約束


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「よしっ!洗濯完了」

私は快晴の空を見上げベランダを後にする。今日の家事も一段落したし昨日録画したドラマでも観ようかなっと…あれ?

「鍵?なにこれ?」
畳に落ちていた玩具の鍵を拾った。シンジのかしら?でも見覚えが無い…
ううん、違う…
確かこの鍵…

「……分かった!『宝箱』の鍵だっ!確か…押し入れに……んしょっ…」

「あったわ!」

懐かしい。私が子供の時に大切な物を入れてた『宝箱』この鍵はその宝箱を開ける魔法の鍵だ。

「どうせ…玩具か何かかな?」
おはじきにビーダマ…色々懐かしい物の隅に

「日記帳だ…何、書いてたっけ私」

その日記帳には、ミミズみたいな文字や訳分かんない絵が一杯書いてあった。

「うふふっ、昔の私って字下手ね…あっ!ここから読める」

「なになに。『きようはしんじくんからじをおしえてもらた』、『きようはしんじくんとあそんだ』『きようは…』やだぁ…シンジの事ばっかり」

昔から私、シンジの事好きだったんだ。
あっ…
『きょうはしんじくんとけんかした。しんじくんのばか。』
字が滲んでる…
そっか涙で滲んでるんだ…
そして次は最後のページ…

『おとなのあすかえ。いましあわせですか。しんじくんとけっこんしてますか。にじゅねんごのきょうのやくそくはちゃんとまもりましたか』

約束?日記帳の日付は…今日!
なによ約束って…
約束…約束…分かんない!
私は必死に思い出した。けど全然思い出せない…時間だけが過ぎていく。

「ただいま~」

「あっ…おかえりなさい」
「お腹空いたよアスカ」
「ごめんシンジ…夕飯の支度してない」

私は『約束』が気になって夕飯の支度をすっかり忘れていた。私は急いで台所へ向かう。

「すぐに簡単な物作るから待ってて」
「いいよ。アスカそれより…」
「今日は『約束』の日だったね。ごめん忘れてた。」
嘘。シンジは分かってるの?二十年前の約束…

「行こうか。二人の秘密基地に…」

「…思い出した…」


幼い頃遊んだ自然公園の林の中、目印の木は大きく成長していた。この土の下に…
「あった…」
「凄い…昔埋めたまんまだ」
「開けるよアスカ」
「うん」

中にはボロボロの紙に…

『けっこんおめでとう
シンジ
あすか』

そして…玩具の指輪が…
シンジが指輪を掴み私に渡す。
「流石に小さいから填められないね」

シンジは私の正面に立ち

「アスカさん僕と結婚してくれますか?」
そう言ってシンジはまた私にプロポーズしてくれた。
「はい…シンジさん…大好きです」

私は泣きながら指輪を握り締める。今幸せだよ…シンジと結婚出来たよ…素敵な指輪ありがとう…



「しんじくんあたしのことすき?」
「うん。あすかちゃんすきだよ」
「じゃあ、いまけっこんしてくれる?」
「けっこんはむりだよ。おとなになってから」
「おとな?おとなっていつ?」
「ん~…にじゅうねんご!」
「じゃあ、にじゅうねんごね!」

「やくそくよ」

【終り】
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