■「骨盤を立てることが出来なかった頃、
タマキンの置き場に困り、ブツをサドルの右or左に落として乗ってた。」
[セッティングバイブルp90]
※実際ロードバイクに乗れば解ることですが、普通はそんなことして乗れません。
ロードバイクに乗る時の服装はピチピチなレーパンが普通で、玉が落ちる隙間が無いからです。
この話が本当だとするとレーパンで抑えきれないくらい玉が大きいということになるのですが、
そうだとすると病気の可能性が高いので病院に行くべきです。
※本当に出来たとしても、玉が足とサドルで擦れて大変なことになります。
ショップ論編での自分の店に持ち込まれたホイールの話も相当嘘臭いことを考えると、
他にも嘘と捏造があると思って間違い無いでしょう。
※骨盤を寝かせるフォームを完全否定していたエンゾだが
バイシクルクラブ2010年10月号では「カニフォーム」として登場。
(らくだのこぶは「エビフォーム」として定義しなおされていた)
しかし散々否定してきたものを特に弁明もなく
自説に取り入れる姿勢をバイクラ読者からツッコまれたのか、
その後のエンゾの記事と著作では「カニフォーム」には一切触れられず
存在しなかったような扱いになっている。
■ふたたびフジテレビの「ツール・ド・フランス」のビデオを引っぱりだしてきて、穴があくほどにくりかえし、
ときには静止画像に定規をあて、ときにはコマ送りで足首の角度をチェックし、
ときには何度も巻き戻してはストップ・ウォッチ片手に電卓を叩き、ケイデンスを割り出しながら見続けた。
そして、本当にいくつかのビデオがすりきれて見れなくなってしまった
[ラクダのこぶ~ P.129-130]
※欧米人と日本人では骨盤の傾斜角が違うため参考にならないのは明白です。
2010年以降のツールであれば新城選手や別府選手が出ているので
欧米人と日本人のフォームや骨格の違いを研究するのも面白いでしょうが
(新城選手は完全に骨盤が寝ているフォームで、エンゾ理論とはかけ離れています)、
この文章が書かれたのは2007年です。
※エンゾは自転車の乗り方は欧米人を真似しようとしますが、
歩き方は「日本人に合った歩き方」を提唱するというチグハグことになっています。
こんなにチグバグなのはエンゾが何も考えていない証拠です。
■急ブレーキの制動
ロードバイクでの急ブレーキは常に転倒と隣り合わせだ。
バイクをまっすぐに立てて、サドルにしっかりと座り、脇をきっちり閉めてバランスを取る。
[ロードバイクバイブルp65 欄外]
※高速走行時にこの通りにすると慣性で前のめりになってしまい、
ダイナミックに前転する可能性が高くなります。
(自転車より人間の方が重いので重心が上に来ることと、
前ブレーキの方が制動力が強く、慣性から前輪に強烈な加重がかかるのでこうなります。
ママチャリでも同じようにリアが浮き上がってしまった経験がありませんか!?)
フルブレーキ時は体をサドルより後ろにずらして重心を後ろに持って行き、
思い切りブレーキレバーを引くというのが基本的なテクニックです。
※実はブレーキすらマトモに引くことが出来ない、
というエンゾが如何に経験の無い自転車乗りであるかをよく表している一文と言える。
■ 雑誌や本のエンゾのフォームは万民向けのフォームであって、実際のエンゾのフォームとは違うし、
エンゾオリジナルのフォームをそのまま多くの人に勧めるのはナンセンスである。
でも最近、雑誌やネットで"才能ある人"が特殊なフォームを紹介しているのをよく見る。
理にかなってるし、テクニックのある人は速く走れるだろう。
実際、エンゾも真似して走ることもあるけど、そういうアバンギャルドなテクニックを本や雑誌では紹介しない。
速く走れるようになるためのアバンギャルドなテクニックは筋肉や関節に障害を発生させることがあるし、
そもそも基本のフォームを完璧にマスターしていないのに、アバンギャルドなフォームに手を出すと深刻な障害の
スパイラルに陥ってしまう。
基本のフォームを完璧にマスターするのにセンスのいい人で5年、ふつうの人なら最低10年はかかる。
だから、無責任にアバンギャルドなフォームを提唱することの危険性は理解できると思うが、
"才能ある人"にはわからないのである。
どう見てもアバンギャルドなフォームを強制してしまうセッティングですね。
(もしもこのセッティングが万人向けであるなら、
全てのロードバイクは始めからシートポストがもっと後ろになるように作られているはずです)
そもそも基本のフォームを完璧にマスターしていないのに、
アバンギャルドなフォームに手を出すと深刻な障害のスパイラルに陥ってしまう。
基本のフォームを完璧にマスターするのにセンスのいい人で5年、ふつうの人なら最低10年はかかる。
と書かれているのに、ここで紹介されている人々には自転車暦5年以下の人が混じっています。
(詳しくはダイエット講座を参照してください)
■下駄でロードバイクが早くなる。
[エンゾ早川流ロードバイク秘伝の書 オビ]
※同書のP.91によるとエンゾ他数名により実証済みとのことですが、
プロ・アマ含めて公式ロードレースで結果を出していないのでエンゾの妄想の域を出ていません
(それどころか「他数名」が本当に実在するのかすら疑わしいものがあります)
エンゾが国道一号線でよく抜かれると告白しているので意味があるとも思えません。
まじめに早くなろうとするなら
「ロードバイクに乗らないでロードバイクが早くなる方法」などに頼らず
もっと他にやるべきことがあります。
なにより練習量は絶対的なのですから。
エンゾの言葉はこれができない言い訳で、ただの横着に過ぎません。
※エンゾの理論が正しいと仮定した場合でも、
下駄で仕事に行くことが出来る人や
下駄を履いたまま仕事ができる環境にいる人などごく少数です。
そうなると休日に下駄を履くしかない訳ですが、
それよりは自転車に乗った方がずっといいトレーニングになるでしょう。
しかもアスファルトと下駄の相性は最悪で
硬い路面のせいで足への負担が大きい上、
音がうるさく下駄の歯の減りが早いという要素もあります。
以上の点から考えてもとても実用的とは言えません。
下駄だとロードバイクどころか車にもバイクにも乗れないしね。
趣味の履物をスポーツのトレーニング用具にするのは大きな無理があります。
爪先立ち歩きという点から見ればシークレットシューズでも履いた方がマシです。
(ただし同僚に突然背が伸びた言い訳をしないといけなくなりますが)
.
最終更新:2021年03月02日 17:34