呪いって本当にあると思う?

人を殺したいほど憎んで呪って、自分自身を殺してしまった人間は、
殺したい相手の「影」の中に隠れるって話。

夜道を一人で歩いているとき、髪を洗っているとき、電気を消してベッドに入ったとき。

いつでもうしろから首を絞められるように。
ベランダで洗濯物を干しているとき、駅のホームで電車を待っているとき。
いつでもうしろから突き落とせるように。

誰かに見られてるって感じることあるよね?誰もいないのに。
うしろ振り向いてごらん、やっぱり誰もいないから。
だってあなたの「影」としてピッタリくっついているんだから見えるはずない。
どうしても見たかったら鏡をよく見つめてみるといいよ。肩のうしろ辺り。

彼女が電車に轢かれるときに何を考えていたと思う?
「みんな死ねみんな死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
そう考えていたのかな?
でもやっぱり最期の瞬間は後悔したと思うんだ。電車にはねられるのは誰だって怖いからね。

マニキュアした小さな手も長かった足も、細長い首も車輪に切断されて別々に飛ばされて、
だけど胴体は車輪に巻き込まれて100mくらい引き摺られたかもしれない。

あなたがいつか結婚して子供を産んで、40歳になっても50歳になっても、
あなたの子供が美音と同じ14歳になったとしても、
これから何年何十年経っても14歳のままの美音は、バラバラになった体で機会を待つでしょう。

おまえの「影」の中で。

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最終更新:2007年11月11日 12:44
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