幸せのレシピ

アスカとシンジ、結婚一年目の頃のお話。

新婚ホヤホヤの二人は共働きだった。
そこで結婚するまでシンジに料理を作ってもらいっぱなしであったアスカは、
結婚後は自分が料理を担当すると宣言した(それ以外の家事は勿論シンジ担当)。
働きながらの家事は大変ではあったものの、やり始めると結構楽しいものだった。
忙しいながらも、二人の新婚生活はうまくいっているはずであった。

だが、しかし。
最近、どうもシンジの様子がおかしい。
帰宅も遅いし、帰ってからも「外食してきた」「今日はお腹が空いてない」等とぬかす。
もしかして、浮気?
そう疑ったアスカは、シンジの行動をつぶさに観察することにした。

「ただいま~」
目標が帰ってきた。
普段通りの様子だが、今日もご飯はいらないと言う。
やっぱりおかしい。
アスカはシンジがお風呂に入っている間に携帯電話をチェックする。
…特に不審な点はない。少し疑い過ぎなのかな、と思う。
けれど。
お風呂からあがったシンジがそそくさと自分の書斎に籠もり、
こそこそとパソコンをいじっているのをアスカは見逃さなかった。
小一時間もパソコンと向かい合ったあげく、「アスカ、まだ起きてたの?」などとほざく。
どう考えてもおかしい。
アスカは一旦シンジと寝室を共にしたが、
シンジが寝静まったのを見計らって書斎へと突撃した。

さっき、ネットしてたわよね。まさか、出会い系?浮気相手とメールしてた?
シンジに限ってそんなことはないはず。でも。でも…
不安を胸に抱きながら、アスカはメールやネットの履歴、ブックマークを探った。
どうやらメールはしてないらしい。だが、ネットはしていた痕跡があった。
高まる鼓動を抑えつつ履歴欄を見ると、2chの既婚男性板にアクセスしていたようだ。
恐る恐るブックマークも開いてみる。
すると、そこにはおびただしい数の登録があった。
そして驚愕の事実を目の当たりにする。


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…しばらくアスカは動くことが出来なかった。
まさか、そうだったとは…
固まったままアスカは一人呟く。
「シンジ・・・







中学生の時にミサトが作ってた料理のこと、まだ引きずってたのね…
これからも心をこめて、アタシが毎日おいしい手料理、作ってあげるから…
昔のことなんか忘れちゃいなさいよ…」

翌日。
かくして、大きな勘違いを抱えたまま一念発起したアスカによって、
豪華な料理が作られたのであった。
甘いものが大好きなシンジのために、昼のお弁当は干し葡萄入りおにぎり。
喉の調子が悪いと言っていたシンジのために、晩御飯はイソジンカレー。

…しばらくの間、シンジは寝込んだという。
そしていよいよ耐え切れなくなったシンジは、
一世一代の決意を持ってアスカに料理のことを訴え、
作り方を伝授するべく、その後は一緒に料理を作ることにしたらしい。

その微笑ましい様子をお伝えするにはあまりにも文才がないため、
スレ住人の皆様や職人様達に続きを書いて頂きたい所存でございます。


まとめサイトの『249氏料理シリーズ アスカの料理奮闘記』でもう十分だとか言わないで。

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最終更新:2007年11月11日 16:41
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