家族

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僕の幸せは家族そのものだと思う。 アスカとの結婚生活も大分長く続いている。最初は色々と誤解や喧嘩もあり中々苦労したが今ではお互い尊重しあえる仲になっていた。経済的な面でも歳相応に落ち着き一軒家を建てる事ができた。 そして… 二人の子供にも恵まれ当初、中々子供が出来ないアスカの不安を埋めるように双子の兄妹が元気良く産まれてくれた。今でも僕は覚えている。初めて抱く双子の赤ちゃんを見つめるアスカの輝く様な笑顔を。 「父さん。用意できた?」 「ああ。今行くよ」 書斎のドアを開け息子の『シズル』が僕を呼びに来る。アスカに似た栗色の髪の毛。性格は活発で多少軽率な所もあるが正義感が強く、間違った事を良しとしない。 僕達は二階からリビングに降りると華やかな声に迎えられる。 「お父さん。良く似合ってるわ。その服」 娘の『レイカ』が僕の襟元を直しながらにこやかに微笑みかけてくる。僕に似た真っ直ぐな黒髪。音楽を愛し、普段の大人しい性格からは想像出来ない雄大な音を奏でる指先。 おおらかな兄に大人しい妹。 昔、ミサトさんに『あの子達まるで貴方達の性別を反対にしたようね』とからかわれた事があった。 「シンジ。料理出来たから早くこっちにきて」 僕は最愛の人に呼ばれ席につく。食卓に普段よりも豪勢な料理が並ぶ。アスカが食卓の真ん中にケーキを運んできた。 「どう?私とレイカの手作りよ。一杯食べてね♪」 シズルのプレゼントしてくれた洋服を着て、レイカの演奏するピアノを楽しみ、この歳になって気恥ずかしいがアスカの手ずからケーキを食べさせてもらう。 「父さん」 「お父さん」 「シンジ」 「お誕生日おめでとう」 「ありがとう」 僕の幸せは家族そのものだと思う。 【終わり】

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