■私がヘルメットをかぶらない本当の理由は、 ぜったい自転車専門誌などでは
書ける内容ではないので、これまでは適当にお茶を濁してきた。
(中略)
私がヘルメットをかぶらないのは、たぶんに宗教的な理由である。
(中略 )
神を感じながら走りたい。
それが私の願いである。
そして、そのためにはヘルメットがひとつの障壁になっているのである。
私は自分の脳を神にさらして走りたいのである。
そして、問いたいのである。
「神よ、私は必要な人間ですか?私には生きて、なすべきことがまだあるのですか?」と。
[ラクダのこぶ~ P.234]
※ただし日差しが強い夏や寒い冬は帽子を被るがこれは宗教的な理由ではない。
帽子は良くてヘルメットはダメ、という理由が良く解らない。
※脳を晒すことで神を感じていたいというのなら、
どんなときもその状態で走るのが筋というものでしょう。
暑さ寒さで頭を隠すような根性無しに神が語りかけてくれるとは到底思えません。
■「あえてもうひとつヘルメットをかぶらない理由をあげるならば、ヘルメットをかぶってロードレーサー乗ることを
私はかっこ悪いと思っているからである。
(中略)
そして、その脳をつくったのが神ならば、その脳が生み出した価値観に私は素直に従おうと思うのである。
それが神の意志にしたがうことだと信じているのである。」
[ラクダのこぶ~ P.226~227]
※ヘルメットが格好悪いから被らないというのは、ひとまずおいておくとして。
しかしそんな価値観であることを神のせいにするのは、自立した大人の言うことではありません。
それに、著書で他人の価値観を否定することがあるエンゾが言ってよいセリフでもありません。
他人の価値観も神が創ったはずであり、けなすべきではありませんね。
※エンゾのいう神はエンゾが勝手に作った神なので、
自分が作った神に責任を押し付けている=完全な責任放棄でです。
※体も神が作ったものなのだから、全裸で乗ればいいんじゃないですかね。
■「私はプライベートで自分の自転車に乗るときヘルメットを被らないが、
雑誌の仕事で自転車に乗るときは仕方なく被っている。
それは、編集者にそうしてくれといわれているからそうしているだけなのだが、
自転車専門誌としては"自転車に乗るときはヘルメットを被りましょう"という見解になっているからとのことである。
しょうがないんで尊重してあげてるのである。
[まちがいだらけ~ p60~61]
※結局のところ、そうしてくれと言われたら譲歩してしまう程度の価値観なのである。
「革命家だから選挙に行かないし、日本の法律も守らない」と口では言っていても実態はこの程度。
■「タイトめのスポーツカジュアルをカッコよく着こなすことができなければ、
私はロードの街乗り使用許可を出さない。」
■「また、絶対にやってはいけないのが、まったく脈絡のないチームウェアなどを着るという愚行である。
例えば、GIOSのロードバイクに乗っているのに、トレックを採用しているディスカバリーチャンネルの
チームジャージを着たり、シマノのコンポで組んだバイクに乗っているのに、カンパニョーロのウェアを
着たりといったことは、ロード乗りの美学に反するので厳に慎まなくてはならない。」
■「スネ毛を剃らないでロードに乗るのは、葬式に白いネクタイをして行くことに等しい」
[ロードバイクに乗るときに読む本 P.66~68]
自転車の乗りかたは人それぞれで、そのことについて他人が口をはさむ権利はない。
ゆっくり走ろうが、速く走ろうが、レースに出ようが、出まいが、山に登ろうが、登るまいが、
自分が楽しければそれでよいのである。
[らくだのこぶ~ p233]
※ならばどんな格好で乗ろうが本人が楽しんでいるのだから、他人が口をはさむのは野暮である。
※「こうあるべき」という美学を語っておいて、
他の本では「気楽でいいんだよ」と書く・・・・矛盾が激しくて読者の混乱を招きます。
※美学がどうこう言っている割には、講師を務めるロードバイク講座ではスネ毛を剃らなくてもいいことにしている。
http://www.roadbike-lodge.com/41qa/index.html
ただしこれはエンゾの心の広さを証明するものではない。(詳しくはロードバイク講座の項を読もう)
■「フレームからパーツまでもがまっ黒けのロードバイクを発見してしまうと
そのいっさい美的センスを放棄したデザインに、
ひとごとながら暗澹とした気分にしずんでしまう。」
[まちがいだらけ~ p202]
※しかし自分はGIOSブルーに包まれているだけである、真っ黒はだめで真っ青はよいのだろうか
