依存症


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「ただいまー」
帰宅するシンジ
「おかえりーア・ナ・ター」
食卓から溢れんばかりの甘い匂いとアスカの弾んだ声。
「アナター今日も一日お疲れ様。見て見てーこおんなにいっぱい買ってきたの。
軽井沢レアチーズケーキでしょロイズ生チョコカカオでしょ魅惑のザッハトル
テでしょ・・・ちゃああんと全種類2つずつ買ってきてあるからね。さぁー食べて食べて」
わんさかと積まれたケーキやらプリンやらをどうだと言わないばかりに胸を張って誇示するアスカ。
「アスカあのね・・・」
お菓子の国から幸せ運んできたような顔した妻にシンジは静かな口調で語りかけた。
「僕は別にケーキやらスイーツをいっぱい食べたい訳じゃないんだよ。アスカが食べたいなら僕の分
はいくらでも上げるよ。それはアスカの虫歯も肥満も気になるけど、アスカが食べたいって言うなら
止めないよ。僕ら夫婦だから。アスカの幸せは僕の幸せだから」
口の周りの生クリームを舐め取りながらアスカは顔を上げる。
「でもね。それでもやっぱり勝手に自分の分を食べられるとイヤだよ。アスカもそうでしょ?いくら
夫婦だからって自分のモノ勝手に食べられたらイヤでしょ?
僕はどんなに小さいケーキでもアスカと一緒に二人で食べたいんだよ」
沈黙が落ちた。アスカは半熟ショコラケーキを手に持ったまま視線をしんみり落としている。
(わかってくれたのかな?)
そう思いながらシンジは目の前の苺のショートケーキにフォークを伸ばした・・・・






目にも止まらぬ速さでアスカがそれを引ったくった。
「あ!こら!」
手の中のショートケーキを見せびらかすように掲げてアスカは駆け出す。追いかけるシンジ。
追い詰めて手首を掴む。だがそのお返しに膝蹴りを喰らう。
「ウグ!」
うずくまっているシンジの前でさもおいしそうにショートケーキをほうばるアスカ。
「季節のフルーツであるイチゴ, 洋梨を、生クリームとスポンジでサンドされてる。1番上には
ミント, イチゴ, フランポワーズがのり、フランポワーズはぷるるんと柔らかくコンポートされ
ており、ジューシーでじゅわっと酸味が染み渡る。生クリームはまったりとした舌触りであるが、
後味はいやらしくなく、適度なまろやかさが後に残る。スポンジはふわふわと空気を含み、柔らか
な弾力感。ほど良い甘味と、口の中での生クリームとスポンジのバランスが絶妙。うーんおいしい」
勝ち誇った表情でこれみよがしに感想を述べるアスカ。そのイジワルな瞳を見ながらシンジは思った。
(もしかしてアスカ、ただ単に僕の分をわざと食べて構ってもらいたいだけなのかも・・・)

「さーって今度はシンジのチョコバナナホイップパイ食ーべようっと♪」


「・・・・いい加減太っちゃうよアスカ」





つづく
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