイントを施したり、どろやすすをつかって迷彩を施す。
・木々を遮蔽として身を隠す事が出来る
・木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和
・密度の高い森林地の場合、大型機はつっかえるため行動の邪魔が出来る
・歩兵ならば小さいので、活動に支障がない
・木に登る事で攻撃を回避することが出来る
・下生えや木の根、木の洞などに身を隠す事で防御効果が期待できる
・高低差、木々により入れる戦力に限りがあるため、敵戦力の選別を行える。
・機動力はあまりないが歩兵であれば、この地形でも踏破可能。

≪段々畑≫
・通常の滑らかな丘陵地帯と違い、段があるために彼我に高低差がある場合(ない場合でも一応)遮蔽として利用できる。
・畑(水田)は土が軟らかく、またはぬかるんでいるため自重で沈み動きが取りづらくなる。
・自重の重い敵は大幅に動きが制限される。
・足場の悪くなることを嫌い、あぜ道を通ってくる敵は一直線になるため攻撃が読みやすい為防御しやすい。
・作物が育っている状態では茂みとなるため隠れることができる
≪山≫
・岩石の崩落や雪崩に気を付ける。または、それを利用して防御する。
・河川の上流で土砂崩れがあった場合、下流は危険なので避難する。逆に敵を下流に追いやる。
・足跡から部隊の人数を悟られないようにするため、泥や湿地などでは、後ろの者が前の者の足跡の上を歩く。

【体術】
<事前準備>
・事前に簡易的な防壁を生成・展開しておき、タイミングによって瞬時に発動できるようにしておく。 
・魔法や呪文、詠唱に関する知識を習得しておく。 
・呪文の詠唱に習熟しておき、戦闘中に的確に召喚を行えるようにする。
・平時や移動時に、外套等で口を覆い保護する事により、戦闘時に発声できなくなる事態を防ぐ
・長時間の発声に耐えられるよう日常的に訓練しておく
・呪文詠唱を忘れないように、自分にとってわかりやすい詠唱用の呪文や文章を保持しておく
・詠唱ポーズ、杖などを準備しておき、集中する媒体を確保する

【体術】
≪全般≫
・魔を利用して相手の体勢を崩す。
・フェイントを交えて相手の狙いを崩す。
・相手の目線、体捌き、ポジションから間合いや攻撃のタイミングをはかる。
・魔によって相手の攻撃を角度をつけて逸らす。
・魔によって相手の攻撃を一部でも相殺する。
・魔によって陽動を行い相手の死角に入り込む。
・相手の懐に飛び込む際は防御を意識する。
・相手が飛び込んできた際は体全体を攻撃線からはずして防御する。
・相手の打撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。
・相手の攻撃の軌道を見極め、上段・中段・下段受けを状況によって使い分ける。
・攻撃を受けた際は相手の近くから離脱するか、攻撃を続行するかを選択する。
・力がない者は敏捷性・スピード・タイミング・バランス感覚を最大限に利用する。
・単純なスピードだけでなく、攻守のタイミングを常に意識する。
・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
・相手の勢いを意識する
・相手との間合いを意識する
・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持すること
・打撃は、相手に当たったらすぐに引く(姿勢維持と打撃力が上がるという効果がある)
・合図を使って連携して動く
・レーザーを防ぐために煙幕や土煙を利用する。
・相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。
・回避するときは常に建物の壁を背にする。
・遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする
・各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。
・防御に使える物は全部使い、伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。
・敵の射線に対して、90度に移動するようにする。
・敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。
・防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする
・敵に接近して走り回ることで相手の視界から見えなくなり反撃を防ぐ
・部隊員と死角を補い合う
・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
・相手の勢いや距離、間合いを意識する
・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
・気を抜かず、最後までしっかり防御に集中する
・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する
・敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。
・敵の目の動きから回避動作を選択する
・視界が不良でも、オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。
・敵の挙動をつぶさに観察し、少しでも不審な動きをすればすぐに回避行動を行う
・望遠ズームやセンサーを最大限駆使し敵情報を速やかに得ることで回避がスムーズにできる。
・不正規機動(重心を揺らしてふらふらと移動する)で、予測射撃を防ぐ。
・遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。
・物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。
・同じルートは使わずに敵の追跡をかわす。
・敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。
・退路を複数確保する
・体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。
・物陰に潜み、影から体が出ないようにする。
・目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。
・迷彩や林、地形を使用して姿を隠蔽する。
・倒した敵から、敵に関する情報を出来る限り入手解析。予め頭に入れておく。
・可能ならば、偽装工作によって敵の追撃を躊躇わせる
・背後を狙われる危険性もある為、必ず背後を警戒する。
・乗り物や設備に自動攻撃させて防御の援護をさせる
・付近の隔壁などを閉鎖し、時間を稼ぐ。
・移動通路の一部を破壊して敵の足止めをはかる。
・敵のセンサー類を騙す為に偽装を施す
・車や壊れた船の残骸を利用して追撃を逃れる
・姿勢を低くして移動することで敵の弾に当たりにくくする
≪対白兵防御≫
・相手の攻撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。
・攻撃の軌道を見極め上段・中段・下段の防御を使い分ける。
・攻撃を受けても動きが止まらないように受け流す
・一度に攻撃されないように一対一を繰り返すように立ち回る

