【エコール・ド・ゾーン】

デッキ人気レシピ:【エコール・ド・ゾーン】

デッキ解説:PSPTF6仕様:2011年3月制限

強力な制圧効果を持つエコール・ド・ゾーンを主軸としたデッキ。
マスクトークンはダイエットに成功した。



モンスターカードについて

召喚・特殊召喚されたモンスターを破壊して同じ攻守のマスクトークンを生成するというエコール・ド・ゾーンの効果の性質上、手軽に特殊召喚できる代わりに複数のデメリットが付随する「Sin」モンスターとの相性が非常にいい。
特殊召喚した「Sin」モンスターをマスクトークンに変換すれば、そのデメリットを全て踏み倒せるのである。
エコール・ド・ゾーンと相性のいいモンスターは他にも多数存在するが、やはりこのデッキで採用されるモンスターは「Sin」モンスターが中心となるだろう。


エクストラデッキのサイバー・エンド・ドラゴン1体を除外することで特殊召喚できる、攻撃力4000の「Sin」モンスター。
他の「Sin」の存在を許さず、フィールド魔法がないと自壊してしまい、自分フィールドの他のモンスターの攻撃も阻害してしまうが、エコール・ド・ゾーンの影響下で特殊召喚すれば、これらのデメリットを一切持たない攻撃力4000のマスクトークンに変換できる。
手札1枚が攻撃力4000のモンスターに化けるのは驚異的と言えよう。

エクストラデッキのスターダスト・ドラゴン1体を除外することで特殊召喚できる、攻撃力2500の「Sin」モンスター。
攻撃力がSin サイバー・エンド・ドラゴンより低く、フィールド魔法を破壊から守る効果もエコール・ド・ゾーンの影響下では活かせないため、このデッキでは実質的にあちらの下位互換である。
ただ、Sin サイバー・エンド・ドラゴンを3枚積むだけではアタッカー不足に陥るため、このカードも3枚積んでおきたい。

デッキの青眼の白龍1体を除外することで特殊召喚できる、攻撃力3000の「Sin」モンスター。
Sin サイバー・エンド・ドラゴンSin スターダスト・ドラゴンだけでは足らないと感じた場合に、7枚目以降の「Sin」モンスターとして採用を検討できる。
ただ、攻撃力はSin スターダスト・ドラゴンを上回るものの、メインデッキに青眼の白龍を用意しておかなければならない関係上、採用すると手札事故率が一気に上がってしまう。
幸い、Sin 青眼の白龍青眼の白龍はどちらもレベル8のモンスターであり、Sin スターダスト・ドラゴン共々トレード・インでドローに変換できるので、最低限の対策は可能である。

デッキの究極宝玉神 レインボー・ドラゴン1体を除外することで特殊召喚できる、攻撃力4000の「Sin」モンスター。
Sin 青眼の白龍と同様、7枚目以降の「Sin」モンスターとして採用を検討できるが、メインデッキに究極宝玉神 レインボー・ドラゴンを用意しておかなければならない関係上、やはり手札事故を誘発する。
加えて、このカードと究極宝玉神 レインボー・ドラゴンは共にレベル10のモンスターであるため、トレード・インでドローに変換するといったこともできない。
攻撃力の高さや元となるモンスターをドローしてしまった場合でも処理できるという点ではSin 青眼の白龍よりも優れていると言えるが、採用は厳しいだろう。

自分フィールドに表側表示で存在する「Sin」モンスターが破壊された時にライフを半分払って手札・墓地から特殊召喚できる、攻撃力5000の「Sin」モンスター。
ライフコストは厳しいものの、手軽に特殊召喚でき、攻撃力も非常に高い。
エコール・ド・ゾーンと複数の「Sin」モンスターを確保している状況であれば、攻撃力5000のマスクトークンを複数体並べることも可能である。
このデッキの1ターンキル性能を飛躍的に上昇させるカードであるため、是非採用しておきたい。

自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地に送られた時に、手札から特殊召喚できるモンスター。
エコール・ド・ゾーンの影響下では容易に特殊召喚でき、攻撃力2500のマスクトークンを生成できる。
また、「Sin」モンスターの自壊を利用して特殊召喚することもできるので、エコール・ド・ゾーンを確保できない状況での保険としての運用も可能。
1ターンに1度だけ魔法カードの発動を無効にできる効果も持ち、後出ししたエコール・ド・ゾーンサイクロン等から守るカードとしても機能する。
ただ、他のモンスターの攻撃を封じる効果も持つため、このカードとエコール・ド・ゾーンを並べると、自分は直接攻撃を行えなくなってしまう。

