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#center(){&size(16)キーワード} ---- *聖遺物(AhnenErbe) 聖槍十三騎士団が使用するマジックウェポン。 一般的に言われる聖遺物とは異なり、人の想念を吸い続けたことで意思を持った器物の総称であり、必ずしも“聖なる”遺物とは限らない。 “餌”として吸ったものが信仰心であろうと怨念であろうと、力のあるアイテムならば聖遺物にカテゴライズされる。 これらは全て、アーネンエルベ局が大戦中に世界中から掻き集めた物である。 ---- *エイヴィヒカイト(Ewgkeit) 聖遺物を武装化し、超常の力を行使する理論体系。永劫破壊。 聖槍十三騎士団副首領、メルクリウスが編み上げた複合魔術。 駆式に人間の魂を必要とし、エイヴィヒカイトを操るには常に殺人を続けなければならない。 殺した人間の数に相当する霊的装甲を常時纏うようになり、殺せば殺すほど強くなっていく。 また、原則としてエイヴィヒカイトを操る者には銃火器やナイフ、打撃などといった“常識的攻撃手段”は通じず、ダメージを与えることは出来ない。 その他の特性として、 聖遺物とその使徒は、聖遺物によってしか倒すことが出来ない、 聖遺物が破壊されればその使徒も砕け散る、 聖遺物による攻撃は、物理的・霊的の両面で防がなければ止められない、 聖遺物が破壊されない限り、その使徒は不老不死、 などがある。 しかしこれらの能力もエイヴィヒカイトの副次的作用に過ぎず、本来のエイヴィヒカイトがどのようなものなのか、何を目的とし、何処に至るためのものなのかは、生みの親である副首領以外、誰も知らない。 ---- *位階(Degree) エイヴィヒカイトは経験を積むことでレベル、つまり位階を上げることが可能である。 これは本来、既存のいかなる体系とも異なっているが、騎士団に欧州人が多いことを考慮して、便宜上、クリスチャン・カバラの四層概念である「活動」「形成」「創造」「流出」が使われている。 位階が上がると聖遺物の形状・効果範囲は変化拡大し、身体能力は爆発的に跳ね上がり、超感覚を得るなど、殺しの手段としてみた場合、位階を上げることには凄まじいメリットがある。 位階が一つ違えば、強さの次元は桁違いになる。 聖槍十三騎士団の団員は、ほぼ全員が第三位階「創造」に達している。 -活動(Assiah) 初期段階で、聖遺物に振り回されている位階。暴走・自滅の危険性が高い。 生身のまま限定的に契約している聖遺物の特性を使用できる。例えば、刀剣類の聖遺物であれば手を触れずに物を斬り裂ける、といったようなもの。 常人の殺傷には便利だが、戦闘に使えるレベルではない。 -形成(Yetzirah) 契約している聖遺物を具現化できる。 五感・霊感が超人化し、高度な破壊と戦闘行為が行えるようになる位階。 また、取り込んだ魂の中に高密度な個体があれば、それを実体化させることも可能になる。 -創造(Briah) いわゆる必殺であり、切り札を獲得する位階。詳細不明。 この位階に達することで、殆どの者は聖遺物の形状が大きく変化する。 -流出(Atziluth) 詳細不明。 未だこの位階に達した者はいないとされる。 ---- *武装形態(Kampfform) エイヴィヒカイトを操る者らの特性には四つのタイプがある。 これには本人の思想や性格、または契約している聖遺物の系統が影響してくるため、同じ術理で紡がれた武装であろうと見た目や使い方は一致しない。 -人器融合型 肉体の一部、あるいは全身を聖遺物と融合させるタイプ。 攻撃面に特化したタイプで、全タイプ中最高の身体能力を持つ。 が、発動中には極度の興奮状態に陥り、理性的な判断が困難となる。 好戦的かつ破壊的な者、一瞬の快楽を好む刹那主義者、享楽主義者などがなりやすい。 聖遺物は、怨念を餌とした拷問器具・処刑用刑具などが大半。 ■該当者: [[Kaziklu Bey>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo04]], [[Rot Spine>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo10]], [[Hrozvitnir>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo12]] -武装具現型 聖遺物を武装として具現化する、スタンダードなタイプ。 