碇夫婦宝石店にて

宝石店
「碇さま、奥さまへの指輪ですね。」店員が指輪を宝石箱に入れて包装してくれた。
アスカの為に指輪を頼んでおいたシンジ。
アスカの目の色とよく似たサファイアの指輪だった。
結婚式もあげず、籍だけの結婚だったのに何も言わずいてくれたアスカ。
愛しくていじらしかった。
一年前のアスカの誕生日にたったふたりだけの結婚式をしたんだっけ。
その日アスカは僕に銀の指輪を結婚の証として渡してくれたんだっけ。
シンジの指にはその証がちゃんとはめてある。
指輪の調整のため(12月4日のアスカの誕生日)一日遅れてしまったけれど喜んでくれたら嬉しいと思うシンジだった。

アパートでは
おなかがすいて泣いている未来。
アスカはブラウスをはだけて、タオルを外して未来に張って今にも溢れそうな右の乳房を含ませた。
左の乳房からもポタポタと滴が落ちているので、アスカはタオルで左の乳房を押さえている。
カレンダーを見ながら誕生日も祝えなかったなと育児の忙しさのために仕方ないと思うアスカだった。
未来はそんなアスカをじーっと見つめている。
未来の目の色はシンジの母ユイ譲りの深い緑色だ。
「未来は綺麗なお目々してるのねぇ。」そう言うとアスカは、


未来に微笑んだ。
ガチャリと鍵があく音。
シンジだった。
いとおしそうにふたりを見るシンジ。
「すけべね。シンジは」とアスカ。
「なんで?」ときくシンジ。
「あんた、あたしのおっぱい見てにやけてたでしょう?」
「そんなことないよ」と否定するシンジ。
未来はおなかがいっぱいになったのかあすかの左の乳房を口から離した。
小さな寝息をたててねむりはじめた。
アスカはそのまま未来をベビーベッドへねかせた。
はだけたブラウスを直すアスカ。
「アスカ、一日おくれたけれどおめでとう」シンジはそっと指輪の箱を開けた。
「左手だして」
いわれるまま左手を出すアスカ。
シンジはアスカの薬指にそっと指輪をはめた。
「ありがとう」その言葉は言葉にならなかった。
アスカにとっては、結婚指輪だった。
「シンジ目をつぶって」アスカはシンジに目を瞑るようたのんだ。
アスカは、そっとシンジの唇に軽くキスをした。
シンジはそのキスに応えるようにアスカにキスをかえした。
その日は、ふたりにとって忘れられない記念日になった。
最終更新:2007年05月16日 07:33
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