自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地に送られた時に、手札から特殊召喚できるモンスター。
機皇帝ワイゼル∞と同じ運用が可能だが、こちらは攻撃力がライフポイントに依存するため安定せず、魔法カードの発動を無効にする効果も持たない。
反面、他のモンスターの攻撃を封じる効果は持たないので、大量展開からの1ターンキルには繋げやすいと言える。
尤も、モンスターをマスクトークンに変換することを基本とするデッキなので、この点を優位点と言うには少々厳しい。
Sin トゥルース・ドラゴンとの相性も悪く、闇の誘惑にも対応しないため、基本的には機皇帝ワイゼル∞が優先されるだろう。

戦闘破壊されないモンスター。
除去をモンスター効果に依存しているデッキは多く、エコール・ド・ゾーンによりモンスター効果の大半を封じることができるため、非常に場持ちがいい。
これらのモンスターで時間稼ぎをしている間に、1ターンキルの準備を整えておこう。
なお、単体性能では、自壊効果を持たずに相手にダメージを与える効果も持つマシュマロンの方が優れていると言えるが、魂を削る死霊にも闇の誘惑でドローに変換できるという強みがある。

表側守備表示で存在する場合、1ターンに1度だけ破壊されないレベル3のチューナー。
戦闘破壊耐性という意味ではマシュマロン魂を削る死霊に劣るが、このカードはチューナーなので、採用するとシンクロ召喚を取り入れられるようになる。
尤も、エコール・ド・ゾーンの存在故にシンクロ召喚自体が行い難いので、特別このデッキと相性がいいわけではない。
一応、表側守備表示であればエコール・ド・ゾーンの効果でも破壊されないので、チューナーの中では優先できるモンスターと言える。
氷結界の龍 ブリューナクブラック・ローズ・ドラゴンをシンクロ召喚できる可能性に魅力を感じるのであれば採用できるか。

召喚時に手札2枚をデッキに戻して2枚ドローできる効果と、破壊時に1枚ドローする効果を持つモンスター。
手札事故を起こしやすいデッキなので、手札の質を高める効果の有用性は高い。
特にSin 青眼の白龍テラ・フォーミングとの相性が良く、エコール・ド・ゾーンの影響下では召喚後に3枚ドローできるカードとして機能する。
ただ、召喚後には攻撃力0のモンスターを攻撃表示で残してしまうことになるため、一時休戦トークン復活祭等でフォローできるようにしておきたい。
尤も、無理に手札交換をする必要はなく、1枚のドローに繋げられる壁としても十分機能する。

自分フィールドに表側表示で存在する状態からフィールドを離れた時に、自分の墓地のフィールド魔法1枚を手札に加えられるモンスター。
エコール・ド・ゾーンを3枚とも除去されてしまう状況も珍しくないため、4回目以降の発動を狙える効果の有用性は高いと言える。
エコール・ド・ゾーンが既に発動されている状況では、即座に効果を発動することも可能。
ただ、時の任意効果であるため、タイミングを逃しやすい点には注意。

自分フィールドから破壊され墓地に送られた場合に、除外されている自分のモンスター1体を手札に加えられるモンスター。
エコール・ド・ゾーンの影響下では、即座に効果を発動できる。
除外を頻繁に行うデッキなので、回収するモンスターには困らないだろう。
ただ、「Sin」モンスターの特殊召喚時に除外したモンスターを手札やエクストラデッキに加えても旨味は少ないため、できれば闇の誘惑Sin Selectorを発動済みの状況で召喚したい。

召喚・反転召喚・特殊召喚時に闇属性モンスター1体をデッキから墓地に送れるモンスター。
Sin トゥルース・ドラゴンを墓地に送るカードとして機能する。
他の「Sin」モンスターを墓地に送り、Sin Selectorに繋げるのもいいだろう。
エコール・ド・ゾーンで効果を妨害されず、召喚権も余りやすいデッキなので、相性がいいと言える。
とはいえ、Sin トゥルース・ドラゴンSin Selectorでサーチ可能なので、特別このカードに頼る必要もない。

