かつての思い出


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何故、あの時私はあんな事を聞いたんだろう

「ねぇ…綾波」
「なに?」
「あんたってさ…シンジの事、どうおもってんのよ」「何故そんな事聞くの?」
一瞬の気の迷い。聞くべきじゃなかった。
今の私が昔の自分に会いにいけたらひっぱたいても止める台詞

「べ、別に…。……ただ…その…私、シンジの事が…」
「好きよ」

わかりきってた答え…
綾波のシンジを見つめる表情、仕草、雰囲気。
そして

「…やっぱり…ね」
「貴方は?惣流さん」
「…嫌いよ。大っ嫌いッ!」

私のついた最大の嘘。
シンジが好き。大好き。
私の答えを聞いても表情を変えない綾波の側に私はそれ以上居れなかった。逃げ出すように…ううん。実際、逃げた。

『かつての思い出』

「アスカ~。朝だよ」
「んっ…何時…?」
「えっと、七時三分前」
「…後、五分寝か…。………」
「!」
「嘘ッ!遅刻しちゃうじゃない!バカシンジなんでもっと早く起こさないのよ」
そんな感じで飛び起きた私。シンジの目の前で慌てふためく私はさぞや旦那さまの目には滑稽に写っただろう


「アスカ?今日は日曜日だよ」
「ふぇ?」

シンジは笑いを堪えるのに必死な顔で立ち上がる。エプロン姿が板につく、自慢の旦那さま。シンジは私の額にキスをすると

「朝ご飯出来てるから。冷めない内に着替えてきてね」

顔を紅くしてうつ向く私を置いて寝室を後にするシンジ。いつの間にか、私より背の高くなったシンジは私のオデコにキスをするのを癖にしたみたい。

「疲れてるのかな…私」

折角の美味しい朝ご飯が冷めない内に、私は部屋着に着替えて私とシンジの匂いが混ざった寝室を出る。

「美味しい!この玉子焼き私、好きぃ♪」

シンジは玉子焼きを堪能している私に今日の過ごし方を聞いてくる

「アスカ。今日はどうする?」
「ん~。たまには、家でのんびり過ごすのも良いかな」
「そうだね。アスカ疲れてるみたいだし」

そういって思い出し笑いをするシンジ。朝の出来事でまだ私をからかう気ね

「うるさ~い!この天才美少女アスカ様でも間違う時があるのッ!」
「美少女?」
「何よ…」
「どちらかって言うと…美女じゃない?今のアスカは」
「…バカ。」

まぁ…私達が結婚して三年経った今でもこんな調子で過してる訳で。

シンジは年々、大人?ん~貫禄…かな?が出てきた感じ。かたや私は…シンジに甘えっぱなしの甘やかされっぱなしで幼児退行甚だしい。

「シンジぃ」
「アスカ、隣に座れば良いだろ?」
「いぃ~や!シンジの膝が良いの」
「しょうがないなぁ」

私は猫口にしてシンジに甘える。シンジは困った顔をして、でも嫌がった顔をしないで私を抱き寄せる。意味もなく流れているテレビの光と音。
外からはいつの間にか雨音がしはじめる。

「好き」
「僕もだよ。アスカ」

朝方見た夢の話。今の私を見たら昔の私に間違いなく殴られるわね。グーで。

「シンジはさ…」
「ん?」
「何でもない」
「何それ」

私は身体を斜めにして少し上にあるシンジの唇にキスをする。シンジの手が私の背中を撫で、そして胸にあてられる。

「んっ…だめ。シンジのえっち」
「なんで?」
「だって私、疲れてるんでしょ?だからエッチしな~い」

シンジは今度こそ苦笑して私の言った台詞を嫌がってる顔をする。

「私をからかうなんて百億年早いのよ」

「はいはい…僕が悪かったです」

「よろしい♪」



今なら言える好きって言葉。シンジに届いた私の気持ち。頑張ってね昔のアスカ。

私、今、幸せだから。
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