バランス面に優れた基本形のタイプで、特筆すべきメリットもないが、明確なデメリットもない。 強いて言えば、使用者と道具という主従関係がはっきりしているために暴走・自滅の危険が少ないのがメリット。 職業的戦闘訓練を受けた者、徹底した現実主義者、合理的で感情の制御に長けた者などがなりやすい。 聖遺物は、戦闘で血を吸った武器・兵器などの戦闘における道具が大半。 ■該当者: [[Tubal Cain>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo02]], [[Leonhard August>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo05]], [[Samiel Zentaur>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo09]] -事象展開型 一般的な魔道・呪術に最もイメージの近いタイプ。 防御・補助面に優れたトラップ&カウンタータイプで、物理的破壊の顕現ではないため攻撃力は低く、中にはゼロの者もいる。 しかし殺すことが難しく、人器融合型と組んで行動した場合には非常に危険な存在。 理知的で聡明な者、深い探究心と神経質な拘りを持つ者、学者や芸術家タイプの者がなりやすい。 聖遺物は、作者の狂的な情熱を餌とした書物・何らかの芸術品などが大半。 ■該当者: [[Zonnenkind>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo06]], [[Melleus Maleficarum>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo08]], [[Babylon Magdalena>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo11]] -特殊発現型 上記三つのどれにも属さない、あるいは複数の性質を持つ特殊なタイプ。 他を凌駕する強大な力を発揮することもあれば、状況によっては全く役に立たないこともあるなど、非常に不安定なタイプ。 ある特定の事象や人物に心を奪われ盲目になっている者、純度の高い宗教家や復讐者などがなりやすい。 聖遺物は、質の浄不浄を問わず信仰を餌とした物が大半。 ■該当者: [[Christof Lohengrin>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo03]], [[Göetz von Berlichingen>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo07]] ---- *聖槍十三騎士団(L∴D∴O) ナチスドイツ親衛隊のブラックボックス的な、オカルト、超人研究、ホロコーストなどに関係する裏の部隊を統括する組織の名。 L∴D∴Oとは聖槍十三騎士団(Longinus Dreizehn Orden)から三つの頭文字を取ったもの。また、ロンギヌス・サーティーンとも呼ばれている。 元はエリート将校による“ごっこ”のようなものだったが、本作で登場するのは更にその裏、正真正銘の超人であり魔人の軍団。 高度な科学と魔術儀式の実践によって人外の力を得た、“最後の大隊”と呼ばれるナチス残党、その中でも最強最悪の、国家すら滅ぼし得る十三人。 彼らは全員が黒円卓と呼ばれる占星術、ルーン魔術、大アルカナの式を組み込んだ魔法陣の霊的加護を受けており、更に聖遺物という規格外の強力なマジックウェポンを自在に操る。 現在、カイン、クリストフ、ベイ、レオンハルト、ゾーネンキント、マレウス、シュピーネ、バビロンの八名が存在を確認されているが、 首領、副首領と三人の幹部、黒騎士、赤騎士、白騎士の最高実力者五名は消息不明。最早この世には存在していないという説もある。 ベルリン陥落より61年後の現在、何かを求めて諏訪原市に集いだした。 ---- *諏訪原市(Suwahara Shi) 本作の舞台となる政令指定都市。 海と山に囲まれているためやや孤立しているが、国内でも有名なアミューズメントパークや巨大タワーなどのお陰でそれなりに栄えている。 人口は八〇万ちょっと。入居者数と退去者数、死亡数と出生数の総合比率が±0になっており、総人口が十年ほど前から変わっていない。