トークン生成効果を持つモンスター。
エコール・ド・ゾーンの効果以外でもトークンを生成できるようになるため、トークン復活祭等のトークンのサポートカードを活かしやすくなる。
それぞれ一長一短なので、自分の想定する戦術により適している方を使いたい。

リバースした時に、フィールドのカード1枚を破壊しつつデッキの上からカードを3枚墓地に送れるモンスター。
リバース効果故に遅いが、エコール・ド・ゾーンで効果を無力化されないので活かしやすい。
厄介なカードの除去要員になる他、Sin Selectorを腐りにくくするカードとしても期待できる。

モンスターカードゾーン上から墓地に送られた時に自分フィールドのモンスターの装備カードになる効果と、自身を装備したモンスターが破壊される場合に身代わりになれる効果を持つレベル2のチューナー。
エコール・ド・ゾーンの影響下では容易に効果を発動でき、高攻撃力のマスクトークンを聖なるバリア -ミラーフォース-等から守れるようになるため、1ターンキルの達成に貢献する。
ただ、除去対策であればチェーン・クローズの方が有用であり、エコール・ド・ゾーンの影響下ではチューナーであることも活かしにくい。
このデッキと相性のいいモンスターではあるのだが、採用は厳しいだろう。

破壊された時に相手フィールドの表側表示モンスターのコントロールをエンドフェイズまで得られるモンスター。
エコール・ド・ゾーンで破壊しつつ、相手モンスターを奪うことができる。
ただ、エコール・ド・ゾーンの影響下では、奪う価値のあるモンスターが相手フィールドにいないことも多い。
エコール・ド・ゾーンの影響を受けなかったモンスターであれば奪う価値もあると言えるが、その場合もエンドフェイズにコントロールが戻ってしまうことが足を引っ張る。
エコール・ド・ゾーンで処理できない裏側守備表示モンスターを奪えないのも気になるところ。

手札から墓地に捨てることで、相手フィールドの戦士族または魔法使い族モンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得られるモンスター。
マスクトークンは魔法使い族なので、このカードで奪うことができる。
とはいえ、奪う価値のあるマスクトークンが相手フィールドに存在することは殆どなく、むしろ相手に使われると困るモンスターと言える。
相手が戦士族や魔法使い族のモンスターを主力にしている場合に、サイドデッキから投入できるかどうかといったところか。

召喚・特殊召喚時にフィールドのカードを2枚まで破壊できるモンスター。
厄介なカードの除去カードとして機能する他、召喚・特殊召喚したターンには攻撃できないというデメリットも、エコール・ド・ゾーンで実質的に踏み倒すことができる。
破壊したカードのコントローラーは破壊された数分だけドローできるため、フィールドに残ったエア・サーキュレーターや余ったテラ・フォーミングを破壊してドロー加速に繋げることも可能。
Z-ONEを破壊すれば、ドローに加えてエコール・ド・ゾーンのサルベージも行える。
相手のカードを破壊した場合は相手にドローさせてしまうが、エコール・ド・ゾーンで封殺できるモンスターであればドローされてもあまり気にならないだろう。
とはいえ、サイクロン等をドローされることもあるので、使用するタイミングには注意したい。

自身が戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に相手に2000ダメージを与えるモンスター。
攻撃力が4000と高く、「時械神」の共通効果により破壊されないため、エコール・ド・ゾーンの影響を受けないアタッカーとして扱える。
反面、マスクトークンに変換できないが故に自分のスタンバイフェイズにデッキに戻るというデメリットを踏み倒せないので、このカードと同じ攻撃力のマスクトークンの生成に繋げられるSin サイバー・エンド・ドラゴンより優先する理由は殆どない。
このカードの採用意義は、リリースなしで通常召喚可能なことにある。
このデッキで多用する特殊召喚を封じられた場合でも動けるようになるため、サイドデッキに用意しておくといいだろう。
ただ、自分フィールドにモンスターが存在しているとリリースなしで通常召喚できなくなるので、マシュマロン等の壁モンスターとの相性は悪い。

自身が戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に相手フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主のデッキに戻すモンスター。
「時械神」の共通効果により破壊されないため、エコール・ド・ゾーンに効果を封じられることはない。
特殊召喚を封じられている場合はトークン復活祭も発動しにくくなるので、このカードの除去効果が活きる場面もあるだろう。