≪対爆発防御≫
・敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る
・(爆破系攻撃に対して)衝撃で鼓膜を破られないように口をあけておく

《対詠唱》
・召喚した魔を防御的に使用する。
・前方に詠唱によって防御壁を展開する

<詠唱時>
・召喚は高速かつ冷静に行う。
・持ち前の知識や冷静さで視野狭窄に陥ることなく、客観的に判断する。 
・魔によって敵の狙いを混乱させたり、敵部隊の集中を削ぐ。 

<詠唱の集団戦術>
・魔を使う時は互いの力を同調させることで魔の効果を高める。
・召喚後は立ち止まらず、陣形の配置のまとまりごとと移動して次の攻撃に備える。
・それぞれが連携しタイミングを合わせて攻撃を開始、その後カバーしあう。
・戦闘時は周りの集中を乱さないためにも余計な声を出さない。
届き始めた矢を拳で弾き飛ばし、廃屋や木陰に隠れる兵士たちの援護を行う。リューンを帯びている可能性もあり一般兵士が迂闊に触ることができない矢も、リューンの扱い方を知るこの二人ならば問題なく触ることができる。
そして、セプテントリオンのフットワーカーとして様々な戦場を経験している二人にとっては、矢での攻撃など恐れるほどでもなかった。廃屋などにすべての兵士が隠れるまでの囮としてわざわざ目立つ所にいた二人は簡単に自分たちも矢を防げる所まで逃げ切る自信があった。
しかし、その考えは甘かった。
空を埋め尽くすほどの矢が、二人に殺到し拳で弾き飛ばすのも避けきるのも困難になったのだ。

「これまでだな」
「あなたは諦めがよすぎるんですよ…いつも。冗談でもやめてください。」

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イラスト:あやの
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イラスト@高渡

目の前の敵を睨む。
そのとき一陣の風とともに、無数の声がどこからか響いた。


応援

いずこから届く声に後押しされるように、矢を弾き、避けるスピードを上げる滋賀と岩手。
いくらでも矢を弾き、あるいは避けることも可能であったが、矢を使った間接攻撃の後に来るのは、剣や拳を使った白兵戦だ。
次の攻撃のため一旦、二人も廃屋の壁に隠れた。息も切らさずに廃屋に隠れた滋賀は、少しずれた眼鏡を直し、別の廃屋に隠れた岩手と反撃のタイミング合わせを行う。


「直ぐに敵の白兵部隊が来る。文明行くぞ!」

「分かってます」

殴られたら殴り返すを実践する二人に、攻撃を耐え抜いた兵士も続くのであった。

SS:かすみ&ジャイ
作戦:作戦ライブラリ&サーペント&川原雅
編集:高渡
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