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今更だがわかりにくい人いるだろうし俺の書く雲についての補足設定

  • 常に女の頭上に位置し続ける
  • 女の意思とはまた別の意思を持っている
  • 伸縮自在。軽い物なら簡単に持てる
  • 晴れ以外の天気を生み出す。基本曇りだが女の心情により天候変化(ここだけ意思疎通)

まあ簡単に言うと空に浮いてる雲とは別として考えてくれってこっちゃ







「…もう、朝」

目覚めてみると外はよく晴れている。
カーテンの向こう側からは、明るく朝日が部屋へ入り込んできている。
「…良い天気…」
そして頭の上を見上げると、そこには小さな雲が出来始めていた。

「行ってきます」
いつも通りに靴を履いて、家を出る。頭上の雲はすでに影が全身を覆うほど大きくなっていた。
母「傘忘れるんじゃないよー」
「…わかってるよー」
言われた通りに傘を手に取って、玄関を出た。雲はもこもこと鈍い動きで付いて来る。

「…良い天気、なのにな」





女「今日は良い子だね」
そんな風に雲を見上げて微笑む。
なんせ昨日は突然帰り道でにわか雨を降らせてくれたから。傘は例によって忘れていた…
晴れの日に外に出ると雲は元気が良くなるようなのだが、曇りの日は不安定になってしまう。

「おはよー」「はよ~」
周りでは笑顔で挨拶を交わす人々、けれど誰もが自分の頭上をちらちらと見上げている。

女「…照れなくてもいいよ、いつもの事じゃない」
雲が幾分しぼんだように見えて、何だか可笑しかった。



女「…今日は男君、いないのかな」
誰からも挨拶されないのに気づき、女は辺りを見回す。
雲はもこもこと形を変え、少し長細い形状となる。その体を伸ばし、何かを探すような仕草をとった。
女「あ、いいよ別に」
そう言ってすぐに、雲は女の後ろの曲がり角へ先端を伸ばして行く。
すると間もなく「おわぁ」という間の抜けた声が聞こえてきた。

女「あわわ…ごめんね男君…」
慌てて曲がり角へと引き返した。




男「あぁびっくりした…お前なぁ、前見えなかったし、息苦しかったぞ」
女「ご、ごめんねホントに…この子も悪気は無いんだけど」
男「まあ良いよ、いつもの事だし。おはよ、女」
女「あ…うん、おはよ」

男。幼馴染み。
雲の存在を特別何とも思わない、女の理解者の一人。
幼い頃から慣れ親しんでいる為か、雲さえも幼馴染みのように思っている。

男「今日は雨降ってないのな」
女「ん、なんか機嫌良いみたい」
男「何よりだな…さ、行くか」
女「うん!」

雲の下に並んで歩き出す。
気を利かせるようなそよ風が頭の上から吹いてきた。




学校に着いても雲は消えない。
室内だと少し小さくはなり、天気も安定するものの相変わらず頭の上をもこもこと付いてくる。
男「しかしなぁ…なんで外だと雨やら降るのに、中だと普通なんだ?」
女「わかんないけど…でも、何回か家の中でも雨とか降ったことあるよ」
男「…そう言えば昔喧嘩した時、二人で部屋でずぶ濡れになったよな…」
女「あはは、あの時男君風邪引いちゃって大変だったんだよね」

雑談を交わしながら教室へ入る。
初めはクラスメート達の雲に対する反応は様々だった。
が、慣れとは不思議なものでもう誰も驚くようなことはない。
まあ何人かは未だにヒソヒソと話している者もいることはいるのだが、女も特別気にはしていなかった。




女友「よっ、今日も二人仲良く登校だね」
女「へへ…」
男「なんか引っかかるセリフだな…」
女友「ちゃんと相合い傘代わりになったか?このw」

言いながら下敷きでペシペシと雲の端を叩く。
男「おいおいんなことしたらまた…」
雲は叩かれた部分を女友の顔まで伸ばす。
女友「うひゃひゃ、くすぐったいっての!はは、毎朝これやんないと気が済まないのよねー」
男「…よくわからんが毎朝楽しそうだな」
女「友ちゃんにはよく懐いてるのよね、この子…」




