アスカ、切迫流産のために緊急入院2


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アスカが病院から退院する二日前のこと、ミサトから「家に来なさい」というメールが突然入った。
ミサトの家はシンジとアスカにとっては実家のようなものだった。
ミサトも結婚には失敗したがカナダに留学中のひとり娘もいるし楽しくやっているみたいだ。
ミサトはシンジを快く迎えてくれた。
「検査の結果はどうだったの?」と赤ん坊のことをミサトは尋ねた。
「母子ともに大丈夫だと病院でききました。
ただ、主治医からは確率は少ないけれど早産の可能性があるから早産になったら帝王切開をすすめられました。赤ん坊の体に負担を与えないためだそうです。」
「そう。ねぇ、シンちゃん、今日、水天宮にでも行かない?
気分転換にもなるし、ひとりよりふたりのほうがご利益も違うし。
あそこには安産の神様がいるからね。」ミサトはシンジの肩を軽く叩いた。
ミサトらしいなぐさめ方だった。

水天宮の神社は人でごったがえしていた。
お祈りをした後、シンジは安産のお守りを買うことにした。
小さな赤いお守り袋だった。
おみくじをひいたら、中吉だったが、病はよくなる、お産は軽くすむと書かれていた。
そうなってほしいとおみくじを木の枝にシンジは結んだ。
それから四ヶ月経ち、アスカは無事に臨月を迎えたのだった。

シンジの自宅の居間では今、新しい命が生まれようとしていた。
「もう、いきんで大丈夫ですよ」助産婦の言葉が耳に入ってるのかどうかわからないくらいアスカ痛みにうめいていた。
「アスカ、いきんでいいって。
子宮口が全快したよ。もうじき赤ちゃんに逢えるんだよ。」
シンジはアスカの右の手をしっかり握った。
「旦那さんの悪口、恨みごと言ってもかまわないですよ。
さぁ、深ーく息を吸って」助産婦はユーモアをまじえながら呼吸といきみをリードする。
アスカは何度も深呼吸し痛みにうめきながらいきんだ。
「あたまが出てきましたよ。あとひとふんばりよ。頑張ろうね」助産婦さんは赤ん坊がいつ出てくるかどうかタイミングを図っている。
「さぁ、息を浅く吸って、力を抜いて」そう言うか言わないかのうちアスカは獣のようなうめき声をだした。
それとともに大きな産声があがった。
赤ん坊が産まれたのだ。
アスカはタオルにくるまれた赤ん坊を助産婦さんから抱きとった。
ふたりの体はまだひとつの糸でしっかりと結ばれている。
シンジはその光景に奇跡をみたような気持ちだった。
シンジとアスカはこの赤子に未来と名付けた。
奇跡という意味と未来に幸多かれと願って。
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