エクストラデッキについて

エコール・ド・ゾーンが召喚・特殊召喚を悉く潰してしまう関係上、エクストラデッキのモンスターは殆ど活かせない。
主に非正規の方法で利用できるモンスターを採用することになる。


Sin サイバー・エンド・ドラゴンSin スターダスト・ドラゴンの特殊召喚に必要となるモンスター。
エクストラデッキの枠は余っているため、両方ともフル投入しておきたい。

攻守4000のシンクロモンスター。
エコール・ド・ゾーンの適用中に呪縛牢の効果で特殊召喚することで、攻守4000のマスクトークンが生成できる。
また、このカードの破壊をSin トゥルース・ドラゴンの特殊召喚に利用することも可能。
なお、Sin パラレルギアを採用すれば正規のシンクロ召喚も行えるが、Sin Worldを採用しないこのデッキではこのカードを維持することができない。
エコール・ド・ゾーンの影響下でもこのカードの自壊効果が優先され、マスクトークンを残すことすらできないまま破壊されてしまうため、呪縛牢の効果以外の方法で特殊召喚する意味は殆どないと言える。

破壊された場合にカード1枚をデッキから手札に加える効果を持つレベル8のダークシンクロモンスター。
正規のダークシンクロ召喚は行えないが、呪縛牢の効果で特殊召喚できるサーチカードとして扱える。
このデッキのキーカードであるエコール・ド・ゾーンや「Sin」モンスターのサーチカードは他にあるので、このカードのサーチ効果の意義もあまり大きくはないが、呪縛牢が除去を受けた時の選択肢としては十分有用なので、エクストラデッキに用意しておきたい。

フィールドで破壊され墓地に送られた時に、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を2400ダウンさせるレベル6のシンクロモンスター。
攻守がSin パラドクス・ドラゴンより低く、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンのようなサーチ効果も持たない。
ただ、相手に1ターンキルを狙われた場合は、攻撃力をダウンさせる効果が活きることもあるので、エクストラデッキに用意しておく価値はあると言える。
クロック・リゾネーターを採用するのであれば、正規のシンクロ召喚も可能。

フィールドから墓地に送られた場合に、フィールドのモンスター1体の表示形式を変更できるレベル6のシンクロモンスター。
正規のシンクロ召喚は行えないが、天狼王 ブルー・セイリオスと同様相手の1ターンキルへの抵抗力になる。
活躍する場面が多いとは言い難いが、エクストラデッキの枠が余っているなら採用しておくといいだろう。

除外されているレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できるランク3のモンスター。
エコール・ド・ゾーンの影響下ではエクシーズ召喚自体に手間がかかり、効果も満足に活かせない。
このカードの採用意義は、フィールドに残ったレベル3のモンスターを処理できることにある。
エア・サーキュレーターを攻撃表示で残さないようにしたり、マシュマロン魂を削る死霊をフィールドから離すことでモンスターカードゾーンを1か所空けたりできるため、エクストラデッキに用意しておくと役立つこともあるかもしれない。



魔法カードについて

デッキの主軸であるエコール・ド・ゾーンは3枚積み確定である。
それ以外では、手札事故率を軽減するカードや、1ターンキル率を高めるカードが主な採用候補になる。


召喚・特殊召喚されたトークン以外のモンスターを破壊し、破壊されたモンスターと同じ攻守を持つマスクトークン1体を特殊召喚するフィールド魔法。
発動しておくと多くのモンスターが機能不全に陥る。
起動効果や永続効果の大半は使用不能になり、チューナーとしての特性が失われることからシンクロ召喚にも繋げられなくなるので、その制圧力は非常に高い。
リバース効果モンスターや大型モンスターがメインデッキに殆ど採用されず、除去をモンスター効果に頼ることが多いという環境も追い風になっていると言える。
また、トークン以外の直接攻撃を封じる効果も地味に有用であり、後出しした場合でも機能するのは有難い。

フィールド魔法1枚をデッキから手札に加える通常魔法。
キーカードであるエコール・ド・ゾーンをサーチできる。
エコール・ド・ゾーンを既に確保している状況では腐ってしまうが、エコール・ド・ゾーンに依存しているデッキである以上、このカードも3枚積んでおくべきだろう。

