母と娘


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「お母さん大丈夫?」

涼やかな声を受けて私は気だるい身体をゆっくりとベッドから起こす。
頭が痛い…それに吐き気もする…風邪かしら…
目の前には心配そうに私を気遣う娘のレイカ。
差し出された薬を水で流し込み、私はまた全身をベッドに沈みこませる。

「レイカ…大学は?」
「今日は行かなくても平気なの。そんな事よりお母さん。今日の家事は私がやっとくからゆっくり休んでて」


レイカが寝室から出ていくと私はそっと瞼を閉じた。我ながら親馬鹿だと思うがレイカは出来すぎている。
シンジの血を色濃く受け継いだ様に見えるが要所要所にやはり私の娘だと思う所もあった。
二卵生双生児の双子なので容姿は兄とはかけ離れている。見た目も黒髪で日本人形を思わせる顔立ち、背も150センチ位、オマケに家事もこなすし性格も大人しく、しかし暗いという訳でもない。

「まさに出来すぎよね…シンジと私の良い所どりなんて」
「何が出来すぎなの?お母さん」

突然、話かけられ私は驚いて瞼を開けるそこには不思議そうに私の顔を覗き込むレイカの顔が…
間近で娘の顔を見るとまるでシンジを女の子にしたみたいだ。


「これ…お母さん着替えとタオル置いとくね。汗かいたら着替えて」

そう言うとレイカは寝室から出て行った。娘は変な勘繰りをしない。興味の惹かれる事柄も表面状は冷静に対処してしまう…
それもシンジに似た所だが私には短所に映って見える。あの歳にしたら落ち着き過ぎだ。



私の風邪も夕方になると薬のお陰もあり大分楽になった。少しお腹も空いたのでカーディガンを肩にかけ私はリビングに向かう。

「お母さん。もう平気なの?」
「んっ。ありがとうレイカ大分良くなったわ」

夕飯の準備をしていたらしくレイカがキッチンから心配そうに私の元へ近付いてくる。私はソファーに座り左隣のクッションをポンポンと叩く。レイカは私の隣に座ると
「何?お母さん」
という感じに小首を傾げる
「レイカ。今好きな人は居るの?」

私の突然の質問に顔を赤らめてビックリするレイカ。この子が慌てる所なんて久し振りに見た。

「い、居ないから…急に何言ってるのよ…お母さん」
「あら?私の娘ならモテてると思ったけど?」

私は意地悪く笑いレイカの顔を覗き込む。更に顔を赤くしてクッションに顔をうずめるレイカ。やはり恋愛事には興味を隠せない様だ
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