出産祝い3

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リツコはココロが描いた絵を見せた。 ココロは今、血液の病気と戦って帰ってきたばかりだった。 その絵は、シンジとアスカと未来三人の絵が描かれて微笑ましかった。 シンジは愛されてるのだなと妹の幸せがうれしかった。 確かに病気で大変だろうけれどね。 リツコとゲンドウは一緒には暮らしてない。 けれど、自分のような寂しさを経験していないことがうれしかったのだった。 ドイツのアスカの両親からも孫の誕生を喜ぶメールがきたし、アスカの義理の母からも出産前にミュージックモビールをもらっていた。 アスカも義母と和解し新しい関係を築こうとしているし義母も同じように和解の道を探っている。 些細なことかもしれないけれどシンジは、幸せに思う。 アスカと未来と一緒にいつまでも楽しく暮らしたいと思った。 きっと神様には些細なことかもしれないけれど。 その日の夜、シンジはPCで男性不妊について詳しい医師を検索していた。 ミサトの悲痛な言葉が辛かった。 「シンジ君は医者だからわかると思うけど、加持君には私が原因で不妊症だと言ってほしいの。AID(第三者からの精子の提供による人工受精)を考えてと言われたのよ」 シンジは諦めたくなかった。 顕微受精や男性不妊に詳しい医師はいるはずだと探していた。 その時だった。 「あの時はどうしたらいいかわからなかったけどレイが処置ことなきを得たのよね。一週間安静にさせられてトイレもままならなかったっけ。そんな思いしてママは未来ちゃんをうんだのよ」アスカはそう言うと未来を抱き上げた。 シンジはそのことにはっとしていた。 アスカが切迫流産した時に綾波が言っていた医師のことを思い出したからだった。 確かイタリアに留学してきた林原とかいう医師だったと思う。 不妊症に詳しい先生だと助産師になった綾波からきいていた。 シンジはケンスケの家へ電話をした。 返事は「林原先生は第三東京市の大学病院の医師だったけど、山口の宇部市の不妊専門の診療所に転勤してわ。今、住所教えるから。」そう言うとレイは、PCのキーを叩いた。 レイがメールしてくれた住所を頼りにシンジはミサトと林原医師に連絡をとった。 ミサトと加持は山口県まで診察に行った。 林原医師は、加持に男性不妊をきちんと告知した。 諸検査を受けると加持の男性不妊の理由がはっきりしたのだった。学生時代骨盤をバイク事故で骨折したことが原因で精子がうまく作れなかったことだった。 林原医師は精子を増やす薬を処方し、東京の不妊治療に詳しい医師に紹介状を書いてくれた。 それから三ヶ月後のことだった。 綾波に元気な女児が産まれたのは。 名前は沙蘭(サラン)、韓国語で愛という意味だった。 シンジとアスカが、お祝いに産院へ行くと、とてもびっくりしたことがあった。 綾波とは遺伝上つながっていない沙欄なのに、不思議なことに顔立ちや雰囲気は綾波に似ていたのだった。 父親になったケンスケもそのことには、とても驚いていた。 後日談になるが その一年半後ミサトと加持の不妊治療が成功した。産まれたのは元気な男の子だった。

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