女と雲は産まれた時から一緒だった。
女が寝ている間以外はいつでも雲が頭上にいた。
それが何故なのかはわからない、だが…

女「…もうやだ」
母「どうしたの?」
女「何でこの雲は消えないの?ずっと私の上にいるの?
  これの所為で私、仲間外れにされて、みんなにからかわれるの。
  もうやだよ…」
母「…」

それを受け入れられない時期も、もちろんあった。
この時はまだ、奇異の目で見られることに大きな抵抗を感じていた。




-遠足-

先生「じゃあみんな、しっかり列を乱さないで行きましょう。
   …こら、そこ間が空いてますよ」
子供A「だってー前に雲がいるんだもん」
子供B「そうだよ。せっかく良い天気なのに、コイツといるとじめじめするんだよなー」
女「…」
先生「どうしてそんなこと言うの!女ちゃんを傷付けるようなこと言わない!!」
子供A「えーでもさぁ」

男「女、俺と一緒に行こう」

女「え…でも…」
男「いいから、ほら早く行こうぜ」
女「…うん」




男「ああいう時はな、黙ってちゃ駄目なんだぞ。
  ガツーンと言ってやんなきゃ」
女「でも、ホントのことだし…
男「バカだな、お前は何にも悪くないだろ。そんなんだとまた何か言われるぞ」
女「…男君は嫌じゃないの?」
男「何がだよ」
女「私といるとからかわれるし…それに、私の周りだけ曇ってるし」
男「んなの気にしなくても良いじゃん。曇ってる方が涼しくて良いしな」

からかう方がおかしい。そう言って側にいてくれる幼馴染みの存在は、正直救いになった。
けれど、平気で自分に接してくる男も不思議な人だと思う気持ちも感じていた。

女「…変なの、男君って」
男「何だよそれ…置いてくぞ?」
女「あ、待ってよー」




-山の天気は不安定-

ポツ、ポツ、サァァァァ…
女「あっ、あっ…」
男「降って来ちゃったな」
女「…うっ、ぐす…ひっく、何で…何で今日、雨なんか、降らすの…?」
男「お、おい泣くなよ…ほら、傘差して」

子供A「見ろよ雲のヤツ雨降らしてやんのー!」
子供B「あーあ最悪だなー、あいつの所為で遠足台無しだ」
先生「いい加減にしなさい!!」

男「あいつら…絶対後でぶっ飛ばしてやる」
女「うっく、ごめんね、ごめんね男君。濡らしちゃって…」
男「いいよそんなの、気にすんな。さ、もうすぐ頂上着くから行こう」
女「ん…でも、傘一つしか…」
男「…まあ良いじゃん////」





女「なかなか止まなくて、ごめんね」
男「もう謝んなって…」
女「うん…男君、ありがと」
男「え?」
女「いっつも、私なんかと仲良くしてくれて…ぃたっ」

突然でこピンを喰らわされ、女は額を押さえる。
男は少し顔を強張らせてジッと見つめてきた。

女「お、男君…?」
男「そういうこと言うな」
女「え…」
男「私なんかとか言うな。仲良いのは当たり前だろ、友達だから。
  俺だってその雲だって…お前の友達なんだからな」

女は頭上を見上げた。雨はいつの間にか止んでいて、雲はどことなく輝いているように見えた。
雲が友達だなんて、考えたことも無かった。ただ鬱陶しいだけの存在だと思っていたのに。



男「その雲だってきっと生きてんだから、あんまり嫌っちゃ可哀想だろ?
  お前だって悪口言われたら嫌じゃん」
女「う…ん」
男「みんなで仲良くした方が楽しいしな」

そう言われればその通りだ。
女は手を伸ばしてそっと雲に触れてみた。頼りない手応えだが、確かに少し暖かかった。

女「…触ったことあったのに、何でだろ…暖かいの、初めてわかった」
男「やっぱ生きてるんだな…なぁ、腹減ったし弁当食べよう」
女「うん!…男君、ホントにありがとね」
男「私なんかは無しだぞ」
女「へへ、これからもよろしくね」
男「…あぁ」

少しだけ、雲と仲良くなれたような、男君に友達とは違う気持ちを抱いたような。
この遠足を、多分私はずっと忘れないと思う。

女「男君も、喧嘩しないでね」
男「…わ、わかった」



女「もう5年も前か…今思えば、あの時の男君のおかげなんだよね。私がこの子とちゃんと向き合えるようになったの」
男「そうだなぁ…お前雲のことめちゃくちゃ嫌がってたっけな」
女「うん…」