セット状態で破壊され墓地に送られた時に、自分の墓地の永続魔法かフィールド魔法を1枚選んで手札に加える通常魔法。
除去されてしまったエコール・ド・ゾーンを回収できるが、セット状態で破壊され墓地に送られるという条件がやや厳しく、基本的にはマインフィールドが優先される。
相手の除去を待つのも非効率的なので、光帝クライスダブル・サイクロンマジカルシルクハット等で自ら破壊できるようにしておきたいところだが、このデッキではそれらのカードの採用意義はあまり大きくない。

フィールド魔法の破壊と発動を封じる永続魔法。
キーカードであるエコール・ド・ゾーンを守ることができる。
エコール・ド・ゾーンが除去された場合、次のエコール・ド・ゾーンを発動するまでに相手の展開を許すことになるため、除去自体を封じるこのカードの採用意義も大きいと言えるだろう。
ただ、単体では機能しないこのカードまで入れると、手札事故率は更に上がってしまうことになる。
ハリケーンには無力なのも気になるところ。

2枚ドローして手札の闇属性モンスター1体を除外する通常魔法。
このデッキの主力モンスターが全て闇属性なので、このカードも無理なく採用できる。
除外したくないモンスターも多いが、手札事故率を軽減できるのは有難い。

手札からレベル8のモンスター1体を捨てて2枚ドローする通常魔法。
Sin スターダスト・ドラゴンSin 青眼の白龍等を捨てつつドローできる。
手札事故率の軽減に繋がるが、闇雲に採用するだけではこのカード自体が手札事故要因になってしまうため、Sin スターダスト・ドラゴンのためだけに採用するのは賢明とは言い難い。
青眼の白龍の併用が求められるSin 青眼の白龍を採用する場合であれば、このカードにも十分な採用意義が生じると言える。

自分の手札を任意の枚数デッキに戻し、戻した枚数分だけドローする通常魔法。
手札交換を行うことにより、手札事故の回避に繋げられる。
ただ、使用すると手札が1枚減ってしまうため、基本的には手札の損失なく手札交換を行えて壁にもなるエア・サーキュレーターが優先されるだろう。
このデッキでは召喚権が余りやすいので、召喚権を消費せずに使えるという点も優位点にはなり難い。
攻撃力0のモンスターを攻撃表示で残さずに済むという点に魅力を感じるなら採用できるか。

互いに1枚ドローし、次のターンのエンドフェイズまで互いが受けるダメージを0にする通常魔法。
デッキを圧縮しつつ、エア・サーキュレーターやマスクトークンの戦闘によるダメージを回避できる。
相手にドローさせてしまうのはデメリットと言えるが、エコール・ド・ゾーンで機能不全に陥るモンスターであれば、ドローされてもあまり困らない。
とはいえ、サイクロン等をドローされてしまうこともあるので、過信は禁物である。

自分フィールドのトークンを全て破壊し、破壊したトークンの数までフィールドのカードを破壊する通常魔法。
不要なマスクトークンを破壊しつつ、厄介なカードを除去できる。
状況次第では凄まじい除去力を発揮するので、1ターンキルのサポートカードとしても有用。
単体では機能しないカードなので腐りやすいが、そのリスクに見合うだけのリターンはあるだろう。

フィールドのトークンを全て破壊し、破壊したトークンの数×800分のライフを回復する通常魔法。
状況次第では莫大な量のライフを回復できるが、似た条件で除去に繋げることができるトークン復活祭より優先する意義に乏しい。
このカードは相手フィールドのマスクトークンだけでも条件を満たせるが、明確な優位点になっているとは言い難いだろう。
一応、Sin トゥルース・ドラゴンの効果でライフを半分にすることも多いデッキなので、バーンカード対策としてサイドデッキに投入していると活躍することもあるかもしれない。
尤も、魔法の筒への対策ならチェーン・クローズで十分であり、1ターンキルを行えば相手にターンを移すこともないのだが。

フィールドのトークン1体を破壊し、破壊されたトークンと同じ攻守のマスクトークン1体を相手フィールドに特殊召喚し、その攻撃力の半分のダメージを与える通常魔法。
「Sin」モンスターを破壊して生成されたマスクトークンを破壊することで、相手への引導火力になる。
ダメージは発生しないが、エア・サーキュレーターを破壊して生成された攻撃力0のマスクトークンを相手に擦り付けるという使い方も可能。
ただ、回りくどいカードであることは否めず、このカードよりもトークン復活祭で除去に繋げた方が有効になる場面も多い。
採用する場合は、小回りが利くという点を活かしたいところ。

