碇シンジです
今日ふと思い立ちアスカのケータイを覗きました。
普段、彼女は携帯にロックを掛けてなく見ることは容易でした。
すると「友達」というフォルダに300件ほど 貯まっていて すこし罪悪感はあるけど覗いてみる事にしました。
どんなメールしてるんだろう?好奇心です本当に。
しかし見てみるとほとんどが男性からのメールと思われる文章でした。
もちろんパニックになりました。残念な事に僕には異性とのメールのやりとりはアスカ以外経験がありません
友人…?
きっとそうだ、と自分に言い聞かしてその日はすぐに寝ました。
次の日もその事が頭から離れず、アスカに「顔青ざめてるわよ?」と言われましたが なんて返事したかは覚えていません。
朝、職場の上司であり、姉貴分であるミサトさんに相談しました。
一通り昨日の事を説明した所でミサトが
「全然普通の事だってシンちゃん!男友達とかメールするって」
と言ってくる
そうなのかな…。
「アスカにかぎて浮気はないわよん」
なにを根拠に言ってるのミサトさん
ミサトさんの意見を聞いても晴れない…。普通の事か…普通ってなんだ?みんながしてる? だからいいのかな?
僕が不満そうな顔をしてたのかミサトは
「シンジ君、私に『アスカは浮気してる』って言ってほしいの?アドバイスもらいたいんじゃないの?」
と説教っぽく叱られた。
胃が痛くなってきた
ミサトさんのいる部屋を出てずっと意味も無いけど仕事場を歩き続けてしまう。
動かないと嫌な事思い出すから。
色んな人からも意見を貰おうと友人の相談と偽り、リツコさんにも話を聞いてみよう。なぜリツコさんにしたかはわからない。
直感だった
「それは不倫するわね。女にはね、誰にでも不倫願望はあるのよ。
しかしそれは『きっかけがない』や『自分はブサイクだから』『子供を裏切れない』等の理由で抑制されているのよ」
胃が痛い…。でも聞かなきゃ…
リツコ「その友人の妻は『きっかけ』を手に入れた状況なのよ。時間の問題よ」
この人…できる…。
リツコさんにお礼を言って仕事場に戻った。
戻る途中なぜか涙がでた。まだ結果はでてないのに。最後まで信じる事ができない自分が嫌いだ。
仕事も手に着かず、定時丁度にすぐ仕事場を出た。
目がシュパシュパする。胃も痛い。頭痛もする。
こんな辛いの嫌だから、ちゃんとアスカに聞こう。逃げちゃダメだ
自宅に帰るとアスカは部屋のソファーで寝ていた。
テレビも付けっぱなし…。
自分とはまるで正反対の生活を送ってるアスカが羨ましくてたまらない。
アスカの寝顔を眺める。
起こしたら話をしなきゃ行けない…。
起こさなきゃダメなのに体が動かない。さっき決意したはずなのに。
じっと見つめるだけで時間が過ぎた。
そして僕の気配を感じたのか、アスカの目が突然開いた。
「わっ!ビックリした~!!なに突っ立ってんの??」
こっちもビックリ。
「なんか気持ち良さそうだったから起こし難くて…だから、見てた。」
「見てたの?あんた…バカ…?」
呆れた顔して台所にいくアスカになにも言えない。
「あ~あ、ご飯の用意ぜんぜんしてないわよ~!あっシンジ洗濯お願い。」
言われた通り洗濯を取り込む。よし、夕食の時言おう。
いやご飯を食べてゆっくりしたら言おう。
今度は…逃げない。
あっと言う間に夕食の時間は終わり、僕たち二人はテレビを見ていた。
アスカ「はねトビも落ちたわね~。」
シンジ「なにが?」
アスカ「なにがって…レベルよレベル」
シンジ「レベル…?」
よしそろそろ言おう。聞くんだ。逃げるな。逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ!
シンジ「あ…ぅあうぁぅぁ…」
アスカ「!?なに!?なんの真似?」
なんも真似してない。口が動かないだけ。
シンジ「あのさ、その、アスカ、だれかとメールしてない?その~……男の人とかと」
言えた!言えた!!
どんな反応するか…ここからが勝負。
アスカ「はぁあ?アンタ人の携帯勝手に見たの!?」シンジ「ごめん…」
でも夫婦なんだからいいじゃん、と言いたかったが言えなかった。
アスカ「プライバシーの侵害!もう見ないでよね。」シンジ「うんわかった…ごめん。」
……よし!
よし、じゃない。ダメだアスカに主導権取られてる。
シンジ「…で、あの男の人だれ?」
アスカ「友達。」
シンジ「だれ?」
アスカ「アンタが知るわけないって。」
シンジ「だれ?」
アスカ「前、仕事してた時の同僚。」
まだ攻めなきゃ
シンジ「なんのメールしてんの?」
アスカ「仕事のメールよ。アタシ結構仕事できたから、相談乗ってるの。…もういい?」
シンジ「ふーん…。うん。」
…そんな相談するもんかな
最終更新:2007年10月25日 13:37