~DB~
女「男くんっ。見て見てー」
男「ん、何だ」
女「雲をこうして薄く円形にして…」
男「…」
女「気円斬!」
男「おお」
女「丸く球体にして…」
男「ふむふむ」
女「かめはめ波!」
男「へえ」
女「みんなオラに力を分けてk」
男「昨日ドラゴンボール読んで思いついたんだろ、お前」




~不可抗力~
――女の家。
男「折角、来てやってるのに」
――女の部屋。
男「呼んだ本人が何で風呂に入ってるかな」
――尿意。
男「ちょ、ちょっとトイレ…」
――うる覚え。
男「トイレってこっちだっけか…」
――オープン。
男「!!」
女「!!」
男「…」
女「…」
男「…あ、いや、そn」
女「きゃー!!」
――クローズ。
女「見たでしょ!今ぜったい見たでしょ!!バカ!死ねー!!」
男「いや…何て言うか…」
女「?」
男「雲で完全に見えなかった…ちくしょう、雲め、こんな時だけっ」




~恋する女はせつなくて男を想うとすぐに~
男「ああーやっと昼休みかー。腹減ったなー」
女「男くんっ、お弁当たべよ」
男「おう、屋上行くか」
――屋上。
男「やっぱり女は料理上手いなー最早ハンバーグは神のレベルだぞ」
女「えへへ…そうかな」
男「女は絶対に良い奥さんになるよな」
女「ふぇっ!?」
男「こんなハンバーグ作られたら、世の中の男性みんなメロメロになっちまうよ」
女「やだ…男くん…そんな事言われたら私…」
――蒸発音。
男「お、女!?上、上!!」
女「あわわ、雲が消えちゃうー!!」




~クリスマス~
男「今年は降らなかったな、雪」
女「うん、そうだね」
男「一緒に見たかったな」
女「見たかったね」
――上空。ちいさなちいさな雪。
男「あ。頭の雲が雪降らしてる」
女「ほんとだ…ちいさくて、でもキレイ」
男「これでホワイトクリスマスだな」
女「…うん。メリークリスマス」
男「メリークリスマス」




~いろんな雲~
男「さっきwikipediaで見たんだけど」
女「うん」
男「金星の雲は硫酸で出来てるらしいぞ」
女「…何か怖いね」
男「しかもさ、木星と土星はアンモニアだぜ」
女「ぜったいに雨は降って欲しくないね」
――視点が上に。
男「…」
女「…」
――異臭。
男「くっさ!お前の雲はアンモニアか!!」
女「知らないよ!もぉー、男くんが言わなきゃこんな事ならなかったのにー!!」




~マジック~
女「ではでは、これからマジックをお見せしましょー」
男「ほう」
女「まずはそこのアナタ、手袋を貸して頂けますかな?」
男「はいよ」
女「この何の変哲も無い手袋を、上に放り投げます」
男「ふむ」
女「すると何とビックリ!手袋がカチコチになってしまいましたー!!」
男「…どうすんだ、これ」
女「うっ…」




~ご機嫌ななめ~
女「男くん、おはよう」
男「おはよう。あ、今日は雨か」
女「朝からずっとこうなの。みんなは晴れなのに…」
男「まあ、コイツにも機嫌が悪い時だってあるさ」
女「うん…」
男「…」
女「…隣だと雨がかかっちゃうでしょう?先に行っていいよ」
男「…」
――男、傘の中に入る。
女「男くんっ!?」
男「これなら濡れないだろ」
女「…うんっ」
――二人のために降る雨。




~いでよ~
女「むぅー」
男「どうした、もう滑り止めしか残ってない受験生みたいな顔して」
女「いや、雲から何か出ないかなぁーと思って」
男「…出したいのか?」
女「だって、こんな近くに雲があるんだもん、何か新しい事発見したらノーベル賞もらえるかもよ!ね、男くんも手伝って!!」
男「…いや、」
女「?」
男「多分、お前自体が大発見だと思うぞ」
女「はっ」



~除湿~
女「さぁー、今日もやって来ました雲の実験コーナー!!」
男「お前、雲好きだな」
女「今日は除湿器ー!!この雲はどこまで耐えられるのか!?」
男「テンション上がってるのお前だけだぞ」
女「それじゃ行くよ。よーい、スタート!」
男「…」
女「…ん」
男「…」
女「うぅ…く、苦しい…っ」
男「…」
女「だが…し、かし…負けるわ…は」
男「何か楽しそうだな、お前」




~恐怖~
――河原、芝生、青空、爽やかな風。
男「…」
女「…」
雲「…」
男「…わたあめ、食べたいな…」
雲「!」スゥー…
男「…おい、お前の事じゃないぞ。逃げるな」
女「…」スゥー…
男「…お前は関係ないだろ。ついでに逃げるな」

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最終更新:2007年03月22日 13:45