自分フィールドに羊トークン4体を守備表示で特殊召喚する速攻魔法。
有用な壁生成カードだが、マシュマロン魂を削る死霊を擁するこのデッキでは、壁を用意する意義に乏しい。
このカードの採用意義は、トークン復活祭とのコンボにある。
2枚の消費で相手のカードを4枚も破壊できるため、非常に強力。
トークン復活祭を複数枚採用する場合は、このカードも採用してあちらを腐り難いようにしておきたい。

通常モンスターが相手の魔法カードの効果を受けなくなる永続魔法。
マスクトークンを相手の魔法カードから守れる。
ただ、発動後2回目の自分のスタンバイフェイズに自壊してしまう上に、1ターンキルを得意とするこのデッキでは魔法カードの耐性を活かせる機会もあまり多くない。
厄介な速攻魔法や平和の使者等を多用してくる相手には活躍できるが、やはりピンポイントなカードであることは否めないだろう。
なお、ほぼ上位互換のカードとして絶対魔法禁止区域が存在するが、あちらはトークン復活祭等まで阻害してしまうため、このデッキではこちらが優先される。

自分の墓地の「Sin」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する速攻魔法。
死者蘇生等では蘇生できない「Sin」モンスターも、このカードでなら蘇生可能である。
特殊召喚したモンスターは直接攻撃と効果を封じられエンドフェイズに破壊されてしまうが、マスクトークンに変換すればそれらも無視できるので、追撃用のカードとして活躍できるだろう。
ただ、実質的にエコール・ド・ゾーンの併用が必須になるので相応に腐りやすく、Sin Selectorとの相性も悪い。

自分のライフポイントが相手を下回る場合は装備モンスターの攻撃力を倍に、自分のライフポイントが相手を上回る場合は装備モンスターの攻撃力を半分にする装備魔法。
Sin サイバー・エンド・ドラゴンSin トゥルース・ドラゴンを破壊して生成されたマスクトークンに装備させれば、その攻撃力を1ターンキル圏内にまで引き上げられる。
Sin トゥルース・ドラゴンの存在から、ライフの調整も容易い。
手札事故要因にもなるが、それに目を瞑ってでも採用する価値はあるだろう。

レベル1のモンスターの直接攻撃を可能にする装備魔法。
マスクトークンが直接攻撃可能になるが、攻撃力の高いマスクトークンを次々と展開できるこのデッキでは、相手モンスターを殲滅した上での直接攻撃も十分に狙える。
マシュマロン等の戦闘破壊されないモンスターを相手に使われた場合になら活躍できるが、手札事故要因になることの方が多いだろう。

裏側表示モンスター1体を破壊して除外する通常魔法。
エコール・ド・ゾーンの影響を受けない裏側守備表示モンスターを狙い撃ちにできる。
ただ、エコール・ド・ゾーンがない状況では裏側守備表示モンスターが存在しないことも多く、優勢時にしか活かせないカードであることは否めない。



罠カードについて

エコール・ド・ゾーンマシュマロン等の存在から、攻撃を防ぐカードを入れる意味はあまりない。
エコール・ド・ゾーンを守るカードや、1ターンキルを補助するカードが中心になるか。


シンクロモンスター1体をエクストラデッキから守備表示で特殊召喚する永続罠。
エコール・ド・ゾーンの影響下では、高攻撃力のマスクトークンを特殊召喚できるカードになる。
自分のターンで発動してもマスクトークンは守備表示で特殊召喚されるため、できるだけ相手のターンに発動し、自分のターンにマスクトークンを攻撃表示にできるようにしておきたい。
Sin パラドクス・ドラゴンを特殊召喚してSin トゥルース・ドラゴンに繋げたり、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを特殊召喚してサーチに繋げたりするといいだろう。

相手の魔法・罠カードの発動を無効にし、相手に1枚ドローさせるカウンター罠。
エコール・ド・ゾーンを除去から守れる。
モンスター効果には無力だが、エコール・ド・ゾーンでモンスター効果の大半を封じられるため、その点が問題になることはあまりない。
ただ、相手にドローさせてしまうのは明確なデメリットであり、それでサイクロン等をドローされてしまうこともある。

