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「ミズキ、誕生」(2007/03/26 (月) 05:02:40) の最新版変更点
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『シンジ……シンジ…』
『…母さん…』
『……おめでとう…』
…母さん?
…変な夢を見てしまった、これも仕事の疲れだろうか。
「…久しぶりに母さんの夢を見たな…」
懐かしさと、まだ残る母のぬくもりに恍惚としていたけど、それを時間は許してくれない。
「起きなさ~いっ!バカシンジッ!」
…朝から元気だな、…ああ…今日は朝早くから会議があるんだった。
…?そういえば、起こしにきたアスカの顔色を見てみると、なんだか暗い。
「アスカ…顔色悪いけど大丈夫?」
「…フッフン!アタシはいつだって元気なんだから…!」
元気そうにはまるで見えない。いつも無理するんだから…。
「アスカ、今日は休んでお医者さん行ってきなよ」
「なにいってるの!アタシは元気!」
…このまま言い続けたらアスカのことだから、絶対行かなくなるな…。
…仕方ない、今日の帰りにでも連れて行こう。
「やぁシンジ君、休憩かい?」
ネルフの自販機コーナーで休憩していると、加持さんが来てジュースを奢ってくれた。
「ハッハッハ、今朝そんなことがあったのかい?」
今朝のアスカの様子を話すと、加持さんは笑いながらアドバイスしてくれた。
「葛城もそうなんだよ、あまり面に出したがらないってことだな。
そんな時は、…優しく聞いて見ろ」
「優しく…?」
「ああ、優しくさ。
頼れるってところを見せつけるんだよ。そうすりゃガードは剥がれる…、若い内はな?」
「若い内って…ミサトさんは若くないんですか?」
「まぁ…な」
嫌な予感が…、いつもこういう時は…
「あ゛ーっ?なんか言ったかテメェ!」…やっぱり来た。地獄耳というかなんというか…
「いててっ!まっまぁそういうことだ!いでっ!止めろミサトっ!」
あれも夫婦のカタチなんだろうか。
その頃、A―7研究室
「ヴー…気持ち悪いわ…吐きそう…」
朝から気持ち悪い…、吐き気が止まらない
「アスカ…、大丈夫…?」
「大丈夫でない…トイレ行ってきて良い?」
「良いんじゃない?私はここにいるから」
「ありがと、じゃ行ってくるわ」
ヒカリの言葉に甘え、トイレに行く。
トイレで吐いているとミサトが出てきた
「あらぁ?アスカ、つ・わ・り?」
っ!?…何をいうのかしらミサトったら…!
「そんなわけないわよ!」
「でもぉ…毎日御盛んなんでしょ?あり得るわよ?」
…うっ…そうね…
「妊娠検査薬もらってきて上げるから待っててねん♪」
5分後、ミサトが検査薬を持って戻ってきた
「さっ、早く早く!」
…どうせ妊娠なんかしてないわ、茶番よ茶番!
だが、その考えは裏切られることになった。
「…おめでた、ね?」