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Last Update : 2011/04/23 16:40:32

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モンスターカード

魔導世界のモンスターたち

魔導世界には、数多くの伝説を持つ「モンスター」と呼ばれる存在が数多く存在している。
生まれついてのモンスターや、とある事件を経過してモンスターとなった者、噂と伝説が積み重なりモンスターとして誕生してしまった者など、モンスターの発生理由は多岐にわたっている。
　モンスターに隠された真実をひも解く事で魔導世界の深淵を覗く事が出来るだろう。そこで、「召喚符」として存在するモンスターたちの隠された物語を語ろうと思う。

No1：竜召喚士一族の忠臣「サラマンダー」

魔導世界には「竜召喚士（ドラゴンサマナー）」と呼ばれる一族が存在している。彼らは、一族に伝わる秘術にて「竜族」と「魂の契約」を結び、「竜族」を従える。
人間より「肉体」も「精神」も成熟している「竜族」が世界の支配権を手にしない理由は、この竜召喚士たちの存在があるからと言える。
　そんな竜召喚士一族が一番最初に使役するのが、「サラマンダー」と呼ばれる火竜である。

「サラマンダー」は、竜召喚士の始祖が最も愛した竜族で、彼の死後も生前に交わした「人間と竜族のかけ橋となるために竜召喚士と永遠を共にする」という契約を守り続けている。
　元々は、人間を下等な存在としか思っていなかった火竜であったのだが、その竜召喚士との出会いが、彼の意識を変革させ「竜召喚」の元となる儀式を生みだす事となった。

　今では存在自体が希少となった竜召喚士であるが、「サラマンダー」を一番最初に使役するという慣わしはいまだに行われている。

　魔導アカデミーには、若きサラマンダーを使役する竜召喚士が入学しており、彼の竜族に対する深い愛情は竜召喚士の始祖に匹敵していると、アカデミー内の教員たちは分析している。　今後はアカデミー内でも、竜召喚士としての道を学ばせる事が出来るように、学科の成立も考えているらしい。