「パパぁ、これ父の日のプレゼント!」「あ、これ僕の似顔絵?ありがとうミライ♪」クレヨンで汚れた服を洗濯するのは僕なんだけどね…などと思いながらも、やっぱり愛する娘からのプレゼントに、しっかり緩んでしまうシンジの表情。「ねぇ、パパ嬉しい?嬉しい?」「うん。ミライからのプレゼントが嬉しくないワケないよ」「やったぁ~♪」ミライは嬉しそうにピョンピョンとシンジの周りを跳ね回ると、そのまま大好きなパパの胸にダイブした。
「・・・アンタ達16と35にもなって何してんのよ」
そんなリビングの様子をキッチンから恨めしげに眺めながら、アスカは不機嫌そうに呟く。「へっへ~ん!ママうらやましいんでしょ~?」「はいはい。高校生にもなってクレヨンで絵なんか描いてる馬鹿娘に嫉妬なんかしないわよ」「ちょっ、ちょっと2人共…」「なによ!パパへの父の日プレゼントは似顔絵って幼稚園の頃から決めてんのよ!!」「ただ単に新しい服買って、お小遣い無かっただけでしょ?」「うっ!・・・うるさいわね!プレゼントは気持ちが大事なのよ!ねぇパパぁ?」そう言うとミライはじゃれつくように、シンジの首に腕を回してくる。「あ…ミライぃ…///」「ば、馬鹿娘こらあああああ!!!」たとえ実の娘とはいえ、もう女と呼べる年まで成長したミライにデレデレするシンジに、トサカにきたアスカは、思わずミライを突き飛ばして特等席を分捕った。「いたっ!ちょっとママなにすんのよ!」「うっさい!アンタはそこで、本当の父の日プレゼントとは何かを見てなさい!」「ちょっ、ちょっとアスカ!やめ…やっ…はぅっ…!」
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