土曜日の夜に その弐 【 ~赤木リツコの受難~ 】 2


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只ならぬ雰囲気に、リツコは眠気が一片に吹き飛んでしまった。
「落ち着いて、アスカ。シンジ君がどうしたの?」
こういう時のリツコは冷静沈着になる。慌てた所でミスが発生することを十分理解しているからだ。
珍しくアスカがリツコの所へ連絡をよこすと言うことは、シンジの身体に何かしらの
問題が発生したと踏んでの対応だった。その判断・推察力には頭が下がる。

リツコの頼れる態度でアスカもちょっとだけ落ち着きを取り戻していった。
「シンジの右腕が朝になったら動かなくなったの」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハァ」
ガックリとため息をつくリツコ。
「・・・で、どんな感じ?」
明らかに落胆する様子を感じ取り、アスカは戸惑うがシンジの症状を伝えていく。
その症状を聞き取り『やっぱりか』という態度で、リツコは答えた。

「橈骨(とうこつ)神経麻痺ね・・・」


「別名サタデーナイト・シンドローム。 アスカ、昨日シンジ君の腕枕で寝たでしょ」
「うっ うん」
「ハァ」
再びため息。リツコが呆れたのには訳がある。同じ状況が以前にもあったからだ。
「それが原因ね、 まったく貴女といい、ミサトといい、何で同じ事をするのかしら?」

それは大学時代にミサトと加持が付合いだして間もないころ、同じ症状が出て
ミサトから大慌てで同様の相談を受けた事あったのだった。
アスカに一通りの病状の説明と対応を教えるリツコ。

「大丈夫だと思うけど、とりあえず知り合いの医者に連絡しとくから、そこに行きなさい。
しばらくは生活に不自由するけど我慢なさい。 それじゃ、お大事に」

「・・・・・・ハァ」
電話を切ると、もう一度ため息をつき知り合いの医者に連絡を入れた後、
「私って、損な役回りばっかりね・・・」
とポツリと漏らし、彼女は睡魔に負け再びベッドの中に吸い込まれていった。

おしまい
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