その人口数は、とある親衛隊の隊員数と同じである……という噂も。 通称“収容所(ゲットー)”。 主人公・藤井蓮は2年前にここへと引っ越してきた。 本作での主な舞台となるのは中心区画、以下八つの施設である。 -私立月乃澤学園 主人公達の通う学園。 創立60年ほどの進学校。諏訪原市が出来た頃とほぼ同じ時期に開校した。生徒数約六〇〇人。 サッカー、バスケット、剣道で全国クラスの成績を残している。 勉強でもスポーツでも、とにかく好成績を残してさえいれば融通が利き、人間性や生活態度は重視されない良き校風。 -諏訪原市海浜公園 海沿いにある公園。 夜景の綺麗なデートスポットにして痴漢と覗きの多発地帯。 近くには遊園地などのレジャーランドやショッピングモールがあり、大きな橋が目に入る。 アクセサリー、古着、タトゥーなどの露店もいたる所に出ている。 諏訪原来たなら一度は見るべしといわれる公園。 -遊園地 遊ぶ場所。 観覧車が目玉であり、その大きさはなんと高さ五〇メートル、一周十三分という、平均的な大きさ。 -博物館 市街の外れにある博物館。 そう大きくはないが、割と頻繁に絵画や陶器などの展示が行われている。 現在、『世界の刀剣博物館』が開催されている。 11年前、とある人物がここで死去している。 -クラブ・ボトムレスピット 諏訪原アンダーグラウンドの中心地。 刑務所・軍基地からの脱走者、密入国者、ヤクザ関連者、警察に追われる売人、家出人など、行き場所のない者たちの吹き溜まり。 ここに出入りする者は全員がお互いのバックになるというルールがあり、ここの一人と揉めると全員と揉めなければいけなくなる。 それが外部の者への牽制となっており、そのお陰で一般的な倫理や常識、日本国憲法すらも通用しない、一種の治外法権状態になっている。 -教会 氷室先輩とシスターの暮らす教会。 学園と同時期に建てられた。日本では珍しいほど欧州に近い造りの本格的教会。 通常なら二〇~三〇人ほどが生活する規模だが、現在は氷室先輩とシスターの二人しか暮らしていない。 -病院 普通の病院。 殺し合いじみた喧嘩をした蓮と司狼がここに放り込まれた。 -諏訪原タワー 諏訪原市にあるタワー。 売りは地上一八〇メートルのパノラマ展望台で、ここから市内を一望できる。
#center(){&size(16)キーワード} ---- *聖遺物(AhnenErbe) 聖槍十三騎士団が使用するマジックウェポン。 一般的に言われる聖遺物とは異なり、人の想念を吸い続けたことで意思を持った器物の総称であり、必ずしも“聖なる”遺物とは限らない。 “餌”として吸ったものが信仰心であろうと怨念であろうと、力のあるアイテムならば聖遺物にカテゴライズされる。 これらは全て、アーネンエルベ局が大戦中に世界中から掻き集めた物である。 ---- *エイヴィヒカイト(Ewigkeit) 聖遺物を武装化し、超常の力を行使する理論体系。永劫破壊。 聖槍十三騎士団副首領、メルクリウスが編み上げた複合魔術。 駆式に人間の魂を必要とし、エイヴィヒカイトを操るには常に殺人を続けなければならない。 殺した人間の数に相当する霊的装甲を常時纏うようになり、殺せば殺すほど強くなっていく。 また、原則としてエイヴィヒカイトを操る者には銃火器やナイフ、打撃などといった“常識的攻撃手段”は通じず、ダメージを与えることは出来ない。 その他の特性として、 聖遺物とその使徒は、聖遺物によってしか倒すことが出来ない、 聖遺物が破壊されればその使徒も砕け散る、 聖遺物による攻撃は、物理的・霊的の両面で防がなければ止められない、 聖遺物が破壊されない限り、その使徒は不老不死、 などがある。 しかしこれらの能力もエイヴィヒカイトの副次的作用に過ぎず、本来のエイヴィヒカイトがどのようなものなのか、何を目的とし、何処に至るためのものなのかは、生みの親である副首領以外、誰も知らない。 ---- *位階(Degree) エイヴィヒカイトは経験を積むことでレベル、つまり位階を上げることが可能である。 これは本来、既存のいかなる体系とも異なっているが、騎士団に欧州人が多いことを考慮して、便宜上、クリスチャン・カバラの四層概念である「活動」「形成」「創造」「流出」が使われている。 位階が上がると聖遺物の形状・効果範囲は変化拡大し、身体能力は爆発的に跳ね上がり、超感覚を得るなど、殺しの手段としてみた場合、位階を上げることには凄まじいメリットがある。 位階が一つ違えば、強さの次元は桁違いになる。 