エンドフェイズまで相手の魔法・罠カードの発動を封じる通常罠。
フィールドのカードが破壊され墓地に送られた時にしか発動できないが、エコール・ド・ゾーンを擁するこのデッキでは簡単に発動条件を満たせる。
自身へのチェーンを封じる効果も持つため、1ターンキルの達成に大きく貢献するだろう。
ただ、モンスター効果の発動までは封じられないため、相手がセットしていたライトロード・ハンター ライコウ等に妨害されてしまうこともある。

フィールドのカードが効果で破壊された時に、フィールドの魔法・罠カードを2枚破壊する通常罠。
エコール・ド・ゾーンの存在から発動は容易であり、破壊できる枚数ではサイクロンを上回る。
反面、即効性に欠けて小回りも利かないため、基本的にはサイクロンが優先されるだろう。
1ターンキルの補助としても、チェーン・クローズの方が信頼できると言える。

手札を1枚捨てることで、フィールドのカード1枚を破壊する通常罠。
厄介なカードの除去要員になり、フリーチェーンであることから使いやすい。
自分のモンスターの攻撃を阻害している機皇帝ワイゼル∞を処理するカードとしても機能する。

自分フィールドの攻撃力2500以上の闇属性モンスター1体をリリースすることで、相手の魔法・罠カードのどちらかを殲滅する通常罠。
攻撃力2500以上のマスクトークンを容易に特殊召喚できるので、リリース要員には困らない。
アタッカーを失ってしまうのは痛いが、サイクロン等のエコール・ド・ゾーンを除去できる魔法カードや、1ターンキルを妨害する罠カードをまとめて除去できるのは大きいと言える。
尤も、1度限りの妨害なら魔宮の賄賂チェーン・クローズで事足りるため、複数枚除去できることを活かしたい。

自分の墓地の「Sin」モンスターを2体除外し、デッキから「Sin」カード2枚を手札に加える通常罠。
Sin サイバー・エンド・ドラゴンSin トゥルース・ドラゴンを2枚サーチするだけで、1ターンキルに届くだけの攻撃力を得られる。
このデッキに爆発力をもたらす強力なカードなので、是非採用しておきたい。
ただ、墓地が肥えやすいデッキではないため、複数枚入れるのは考えものである。

自分フィールドの通常モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に、相手の手札をランダムに2枚捨てる通常罠。
マスクトークンで相手に戦闘ダメージを与えつつ、相手の反撃の芽を摘んでおける。
ただ、自分にもこのカード1枚分の消費があること、エコール・ド・ゾーンで無力化されているモンスターを捨てても旨みが少ないこと、1ターンキルを得意とするデッキであることから、そこまで相性がいいわけではない。

手札を1枚捨てることで、自分が受けるダメージを回復に変換する通常罠。
エコール・ド・ゾーンを除去された場合、エコール・ド・ゾーンで無力化されていたモンスターを用いた大量展開からの1ターンキルを狙われやすくなるが、このカードがあればその状況からでも延命できる。
Sin トゥルース・ドラゴンの特殊召喚にライフを払った後の保険としても有用。
尤も、このデッキは1ターンキルを得意とするデッキなので、守備的なこのカードが特別デッキコンセプトに合っているというわけではない。

墓地へ送られるカードを除外する永続罠。
除外を苦手とするデッキは多く、相手次第では強力なメタカードになる。
自分も機皇帝ワイゼル∞Sin Selector等を使い難くなってしまうため、サイドデッキに入れておくといいだろう。

裏側守備表示での通常召喚を表側守備表示に変換する永続罠。
セットや反転召喚には対応しないエコール・ド・ゾーンの欠点を補える。
エア・サーキュレーターとの相性も良く、攻撃力0のモンスターを攻撃表示で残してしまうこともなくなるが、反面、マシュマロン等の壁モンスターは機能しなくなってしまう。
単体で機能しないことから、手札事故要因になってしまうのも気になるところ。



このデッキの戦術

エコール・ド・ゾーンを維持しつつ、「Sin」モンスターを利用して高攻撃力のマスクトークンを次々に展開していく。
自分フィールドのモンスターの攻撃力の合計を8000以上にすることも容易いため、1ターンキル性能はかなり高い。
エコール・ド・ゾーン1枚で機能停止に陥るデッキも珍しくないため、堅実にアドバンテージを獲得していくプレイングを選択するのもいいだろう。



