人造精霊

魔女ベルンハルディーネが製作した寄生型擬似生命体。

特徴


寄生前は黒い粘土のような質感を持つ。その時点ではまだ生命体とはいえず、他の生命体に寄生して初めて反応する。自ら命や意志は持たないが、人間など知性の高い素体を選ぶと高確率で自意識を発生させる。動物の場合は自意識よりも生存本能が優先されるようだ。

動物に寄生して栄養やエネルギーを摂取しながら、寄生した動物の細胞に摩り替わる。その際に遺伝子情報を読み取り、そのうちのいくつかの要素を「個性」として備えるようになる。寄生された動物は全身が発熱し、身体の細胞の八十パーセントほどが人造精霊に摩り替えられる。その際の変換に耐えられなかった場合は死にいたる。

変換後は人造精霊が以前の細胞の役割をこなしながら成長。最悪の場合、脳を含め全部が人造精霊に変換されると元の素体(動物・人間)は事実上死亡する。しかし、脳細胞など元は全部コピーのために、摩り替わっても元の性格となんら変わりないが、まったくの別人である。


ベルンハルディーネ規律


魔女ベルンハルディーネが考案し、採用した魔術規律。別名「仕様書」。
大陸の最北諸島付近にて伝説、逸話が残る太古の魔術神話に関連ある魔術言語を使い構成された強制規律。人造精霊の遺伝子でもあり、絶対律でありこれを破ることはないと言われていた。

解読された文章の一部「最初の詩」

ここにベルンハルディーネの規律を刻む
生贄をもて目覚めたる軍勢の兵士よ
あらゆる贄の受け手たりえることを母は約束する
×××は呼び、神話が育ち行く
しかるべき災いなりとも命は収穫されるべきなり
××にして××、されどここに母は×××
××、××××××××
伝説は語られ、英雄は燃え尽きる
我ら神の似姿により、××××××××


生贄をもて目覚めたる軍勢の兵士=人造精霊の根源規定言語
あらゆる贄の受け手たりえることを=寄生の法則と順序を指定している言語
母は約束する=ベルンハルディーネ独自の統率言語

と、いう風に詩として人造精霊の遺伝子に記載されている規律で、全三十四文体を持ち、解読は極めて難航している。現在四つの詩が解明されていて「災いの玉座の詩」「軍勢の船隊の詩」「蜜酒の詩」「最初の詩」がある。


規律による仕様


戦闘特化…必ず寄生し、元の肉体を自らに取り込んで変換する際に細胞の遺伝子情報を採取し、その中から特定の情報をピックアップし、自らの個性として決定付ける。ちなみに魔法や魔術の要素を汲み取ることは稀であり、大抵が動物の形状や特徴をとる。一説によると人間の中で動物から進化したときの系統樹の記録が残っていて、人造精霊はその進化の系統樹情報の一つを読み取り個性とするのだという。

しかし、この戦闘への特化性だが、寄生した元の素体(動物・人)はあくまで遺伝子を運び、生きるために進化した容器なのである程度の戦闘仕様には対応できるが、やがて人造精霊の破壊力に追いつかず元の素体が自滅するケースが多々発生。

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最終更新:2007年05月25日 22:21