聖槍十三騎士団の団員は、ほぼ全員が第三位階「創造」に達している。 -活動(Assiah) 初期段階で、聖遺物に振り回されている位階。暴走・自滅の危険性が高い。 生身のまま限定的に契約している聖遺物の特性を使用できる。例えば、刀剣類の聖遺物であれば手を触れずに物を斬り裂ける、といったようなもの。 常人の殺傷には便利だが、戦闘に使えるレベルではない。 -形成(Yetzirah) 契約している聖遺物を具現化できる。 五感・霊感が超人化し、高度な破壊と戦闘行為が行えるようになる位階。 また、取り込んだ魂の中に高密度な個体があれば、それを実体化させることも可能になる。 -創造(Briah) いわゆる必殺であり、切り札を獲得する位階。詳細不明。 この位階に達することで、殆どの者は聖遺物の形状が大きく変化する。 -流出(Atziluth) 詳細不明。 未だこの位階に達した者はいないとされる。 ---- *武装形態(Kampfform) エイヴィヒカイトを操る者らの特性には四つのタイプがある。 これには本人の思想や性格、または契約している聖遺物の系統が影響してくるため、同じ術理で紡がれた武装であろうと見た目や使い方は一致しない。 -人器融合型 肉体の一部、あるいは全身を聖遺物と融合させるタイプ。 攻撃面に特化したタイプで、全タイプ中最高の身体能力を持つ。 が、発動中には極度の興奮状態に陥り、理性的な判断が困難となる。 好戦的かつ破壊的な者、一瞬の快楽を好む刹那主義者、享楽主義者などがなりやすい。 聖遺物は、怨念を餌とした拷問器具・処刑用刑具などが大半。 ■該当者: [[Kaziklu Bey>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo04]], [[Rot Spine>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo10]], [[Hrozvitnir>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo12]] -武装具現型 聖遺物を武装として具現化する、スタンダードなタイプ。 バランス面に優れた基本形のタイプで、特筆すべきメリットもないが、明確なデメリットもない。 強いて言えば、使用者と道具という主従関係がはっきりしているために暴走・自滅の危険が少ないのがメリット。 職業的戦闘訓練を受けた者、徹底した現実主義者、合理的で感情の制御に長けた者などがなりやすい。 聖遺物は、戦闘で血を吸った武器・兵器などの戦闘における道具が大半。 ■該当者: [[Tubal Cain>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo02]], [[Leonhard August>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo05]], [[Samiel Zentaur>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo09]] -事象展開型 一般的な魔道・呪術に最もイメージの近いタイプ。 防御・補助面に優れたトラップ&カウンタータイプで、物理的破壊の顕現ではないため攻撃力は低く、中にはゼロの者もいる。 しかし殺すことが難しく、人器融合型と組んで行動した場合には非常に危険な存在。 理知的で聡明な者、深い探究心と神経質な拘りを持つ者、学者や芸術家タイプの者がなりやすい。 聖遺物は、作者の狂的な情熱を餌とした書物・何らかの芸術品などが大半。 ■該当者: [[Zonnenkind>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo06]], [[Melleus Maleficarum>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo08]], [[Babylon Magdalena>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo11]] -特殊発現型 上記三つのどれにも属さない、あるいは複数の性質を持つ特殊なタイプ。 他を凌駕する強大な力を発揮することもあれば、状況によっては全く役に立たないこともあるなど、非常に不安定なタイプ。 