土曜日の夜に その弐 【 ~赤木リツコの受難~ 】

今日は土曜日。新婚夫婦にとっては待ちに待った日でしょう。
言わずとも、この二人も・・・


先週のリベンジを果たしたアスカさん。
今は満足したのか、愛しの旦那さまの腕枕ですやすやと寝息をたてています。
その寝顔をみてシンジさんも、なんとも言えない幸福感と眠気に襲われ寝てしまいました。
「お休み、アスカ・・・」


日曜日の朝、シンジは美味しそうな匂いで起きる。
日曜の朝ごはんはアスカが作る。昨晩、がんばったシンジへのご褒美の意味合いも込めて。
だが、シンジは奇妙な感覚に襲われる。

「右腕が・・・ 動かない!?」


「ちょっと、どうしたのよシンジ。 朝っぱらから大声でして」
素っ頓狂な声に驚いて台所から駆けつけてきたアスカ。

「どうしよう、アスカ 右腕がうごかない・・・」
「えええぇぇ!!」
とりあえず肩は動くようであるがその先は僅かにしか動かない。
特に手に関しては幽霊のようにだらりとしている。

「参ったな、今日は日曜で病院も休診だし・・・」
「そうだ! リツコに相談してみよ!」
アスカはそう言うと急いで赤木リツコ博士のもとへ電話をかけた。

ぷるるる・・・ ぷるるる・・・ぷるるる・・・・・・・  ガチャッ
「・・・誰よ、もう こんな朝早くから・・・」
安眠を妨げられ、ご機嫌斜めなリツコ、しかしアスカはそんなこと気にせずに話し始めた。

「あ! リツコ!? アタシよ、アスカ! あのネ! シンジが大変なの!」
最終更新:2007年04月23日 12:01
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