大学の生協で自転車のフレームに貼る"早稲田ステッカー"を買ってくるようお遣いをたのんである
[まちがいだらけ~ p21]
※GIOSフレームと早稲田マーク、ジオスブルーと早稲田臙脂。
その美的センスにひとごとながら暗澹とした気分にしずんでしまいます。
そして、その脳をつくったのが神ならば、その脳が生み出した価値観に私は素直に従おうと思うのである。
それが神の意志にしたがうことだと信じているのである。
※こんなことを言っておきながら、他人の脳が生み出した価値観は「美的センスを放棄している」って・・・・。
要するに「俺の価値観こそ至高。あとはクズ」ということなんでしょうか。
■カトキ立ちはガンダムのもっともかっこいい立ち方だが(中略)
もしもキミのまわりにこんなカタチのやつがいたらまず信用しないことだ。
このカタチのサンプルが見たければ、
野球・ゴルフ・相撲・プロレスといったメジャー(なんでこんなもんが面白いのか理解できない)、
スポーツがおすすめだが、おせじにも知的には見えない者の集まりである。
[体型大全 P12]
■「その意味で、ロードバイクという高尚な趣味は、霞が関や、国会や、銀行や、証券会社や、IT・通信関係にいるような
ニセモノのインテリとは一線を画す、ホンモノのインテリのために神が用意した究極のスポーツであるといえる。」
[まちがいだらけ~ p68]
※このようにホンモノのインテリはニセモノのインテリを見下し、蔑み、こき下ろすものなのである。
一般的には「痛い人」と呼ばれる人種なので近づかない方が身のためだ。
※『らくだのこぶ~』では「本物のインテリ」という言葉がよく登場しますが、
「幸福な自転車乗り」と同様にそれがいったいどのようなものであるかが明確にされていません。
多分本人にも良くわかっていないのと、逃げ道を用意しておくためなのでしょう。
結局のところ霞が関や、国会や、銀行や、証券会社や、IT・通信関係の人間を
エンゾが妬んでおり、貶めたいだけの話です。
※そもそもカトキ立ちしている野球・ゴルフ・相撲・プロレスの選手を見たことがありません。
カトキ立ちのエンゾならばっちりエンゾブランドのウェットスーツの広告写真に写っていますが
http://www29.atwiki.jp/enzo?cmd=upload&act=open&pageid=17&file=ENZO+Wetsuit.jpg
わざわざこんな写真を広告に使うところを見ると
「こんな男が売っているものを買ってはいけない」というメッセージなのでしょうね。
■「そして、私は自分のロードバイクにライトも、ベルも、リフレクターもつけていない。
もしも君たちがそれらのダサい品々をつけることが必要だと考えるなら、つけてりゃいいじゃん。
道路交通法だか条例だかをもちだしていろいろいってるけど、
ふだんは人の殺人計画や誹謗中傷をせっせとかきこんでる人たちが、
なんで急に遵法精神すぐれた善良な市民になっちゃっているの? おかしいでしょ?
そもそも私は革命家である。現体制を打倒することをめざしているわけである。
そもそも革命家がこれから打倒しようとしている
悪しき体制がつくった法律をまともに遵守していちゃまずいでしょ。」
[まちがいだらけ~ p60]
※上記と同じ「自分は革命家だから、法律を守る必要はない」という論法を用いた人たちが他にもいます。
日本赤軍に代表される左翼活動家です。
彼らは闘争と称してセクト(ファミリー)を作り、
それに属さない人々を反革命(あちら側の人間)と呼んで否定し、
革命のために鉄パイプを振り回し、平和のために火炎瓶を投げ、人類のために町を破壊し、
世界のために仲間をリンチにかけて殺したのでした。
※言っている事は一見格好いいですが
実際に現体制を打倒するための活動をしているかというと、とてもそうは見えません。
それに、安全に走ろうと思うなら革命家だろうが交通法規を守るのが当たり前のこと。
昼間でもトンネルの中を走ることになったら、ライトとリフレクターが無いと危険です。
※エンゾの著書を見ていると国道134号線の逗子区間を走っている写真が存在します。
写真の区間を走るならばトンネルを抜けなければいけない
(一応トンネル無しのルートもあるが無駄に遠回りになる)ので、
車のドライバーはリフレクターもテールライトもないエンゾの自転車に
さぞかし怖い思いをしたことでしょう。
しかしエンゾの本にはこんな一文があります。
人に迷惑かけないように遊ぶことだけをひたすらに考えることのがずっと重要だ。
[まちがいだらけ~ p61]
・・・・あれ!?矛盾してるよね!?