ある特定の事象や人物に心を奪われ盲目になっている者、純度の高い宗教家や復讐者などがなりやすい。 聖遺物は、質の浄不浄を問わず信仰を餌とした物が大半。 ■該当者: [[Christof Lohengrin>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo03]], [[Göetz von Berlichingen>聖槍十三騎士団(L∴D∴O)団員名簿#ldo07]] ---- *聖槍十三騎士団(L∴D∴O) ナチスドイツ親衛隊のブラックボックス的な、オカルト、超人研究、ホロコーストなどに関係する裏の部隊を統括する組織の名。 L∴D∴Oとは聖槍十三騎士団(Longinus Dreizehn Orden)から三つの頭文字を取ったもの。また、ロンギヌス・サーティーンとも呼ばれている。 元はエリート将校による“ごっこ”のようなものだったが、本作で登場するのは更にその裏、正真正銘の超人であり魔人の軍団。 高度な科学と魔術儀式の実践によって人外の力を得た、“最後の大隊”と呼ばれるナチス残党、その中でも最強最悪の、国家すら滅ぼし得る十三人。 彼らは全員が黒円卓と呼ばれる占星術、ルーン魔術、大アルカナの式を組み込んだ魔法陣の霊的加護を受けており、更に聖遺物という規格外の強力なマジックウェポンを自在に操る。 現在、カイン、クリストフ、ベイ、レオンハルト、ゾーネンキント、マレウス、シュピーネ、バビロンの八名が存在を確認されているが、 首領、副首領と三人の幹部、黒騎士、赤騎士、白騎士の最高実力者五名は消息不明。最早この世には存在していないという説もある。 ベルリン陥落より61年後の現在、何かを求めて諏訪原市に集いだした。 ---- *諏訪原市(Suwahara city) 本作の舞台となる政令指定都市。 海と山に囲まれているためやや孤立しているが、国内でも有名なアミューズメントパークや巨大タワーなどのお陰でそれなりに栄えている。 人口は八〇万ちょっと。入居者数と退去者数、死亡数と出生数の総合比率が±0になっており、総人口が十年ほど前から変わっていない。その人口数は、とある親衛隊の隊員数と同じである……という噂も。 通称“収容所(ゲットー)”。 主人公・藤井蓮は2年前にここへと引っ越してきた。 本作での主な舞台となるのは中心区画、以下八つの施設である。 -私立月乃澤学園 主人公達の通う学園。 創立60年ほどの進学校。諏訪原市が出来た頃とほぼ同じ時期に開校した。生徒数約六〇〇人。 サッカー、バスケット、剣道で全国クラスの成績を残している。 勉強でもスポーツでも、とにかく好成績を残してさえいれば融通が利き、人間性や生活態度は重視されない良き校風。 -諏訪原市海浜公園 海沿いにある公園。 夜景の綺麗なデートスポットにして痴漢と覗きの多発地帯。 近くには遊園地などのレジャーランドやショッピングモールがあり、大きな橋が目に入る。 アクセサリー、古着、タトゥーなどの露店もいたる所に出ている。 諏訪原来たなら一度は見るべしといわれる公園。 -遊園地 遊ぶ場所。 観覧車が目玉であり、その大きさはなんと高さ五〇メートル、一周十三分という、平均的な大きさ。 -博物館 市街の外れにある博物館。 そう大きくはないが、割と頻繁に絵画や陶器などの展示が行われている。 現在、『世界の刀剣博物館』が開催されている。 11年前、とある人物がここで死去している。 -クラブ・ボトムレスピット 諏訪原アンダーグラウンドの中心地。 刑務所・軍基地からの脱走者、密入国者、ヤクザ関連者、警察に追われる売人、家出人など、行き場所のない者たちの吹き溜まり。 ここに出入りする者は全員がお互いのバックになるというルールがあり、ここの一人と揉めると全員と揉めなければいけなくなる。 それが外部の者への牽制となっており、そのお陰で一般的な倫理や常識、日本国憲法すらも通用しない、一種の治外法権状態になっている。 -教会 氷室先輩とシスターの暮らす教会。 学園と同時期に建てられた。日本では珍しいほど欧州に近い造りの本格的教会。 通常なら二〇~三〇人ほどが生活する規模だが、現在は氷室先輩とシスターの二人しか暮らしていない。 -病院 普通の病院。 殺し合いじみた喧嘩をした蓮と司狼がここに放り込まれた。 -諏訪原タワー 諏訪原市にあるタワー。 売りは地上一八〇メートルのパノラマ展望台で、ここから市内を一望できる。

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