女はそっと手を伸ばして、雲を優しく撫でる。雲はもこもこと小さく揺れて喜んでいるようだ。

女「ごめんね、ひどいことばっか言ってたね。よしよし」
男「…何て言うか、やっぱり明るくなったよな、女」
女「そうかな?」
男「あぁ。昔は泣いてばっかだったけど…今の方が俺は好きだな」
女「…ふふ////」

もこもこもこもこもこもこ
男「おわっ!何で覆い被さるんだよ!?」
女「あれ、友ちゃんに影響受けちゃったのかな…」
男「の、のんきな解釈はいいから助けてくれ!」




-乗る-

男「その雲って乗れるのか?」
女「わかんない、自分じゃ出来ないし」
男「ちょっと試してみて良いか?」
女「んー、どうする?」

もここここ
女「乗ってみても良いって」
男「よっしゃ、じゃあちょっと失礼」
女「気、気をつけてね」
男「大丈夫だって、お、意外と安定して…」
もっこーん
男「え、あ、足が抜け、うわああぁあぁ!」
女「きゃああぁぁあ!?」




-乗る②-

男「痛てて…お、女、大丈夫か?」
女「ん、だ、大丈夫だけど…」

むぎゅ

女「お、重いよ男君…////」
男「わわわわ!す、すまん!!」
女「うん…?なんかこの子、楽しそう…」

もこもこもこ

男「楽し…ま、まさかワザとかお前!く、くそぉ…」
女「ま、まあ良いじゃない。やっぱり乗っちゃ駄目なんだよ、ね?」
男「はぁ、仕方ないか…悪かったな二人とも。まぁ女の上に乗れたから良いや」
女「////」

もこもこもこ
男「だーから覆い被さってくるなー!」





-食べる-

女「うぅ…勉強疲れるなぁ、甘い物でも食べたい…」

机に突っ伏して伸びをしながら呟く。
すると目の前に白い物が降りてきて、ふよふよと漂い始めた。

女「え…?これ…」
もこもこもこ
女「くれるの?…ふふ、ありがと」

試しに手の平に収まるほどのその綿状の雲を頬張ってみる。
驚くことに口の中にほのかな甘みが広がってきた。

女「!…甘い、何で?」
もこもこもこ
女「それ飴玉の包み?…そっか、それを食べて…ふふ、ありがと」

たまに見せてくれる、不思議な力。





-隠れんぼ-(小学生ネタ)

女「負けー男君がオニーw」
男「わかったよー、じゃあ100数えるぞー」
女(でもこの辺隠れるとこ少ないんだよね…)
男「いーち、にーい、さーん…」
女(どうしよ…よし、こうなったら)

30分後…

男「ふぅ…いないなぁ。もうだいぶ経つし…降参するか。
  でもあいつ見つけやすそうなんだけどな、目印あるし。
  おーい女ー!降参するよー出て来てくれー!」

もこっ

男「おわぁ!う、上から…あーっ雲にまぎれて木の上に隠れてたのか!ずるいぞー!」
女「お、男君…はぁ、はぁ」
男「え、ど、どうしたんだよ真っ青だぞ!?」
女「…ずっと雲の中にいたから、息…苦し…かった…」
男「…馬鹿だなってちょ、ま、俺まで取り込むなーーー!!」

男(せ、せまい…てか近…////)
女(嬉しいけど、無茶しないでぇ…)




女「…」
キョロキョロ
女「…誰も、いない」

女「きんとうーーーーーーーーーん!!」
もこもこもこもこもこ
女「よーし、良い子だぞきんとう…」

男「…何やってんだ?」
女「!!!」

女「あ…えと…////」
もこもこもこもこもこ
男「わっ!?な、何で被さって来るうあsじゃhであgdhだbkっjか」

女(だって…1回やってみたかったんだもん…)




-天候-

男「泣いてる時は?」
女「雨かな」
男「怒ってる時」
女「雷…小さいけどね」
男「じゃあ笑ってる時」
女「…曇り?」
男「それも何か違う気がするが…じゃあ」

ちゅっ

女「!」
男「…照れてる時は?」
女「…えっと…////」

もこもこもこもこもこ
男「ぶふぉお!?」
女「…雄大積雲、かな////」