このデッキの弱点

エコール・ド・ゾーンに依存しているため、エコール・ド・ゾーンを維持できないと厳しい戦いを強いられる。
除去を完全に防ぐことはできないので、除去された場合でもすぐに代わりを用意できるようにしておきたい。
また、通常召喚できないモンスターを多用することから特殊召喚封じも苦手としており、「Sin」モンスターや機皇帝ワイゼル∞といった主力が腐ってしまう。
通常召喚可能かつエコール・ド・ゾーンで破壊されることもない「時械神」モンスターで対処したいところ。
ピンポイントなところでは、エコール・ド・ゾーンを完全に無力化してくる封魔の呪印や、闇属性モンスターを封殺してくる聖なるあかりが大の苦手である。



このデッキの派生

エコール・ド・ゾーンの効果には回数制限がないため、様々な悪巧みが可能である。


  • 【ヘル・ドラゴン1キル】
エコール・ド・ゾーンの影響下では何度でも自己再生できるヘル・ドラゴンの効果を利用した1ターンキルデッキ。
エコール・ド・ゾーンで相手の展開を妨害しつつ、生還の宝札を絡めた無限ドローを行ってエクゾディアを揃えるという、【宝札エクゾディア】の一種である。
必要なカードが3枚と少なめで、エコール・ド・ゾーンテラ・フォーミングによるサーチに、ヘル・ドラゴン魂の綱によるリクルートに、生還の宝札Z-ONEによるサルベージに対応し、チェーン・クローズも無理なく組み込めるので、1ターンキルの成功率はそれなりに高い。
狙ってできることではないが、相手が発動した増殖するGの効果を利用して相手をデッキ切れに追い込むという形での1ターンキルも一応可能。
ただ、ヘル・ドラゴンの自己再生効果は時の任意効果なので、タイミングを逃しやすい点には注意。
その性質故に、種族を変更した上でサイバー・サモン・ブラスター精気を吸う骨の塔の無限ループに繋げるといった形での1ターンキルは不可能である。


  • 【アマリリスバーン】
破壊時のダメージ効果と自己再生効果を持つフェニキシアン・クラスター・アマリリスの破壊と再生を繰り返し、相手のライフを削り切るデッキ。
エコール・ド・ゾーンの影響下では自己再生する度に破壊されるため、実質的に自分の墓地に存在する他の植物族モンスターの数×800のダメージを与えることができるようになる。
墓地に植物族モンスターを10体以上溜めておけば、1ターンキルに持ち込むことも可能。
尤も、破壊後にマスクトークンが生成される関係上、工夫なしでは4000のダメージが限界なので、1ターンキルを狙う場合はトークン謝肉祭等も併用したい。
採用する植物族は、キラー・トマトプチトマボーといった、墓地に溜まりやすいモンスターを優先するといいだろう。
シード・オブ・フレイムエコール・ド・ゾーンとの相性が良く、破壊後に自身の効果でダンディライオンを蘇生すれば、1体のモンスターを4体分の壁にすることもできる。
デッキの性質上世界樹との相性も抜群であり、種子弾丸DNA改造手術で更に爆発力を上げてみるのも面白い。
また、墓地さえ肥えていればエコール・ド・ゾーン1枚からコンボを始動できるので、墓地肥やしをパワー・ウォールに任せるという構築も一考に値する。


  • 【マスク一色】
手札と相手フィールドを殲滅できる弱肉一色を切り札としたデッキ。
一見すると厳しい発動条件も、エコール・ド・ゾーンの効果でグランド・コアを破壊するだけで容易に満たせる。
弱肉一色の発動後は、フィールドに残った5体のマスクトークンで直接攻撃を叩きこんでやろう。
この時に自分のライフが10000以上あれば、マスクトークンの攻撃力の合計は1ターンキル圏内に入る。
ソニック・ウォリアーを除去に巻き込み、マスクトークンの攻撃力を底上げするのもいいだろう。
1ターンキルに届かない場合でも、相手の手札とフィールドにはカードが1枚も存在しない状態になるため、そのままライフを削り切れることも珍しくない。
機皇帝グランエル∞の存在故に、全体除去カードを切り札とするデッキの天敵であるスターダスト・ドラゴンをあまり苦にしないのも強みと言える。



サンプルレシピ


  • 合計40枚+15枚


  • 最上級11枚

  • 下級8枚

  • 魔法15枚

  • 罠6枚

  • エクストラデッキ15枚

  • サイドデッキ15枚


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年11月01日 20:34