※これは2ちゃんねるの住民に向けた言葉なのだが、
そうでない一般人に同じ事をツッコまれた場合何と言って対処するのだろうか。
結局、いつもの詭弁でしかないのである。
■「それに、あえていっちゃえば、ロードバイクなんて危なっかしい乗りものに乗って遊んでるのに、
ヘルメットを被って、保険に入って、ベルとかリフレクターをつけて、
自分の命だけを守ろうなんておこがましいと思わないかい!?
そんなに怖いならやめちゃえばいいんだよ。
そんなことよりも、人に迷惑かけないように遊ぶことだけをひたすらに考えることのがずっと重要だ。
自動車もそう。シートベルトも、エアバッグも法律で禁止するべきだと私は考えている。
事故ったらすぐ死んじゃうと思えば、さすがのバカでももう少し考えて運転するんじゃない!?
ETCなんか開発するよりも、時速40キロしかでない車をつくって、
高速道路に入るときだけもらったカードを入れれば時速80キロでるようにしとけばいい。
交通事故を減らすことなんてかんたんなことなのに、本音では人の命なんかよりもカネのほうがたいせつってことだ。」
[まちがいだらけ~ p61]
※原動機付自転車(いわゆるスクーター)に比べ、
ロードバイクは重心が高く不安定であり、スピードも楽に30キロ以上出て、
身を守るものは少ないです。
保険もヘルメットも法律で強制されているわけではありませんが
これらの事情を考えた上で選択されるべきであって、
「ヘルメットも保険もいらない!」という思想を読者に植え付けるのは危険な行為ではないでしょうか。
※ヘルメットを被ることで軽傷で済むなら救急隊員の負担が少なくなります。
自分の命を守ることは他人に迷惑を掛けないことにつながる行為でもあります。
※車に乗っていてシートベルトもエアバッグも無しで後ろから追突されたら死んでしまいます。
「もらい事故」の可能性をまったく考慮に入れていないあたり
基本的な想像力が欠如しているとしか思えません。
それにこれだと歩行者が飛び出してきた時に急ブレーキを掛けることも出来なくなりますね。
※「オトナになってから~」では夕方~夜にかけて
リフレクターもテールライトもなしで走行しているエンゾの写真があります。
前方ライトだけはしっかり装備していますが、後方の車に自分の位置を知らせる役には立ちません。
明らかに車のドライバーに迷惑が掛かる行為
(しかも途中までは山道なので危険は通常の比ではありません!)です。
こんなのを平気で本に掲載するエイ出版も相当レベルが低いですね。
※プロですら事故を起こしたり巻き込まれたりといったことがあるのに
この文章を書いているのはプロでもなければアマチュアレース経験すら無い
「40歳過ぎた只のオッサン」のエンゾ早川です。
■ 本気でロードバイクに乗りたいのなら、あらかじめ少なくとも体重を【身長マイナス一〇〇】
(一七〇センチの人なら七〇キロってことね)はダイエットしておくのがルールであり、マナーである。
体重が【身長マイナス一〇〇】キロより重い人、あるいは体脂肪率が二〇パーセントを超えている人の
ことを私は"男”とは呼ばないことにしている
(中略)
けれど、そんなだらしのない体なのに、専門店でロードバイクを販売したり、ロードバイクのことについて
書いたり、ロードバイクの専門誌や書籍を編集したり、ロードバイクの乗り方を指導したりするなどという
破廉恥な行為は、厳に慎んでほしい、プロとしては失格である。
■早く走れることに越したことはない。でも、お金にも、体力にも、時間にも限度がある(中略)
そこで発想の転換である。速さとは相対的な価値観であって、
カッコよさとは絶対的な価値観なのである。
断じてただ速いからカッコよく見えている訳ではないのである!
ちなみにエンゾとインドゥラインのフォームのカッコよさは五分である(お願い、信じて!)
■「足首に手が回る人はモテる」これは私が発見した簡易モテ能力チェック法である。
そもそも指がきれいで長いことが男女を問わずに
大きなセックスアピールになっていることはもはや常識である。
(中略)ほぼ生来の骨格だけで決まってしまう指とは異なり、
足首のサイズにはさまざまな要素がからんでくる。ここがキモである。
(中略)足首が太いということはそれだけで知性、体型、健康に何らかのマイナス要素があるということなのである。
はたしてそんな男(女)がモテるだろうか!?
[体型大全P.31]
※いきなり常識を捏造。流石は轢き逃げ論法の発明者である。
※不健康な生活をしている人間はモテないと言うならまだ分かるが、
足首が太かったり指が短いというだけでモテないというのは無茶苦茶な話である。
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最終更新:2021年03月02日 18:10